赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

プーチン「心停止説」と「影武者説」

2023-11-13 00:00:00 | 政治見解



プーチン「心停止説」と「影武者説」 :231113情報


一昨日の『プーチン死亡説とロシア人の反応』の続編です。

今日も、ソ連崩壊、ロシアに在住し、その後も旧ソ連関係国で外交顧問をやっていた北野幸伯氏が解説していましたので許可を得て転載いたします。




日本でも時々テレビで紹介される「SVR将軍」は、「プーチンが最近死にかけた」という話をしています。

『中央日報』10月24日付:〈23日(現地時間)、英国タブロイド紙のミラーやエクスプレスなどは元クレムリン宮(ロシア大統領府)情報要員が運営していると推定されるテレグラムチャンネル「ゼネラルSVR」を引用し、プーチン大統領が22日夜に心停止に陥り救急要員から緊急措置を受けたという内容が出たと報じた。〉
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ちなみにSVRというのは、ロシアの対外情報庁のこと。「SVR将軍」は、「クレムリンのインサイダー情報を発信している」と言われています。@SVR将軍のYouTubeページ


〈このチャネルは「午後9時5分ごろ、プーチン大統領の保安要員が大統領寝室で何かが落ちる音を聞き、寝室に駆けつけるとプーチン大統領がベッドの横で倒れているのを発見した」と主張した。また「保安要員はプーチン大統領が床でけいれんを起こして横になっているのを見た」とした。医療陣がプーチン大統領に蘇生術を試み、プーチン大統領が官邸内の特別集中治療室で意識を取り戻して状態が安定したともこのチャネルは主張している。〉
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モスクワ国際関係大学のソロヴェイ元教授は、「プーチンは年内に死ぬ」と断言しています。

ですが、皆さんは、不思議に思うでしょう。「ていうか、プーチン、めちゃくちゃ元気でしょう?つい最近も、金正恩と会ってましたよね?」と。ここから、皆さん、びっくり仰天の説が登場します。

SVR将軍やソロヴェイ教授は、「本物のプーチンは、死にかけている。金正恩と会ったのは、【 影武者 】だ!」と主張しているのです。「トンデモ、トンデモ、トンデモ~~~~~!!!」と思われるでしょう。それが、普通のリアクションだと思います。


▼実は大手メディアも報じている「影武者説」

ところが、実を言うと最近、大手メディアも「影武者説」を報じるようになっています。たとえば『ニューズウィーク日本語版』8月27日付を参考にしてみましょう。

プーチンは、いつも時計を右手にはめています。ところが、「影武者?」が、そのことを忘れ、うっかり左手を見て時間を確認しようとしている映像があります。


この件について、〈経済学者でジョージタウン大学非常勤教授のアンダース・オースルンドは、「同時刻に『プーチン』が違う場所に現れたり、動きに明らかな違いがあったりする。そして今度の『プーチン』は、どちらに時計をはめているか分からなくなっている。主要メディアは、プーチンが影武者を1人か2人使っていると指摘すべきときだ」とXに投稿した。〉
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さらに、〈ロシア専門家で英シンクタンク、王立国際問題研究所(チャタムハウス)のシニア・コンサルティング・フェローであるキーア・ジャイルズは3月、プーチンがロシアの占領下にあるウクライナの港湾都市マリウポリを訪問した際、影武者を使った可能性があると本誌に語った。〉
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「王立国際問題研究所」も、「影武者がいる可能性がある」と見ている。

この件で、もっとも「興味深い」と思ったのは、TBSの報道です。
『TBS NEWS DIG』5月27日。:〈“あの時”のプーチン氏はニセモノだった?! 影武者の真偽AIが分析 【報道1930】〉

面白いですね~。

〈番組では影武者の有無を公開されている映像から明らかにするべく専門家に分析を依頼した。用意したのは様々なメディアで“これは怪しい”とされた6シーンのプーチン氏の写真だ。
2022年7月イラン訪問。
2022年8月エルドアン対談、
2022年12月クリミア橋視察、
2023年3月のセバストポリ訪問、マリウポリ訪問、
2023年4月のへルソン訪問。
この6枚と確実に本物であろう戦勝記念日のプーチン氏の写真をAIで比較分析する。〉

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TBSはどのAIを使ったのでしょうか?

〈持ち込んだ先は、AIによる顔認証システムを独自に開発する民間企業『トリプルアイズ』。ここのシステムでは、目、鼻、口の形や輪郭など500以上の特徴をAIが解析し、“本人との一致率”を示す。数値が高いほど本人ということになる。〉
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さて、結果は?

〈写真の角度、鮮明さなどではっきりしないものもあったが、いくつかは衝撃的な結果が出た。〉
〈結果は、
2023年4月のヘルソン訪問時のプーチン氏…“本人との一致度”40%。
2022年12月のクリミア橋視察…53%。
この2つが特に低かった。因みに偽者であることが分かっている“プーチン氏のそっくりさん”を調べたところ一致度35%だった。つまり、ヘルソンに現れたプーチン氏は“そっくりさんレベル”だったということになる。〉

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というわけで、プーチンの影武者説は、「トンデモ」と断言できない感じになってきました。


▼本物プーチンが死に、影武者が大統領になる可能性?

はっきりはわかりませんが、影武者がいると仮定しましょう。そうなると、金正恩と会って談笑していたのは影武者の可能性がある。そして、ソロヴェイ教授やSVR将軍がいうように、「本物プーチンは、年内に死ぬ」としましょう。

しかし、クレムリンは、「安定」のために、その事実を公開しない可能性がある? 2024年3月の大統領選挙には、影武者が出馬して勝利する? そして、安全保障会議書記のパトルシェフが
プーチンの影武者を操ってロシアを支配する?

今回の話は、冗談のような話でしたが。ロシアという国は、ウクライナ侵攻、プリゴジンの乱を見てもわかるように、時々驚愕のできごとが起きる国です。どうなるか、よく見守っていきましょう。




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