朱の徒然

変形性股関節症の76歳

帚木蓬生の読書会   「強力伝」(新田次郎)

2015年12月09日 | 日記

 帚木蓬生が2010年に「水神」で、新田次郎賞をもらわれています。だから、新田次郎作品を一度は読書会で採りあげたいと思っていました。やはり期待通りの骨太の、読み甲斐のある作品集でした。

 新田次郎は、処女作である、この 「強力伝 」 で直木賞をもらわれています。初出は昭和26年。

 読書会での皆の感想は、「すごいけど、なんでそこまでするのかね」 でした。男の名誉欲やプライドだろうかと・・。

 「八甲田山」は、世界山岳史上最大の雪中行軍遭難事件(210名中199名死亡)で、日本型危機管理の失敗例として、今もリスクマネージメント、リーダー論に使われているそうですので、息子に贈ろうと思います。母は、いつもいつも 貴方の幸せを願ってますよー!

 天神のウェディングホールでのランチを楽しんで、今年の読書会は 終了となりました。                     

 

                 

友人から頂いた珍しい形の大小対の花瓶に、緑の実をつけた ホルトノキ。

         お嫁様からのネックレスで、読書会に出かけます。

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新・奴国展(福岡市博物館)   

2015年12月09日 | 日記

 帚木蓬生の「日御子」を、今年の3月に読書会で読んでいましたので、金印を見るのを楽しみにしていました。

 博物館に行った方で「金印」を見なかったという方もありましたので、割に気を付けていたつもりでしたが、見つからず、係の方から、最初に入ったところと、お聞きして、慌てて後戻りして見に行きました。

 思ったよりずっとずっと小さいものでした。それは、レプリカだと友人たちが言っていましたが、本当でしょうか?レプリカと記されていませんでしたが・・。

 そのほかの展示物もダラダラと並べているだけで、全てに雑然とした下手な?展示と思えガッカリ。 副題に(金印が記した王国 いにしえの福岡)としてるのに、福岡への愛が感じられませんでした。 素人相手だから   という感じで軽んじられているような気がする展示でした。

 私の中では、今 世間を打ちのめしている熊本の「一般財団法人・化学及血清療法研究所」の血液製剤不正製法40年に通じるような感じをいだきました。    化研も、医学のことは 素人には と軽んじて、当時30歳だった首謀者は現在71歳で名誉理事長になっているって・・。腹立たしい。

 「奴国展」もおかしいな、これは何を意図してるのかな?とよく見ると、小さく奈良県桜井市って書いてあって、もう少し関連を説明してほしかった・・?下手すぎ!

 こんな、展示をするくらいなら、帚木蓬生の「日御子」の想像にとんだ あずみの姿をドラマチックに解説された方が 素人は、より福岡の歴史に興味が持たれるのでは? (私の主観が入り過ぎですけどね。)

       

 博物館の正面。気持の良い午後のGI。   ホテルでの昼食。セーターはピンクハウス。

                                ネックレスは数年前に、お嫁様から。                                                                                                                                                                                

                                                                                                                           

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佐賀城・散策    ここにも乱世が・・。

2015年12月04日 | 日記

 今日の目的は、もうすぐ終わる「ユトリロとヴァラドン」展を観ること。

 まず、「さがレトロ館」へ。明治20年築の木造洋風のレトロシックモダンな建物の中で、小さな愛らしいおじぞうさまを購入。(ラグビーの五郎丸選手のような祈りでしたよ)

          

 それから、真向かいにある復元された「佐賀城本丸歴史館」へ。

 なにー、⦅佐賀は、竜造寺藩じゃないの?⦆違うよ、⦅竜造寺から鍋島藩へ移ったんだよ⦆と夫。

 私が幼いころ、父は酔うといつも(佐賀の竜造寺藩の・・・)と始まり、くだ巻いていましたので、てっきり竜造寺藩だと思っていました。まあ、この年まで歴史も何にも知らなかったので、佐賀の幕末・維新を分かり易く教わって、非常に興味を持ちました。車の中での夫の講釈も楽しみました。

 江戸末期、 薩長土は、倒幕同盟を結んでいたが肥前(佐賀)は、戊辰戦争初期まで態度を明確にしなかったものの、その技術力(製鉄技術、大砲製造技術)の高さと、藩政改革に長けていたので、明治維新での参議内閣には、長州・木戸孝光、薩摩・大久保利通・西郷隆盛、土佐・板垣退助そして、肥前・大隈重信が入ることができた。

 どうやら(私流の解釈ですが)、日本初の「反射炉」を作り、大砲を作ることに成功したことで、維新の仲間に入れてもらえたんじゃないの?

