Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

何をさがしているんだろう

2005-06-04 23:48:43 | Weblog
学生時代、世話になっていたバイト先がある。ガン吹き塗装をしている一人親方の助手をしていたのだが、その元請だった小さな会社が大宮にある。大宮バイパスからほんの少し入ったところだったとおぼろげながら憶えている。大宮バイパスを通るたびに、この辺だったかなと気になって探していたが、最近この路地に間違いないだろうとあたりをつけていた。

今日は買い物の帰りに思い切って寄ってみた。このハンバーグの店を左に入り...バイパスからハンドルを切った。なんとなく憶えている風景のような気がするが、目的の家はない。細い道を車で一周して探してみる。

ハンドルを握りながら、ふと何を探しているんだろうと思った。感傷にひたりたいのか、大人になった自分を自慢したいのか、ただ世話になった人たちに挨拶したいのか...。

どうしても見つけることができず、車をとめて降りてみた。やっぱり違ったのか...。庭仕事をしている人が怪訝そうにちらちら見ている。自分でも何を探しているのかわからないので、なんとなく声を掛けられない。

もしかしたらこの先に...

駄目でもともとと思って車で入るにはちょっと細い路地を入ってみた。するとそこには懐かしい風景がまだあった。当時に比べると随分小さく見えたが、家も、看板も、前の空き地を利用している駐車場も何も変わってなかった。よく考えればほんの15年前の話だ。当時のおやじだって、引退こそしてもまだ生きていてなんの不思議もない。

あの親方とは結局けんか別れしてしまい、それ以来連絡先も知らない。だから?

僕は何を探しているだろう。

プロフェッショナル セールスマン

2005-06-02 23:25:56 | Weblog
まず相手の話を余すことなく聴いて、相手がしゃべりきるまで絶対に自分の話はしない。相手の動きや、ちょっとした変化も見逃さずに、すかさず対応する。相手のニーズを引き出し、的確な提案をして気持ちよく買い物してもらう、そんなプロのセールスマンなら誰でも自然にやっていることだと思う。

津村さんを見ていると、いつもすばらしいくらいそれを実践しているなと思うし、毎回そんな応対をしてくれるので本当に感激する。

一通り選んでもらい(提案してもらい)、いい買い物できて、かつ本当に楽しい時間を過ごした後、津村さんと軽く一杯と飲んだ。

そして、そんな話をしてみたら、お客様相手には、意識無意識にばっちりやってるとのことだったが、自分の店のメンバーやプライベートではあんまりやってないというのでちょっと驚いた。自分でもそうしてないことに気づいて驚いていたようだ。

「人間関係」ってひとくちに言うけれど、職場での仕事上の関係も、プライベートでの関係も実は同じだと思う。むしろ、夫婦や恋人同士などの方がかけがえがないという意味では、よっぽど重要なはず。僕はデールカーネギーのトレーニングで学んだのでこの法則を「頭で」わかっている。Tさんは自然に実践していたけど、頭では意識してなかった。でもほんの飲み話の中から、頭で理解してしまった。彼は本当にできる人だから、きっとばっちり応用するだろう。その証拠に「明日からが楽しみ」と言っていた。

彼の店に行く楽しみがまた増えた。あの店のホスピタリティーがこれ以上パワーアップしたらどうなるんだろう...。デキる男は違うと思った。


これはバリューだ

2005-06-01 23:06:50 | Weblog
「これはバリューだ」

某BNYのフロアマネージャーのOさんがつきさっき買ったスーツを見てそう言ってくれた。さすがは津村さん、いいものを見つけ出してくれる。僕にしたら伊勢丹の中だけだって本当に星の数もある選択肢の中から、そういうものをいいものでかつ僕に似合うものを見つけ出してくれるのだ。

BNYではすでに何組かシャツ・タイの合わせを用意してくれていて、スーツに合わせてコーディネートしてみる。津村さんはカッコいいというより、僕に合うスタイルを提案してくれるので信頼できる。「これは『私の上司ってこんなにおしゃれ』ってな感じの合わせですね~」「でも正直言うとHさんのテイストではないですね」という具合。着ていったスーツに合う合わせも見てもらって決めたところでもう8時前。バタバタと店を後にしてもう一度伊勢丹へ。

閉店の鐘がなる中、靴に合わせた茶色のベルトを選んでもらって、今日はタイムアップ。帰りにスーツを戻しに行くと、リングヂャケットの個性的な雰囲気のお兄さんは、1階の出口外まで来て見送ってくれた。「これって普通なの?」と訊くと「あのほんのちょっとのブースから、1日売れても5・6着でしょう。今日最後のお客さんというのもあって大切にしてくれたんじゃないないかなぁ。あるいは伊勢丹の接客が変わったか」と津村さん。

試着している間にやっぱりあなた何者ですか、と津村さんは訊かれていたらしい。「スタイリングのお仕事をされているのですか」というお兄さんに、「いえいえ、飲食関係です」と透かしたとのこと。昔BNYでやってましたとか言えばいいのに、津村さんらしくておかしかった。こんなサービスがまだまだ一般的じゃない昨今、きっとお兄さんも頭の中が???でいっぱいだったでしょう。

こうして、あっという間に楽しいひとときが終わってしまった。