赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

ロシア情報③―「プーチン失脚」という情報 その2

2023-08-12 12:00:00 | 政治見解



ロシア情報③―「プーチン失脚」という情報 その2:230812情報03


午前9時のブログに引き続き、「ロシア敗北」という情報をお伝えします。


▼プーチンの後継者は誰???

では、誰がプーチンの後継者になるのでしょうか?

〈スティール氏によると、そうした要望に応えられる最有力候補は、ロシア連邦保安庁(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官(71)だという。プーチン氏と同じくKGBの元将校であり、側近としてプーチン氏に長年仕えてきた人物だ。

2008年に同庁の長官職に就いて以来、ボルトニコフ氏は絶大な権力を思う存分に使ってFSBを「懲罰の剣」に変えたといわれている。

英シンクタンク「ドシエセンター」によると、FSBはいまや「プーチン政権の頭脳であり心臓と呼ぶことができ、国家の中の国家といえる存在になった」という。〉


これがMI6の見解です。プーチンも元FSB長官ですから、ボルトニコフがなってもおかしくはありません。しかし、私の意見では、ボルトニコフより安全保障会議書記パトルシェフの方が、影響力は強そうです。

ちなみにパトルシェフは、前FSB長官。彼らのどちらが権力を握っても、他の人物を大統領に据えて「黒幕」になる可能性があります。

〈別の後継者候補としては、オリガルヒの中からイーゴリ・セチン氏という人物の名前も挙がっている。同氏は現在、ロスネフチというロシア最大の石油会社の社長で、第2次プーチン内閣では副首相を務めたこともある。

またプーチン政権でロシア首相を務めたこともあるビクトル・ズプコフ氏(81)や、モスクワの南に位置するトゥーラ州の知事であるアレクセイ・ダイミン氏も後継者候補に挙がっている。〉

この3人が後継者というのは、あり得ない気がします。プーチンによってロスネフチのトップになったセーチンは、プーチンと一緒に没落するでしょう。

ズプコフは、年を取りすぎている。

トゥーラ州の知事、アレクセイ・ダイミンとありますが、ロシア語ではアレクセイ・ドューミンです。彼は、プーチンの元ボディーガードで、信頼を獲得した人物。プーチンに対する忠誠心で有名です。ということは、プーチン失脚と同時に、没落する運命のように見えます。


▼プーチン失脚後のロシアは?

では、プーチン失脚後のロシアは、どうなるのでしょうか?

元FSB長官プーチンの最有力後継者候補が、現FSB長官と、前FSB長官であるという現実が、未来を示しています。要するに、「プーチン路線が継承される可能性が高い」。

〈米ハーバード大学ケネディ行政大学院のカルダー・ウォルトン研究員は、ロシアが変わっていくことには否定的な見方をする。

タイム誌に述べている。「ロシアは独裁者の束縛から解き放たれ、西側諸国との関係を正常化し、民主主義の道を進むと考えたくなる。だがその考え方は間違っている」、「歴史が示唆するように、ロシアがそうなる見込みはほとんどない」。プーチン氏が去っても、ロシアという国家は強力な保安機関であるため、西側のような民主国家にはならないというのだ。〉

正直、私もそう思います。しかし、歴史では、しばしば予想外の事件が起こります。希望を持って行きましょう。実際、世界は、200年前100年前に比べて、どんどんよくなっているのですから。



いかがでしたでしょうか。

立場による見方で、ロシア勝利と見る人もいれば、ロシア敗北と見る人もいます。情報が入り乱れる中で、真実はなかなか見えてきません。何が起きているのかは相当時間がたたないとわからないのかもしれませんね。



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