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赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

本質をとらえていない報道と評論 コラム(203)

2017-02-09 11:27:45 | 政治見解



コラム(203):本質をとらえていない報道と評論

小池都知事の政治手法を、「小池劇場」、「敵を作って叩く手法」という安っぽい戦術の問題としてとらえている政治家や評論家は、小池都知事の本丸が豊洲利権の解明と処断にあることに気がつかないか、あえて隠そうとしているように見えます。


変節する都知事批判

小池都知事が「都民の利益を第一に考え、時に政策を変更する」として豊洲移転延期を発表したとき、彼らは次のように反論しました。

「豊洲はすでに建設済みである」、「土壌汚染の対策も終っている」、「議会も業界団体も了承済み」、「移転を急がないと環状二号線の工事が間に合わない」、「移転準備をした業者が困る」等々・・・。規定路線の変更に激しく抵抗していました。

ところが、盛り土や地下空間などの話が出ると、「業者がかわいそうだ」、「移転までの維持管理費は誰が負担するのか」、「知事が安全宣言すればいいだけ」と論点を後退させ、最も重要な食の安心安全問題以外のところで小池批判を展開しました。

さらに、汚染物質の問題が出てくると、「飲み水ではないから問題ない」、「科学的に安全とされているのに安心の問題にすりかえるな」などとの批判に切り替え、「豊洲への移転の時期が延びた責任は都知事にある」というような奇妙な論理を展開しはじめました。

築地の業者を含めて都民の殆どが、「豊洲はもう嫌だ」と思っているにもかかわらず、「豊洲に6000億円もつぎ込んだのだから移転するのは当たり前」と押し込もうとしています。

しかし、豊洲移転が利権がらみであることは、もはや、誰の目にも明らかになっているのです。

小池都知事批判を行う政治家や評論家たちは、豊洲利権に関与しているか、あるいはその人たちの代弁者であることが証明されたも同然です。


国民は既存の政治やジャーナリズムに辟易している

都民の利益を第一に考えている都知事と、自己保身のために反論をする人たちでは、最初から勝負にはなりません。まして、自己保身のための反論をテレビで扱えば扱うほど、良識ある都民や国民のメディアに対する不信感が広がります。

ジャーナリストたちに、こうした視点が認識されない原因は、同じような意識の人ばかりが集まって、異なる意見を排除しているからです。そのため、時代の流れが変化していることが理解できないのです。政治に対する見方も古い政治慣習を当然としてとらえているので進歩が無いのです。


国民の視点は正確

一方で、小池革命の意味を理解している人もたくさんいます。評論家やメディアが発する言説に惑わされず、自分で情報を選択し、自分で物事を判断している人たちです。その多くが都知事選で小池氏を選び、千代田区長選で石川氏を選択した人々です。

小池都知事の自信ある行動の背景には、良識あるふつうの人びとの共感と支持があることを見落としてはなりません。




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