今日の目的は、もうすぐ終わる「ユトリロとヴァラドン」展を観ること。
まず、「さがレトロ館」へ。明治20年築の木造洋風のレトロシックモダンな建物の中で、小さな愛らしいおじぞうさまを購入。(ラグビーの五郎丸選手のような祈りでしたよ)
それから、真向かいにある復元された「佐賀城本丸歴史館」へ。
なにー、⦅佐賀は、竜造寺藩じゃないの?⦆違うよ、⦅竜造寺から鍋島藩へ移ったんだよ⦆と夫。
私が幼いころ、父は酔うといつも(佐賀の竜造寺藩の・・・)と始まり、くだ巻いていましたので、てっきり竜造寺藩だと思っていました。まあ、この年まで歴史も何にも知らなかったので、佐賀の幕末・維新を分かり易く教わって、非常に興味を持ちました。車の中での夫の講釈も楽しみました。
江戸末期、 薩長土は、倒幕同盟を結んでいたが肥前(佐賀)は、戊辰戦争初期まで態度を明確にしなかったものの、その技術力(製鉄技術、大砲製造技術)の高さと、藩政改革に長けていたので、明治維新での参議内閣には、長州・木戸孝光、薩摩・大久保利通・西郷隆盛、土佐・板垣退助そして、肥前・大隈重信が入ることができた。
どうやら(私流の解釈ですが)、日本初の「反射炉」を作り、大砲を作ることに成功したことで、維新の仲間に入れてもらえたんじゃないの?
ところが、やっぱり権力闘争。で、江藤新平が佐賀の乱。 やっぱ、乱世ですわ。
濠に囲まれた佐賀城。そこに感じる重み。楠と松が濠に繁茂し内部を覆い隠していたので、葉隠城、沈み城とも呼ばれていたという。 ただただ、歴史 を感じました。
のんびりと、長く長く、殿様気分を味わいました。いい、お城でした。
城の前が、古賀忠雄の彫刻がある森の中の「県立博物館・美術館」。
「ユトリロとその母の絵画展」
先日観た映画「FOUJITA」で、ユトリロを酒場でキキが揶揄する場面がありましたが、なんでだったんでしょう?
ユトリロが好きだからやーな感じ。でも、もしかしたら、ユトリロも白の時代があったし(今回の作品の多くは、白は少なかったような・・)、フジタも乳白色でフランスで認められたから、何か深い意図が監督にあったのかも・・?
余談ですが、フジタの隠していた白の原料は、日本の天花粉ですってね!ユトリロは絵具だと思います。たくさんのパレットも展示されていましたので、きっと分析済みでしょう。
ユトリロの母、ヴアラドンは、リモージュ地方のサーカスの出身ですって・・。
帰りは、「山茶花の湯」。吉野ヶ里の小高い山の上にある日帰り天然温泉。初めて。
露天風呂からの景色は、佐賀の街に向かって雲と雲の切れ間から放射線状に放たれる夕日の金色の輝き。まるで後光が差しているようにきれいでした。やっぱ、山の中の一軒温泉ですから 神秘的でした。
佐賀って、静かな街ですね。県の木は楠だそうですが、私には、銀杏並木が多いと感じられました。金色の町って感じ・・・。
昼食の焼き肉屋でのコーヒースプーンが四分音符記号だったのに感動。
ネックレスは、台湾で買った翡翠っす。セーターは、PINK HOUSU.