朱の徒然

変形性股関節症の76歳

読書会 「ラン」 森 絵都(角川文庫)

2016年02月24日 | 日記

 今回採りあげた「ラン」は、解説がついてない!       講師のいない我が読書会にとって、解説の方は先生で、とっても重要なんです。 我々の読書会で採用するかどうか、迷いましたが、女性にしか書けない優しい視点に惹かれて 採りあげました。

 やっぱり、会員の誰もが「ラン」の魅力を それぞれ語ることが出来ました。

                  

 特に、森絵都は村上春樹に似ている!と評価した我がメンバーの一人の村上春樹論を聞き、村上春樹の人気に納得。  おとぎ話なんだけど、ひとりぼっち。  “個” “弧” への共感。 ある種の虚無感。でも、前向きにひたむきにが共通。   なーるほど、ねえ。

 森絵都は、現在47歳。22歳でデビュー以来、数々の児童文学賞を受賞。「カラフル」「DIVE!!」は、映画やアニメにもなっていて、2006年には、「風に舞いあがるビニールシート」で直木賞ももらわれている。(NHKでドラマ化) それなのに、私達は、その存在さえ知らなかった! もしかしたら ある種の時代に取り残された?   私達の読書会での意見は、出版不況だというけれど、世の中には本が多すぎるのでは?作家もね。どちらも氾濫しすぎよね。でも、新聞や雑誌は、貴重で必要ね。  本を、選ぶのも難しい時代になったのねが 結論でした。

 

 親冨孝通りの大繁盛の中国料理『侑久上海』の半個室で、レディースコースを急いで食べて(お店の方や、並ばれていた行列の方に申し訳なくって)、あめ買い寺通りを抜け、材木町通りを渡って喫茶店『かやしな』(ひよこの姉妹店)に入り、ケーキセットを、ゆっくりと食しながらの合評会でした。

 いっぱい笑って、おしゃべりして、1ヶ月分の楽しい時間を過ごしました。

その後、私は「米倉 健史 キルトアート展」へ。

 

          

 「ラン」に通じるような温かい、布によるイラストレーションという独自の手法のキルト。630色の手染め、手縫いでそれに合わせた、ほっこり詩も! 穏やかで温かく良質で、優しく微笑まれている作者も 素敵な方でしたよ!

 それから、つい春の服に夢中になってショッピングしていたら、すっかり外は夜でした。慌てて帰って、下ごしらえしていた煮込みハンバーグをチャチャット作りました。

   ああ、心地良い充実の疲労感ですわー。

 

コメント (1)
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