今日で6月も終わり、明日からあたり前のように7月がはじまります。
指折り数えてみると、今年観た映画の本数は21本。
その上半期最後の21本目が、この作品―『ミリオンダラー・ベイビー』でした。
みなさんもご存知の通り、アカデミー賞で、主演女優、助演男優、監督、作品賞の主要4部門を受賞した、クリント・イーストウッド監督の最新作。ボクシングに希望を見い出そうとする女性とそのトレーナーの心の葛藤(かっとう)を描いたなかなかに難しいヒューマン・ドラマです。
アカデミー賞で2度目の受賞をはたしたヒラリー・スワンク
助演男優賞に輝いたモーガン・フリーマンと
監督賞受賞のクリント・イーストウッド
個人賞にふさわしい演技力はさすがに見事なものでした。
以前、アカデミー賞決定のときにも書いた通りですが、
残念ながらその時には日本では公開前のため、
深く突っ込んだ論評はしませんでした。というより、できませんでした。
スクリーンを自身の目で観た感想です。
重く永遠の命題でもあるテーマを掲げていますから、
この是非は観る人によって意見の異なるところでしょう。
当然ながら、いろんな意見や考え方があってもいいと思います。
そのテーマに対して、この映画が導き出した答に対しては、私は「No!」
今回のアカデミー賞は、なんともアメリカらしい作品を選んだのか!
なんとも大国のエゴイズムが見え隠れしているようで、
やはり大統領選の翌年のアカデミー賞に価値は見出せません。
あえて観なくてもいいような・・・そんな印象を持ちました。残念ですね。
(上映時間:2時間13分)
■作品評価 ★★★(★3つです)