赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

菅総理は在任わずか一年で素晴らしい成果を上げた コラム(365)

2021-09-07 07:47:29 | 政治見解


コラム(365):
菅総理は在任わずか一年で素晴らしい成果を上げた  



菅総理大臣の自民党総裁選への突然の不出馬で政界は色めき立っています。

菅総理の決断に至った背景について政界事情に詳しい友人は以下の情報を寄せてくれました。


「野党に政権を取らせたいメディア」と「利権にしがみつく党内議員とそれにつながるメディア」によって
潰された菅政権です。

直接的には二階氏が反撃に出ました。菅さんを恫喝したようです。
いずれも国民不在の低次元の話しです。
枝野氏はもう政権を取ったつもりになっています。

加藤官房長官が悪質です
菅総理を全くフォローしていません。
菅総理の真意を伝えることが仕事なのにやっていません。無責任そのものです。



菅総理の退任発表以来、メディアはこぞって政府のコロナ対策やオリ・パラ開催の批判の鳴りを潜めましたが、このことは彼らがコロナもオリ・パラも政権追及目的のために政治利用していたという証拠でもあります。

なぜ、メディアが菅総理を批判し続けていたのか、それは菅総理のメディア改革を恐れていたからです。

現在、国が管理している放送や携帯電話の電波(周波数)は、申請してきた放送事業者や携帯電話会社に割り当てられています。しかし、政府はいま、電波を彼らに独占させるのではなくて「電波オークション」にかけて門戸を広げたいという考えに至っています。自由競争こそが偏向報道を是正させる近道だからです。

これに対して政治力の強いテレビ局と系列の新聞社が頑なに反対し続けています。オークションともなれば放送事業への新規参入が簡単になり、既存のテレビ局にとっての既得権益を侵害すると考えているからです。

このためメディアはあらゆる手段を講じて菅総理を追い詰めようとしていました。このことを裏返せば、菅総理の目を見張る仕事ぶりにメディアが危機感を持ち、菅総理つぶしに全力をあげた証左でもあるのです。


実際、菅総理の実行力は大したものです。

メディアが決して評価しようとしない実績の数々を挙げてみますと・・・。

まず、特筆すべきは、菅総理はスタート直後から日本共産党員が紛れ込む日本学術会議の人事で大ナタを振るったことです。さらに本年6月には、数年間棚上げされた国民投票法の改正案を成立させ、憲法改正の道筋を作りました。これは戦後の日本を思想的に支配してきた反体制左翼の運動に決定的なダメージを与える歴史的な快挙であることを忘れてはなりません。

また、外交的には、とかく中国にぶれがちな米国のバイデン大統領をクアッド(日米豪印戦略対話)の中心に据えさせ日本の安全保障体制を万全にしました。さらに、G7では「台湾海峡」を明示させ、中国の台湾への軍事侵攻の野望を抑え込みました。物理的な暴発を防ぐ抑止力の意味を理解している人だからできたことです。

このほかを羅列してみますと・・・。

・コロナ対策としてワクチン接種はもとより、個人や企業に支援、給付、減税、免税などの支援を実施
・携帯電話料金の値下げ
・ノーベル賞を取れなくなるという危惧に、世界トップ研究大学の実現に向け10兆円規模のファンド創設
・不妊治療に保険を適用し患者の負担減をはかる
・一定の所得がある75歳以上の後期高齢者の医療費窓口負担を1割から2割に引き上げる
・76年間も放っておかれた広島原爆投下後の「黒い雨」健康被害者を救済
・開発者の許諾ない高価な果物の海外流出を阻止するために「種苗法」を改正
・朝日新聞が捏造した「『従軍慰安婦』という用語は誤解を招く恐れがある」とする政府答弁書を決定
・中国と韓国に毅然たる対応を続ける
・長年の懸案であった原発処理水(放射性物質除去後)を国際基準の7分の1に希釈して海洋放出を決定
・縦割り行政打破の一環としてデジタル庁を創設
・台湾、ベトナム、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピンへのワクチン提供
・世界中の人びとに希望を与えたコロナ禍での東京五輪、パラリンピック開催


菅総理は歴代の総理大臣ができなかったことを次々と着実に改革しました。また、自民党内においても、自らの立場と引き換えに二階幹事長切りを実行しました。これは党内に大きな風穴を開けたことになります。

さらに自ら身を引いたことで総裁選の立候補者が幾人か出ることになりましたが、これが派閥を越えた動きとなり、結果的に、総裁を出すために作られた派閥の存在価値を喪失させてしまいました。思わぬ効果を上げたとも言えます。


一般に、改革派は既得権益を守ろうとする勢力から激しく抵抗され、糾弾されるのが常です。菅総理もその一人でした。しかも、菅総理は無派閥かつ利権を排除していましたので党内の人的支援が少なく、その上、広報担当が不作為であったために政治運営には非常に苦労しました。

しかし、その改革の精神と実行力は後世からは必ず評価される時が来ると思います。

しばらくは疲れた心と体を休めていただき、次の飛躍の時までエナルギーを蓄えていただきたいと強く願っています。



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