ちくわブログ

ちくわの夜明け

2007新宿西口

2007-12-29 17:50:20 | Weblog
いくつかの忘年会のお誘いをことわり、今年最後の仕事を終えて西新宿の事務所から、新宿西口へ向かいました。

外はしとしとと冷たい雨でしたが、歩くのに難儀するほどでもありません。
さて、その寒さに打ち震えながら今年の総括をいってみましょう。


RIFFILM総括

本格的に「70年安保」に関するドキュメント映画を製作するため、取材を開始しました。まずは写真家・福島菊次郎先生の講演会を取材。その場でご本人に「インタビューさせて下さい」とお願いし、後日、山口県柳井市のご自宅まで伺うことになる。
これについては「広島・山口旅行記」()の続きで書いていきます。

それに先立ち、未だ続く10・21デモを取材しました()。デモそのものはうんともすんともなかったけど、それに対する街の反応が面白かったです。また、これを機に思い出横丁に出入りするようにもなりました。

この映画については、完成まで思っていたよりも長くかかりそうです。取材対象が思いのほか、遠くにいることが分かってきました。物理的にでなく。

写真はフォトグラファーのコンソメさん。どうもありがとう。


お仕事総括
年の初めには「このままいくと餓死する・・・」と思っていて、実際非常な危機的状況だったのですが、本当に、何よりもの収穫はまず、今メインでやっているお仕事、それを見つけたことです。
今まで自分ひとりでいろいろとやってきて、他人を信用しなかったりもしたのですが、ここでは多くのことを学びました。特に「チームプレー」。その中でも仕事をとってきてくれる人のありがたみ、他人にヘルプを出したとき、それに応えてもらえるありがたみを痛感しました。
はっきりいって映像の世界ではあまり誰もやりたがらない「企業もの」と呼ばれるジャンル。わたしも最初は食つなぎのためにやっていくつもりでしたが、自由にやれる=どうとでもなるということで、今までになかったようなものも作れ、非常に楽しいです。特に某大手企業から「あなたたちに頼んで良かった」とメールを頂いたときは、もう、ちょっと泣きそうなくらい嬉しかったです。
主体的であり、自由であることは、責任も伴うけど、だからこそやりがいがあるんだ、と思います。

また、最終的にはこのお仕事から「他人のお金で映画を作る」というひそかな目標も達成できました。わー。おめでとう。
これについてはまた後日。

他にアイドル、ローカル地上波、舞台撮影、AVと、ジャンルだけなら他に負けねえってくらいたくさんやらせていただきました。


しゅみ道総括
趣味という概念が、だんだんと形あるものからなきものへ移行していく。そげなことを感じた一年でした。

スター・ウォーズでは相変わらずクローン・トルーパーシリーズを黙々と集め、それ以外では念願だったFXライトセーバーを手に入れてブヲンブヲンやっておりました。
また、オフ会なるものに初参加し、交流を図ったりもしてさり気なくスター・ウォーズ公開30周年の年を過ごしました。

古本は買うだけ買って積み積みとする感じで、部屋の一部がタワーリングインフェルノ。
映画製作に合わせて、全共闘系の本なども、再び買い始めました。
買いつくしたと思っていた池波正太郎先生のエッセイも、新しいものを2,3発見し、購入しました。

漫画はシグルイなどにはまり、自分ペースでは水木しげる先生の自伝的な漫画をいくつか読んで感銘を受けました。
山川直人先生の漫画展に行ったら、後日、素敵な絵のポストカードが直筆のメッセージ付で届きました。忙しいのに、漫画通りの本当にあったかい心を持っている人なんだなぁと思いました。

旅行にも行きました。
たった一泊だけど、温泉マニアのUさんと。泊まった旅館の料理がものすごくおいしくて、いまだに思い出すとじゅるっとなる。
何より、つげ義春先生の漫画に出てくる二股温泉に行ったところ、まさに漫画の通りのような風情にびっくりしてしまいました。
日本にも、まだこんな場所がいくらかはあるんだなぁ、と、ほっとしました。



さて。
ざっとこげな一年でありました。
やがて西口、思い出横丁に入ったわたくしは、寒さで我慢していたトイレを済ませ、うまい焼き鳥を出す店に入りました。
もつ煮、焼き鳥などを焼酎の冷やでずずっとやり、自分におつかれさましました。年末は本当に忙しく、忙しかったその時から「この店での俺忘年会がゴール」としていました。

そのうち、隣の親父さんと懇意になり、歌舞伎町を徘徊、意味も無くげらげらと笑いながら客引きに引かれて抜きキャバみたいなとこに入っちゃいました。
いわく「いつもはないけど、今日はなぜか金あんだ。まかせろ!」と豪語してらっしゃったので、甘えておごってもらいました。
結果的に言えば、ぼったくりでもなんでもない善良なお店でしたが、女の子はおしなべて「店内が薄暗くて良かったな」と思える娘ばかりでした。

やがてその店を出た親父さんは「今のじゃダメだった。ちょっくらひとっ風呂浴びてくるわ」と言い残し、歌舞伎町の奥へと消えていきました。

わたしは・・・
詩集売りのF子さんを探したのですが、いませんでした。雨で寒いからかな?大丈夫かな?などと思いながら諸方を探し回ったのですが、いませんでした。
前遭った時、寒そうだからとカイロを渡したら喜んでくれたので、また渡そうとしたのです。

来年もあの人は、群衆の中、誰にも媚びずにあそこに立ち続けるのでしょう。
脳裏のその姿が、たまにしぼんだ心を奮い立たせてくれるので、わたしはまた、あの人に会いたくなります。


皆様、よいお年を・・・・
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2 コメント

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Unknown (コンソメ)
2007-12-30 04:51:10
写真つかってくださってありがとうございます。
福島さんの講演はオレにとってもいろいろと考える良いきっかけになりました。
またお力になれることがあればいつでも声かけてください、写真撮るしか脳のない奴ですが(笑)

なかなか充実した一年だったようですね。オレも今年はなかなか充実していたと思います。そして自分を見つめ直す一年でもありました。特に自分の仕事との距離感、写真について。

赤目さんにはいろいろとお世話になって感謝してもしきれないぐらいですが、来年もまた公私ともどもお世話になると思いますのでよろしくお願いします!
あけおめー (赤目)
2008-01-05 04:07:55
とんでもないっす。写真本当にありがとうございます。
また都内でインタビューなどやる予定ですので、そん時は是非撮影してやって下さい!

去年はほんと、あっという間に終わったような気がします。とりあえず目標だった「やるべきことを見定める」というのは、そこそこに達成できたのではないかなーと思っとります。

こちらこそ今年もまたよろしくお願いいたします。年末は無理だったけど、また近いうちアキバ行ったり飲みに行ったりしましょう!

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