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田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

イシュトヴァーン・ラントシュ ピアノリサイタル

2012年03月01日 | 音楽三昧

昨夜、札幌Kitaraで掲題のピアノリサイタルを聴きました。



ラントシュ氏は、ハンガリーのご出身でリスト音楽院(ブタペスト)の現役教授です。かって、北海道教育大学で教鞭をとられたこともあり、また、札幌で毎年開催される「リスト音楽院セミナー」の指導者として度々、来札しています。

そのためか、会場(小ホール450席)には、セミナーの受講生や音楽家志望と思われる若い方々の姿を多くみかけました。

プログラム
ベートーヴェン:
 ・ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 作品10-1
 ・6つのバガテル 作品126より
   第1番 ト長調、第4番 ロ短調、第6番 変ホ長調
 ・ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 作品31-3

ブラームス:
 ・ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品5

演奏は、音楽教育に携わる人にふさわしく、正確無比、緻密極まりないもので、安心して聴くことができました。反面、情緒に欠け、堅苦しさを感じさせる部分もありました。

特に、最後のブラームスは、日頃、耳にする機会の少ない曲でもあり、丸ごと演奏を楽しむには至りませんでした。ベートヴェンのパガテルや第18番は、弾き手の特長がよく出た好演だと思いました。


新着ドーナツ~DECCA 50枚BOX

2012年02月26日 | 音楽三昧

高音質で知られるデッカ(DECCA)から、往年の優秀録音を集大成したCD50枚BOXが発売となった。

この内何枚かは、本邦のオーデイオメーカーがSACD盤で発売したが、高価(3,800円/枚)なこともあり容易に入手できなかった。

それが、上記を含む広範囲な曲目を網羅して、廉価版(190円/枚)ボックスとしてリリースされたのは、小生らクラシックの大飯食いにはとてもありがたい。

早速、入手して気になっていたアンセルメがスイスロマンドを指揮したファリャの三角帽子とか、カーゾンとブリッテンのモーツアルトピアノ協奏曲などをリッピングしてライブラリーに取り込み聴いてみた。

それぞれのCDはオリジナルの絵を使った紙ジャケットに収容されていて、往年の雰囲気を醸し出している他、レコードにはなかった音源も追加収録されていてお買い得感満点である。音質も良い。

