赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

速報:米経済の動向

2023-06-20 00:00:00 | 政治見解




速報:米経済の動向 :230620情報

直近の米経済の動向について、国際経済学者からの速報が入りましたのでお伝えします。


アメリカでCPI(消費者物価指数)とFOMC【※1】の結果が出ましたので、アメリカ経済の現状の動きについて簡単にまとめたいと思います。

【※1】FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、米国の金融政策を決定する会合のことです。日本では、「日銀金融政策決定会合」で金融政策を決定していますが、それに当たるものがFOMCです。

FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と政策金利(FF金利)の上げ下げなどの方針が発表されます。その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼします。



結論を先に言いますと、今回のFOMCの決断も現状維持という感じで、株式市場為替相場には大きな影響を与えることはありませんでした。

CPIは6月13日に発表されていますが、コアCPI(食品とエネルギーを除いた指数)、総合CPIともに、ほぼ市場予想通りの結果となりました。インフレは収束のシナリオに入り、安定しつつあることの表れです。

そして、6月14日のFOMC(連邦公開市場委員会)では、金利据え置きということになりました。ただし、今後まだ上がる可能性が十分にあります。

どういうことかと言いますと、FOMCの中で、2023年末の金利はあと0.5%上がると予想されているのです。0.25%刻みにして、あと2回上がる可能性があるということです。

しかし、このFOMC会合後のパウエル議長の記者会見を聞きますと、必ず上げると言っているわけでもありません。

「今後のことについては全くわからないが、今回は据え置きました。今後のことは経済の実態を見て決めます」ということを非常に強調していました。

つまり、市場に対して「これで打ち止めと思って安心するな」と釘を刺す意味で、0.5%上げる可能性を残して幅を持たせているのです。

非常に慎重な物言いでしたから、市場はほとんど反応しませんでした。ここのところ、株式相場も「はしゃぎすぎ」という感じがあるので、警告を与えるという意味で私は良かったなと思っております。



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