朱の徒然

変形性股関節症の76歳

帚木蓬生の読書会・・「永遠の夏」(戦争小説集)

2015年05月23日 | 日記

 帚木蓬生読書会が5月会で採りあげたのは、実業之日本社文庫オリジナル編集の「永遠の夏」。編者解説は末國善巳。 

 今回は、城山三郎、五木寛之などのそうそうたる戦後日本を代表する作家たちの中に、我らが帚木蓬生氏が!   フアン心理として 御立派になられて といった心境になった短編集です。 懐かしの徳川夢声の名も・・。

 14名の中には 「7月7日」を読んで、いつかは採りあげたいと思っていた古処誠二も・・。

 敗戦から70年。侵略戦争ではなかったなんて言い出す者までいる世の中になってしまいました。

 この作品集の作家の中にはもう亡くなった方が8人。戦争を生きぬいて体験した上で書かれた大切な作品を、だからこそ今、私たちは読まなきゃ、知らなきゃと思います。戦後すぐの私達ですら、大東亜戦争って何?って言ってしまいそう。 ましてや戦争の影なんか微塵もない現代っ子たちは、アジアの国々を踏みにじってきた日本人の罪の重さを知らない。

 「抗命」帚木氏の作品は、インパール作戦で本当にあった話を、担当した医者の立場で描かれたもの。

 インパール作戦で、牟田口中将が「皇軍は食うものがなくても戦いをしなければならない」と補給しないので餓死する兵隊が続出。この状況では戦えないと佐藤中将が無断撤退したとして抗命罪に問われたもの。

 読んでいて次第に腹立ったのが、何の罪や ああそうや これや と上層軍人の間で理屈こねてる間に、徴用で見知らぬ他国で飢えで次々に死んでいった名もなきたくさんの兵隊たちが可哀そう。侵略された現地の人たちに本当にごめんなさい。どうして、戦争なんかに・・。  

 結局、牟田口はA級戦犯から不起訴釈放。昭和41年78歳で亡くなるまで、インパールの失敗は部下の無能さにありと言い続けていたらしい。佐藤中将も昭和36年に病死。

 

 私たちの読書会では大岡昇平の「ながい旅」を2008年に採りあげました。「明日の遺言」藤田まことで映画化されています。この岡田中将を解説の中島岳志(1975年生まれ)は、中国での毒ガスの責任者と言っています。

 「ながい旅」の岡田中将は、撃墜したB29の搭乗員29名を軍法会議にかけずに処刑したとして、B級戦犯となり、巣鴨プリズンで絞首刑。この時、戦時のすべての責任は司令官である自分にあると云ったという。牟田口と岡田は2歳違いで陸軍士官学校から陸軍大学校を出たどちらも職業軍人。部下に対しての思いが違いすぎるね。   

 安部首相の祖父・岸信介もA級戦犯だったはず。 それなのに不起訴。戦争の責任を取っていない!

 ポツダム宣言すら読んでいないその孫に、私たちは安保法案を作られ、子、孫の運命を任せていいの?

 私達の読書会の中で、もしも首相に子や孫がいたら違った対応が・・との声もありました。

 今回の太平洋戦争の本は、私たちに過去を考えさせ 現在の平和を大切にするには どうしたらいいのだろうと思わせます。

 小さいころ「母さんは何で戦争に反対しなかったの?」と聞いたら、「ずーっと上の偉い人たちが決めて、気が付いたら戦争が始まっていたのよ」と母が答えた時の様に、私たちも そうなるのでしょうか?

  子や孫の為に平和を守るには どうしたらいいのでしょうか?

         

台湾、スペイン、ポーランドのおみやげ           鉢植えミント。摘んでミント風呂に。

 ありがとう!こちらも旅した気になるね。            ほのかに香り さわやか 

 

     

あじさいが咲き出しました。梅雨になるね。    カエルの箸置き。                                                          

                                  美しい女性の作品です。

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五月の日々・・・小満

2015年05月18日 | 日記

  〇今年もヤフオクドームのナイターへ。

 昨年の数回、夫のお相伴をしました。ソフトバンクの誰のフアンかって?しいていえば、マッチでしょうか?ここ一番ではマッチでしょ!同期川島の加入で、より心強く頑張られるのでは?フレーフレー マッチ!

