ちくわブログ

ちくわの夜明け

新潟駅前を歩く

2011-12-11 19:15:15 | 
先日、お仕事で新潟に行ってきました。


去年の日本海旅行でも新潟には寄ったのですが、青海川という海が目の前にある駅へ何時間かかけて行き、その後は近くに住んでいたUさんに温泉に連れて行ってもらったのでした。
それはそれで楽しかったのですが、旅の目的自体(日本海を見る)が移動を繰り返さざるをえない内容を孕んでいたので、「駅前でユックリ」とか、ほとんどできない状態でした。


で、今回お仕事の翌日、帰りの新幹線は自由席をとって、ホテルも一泊分余計にとることにし、新潟駅前を散策してみることにしました。


まずは到着の夜。つまり前乗り。
とったのは安いビジネスホテル。ここらへんのホテルってみんな安いのですね。一泊4千円しないホテルがいくつかありました。

夜になり、とりあえずおいしいものを食おう、ということで駅前をぶらつく。
宿を出たらいきなり出くわした風景。


いい。
未来の香りがする。

駅前と裏通りを通り・・・



適当なお店に入り、海の幸でビール、そして日本酒をやる。
のどくろ、イカのくちばし、鯨の味噌漬け・・・いろいろ。

当たり前だがうまかった。
ただ、ここで迷ったのが「新潟といえば日本酒」だけど、たいていの日本酒なんてもう日本どこでも、というか、東京なんかにいれば全国のお酒が飲めてしまうわけじゃないですか。
さらに日本酒なんてふだんめったに飲まないし・・・
なので、「新潟だから飲めるお酒」というより、この機会に日本酒を飲む、ってくらいに考えて店主のおまかせを飲みました。

「オヤジ!うまい酒飲ませろや」

と言えたらかっこいいのですが、普通に「あの、サーセン、なんか飲みやすいやつ・・・」とリクエスト。
出てきたのは新潟は長岡の『和楽互尊』という酒。
これがほんとにうまくて、けっこう飲んでしまいました。


いい気持ちになって宿に戻り、就寝。
翌日はみごとな快晴で撮影。


で、さらにその翌日。
一人になって、よし、自由だ!と駅前へ。しかし昨日までの晴天はどこへやら。空にはモッチリとした暑い雲。
まー日本海だし雲もいいだろ・・・と自分に言い聞かせ散策開始。

とはいえ、目的は決めよう、ということで咄嗟に思い浮かんだのがやはり海。
新潟駅って、海から近いのですね。
というわけで、歩いて海まで行ってみることにしました。

とりあえず腹ごしらえ。
去年来た時、何気なく入った駅前の喫茶店。ここのランチ、お米が非常においしかった。やっぱ新潟だから?
というわけで、今回も同じ喫茶店へ。

鶏の照り焼き定食。
相変わらずうまい。
うまい米で食うおかずが、またうまい。満腹感の充実度が、ジャンクフードやコンビニメシの比じゃないです。


シヤワセな気分で海の方向へ。
しばらく歩くと繁華街へ。そこに珍妙なタワーが。

レインボータワーというらしいです。
いやあレインボーだねえ。じつにレインボーだ。

ふむふむ。


すぐ近くにバスセンターがあったので入ってみる。
なんで入ってみたかっつうと、地方のバスセンターとか好きだからです。




生活というか。
地元の生っぽい空気に触れられるのはいいですね。

ちなみに後で知ったことですが、こちらの立喰コーナーのカレーは名物らしく、レトルトとして土産物屋で売っておりました。


萬代橋から信濃川を望む。

厚い雲間から、ちらっとのぞいた太陽の光。


さて。
ここまで2~3キロ。寄り道もしつつでやや歩きつかれてきたので、喫茶店へ入ります。

こちらの喫茶店「白十字」は、新潟で一番古く、昔から親しまれてきたお店とのこと。
店内は狭いけど、2階もありました。
おじいさんとおばあさんがカウンターをきりもりする中、ウェイトレスの女の子は若くて清楚な感じで、好感が持てました。別の意味でも好感が持てました。
向こう様もこちらに好感をもっていただければ幸い、と思ったのですが、何事も起こりませんでした。
普通にコーシーすすって帰りました。


再び歩きます。しばらくはずっと商店が続いてニギヤカです。

ちょっとした小道にまで商店があったりして。


高台に登ると、デカデカと「火の用心」の文字。消防署です。


ホテルでもらった観光マップに、ここから近くに「日本海タワー」なるものがある、と書いてあるので行ってみる事にする。

お、奥に見えるあれだな・・・

ちくちく歩いて到着。坂でちょっと疲れた。
ふう。

・・・・。
もう閉まっていんの。


いいですもう。
ここまでくれば海はもう少し、のはず。

ドカベンバス。
水島新司先生の故郷だそうです。


ひたすら歩く。
ここまで来ると住宅街。日も落ちかけてきて寂しい気持ちになってきました。
すると・・・・

あ!

海だ

こうやって、唐突に現れるもんなんだ。
そりゃそうか。
でもなんだか、不思議な気持ちになりました。



海はとても静かでした。人も殆どおらず。

ずっと向こう、どれくらいの距離があるのか分かりませんが、雲の切れ目から夕日が漏れて、光のカーテンのようになってました。

その水平線の上を、ゆっくりと客船がすべっていき、やがて見えなくなりました。

なんか知らないけど、こういった光景がいかにも旅の終わりというようで「さようなら」という言葉が思い浮かび、わたくしは少々、センチメンタルな心持ち。


そろそろ真っ暗になり、あれそういえば帰りは駅にどうやって帰ろう、と思っていたら、どうも近くに水族館があるらしいので、そこからならバスが出ているだろう、ということで水族館に向かいました。

ちょうど閉館の時間らしく、ほとんど人のいないバス停で30分ほどバスを待ちました。
街灯のない真っ暗な中で、ふと、日本海旅行のことを思い出し、なんだか物悲しい気持ちとなりました。

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