かって、DECCAサウンドに魅せられたオールドファンには堪らないCDボックスである。


My Favorite Analog!~Oistrakh「Mozart Violin Concerts」

2012年02月22日 | 音楽三昧

62歳のオイストラフがベルリンフィルを指揮し、自ら弾いたモーツアルトのヴァイオリン協奏曲第3番と第5番です。

先にご紹介したアンネ=ゾフィ・ムターがカラヤンと共演して収録した際と同じ曲目がおさめられています。

14歳のムターと62歳のオイストラフ。年齢こそ違え、どちらも天才の誉れ高いヴァイオリニスト二人によるモーツアルの競演です。

初々しく溌剌としたムターのそれに対し、オイストラフの演奏は、オーケストラを自在に操りながら、曲の隅々にまで気配りの行きとどいた堂々たる演奏です。

さて、どちらが神童モーツアルトのおめがねにかなった演奏でしょうか。


新着ドーナツ~ウイーンフィル新春コンサート

2012年02月20日 | 音楽三昧

2012年新春のウイーンフィルコンサートです。
NHKで中継されましたので、お聴きになった方も多いかと思います。

小生は、どういうわけか今年はこれを聴く気になれず、そうかと言って何をしていたのか記憶がありません。

というわけで、早速、取り寄せてあちこち拾い聴きしているところです。いずれ全体(CD2枚)を通して聴くつもりです。

今年は、2006年に続いてマリス・ヤンソンス(ロイヤル・コンセルトヘボウ首席指揮者)が登場しました。指揮者によりこれほど雰囲気の変わるコンサートもめずらしい。

演奏される曲目も概ね、決まっているわけですからやむを得ないのですが、聴く側の問題でもあるのですが、相当マンネリ化していると言ってよいでしょう

また、ウイーンの新春という晴れ舞台(楽友教会でのウイーンフィル)あってのコンサートですから、映像がないと十分に楽しめません。


My Favorite Analog!~Mutter「Mozart Violin Concerts」

2012年02月16日 | 音楽三昧

いつになくおだやかなカラヤンの眼差しの先に、ヴァイオリンを手にした天才少女、アンネ=ゾフィ・ムターが瞑目しています。

1978年、帝王カラヤンに見出されモーツアルトのヴァイオリンコンチェルトを収録した際のスナップですが、この時、彼女はまだ14歳。

何とも微笑ましいシーンですが、この写真が醸し出す雰囲気そのままに、初々しさとやさしさに満ちたモーツアルトです。

今回、デジタル化に先立ち再度聴きましたが、とても14歳の少女の演奏とは思えないほどしっかりした仕上がりとなっています。

ただ、残念なのは、第3番を収録したA面に大きな傷が2ヶ所あって、そこを針が通過する際、プチプチとかなり大きな雑音が出ることです。

幸い、デジタル化した際、Editing Softでこれらのノイズを取り去ることができましたので、まったく気になりません。

今後しばしば、ライブラリー(音楽図書館)から引き出して聴くことになるでしょう。


My Favorite Doughnuts!~Vladimir Horowitz「The Last Recording」

2012年02月12日 | 音楽三昧

伝説の名ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツのラストレコーディングです。

彼の死(1989年11月5日85歳)の4日前まで、彼の自宅に録音機材を持ち込んで録音された文字通りの「ラストレコーデング」です。

 1. ハイドン:ソナタ第59番 変ホ長調
 2. ショパン:マズルカ第35番 ハ短調 作品56-3
 3. ショパン:ノクターン第16番 変ホ長調 作品55-2
 4. ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
 5. ショパン:エチュード 変イ長調 作品25-1
 6. ショパン:エチュード ホ短調 作品25-5
 7. ショパン:ノクターン第17番 ロ長調 作品62-1
 8. リスト:バッハのカンタータ第12番の主題による前奏曲
     「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」
 9. ワーグナー・リスト編曲:トリスタンとイゾルデより
    「イゾルデの愛の死」

この演奏を聴くと、まさに人類遺産的な演奏と言ってよい。

特に、晩年、彼自身も愛したハイドンのソナタの出来は天下一品で、その簡素さと邪心のなさにおいて、人生を達観したものにしか表現しえないものでしょう。ご一聴をお勧めします。


気分はすっかり

2012年02月10日 | 音楽三昧

LPレコードをデジタル化してライブラリーに取り込むには、いろいろな操作が必要で、煩わしいかぎりです。

反面、それらの操作のひとつひとつに面白みがあって、少々、深みにはまりそうです。つまり、CD制作におけるミキサーエンジニアになったような気分が味わえます。

例えば、先日、レコード演奏で生じる「シーパチ」ノイズの軽減には、湿式クリーナーが有効とご紹介しました。

しかし、この処理を行なっても、片面30分も演奏する内には、この種のノイズのひとつやふたつは発生していまいます。さて、どうするか?

そこで登場するのが、Music Editing Soft です。
つまり、ファイルに記録された音楽情報の中にまで分け入って不用なノイズを取り去ったり、ある種の効果を付け加えたりしようというわけです。

写真は、音楽ファイルをこのソフトに取り込み、演奏(モーツアルト、フルートとハープのための協奏曲第1楽章)しているところです。

これを聴きながら、ノイズが出たところでストップし、その点の波形を拡大して調べます。

ノイズがあると、拡大部分はご覧のような波形になっていて、これをマーカーで補正すればノイズを消し去ることができます。

この処理を行なった後、再度、この部分を再生してみて問題なければ次に進みます。

という訳で、まぁ、気の遠くなるような作業が必要なのですが、気分はすっかりミキサーエンジニアです。


一日一善(枚)