 ドームの雰囲気は、お祭りそのもの。

 どうやら、ドーム・ナイターが宿泊修学旅行の一環らしい小学生たちの、グローブを持って走り回る姿は汗びっしょりで、見ていて面白くって可愛い。保護者のいない自由な異空間ドームは、健全で安全な遊び場。   彼らの気持ちが 私もそうなので よーく分かる。

 ドームは大勢が一つのことを楽しもうって気楽に集まっている喧騒場所。まさに、遊園地。祭り場。いろんな人がいる。その雰囲気が楽しくってワクワク。実は、チームにも選手にも、まあプロ野球そのものにも、さして興味はなし。あの階段を何度も上ったり下りたりしている小学生たちも多分そうだと思います。

 でも、そこに参加したってことが人生の大事な思い出作り。これからの長い人生の中で、野球のナイター中継を見る度に修学旅行を懐かしく思い出すのでしょうね。がんばれ人生を!って彼らを応援したくなります。  

  それにしても、私はまだ、ドームの勝った時の花火を見たことがありません。7回の風船飛ばしも祭りだって、気分が高揚するけれど、もっと楽しいんでしょうね。  だから次回は、途中でヒルトンをうろつかず、じっくり応援して、打ち上げ花火を見たい。ドームの熱女になります!

 

 〇女性と政治をつなぐ会   嘉田由紀子講演会

 前滋賀県知事で、現在はびわこ成蹊スポーツ大学学長。もっと、小柄な方かと思っていたら、トレードマークの黄緑色のジャケットがお似合いの、足の長い自然体の優しい語りかけの 65歳。

 自信を持って語られる知事8年の業績を素晴らしいと思いましたが、やっぱり素敵だなと思ったのは、お忙しい中でも、家庭生活をきちんと営んでこられたことです。ご長男は医者に、ご次男は大津の市議会議員になられたとか。(2008年に学者のご主人と離婚したとも話されました)

 私たち世代の働く女は、男に伍するために家庭を軽んじる人が多かった。かってのウーマンリブの女性たちは、今はどうされているのでしょう? 嘉田氏の話は、とっても受け入れやすい内容のお話でした。

 でも、ライブリーポリティックス、ハイポリティックス、インタレスポリティクスと話されていましたが、ごめーん、生まれて初めてそんな政治用語を聞きました。なにせ政治参加は、選挙の投票に行ってるだけなもんで・・。

 ウッヘー、この会場には、そんな言葉が身近な 選ばれた女性ばかりが集まっておられるんだなと思いました。 だから、ジャッケト姿が多かったんでしょうか・・。

     嘉田氏が反原発と子育て支援を旗印に、首相になられたら日本はもっと風通しがよくなるのに!

 

 明日は、夫は友人とゴルフ。私はプールへ。帰りに私は、行きつけの喫茶店の和菓子とコーヒーで、週刊誌をむさぼり読む予定。

 意識して心身の刺激を受けることで、気分転換ができ、心が安定し、体調も良い状態が保たれる。

         こんな心地よい日常生活が続くことが何よりの幸せ。

              

ドームへ1年ぶりの弁当持参。これで1人前。  触れるなんて    厚かましいでしょ?私。 

ちと、多すぎましたね。

         

久しぶりの茶香炉。             裏で放ったらかしでも、春には咲く小さなペチュニア。

                                                

                                                                                                         

                                   

 

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日々是好日・・・・茶花の里

2015年05月10日 | 日記

 毎日が 日々是好日といったように過ぎていきます。

 昨日は、夫は車で1時間の街の 歴史講座に出かけました。

 私は、のんびりとテレビを観ながら 来たる夏の為に、布の端切れでコースター作りをしました。また、青物野菜が高いので 替わりに25円のもやしを買ってきて、ひげ根取りをしました。時給を考えたら、やってられない作業だねなどと考えながら・・。でも、ひげ根を取ったのと取らないのでは味が違いますものね。暇人は取らなくちゃね。

