赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

戦争の経済的影響——原油高による円安

2023-10-22 00:00:00 | 政治見解



戦争の経済的影響——原油高による円安 :231022情報


国際政治学者の分析です。

◾️短期的には円安が進む?

複雑に絡み合うこの中東の争いの中で、この戦争が長期化すれば世界経済にも非常にマイナスです。アメリカの株も日本の株も下がるでしょう。ただ、これから地上戦が行なわれて、イスラエル国防軍がガザ地域に入って戦闘をやって、ある程度のところで手打ちになると思います。

この短期的なことの中で考えていきたいと思うのですが、今までも中東の戦争はそこまで長く続いたことはありません。なので、戦争は長くは続かない、第三次世界大戦にエスカレーションすることはない、もしするとしても移行するまでの期間、という前提で短期的な展望を考えていきたいと思います。


では、短期的にどういうことが見えるかということで経済的な影響を考えてみましょう。まず誰でもわかるのが原油高であり、実際に高くなっています。それから先進国でインフレが冷えていたのに、また熱を加えるようなことになってしまうでしょう。

そうすると、アメリカでは金利が再上昇することも予想されます。これで景気が悪くなり株も下がるでしょう。

金利が上昇して、日本との金利格差が広がるような反応になると円安が進みます。日本でも実際上、金利は上がっていくのですが、金利水準が低い国の金利が上がって、金利水準が高いアメリカの金利が上がるとなると、これを債券市場のダイナミズムから言っても円安が進むのです。

現在、一般的な常識とされている推論でいいと思いますけど、アメリカの金利が再上昇して円安になるでしょう。


◾️不正の温床であったビットコイン

それから、これは大事なのですが、ハマスの資金源としてビットコインが使われていました。ハマスの資金源がどこにあるかというと、ハマスは特に商売しているわけではないので、今まで一般的に言われていたのはサウジアラビアなどお金持ちのアラブの国から入ってきていたのです。

ハマスは実際上、ガザ地区の政府を組織しているので福祉政策などもやっています。パレスチナ人が可哀想だからという理由で、お金をもらっているということです。その中から兵器を買ったり、テロをやる資金も捻出していたりして、サウジアラビアのような湾岸のアラブの国からすると“みかじめ料”を納めているという話になります。

悪いヤクザ集団だけど、お金を納めておかないと自分の国で何をやられるかわからないということでお金を出しておくといった感じです。そこでビットコイン詐欺もやって稼いでいたのですが、資金移動としてテロ団体のハマスはスイフトなどを使って公にお金を送ることもできません。だから、ビットコインで資金移動をやり取りしていました。ビットコインの規制が確実に強化されると思います。


◾️今後の短期的な経済展望

これが今、見えているところで、原油高は誰でもわかると思うのですが、これが続くとアメリカで金利上昇と円安に結びついていくのではないでしょうか。アメリカでの金利上昇は、円安に結びついていくのではないかと思います。

それからビットコインの規制がさらに強化されることも予想され、アメリカでは既にビットコインは一種の登記商品であるとなっていることから、その規制を厳しくしないといけないという体制にはなっていました。政界の方でも厳しくしないといけないということになっていたのですが、それがさらに強化されるでしょう。



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