2012年02月07日 | 音楽三昧

このところ、LPレコードのデジタル化に明け暮れています。
例の録音機を使って、死蔵しているLPレコードを録音し、それをデジタルファイルにして、ライブラリーに収蔵するのです。

ただ、この作業は時間も手間もかかるので、CDのリッピングのように、一日10枚も20枚もというわけには行かず、一日一善?(枚)です。

それでも、連日の作業でロンドンレコードの3箱30枚もの(1975年頃キングレコード制作)の内、始めの1箱10枚が無事完了しました。

ところが、問題は音質で、レコードは数回しかトレースしていない比較的良いものなのですが、あちこちでシーパチノイズが出るし、何か潤いのない音がするのです。

そこで、何とかこれを改善したいとアナログ再生を得意とするオーデイオ店に相談したら、一度、専用のクリーナーで盤面を清掃・コーテングしてみて下さいと、あるクリーニンググッズを紹介されました。

それは、写真のようなレイカ社の湿式クリーナーで、手順書通り盤面を処理(A液で清掃後、B液でコーテング)したら、あら不思議、シーパチノイズは影を潜め、また音質もふっくらした艶やかさが戻りました。

従来、この種のクリーニンググッズがあることは知っていましたが、多分に疑い深い性格が災いして、一度も試すことがなかったのです。

今回、その効果のほどを知り、何事につけ先入観を持たず試してみるべきと反省しきりでした。


夜明けのスキャット

2012年01月26日 | 音楽三昧

1969年3月10日。
由紀さおりが歌う「夜明けのスキャット」がリリースされた。

あれから・・・何年たったのだろう。
今、彼女の透明感のある歌声が世界中に流れている。

昨年10月にリリースされた“Pink Martini & Saori Yuki/1969”が欧米各国で爆発的にヒットしているというから驚く。

それにしても、昨日、デジタル化され拙宅のライブラリーに加わったこのアルバムにも、オリジナルの「夜明けのスキャット」が入っている。

1975年頃、東芝EMIが技術の粋を集めて制作していたプロ・ユースシリーズの中の1枚「FEMALE VOCAL IV」というアルバムだ。

SideA
 1.窮りゆく部屋 荒井由実
 2.白いシャッきて 小林麻美
 3.別れの鐘 紙ふうせん
 4.泣きまくら 西田加奈
 5.夜明けのスキャット 由紀さおり

SideB
 1.サバの女王 グラシェラ・スサーナ
 2.冬の星 伊藤咲子
 3.スカイレストラン ハイファイ・セット
 4.恋の十字路 欧陽菲菲
 5.あじさい寺 北川とみ

33回転盤なのだが、選曲も音も良いLPとして、オーデイオファイル必携の1枚であった。

中には、この曲名と歌手をご覧になって、メロディが頭の中を駆け巡る方もおいでになるのではと思う


究極のヒマ潰し?

2012年01月25日 | 音楽三昧

件の録音機を使って、LPレコードのデジタル化を始めた。
高音質の録音機なのだからと、音の良い45回転盤から収録することにした。

さだまさしの「親父の一番長い日」というアルバムの裏面に入っている「椎の実のママへ」という曲が格別音が良いので、これを録ることから始めた。

幸い、作業は順調に行き、目出度くデジタル版「親父の一番長い日」が完成し、サーバーに収容することができた。そして、それを階下の大型システムで聴き、その何とも言えぬ雰囲気の良さに感動した。

ただ、このデジタル版の作成には、大変な作業と時間が必要であることがわかった。

一応、以下に手順を記してみると、

 ・録音機をスタンバイさせ、レコードを回す。
 ・モニター用のヘッドフォンをつけ、録音開始。
 ・ファイル分割のため、曲間にマーキングを入れる。
 ・片面が終わったら、録音機を待機状態にする。 
 
