ちくわブログ

ちくわの夜明け

日本海旅行記 【7】 大間崎

2010-11-06 00:04:26 | 
8時半起床。
シャワーを浴びて宿を出る。しかしこの宿は壁が薄くてうるさかった・・・。


今日もいい天気。天気予報が外れてくれて助かった。曇りの海も悪くないが。

宿の前を流れる、大湊湾から流れる田名部川は、白鳥の飛来地で、さらに鈴屋(この日泊まっていた宿)が餌付けしているらしかった。
川では白鳥とカモメが仲良く群れていた。


11時、下北交通バスにて本州最北端である大間崎へ移動。

約2時間かけて到着。途中、窓から見る津軽湾が突き抜けるような青で、魅了された。
日本海的な暗さがないように感じた。


バスを降りたのは俺一人だった。

外に出た瞬間、凍えるような寒さ。そして突風。
土産物屋からはのんきに演歌が流れている。


吹きすさぶ風の中、海を見に行く。
容赦なく叩きつける風。
遮るものがなにもない。くさい言い方だけど、地球が生んだひとつの力を、体一つで受け止めることの厳しさを知った。

しかしその景色は何にもたとえられない。
いくらカメラで撮っても伝えきれない。
この青のパノラマはなんだろう?今まで見たことがない一面の青。こんな景色は知らなかった。

見渡す限りの青。
激しく吹き付ける突風。凪ぐことを止まない海。その中で悠々と群をなし、羽を休めるカモメ。遥かに見える函館の山々。
全てが混然となって、脳裏にグサッと刺さる。


しかし寒い。もういかん。
とりあえず目的の一つだったマグロ丼を食べよう。
ようやく一軒だけ開いてる店を見つけたが、他は閉まっていた。確かにシーズンではないから観光客自体が少ない。

マグロ丼を頼んだのに、来たのはマグロ定食だった。

飯が熱いからだと。その飯は蒸らし足りないのか、少しグチャグチャして、熱すぎて不味かった。
しかしマグロはさすが。舌に置いたとたん、とろける。たしかにこれだと、熱いめしの上に置いたらすぐにとろけてしまうかも分からん、と思った。
¥1500。


ちょっと土産物屋を見たりして時間をつぶしたが、しかしここで3時間の立ち往生を食らった。
このクソ寒い中・・・!!!
風邪がぶり返さなければいいが・・・と思いつつそう言えばこの旅に出る前、東京で買った50円の貼るカイロがあったことを思いだし、腰につける。
これがだいぶ、助かった。
たった50円でずいぶん違うものだ。

バスを待つ3時間の間、たまに海を見に行ったり、木造のバス停の中で缶コーヒー飲んだり、iPhoneで「津軽海峡・冬景色」聴いたり、ストⅣやったりした。


16時13分、ようやくバス。
17時、下風呂温泉にて下車。港町の、小さな温泉街。

大衆浴場「大湯」にて温泉につかる。
硫黄系の泉質濃い湯。
とにかくべらぼうに熱い。入っていた地元のおじいちゃんに「水でうべろ」と言われてそうして、やっと3分ほど入る。

しかしこのおかげで、長時間冷えきっていた体が、芯まで暖まった。
温泉ってのは本当にすごいもんだ。
来客は地元の人々ばかりらしく、仕事終わりに来ているようなとっつぁんばかりだった。

湯上がり、コーヒー牛乳を飲む。
バスが来るまでの時間、街をうろつく。

18時13分のバスで、下北へ戻る。

19時着。
最後の夜なので、体を休めるためビジネスホテルに泊まる。プラザホテルむつ ¥5500

夜はすき家の持ち帰りで焼き鳥丼・・・寂しい。
コメント (2)
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