 ところが、やっぱり権力闘争。で、江藤新平が佐賀の乱。  やっぱ、乱世ですわ。

 濠に囲まれた佐賀城。そこに感じる重み。楠と松が濠に繁茂し内部を覆い隠していたので、葉隠城、沈み城とも呼ばれていたという。  ただただ、歴史 を感じました。

 のんびりと、長く長く、殿様気分を味わいました。いい、お城でした。

           

    城の前が、古賀忠雄の彫刻がある森の中の「県立博物館・美術館」。

 「ユトリロとその母の絵画展」

 先日観た映画「FOUJITA」で、ユトリロを酒場でキキが揶揄する場面がありましたが、なんでだったんでしょう?

 ユトリロが好きだからやーな感じ。でも、もしかしたら、ユトリロも白の時代があったし(今回の作品の多くは、白は少なかったような・・)、フジタも乳白色でフランスで認められたから、何か深い意図が監督にあったのかも・・?

 余談ですが、フジタの隠していた白の原料は、日本の天花粉ですってね!ユトリロは絵具だと思います。たくさんのパレットも展示されていましたので、きっと分析済みでしょう。

 ユトリロの母、ヴアラドンは、リモージュ地方のサーカスの出身ですって・・。

       

 帰りは、「山茶花の湯」。吉野ヶ里の小高い山の上にある日帰り天然温泉。初めて。

 露天風呂からの景色は、佐賀の街に向かって雲と雲の切れ間から放射線状に放たれる夕日の金色の輝き。まるで後光が差しているようにきれいでした。やっぱ、山の中の一軒温泉ですから 神秘的でした。

 佐賀って、静かな街ですね。県の木は楠だそうですが、私には、銀杏並木が多いと感じられました。金色の町って感じ・・・。

   

  昼食の焼き肉屋でのコーヒースプーンが四分音符記号だったのに感動。

ネックレスは、台湾で買った翡翠っす。セーターは、PINK HOUSU.   

 

 

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映画「FOUJITA」と「アンドシュ・プローデル」陶芸展  

2015年12月01日 | 日記

 年の瀬に入ったというのに、小春日和の日が続きます。

 昨日は、夫は友人とゴルフへ。 私は、のんびりと庭の草取り。

 で、今日は、私が街の映画館へ。(夕飯の下ごしらえをしてからね)

      

 「FOUJITA」 10年ぶりの、独立系の小栗康平監督作品。

 てっきり、画家・藤田嗣治がフランスで勲章までもらって成功していたのに、何故、帰国して従軍画家として、あれほどの戦争協力画を描いたのか?を独自の切り口で描いて、観客を納得させてくれるものと思って映画館に足を運びました。

 パリのモンパルナスでの華やかな、どんちゃん騒ぎが前半。後半は、戦中の東北での疎開暮らし・・。動(戦前の仏)と静(戦中の日本の田舎)の映像は美しい! でも はあ?    それだけ。

 この映画は、よく展示会場などで流される企画プロモーションフィルムそのもの。ただそれだけ。

 どこにも藤田の喜びも苦悩もなく、仏蘭西へ帰化した81歳の複雑な画家の姿は感じられませんでした。監督の思いも・・。   2時間損したわ。

 

 でも、街歩きは心が弾みます。喫茶店でホッとし、近くのギャラリーで彫金展と大人のための原画展をちょっとのぞき、急いでデパートの美術画廊へ。

 「アンドシュ・プローデル陶芸展 満天の古い星から」を観ました。

 良かったー!街に出てきた甲斐があったあ!

 リモージュの土のせいなのか、作者がフランス人のせいなのか、独創的な色と形。元・画家?だけあって何とも個性的な花の活け方も花瓶も・・。すばらしかったあ!

 それほどすごいのに、器は私でも買える位の値段・・。んーん、もっと時間をかけて じっくり見たい! 買いたい!  んーん、んーん。 買う勇気が出なかったあ。貧乏性ねー。

      それに作者は私よりも3歳年下の 背の高い笑顔の素敵な紳士でしたよ!

 

 まあ、映画にはがっかりしたけど、フランスの陶芸で 幸せ気分満喫の街歩きでした。

    

 映画の中でアンティーク・ドールハウスが何度も出てきましたので、家に帰り、娘が使っていたドールハウス(裁縫箱)をハイビスカスの横に並べてみました。

 

 

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