朱の徒然

変形性股関節症の76歳

人工股関節とは その1

2014年06月07日 | 日記
  人工股関節は、手術をすれば元の脚のように動くものだと思っていました。

 愚かでしょう?

 丁度、冬季オリンピック、パラリンピックで、いろんな選手が手術をして出場しているといったことを、今までと違ってより身近なこととして聞いていました。

 ですが、まさかロボット状態の足を操るのが手術をした人の仕事とは思いもしませんでした。

 リハビリが始まった当初は

久しぶりに脚を動かすせいか、手術した方の膝がポキポキ鳴って怖かった。
若い理学療法士の先生が、「空気が出る音だから気にしなくてよいよ」と、自分の膝も鳴らして教えて下さった。
たしか、スタップ現象と・・。 そんな風に教えて頂くと不安の解消になりますね。

 また、たくさんの看護師の方々にお世話をしていただいたけど、結局仕事って性格がさせるのねというのが結論。
おおむね、親切なのは、若い人、そして男性の看護師の方。 信頼が持てました。
リハビリ棟の男の看護師の方には、退院に向かっての、いろいろアドバイスを頂きました。

 例えば「失った筋肉を取り戻そうと思ったら、きつくても、その日のリハビリでかけた負荷以上の負荷を次の日はかけなきゃー前進はなし!」と云ったさりげない励ましの言葉です。
ベットの中で、血栓予防の足先の曲げ伸ばしや軽い腹筋をしている頃のことです。
 

 そして今、いつまで続けるのか分からないけど、ベッドの中では、座布団二つ折りを股に挟んで
寝ます。まだ手術をした右側には寝返りしません。
時折傷口の痛みもあります。

一過性ではありますが、様々な痛みが私を不安にしています。

 朝、5時過ぎに目覚めると、杖を頼りに立ち上がります。
その時、人工足は、全然踏み出せません。
だから気分は左を先に踏み出したら「ヨイショっ」という感じで 、意識して右足を目覚めさせます。

 惨めに足を引きずる感じ・・。そして朝のWC。
座っていて立ち上がる時、ちと右太もも付近つってるな。
幸い狭いWCなので、ドアの取っ手につかまって 、ここでも「ヨイショっ」。


 そして、杖と、手すりに両手を預けながら、階段を慎重に1階に降ります。

玄関での靴履きは、プラスティックの椅子に座ります。
当初は低い玄関に座っていましたが、いったんそこに座った後の 立ち上がりが辛かったのです。



 この安いプラスティックの椅子に座ると、靴が履きやすく、使い勝手が良いようです。
軽いので自分で持ち運びができますので、庭仕事の時も使うようにしています。


 雨が降ってない朝は、リハビリ朝歩きに出かけます。

 初夏の緑が美しい通りへ出ます。
勝ち鴉が電柱の営巣を壊され、けたたましく鳴く声を聞きながら、不自然な動きの右足を
意識しながら杖で歩きます。

 河原の遊歩道を歩きだすと杖は、右に変えます。
左足だけに負担がかかるより歩きやすいような気がするからです。

 あれ?、今朝はスムーズと思う日もありますが、股だったり、関節の曲がりの処だったり、
膝だったり、ふくらはぎだったり、多少の違和感をかかえながら、朝歩きが始まります。
 (写真は、1000円でホームセンターで買った軽量でゆったりした椅子です)













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