 

 今日は、招待状を頂いていた「茶花の里」の会長のご自宅に二人で出かけました。 雑木林に囲まれた庭とご自宅での『茶花、山野草の作品展』は素晴らしいものでした。 お客に昼食まで準備されていて 恐縮しました。  目の前で 炭火で焼かれた鮎は、庭の雰囲気もあり、美味しくいただきました。 モダンな奥様ありがとうございました。

 近くの山の麓には、中庭の美しい 蕎麦屋、西洋風な建物の中で飲む本格的なコーヒー屋など、田舎の風景の中で優雅に暮らす人たちは、ゆったりとして 皆さん素敵でした。

 

 明日は、夫は電車で30分の街のカルチャーセンターに出かけます。

 私は、花が終わった紫蘭の周りの雑草取りです。 そして、「茶花の里」で頂いた種まきも。  どんな花が咲くのでしょうか?秋が待たれます。

 

  こんな風に、別々に過ごせる日常のありがたいこと!

 去年の今頃の術後2か月は 計らずも、常に二人は一緒でした。  私は、椅子に座っていても、何かの拍子にフイッと斜めを振り返って脱臼しないかなど 心も不安でいっぱいでした。

 

  今、夫婦が それぞれ好きなことをする。  やりたいことが自由に出来、別々の時間が持てる。  だからこそ、 互いに意識して 二人で出かける時間と場所を持つことを最も大切に出来る。

 

    こんな風に 二人で仲良く暮らしている姿を子供たちに見せることが

                             親として 一番の 「子供孝行」 と思っています。

                           

さすが造園家のお宅ですね。小川が流れています。    大輪黒花夏ロウバイが素敵でした。

                   

我が家の塀のそばに咲く あやめ。                     子供たちからの「母の日」のお花。ありがとう!

 

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変形性股関節症 術後1年2か月・・・・・茶摘み体験バスツアー

2015年05月05日 | 日記

 ゴールデンウィークに出かけるなら、そこはやっぱり楽なバス旅でしょと、またもやバスツアー参加。

 今回は、「母の日ツアー」と銘打たれているので、さぞかし母子が多いのでは?と思っていたら、いつもと同じく年齢は 前期高齢者風が殆どの、バス旅に慣れた様子の人ばかり。 

 昼食は、ツアー初という 宇部市あすとぴあの「風のみえる丘 フェリース」。 高台にあるチャペルつき結婚式場。 130年前のステンドグラスなどが使われているアンティークな洒落た西洋風建物での 優雅で美味しいフルコースランチ。 目に入る全てが女性の憧れ。 でも、ツアー客としては 惜しいことに、売店がない!ここでおしゃれな小物やクッキーの買い物が出来たら、もっと良かったのに・・。旅する高齢者だからこそ 可愛いガラス製品とか手提げとか見たいし買いたいのに・・。

 この「風の見える丘」のランチタイムが これから、バスツアーにどう発展していくのか 楽しみになりました。

 

 ツアーのメインは、茶摘み。見晴らしの良い小高い丘を2か所、かなり登りましたが、足は大丈夫でした。夫と二人でする初茶摘み体験は、何より新鮮で、楽しい思い出作りになりました。

 おやつタイムは、美祢市の「きららオーガニック園」で、食べ放題、飲み放題のスイーツバイキング。

 ここでは時間がたっぷりありましたので、園芸店をのぞいたり、庭に寝そっべてみたりしました。一年で一番気持ちの良い季節って今かしら?立夏だねと思ったり、術後1年が経って、痛まない足に ようやく人工骨が私の骨になってきたんだねと 幸福感に浸りました。

 ところが、帰りの最寄駅にタクシーがなかなか来ない。仕方なく表通りを歩いて帰る途中 タクシーを見つけました。あわてて車道に斜めに飛び出して(すっかり足は人工骨と云うことを忘れて)乗ったタクシーの中で 足がちょっとおかしい。     家に帰って 風呂に入っても、股の付け根、股関節周り、骨の当たっている臀部、腿、全部に違和感が・・。    昼間の幸福感はふっとび、暗ーい気分で夫に 「ごめんなさい寝ます」。すると彼が言いました。「もうお腹いっぱいで、夕ご飯は入らないからいいよ」 だよねー。 朝5時30分起きのバス旅の疲れが、一気に出たのでしょうか?   