・裏面を回し、録音を続ける。
 ・録音が終わったら、生成されたファイルをPCへ取り込む。
 ・曲毎にファイルを分割する。
 ・ファイルを(サーバーに収容できる形式に)変換する。
 ・これらのファイルをまとめてアルバムに再構築する。
 ・曲毎に曲名、演奏者などの情報を書き込む。
 ・レコードの写真を撮影、処理してアルバムに挿入する。
 ・完成したアルバム(デジタル版)をサーバーに収容する。

と、まあ気の遠くなるような作業が必要だ。CDから自動でデジタルファイルを生成するのとはまるで異なる。

この結果、一昨日からの二日間で録音し終えたレコードは、上の写真にある6種類、7枚のみであった。手持ちの700枚を全部処理するとして、いったい何日かかるのだろうか?


新顔登場

2012年01月24日 | 音楽三昧

拙宅のオーデイオに新顔が登場した。
プロの録音スタジオなどで活躍するMR-2000Sという録音機だ。

この録音機のすごいところは、現在、一般に入手できる最も高音質とされるSACDディスクよりさらに高音質に録音・再生ができる点だ。

つまり、SACDの場合、サンプリング周波数が2.8Mhzであるのに対し、2倍の5.6Mhzで録音、再生できるのだ。こうすることで、より原音に近い録音・再生ができる。

しかし、このようにサンプリング周波数を上げて行くと、音質は良くなるが、生成されるファイルの容量がとてつもなく大きくなる。

例えば、通常のCD(44.1Khz-16bit)の場合、45分程度の収録ならファイルの容量は、約400MB(0.4GB)なのだが、5.6Mhz では10倍の4GBにもなる計算だ。

ということで、このままではサーバーの容量がいくらあっても足りないから、実用的には、サンプリングは半分の2.8Mhzで妥協し、且つ、(サーバーに収容可能な)ファイル形式(96Khz-24bit)に変換してデータ圧縮をかけ、概ね、800MBにする。

この録音機、何に使うかと言えば、LPレコードのデジタル化だ。
現在、拙宅には、約700枚のLPがあるが、これをデジタル化してサーバーに取り込み、ライブラリー化しようと思うのだが、果たしてうまく行くであろうか。


SLが行く~辻井伸行ツアー2011/12

2012年01月19日 | 音楽三昧

昨夜、札幌Kitaraで辻井君のツアー(ピアノリサイタル)を聴いた。

超満員の聴衆は大半が女性で、しかも現役お母さん世代が圧倒的に多かった。つまり、ハンディキャップを乗り越え世界的演奏家に成長した辻井君の成功をわが子にダブらせているにちがいない。

一方、ユンディ・リーや五嶋龍君のような若い演奏家のコンサートにつめかけていた若い女性が皆無というのも極端ではないか。どうも辻井君は、若い女性のおっかけの対象とはなっていないらしい。

プログラム

 モーツアルト
・きらきら星変奏曲 K.265
・ピアノソナタ第10番 ハ長調 K.330

 ベートーヴェン
・ピアノソナタ第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」
・ピアノソナタ第21番 ハ長調 作品53「ワルトシュタイン」 

さて、演奏だが、黒い煙を吐いて驀進するSLのような印象であまり楽しめなかった。つまり、演奏家本人が「弾くこと」を楽しむのあまり、聴衆を置き去りにしているのだ。

例えば、モーツアルトの第10番は、モーツアルトが27歳の時作曲したとてもキュートな作品なのだが、これを力任せに弾かれると聴く方も肩に力が入り楽しめない。

これは、例えば、同じKitaraで、ユンディ・リーツイメルマンなどが弾いたように淡々と肩肘張らず弾いてこそ生きる曲だ。

この点、アンコールで紹介された辻井君自身が作曲したという「風のはこんできたもの」と「それでも、生きてゆく」の二つの小品は、自身がイメージした曲だけに訴えるものがありよかった。


