赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

組織の頂点に立った人が陥る慢心 current topics(305)

2018-04-18 13:35:13 | 政治見解



current topics(305):組織の頂点に立った人が陥る慢心


財務事務次官福田淳一氏のセクハラ問題や、新潟県知事米山隆一氏の女性問題がクローズアップされています。両者に共通するのは、組織の頂点に上り詰めた人の「慢心」にあります。

当ブログが信頼する情報筋は、これらの問題に対して、次のような見解を示しています。



知事は選挙で選ばれる唯一無二の存在として行政区域に君臨する殿様扱いされています。
一方、事務次官は国家公務員上級職の出世競争に勝ち抜いたエリートです。

そんな彼らが見識の無い週刊誌報道で一瞬にして地位を棒に振ろうとしています。

いずれも周囲から持ち上げられ、「自分だけは特別で何をしても許される」と考えていたところ、
足もとをすくわれたのです。


新潟県知事の場合は辞任したようですが、
実は支持母体である社民党や共産党が辞任を迫ったために決断せざるを得なかったのです。
本人は知事としてやりたかったことが沢山あったようです。


一方、財務次官のセクハラ問題は、次官側が週刊誌を名誉毀損で訴えるという異例の展開となっています。

福田氏が強気に出ている背景には、自分はハニー・トラップの罠にはまったと思っているからです。

福田氏のセクハラ発言の相手は、財務省の記者クラブに出入りする女性記者ではなく、
週刊新潮がホステスと偽って送り込んだ人物だろうと考えているからです。

しかし、問題の本質はハニー・トラップ云々以前に、
福田氏がキング・オブ・官庁と言われる財務省のトップの地位に上り詰めた事で、
自分が国を動かしていると錯覚し、人を見下し支配することに快感を覚えてしまったことにあります。

気が緩む酒席の上とはいえ、セクハラ発言で自らの本性をあらわにしてしまったことがすべてを物語っています。

前文科省次官だった前川氏が出会い系バーに入り浸り、少女買春の疑いで批判を浴びたことを教訓としていれば、
みすみすハニー・トラップにかからなかったはずです。



これらの問題の本質は、彼らが国民や県民のために仕事をしていたのではなく、
己自身の欲得のために地位を築き上げてきたことを物語っています。

そして実は、彼らの慢心が組織全体に伝播し、危機感の欠如を蔓延させ、行政の怠慢を招いています。

国会議員を含めて公職にあるすべての公務員は、
なんのためにその地位にあるのかを問われる時に来ているのではないでしょうか。




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