  ベットに横になって 血栓予防の足指体操をして、ぐっすり眠りました。 すると翌朝には、すっかり治ってました。良かったあ。

 お腹も17時間空きっ腹にしたことで 快調、快腸。 二人して「無理して晩御飯食べなくって良かったね」と・・。こんな身体も心も自由気ままができるのも、明日の予定のない年金暮らしだからこそ!社会の第一線を退くって、幸せだね。でも、人並みにゴールデンウィークの渋滞には巻き込まれたくって参加してみましたが、バスは滞りなくスイスイと渋滞なしで拍子抜けするくらい。 ただし最後に伏魔殿あり。まさかタクシーが 難とは。いつでもタクシーには乗れるって考えが甘かった!

      こうして、いろんな経験して 骨にも人生にも慣れていくんですね。

         

   「風のみえる丘」の彼と。                5月の金太郎とアリスは 駐車場で1年間のお別れ。

 

 

    

 すっかり、華やか芍薬も開いてました。      ご近所からの筍は「味噌汁」に。

  蛍袋、花にら、紫露草も一緒。          メインは箱根の「豆腐かつ」を真似てみました。

                               「さくらえび」「高菜の油いため」「人参とじゃがの蒸し物」

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サニックス・ワールドラグビー ユース交流大会2015

2015年05月01日 | 日記

 大阪に住んでいたころ、ラグビー好きの夫に「花園に行こうよ」と誘われても、真冬の寒さに震えながら 冷たいベンチにコートの襟を立てて見るスポーツに、共感できませんでした。

 「グローバルアリーナに行こうか?イングリッシュガーデンがあるみたいだよ」と夫が誘ってくれました。

 初めて知った場所、「グローバルアリーナ」は山の中にあり、エッここは外国?と思う位 英国風の建物に外国人で溢れていました。ラグビーのユース交流会なので 外国の高校生らしき体格の良い若者たちがどうやら宿泊もしているようで、のびのびと闊歩する姿は まぶしいほどでした。

 私は ラグビーを始めて観ました。夫の熱くなって声援する姿に ちと驚きましたが、周りも結構私たちと同年齢位が多くて ラグビー好きの年齢の幅広さも知りました。

 男子は15人制。女子は7人制でした。女子には最初物足りなさを感じましたが、馴れるにつれて面白くって、優勝戦での最後の走りっぷりには 感動の涙。こんな生身のスポーツがあったなんて!

 

 もしも15歳の私がラグビーを知ったら、すぐ飛びついたと思います。

  勝気だから   私の球よ!  返して!   こっちのものよ!   走って逃げる、逃げる!    追っかけられたらフェイントで逃げまくる!   後ろの味方にパスする!   とっ捕まえて もつれる!  ラインまで猛ダッシュ。 

 激しく楽しい体と体のぶつかり合い!愉快だね。思わず力が入って 声も出るわね。

 

 お昼はバイキングレストラン「GA倶楽部」で、美味しい料理を満腹60ッ種類。可愛い柏餅もありました。

 

 まさか まさか こんな山の中に国際色豊かなところが広がっているなんて!四方は山。まさに森林浴。その景観と雰囲気の良さ。洗練され、整備されている、グローバルアリーナ。

 来年も ゴールデンウィークは、ここでラグビーを楽しもうよ。無料だし!大満足の日焼けした一日でした。

    

 マナー賞をもらったオーストラリアチームと。         押せ押せー。 ラグビーっていいね!

      

 狭い庭に次々と花が咲きます。                   何年も前に頂いた すずらんが初めて咲いてました!

                                                           玄関で、 冬から頑張ってくれていたシクラメンと交代ね。

 

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