My Favorite Doughnuts!~ブレンデル「ザルツブルグライブ」

2012年01月13日 | 音楽三昧

先に、同氏の2008年のザルツブルグ音楽祭におけるリサイタルがとても良かったとご紹介した。

このCDは、同氏が80年代の音楽祭で演奏したハイドンやシューベルトなどの作品の聴きどころを1枚のCDに収容したアルバムである。

  ヨゼフ・ハイドン    
・アンダンテと変奏曲ヘ短調「小さなディヴェルティメント」
・ピアノ・ソナタ ハ長調

 フランツ・シューベルト
・ピアノ・ソナタ第14番イ短調 D.784
・ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 D.840「レリーク」

 フランツ・リスト
・「イゾルデの愛の死」トランスクリプション

録音とリリースについて、とりわけ厳しい注文を出すとされる同氏のCDだけに、演奏においても、録音においても特にすぐれたものが収められたようだ。ライブ録音なので臨場感にあふれたすばらしい演奏を楽しむことができる。

特に、第1曲、ハイドンのアンダンテと変奏曲へ短調がすばらしい。ハイドンの淡々とした、それでいて芸術性に秀でた作品を、緊張感に満ちた演奏で楽しむことができる。

残念ながら、CD通販の大手Amazonは、当面入荷の見込みがなく注文を受けないとしているので、中古のそれでも探す以外、入手の見込みはない。


回してはダメ

2012年01月06日 | 音楽三昧

拙宅のオーデイオに新入りが登場した。SSD NAS だ。

写真手前がそれだが、外観は従来の HDD NAS と変わりない。フラッシュメモリを使用した SSD(ソリッドステートドライブ)を積んでいる。

つまり、回転部分を持たない音楽サーバーなのだが何が異なるのか。

ご存知のように、HDD は、高速で回転する磁気円盤から情報を読み出すのだが、読み出した信号をプレイヤーに送り音楽として再生する場合、読み出す際の信号の時間的「ゆらぎ」が問題となる。

読み出された信号、0.1.0.0. などに誤りが生じるわけではないのだが、それが時間的に微妙に揺れると、音楽に再生した際雑音となって現れ、音楽の魂を奪うことになる。音の透明感、楽器の定位感、音楽の立体感などが失われるのだ。つまり、CD 同様、音楽(情報)媒体を回してはダメなのだ。

今回、SSD NAS から送り出される音楽を聴いてみて、その素晴らしさに圧倒された。世間は何故、まだ SSD NAS の音の良さについて鈍感なのだろうか。

勿論、理由はある。値段が高いのだ。
SSD が大分普及したとは言え、同容量の HDD に比べると10倍くらいにもなるから、特に大容量を必要とする NAS の場合、容易に採用するわけにはいかない。

今回は、たまたま年末特価で入手できたが、音の良さがもっと認識されるようになれば、普及にはずみがつくと思われる。

(注)NAS :Network Attached Storage


ハイドン三昧の大晦日

2011年12月31日 | 音楽三昧

このところの大雪がウソだったように、今日の大晦日は、時々、日差しのある穏やかな日和となりました。

昨夜、5時間にわたってミュージックバードで放送されたハイドンの交響曲「ロンドンセット」(の録音)を聴きながら、遅れていた大掃除をやっています。

このミンコフスキ指揮・ルーヴル宮音楽隊によるハイドンの交響曲集「ロンドンセット」12曲は、今年の「レコードアカデミー賞」を受賞した4枚組のアルバムです。

この指揮者は、古楽器を使ったバロックに定評があり、今回のアルバム(交響曲第93~104番)もそうした古典的な雰囲気を色濃く残した名演だと思います。

ハイドンと言えば、2009年春、かって彼が晩年の12年間を過ごした「ハイドンハウス」を訪れたことがあり、その意味でも感慨深いものがあります。

それにしても、今年の大晦日はハイドン三昧となりました。