長年住んでいても、知らないものもたくさんあるということは、どなたにもあることですが、これもその一つでした。『チーゼル』―数年前に初めて知った植物の名前です。
そのチーゼルが、いま、岸和田市上町の約60坪の畑で、白色の小さな花をつけています。住んでいるところからは、約3km離れた場所に珍しい畑がポツンと・・・。今では周辺は住宅ばかりですから、昔を知らない人にとっては、どんどん不思議な景色になっていきます。
そんな不思議な光景を目にとどめておきたくなって、ふたりでふらりとふるさと散歩に出てみました。
■チーゼル
チーゼルは、マツムシ草科の2年草で和名は「オニナベナ」。花言葉は「人ぎらい」。羅紗(らしゃ)の起毛に使われたので、「らしゃかきぐさ」ともいいます。長さ5cmから10cmの穂は小さなとげ状の葉が集まっており、高級繊維の生地を毛羽立たせるために使われます。かつて泉州地方ではチーゼルが多く栽培されていましたが、現在、大阪府内で栽培しているのは、この畑だけのようです。
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