年の瀬に入ったというのに、小春日和の日が続きます。
昨日は、夫は友人とゴルフへ。 私は、のんびりと庭の草取り。
で、今日は、私が街の映画館へ。(夕飯の下ごしらえをしてからね)
「FOUJITA」 10年ぶりの、独立系の小栗康平監督作品。
てっきり、画家・藤田嗣治がフランスで勲章までもらって成功していたのに、何故、帰国して従軍画家として、あれほどの戦争協力画を描いたのか?を独自の切り口で描いて、観客を納得させてくれるものと思って映画館に足を運びました。
パリのモンパルナスでの華やかな、どんちゃん騒ぎが前半。後半は、戦中の東北での疎開暮らし・・。動(戦前の仏)と静(戦中の日本の田舎)の映像は美しい! でも はあ? それだけ。
この映画は、よく展示会場などで流される企画プロモーションフィルムそのもの。ただそれだけ。
どこにも藤田の喜びも苦悩もなく、仏蘭西へ帰化した81歳の複雑な画家の姿は感じられませんでした。監督の思いも・・。 2時間損したわ。
でも、街歩きは心が弾みます。喫茶店でホッとし、近くのギャラリーで彫金展と大人のための原画展をちょっとのぞき、急いでデパートの美術画廊へ。
「アンドシュ・プローデル陶芸展 満天の古い星から」を観ました。
良かったー!街に出てきた甲斐があったあ!
リモージュの土のせいなのか、作者がフランス人のせいなのか、独創的な色と形。元・画家?だけあって何とも個性的な花の活け方も花瓶も・・。すばらしかったあ!
それほどすごいのに、器は私でも買える位の値段・・。んーん、もっと時間をかけて じっくり見たい! 買いたい! んーん、んーん。 買う勇気が出なかったあ。貧乏性ねー。
それに作者は私よりも3歳年下の 背の高い笑顔の素敵な紳士でしたよ!
まあ、映画にはがっかりしたけど、フランスの陶芸で 幸せ気分満喫の街歩きでした。
映画の中でアンティーク・ドールハウスが何度も出てきましたので、家に帰り、娘が使っていたドールハウス(裁縫箱)をハイビスカスの横に並べてみました。