朱の徒然

変形性股関節症の76歳

帚木蓬生の読書会「蠅の帝国」帚木蓬生  解説・手塚正巳

2019年05月21日 | 日記

 久しぶりの帚木氏の作品は、「蠅の帝国」。軍医の目から見た戦争の真実の姿が、手記という形で描かれた短編集。

 

 この作品で、第1回日本医療小説大賞を受賞!  読書会歴20年ですが、まさか ここまで あらゆる賞を総なめの大作家に お成りになる方だったとは・・・・。帚木氏の独自の幅広い興味と視点の新鮮さと分かりやすい文章。  すごい作家ですね!

 副題が「軍医たちの黙示録」として、2冊の本を2008年の白血病の無菌室の中で書かれたという・・・頭が下がりますね。

 ただし、戦争の話って 女にとっては苦手よね。何年振りかでGIに この本を薦めてみました。その次は息子に・・・。

 「空爆」は、東洋一と言われた福岡・大刀洗飛行場に起きたB29の空襲の話でした。その、かっての軍事基地が今どうなっているのか?

 大刀洗近辺に、メロンドームの巨大無線秘密基地として、今も軍事?重要拠点としてありますよ。

   かっての、国内の軍事基地は自衛隊の駐屯地化して、営々と今もあるんですね。  それにしても、日本人が海外に こんなにも戦争を仕掛けたのは何故? 資源欲しくても他国が答えてくれずに 行き詰ったから?  大橋巨泉氏の「戦争は、老人が考え、中年が指揮を執り、死んでいくのは若者」という言葉が、又 心に浮かんできました。  このまま 戦争をしない平和な世の中でと願います!

 

  (余談ですが、島本何某が、TVで「私は直木賞作家です。ずーっと前からラーメンが好きと言ってるんですが、オファーがありませ  ん。 ラーメンの取材をさせてください」と、まるでTV番組が作家業よりも格下のような上からのもの言いで、厚顔無恥に叫んでました。  今になると、帚木氏は芥川賞も直木賞もとられなくって良かったですね。だって、だからこそ、他の賞が今も これからも 次々に貰えるのでは? ねー、賞マン! 最多文学賞受賞者として、ギネスで世界一なんていいね)

  でも、72才?の多忙な賞マン、今度は「小郡市のふるさと文化大使」ですって・・・。お体に気を付けて・・でも、奥様は、看護師であられるそうなので、身体管理は、大丈夫ね。   

 冠名を、「帚木蓬生読書会」として20年。 他の作家の作品も読みながら、帚木蓬生に いつも戻ってくる読書会を楽しみますね。

 ビュッフェは、もうイヤと言いながら、よく食べよくしゃべり・・。

 

 夏椿の美しさ。

 愛らしい「大丸の少女」です。お中元の季節が来たね。

 

 雨が降ると、あじさいで、夏の始まり。

 

 

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