朱の徒然

変形性股関節症の76歳

仏映画 「愛しき人生の つくりかた」 マチュー・スピノジ

2016年02月19日 | 日記

                                  

 今日は、夫とホテルの美味しい(冬鍋御膳)をランチに食してから、彼に車で送ってもらいました。映画館に着いたら、60代以上と思しき女性たちで長蛇の列でした。この映画は、毎日満席とか・・。今時 珍しいのでは? 

 85歳で未亡人になったパリのマンションに住んでいた女性。

 郵便局を定年になった息子に、家を売られ、勝手に老人ホームに入れられても、嘆くでもなく、ののしるでもなく、怒るでもなく、泣くでもなく、戸惑いの唖然とした不安な表情に、私も身につまされました。  

 でも、(人の言いなりにはなりたくないのよ)のせりふには、老人ホームでの指示待ちのような淀んだ暮らし、そして小学生で戦争疎開させられた時の気持ちも入っていたのでしょうか?

 ナチス占領下の1942年に作られたシャンソンの 『残されし 恋には』 という優しい曲が流れ、パリ、故郷のノルマンディーの(モーパッサン小学校) 風景が美しく、温かく、ステキでした! 墓地ですら、行ってみたいねって思わせる木々に囲まれた、いい雰囲気・・。

 孫役の “マチュー・スピノジ” は、ヴァイオリスト兼俳優ですって・・。まだあどけなく可愛くって、優しくって、こんな孫に我が孫達も育ってほしいと思いましたよ。  BABAが、家出したら 映画のように、はるばる探しに来てね。

 監督は、ホテルのオーナー役で出演。元々は俳優だそうですが、 「酒飲みの このかっこつけた親父、なんか意味ありげに存在感があるねー」 と思って観てました。 

 監督は、インタビューで 『人生、家族、日常に関心がある』 『過去は、未来を構築するためのものである』 と言ってましたが、まさにその通りの映画でしたよ。

 人生の転機を迎えた80代、60代、20代の三世代の家族の姿に、じんわりと 優しい心に包まれ、心は温かく、寒風の街を気持ちよく歩きました。  

 そうそう、ポケモンという言葉も出ましたね。世界的なんだあ。

 フランスでのロングヒットが、分かる ほっこりした 秀作でした。

 

        

  我が家に咲いてる万両。 飾ってやらねば かわいそうなので、リースにしました。

         やがて1週間になりますが、枯れませんね。              

 

         

 一昨日の大分の旅 (しょぼい会席膳でしたわ) のおみやげのふくろう。

 我が家の梅の花がほころびましたので、友人からの小さなガラス瓶に活けてみました。

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