赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

オードリーが好き⑳北の零年 エンドロール

2005-02-06 13:54:18 | (2)オードリーが好き

「日本人の心に刺さる映画」をメッセージする行定勲監督は「僕はこの作品で、侍の誇りを捨てきれなくてしがみついた男の哀しみ、夢や希望を信じることだけで道を切り開いていった女の強さを描きたいと思った。・・・」

志乃がきびすを返し敵方になった夫英明に「夢は、信じれば叶えられます」・・・「女は強い!」

近年、・・記念や・・大作という冠の付く映画で満足したことは残念ながらありません。冒頭のエピソードの中で書いた「観る映画を間違えたかな」のもう1つの理由がここにあります。大監督やら大スターと呼ばれてくると映画が映画でなくなっていく傾向になりがち、いわゆる自己満足な芸術作品(すべてとは言いません。誤解のないように)に見えてくるからです。芸術祭参加作品ならそれで結構ですが、娯楽としての映画を観てもらいたいのなら、それは大間違いです。観客が観終わって下す評価こそがすべてです。

この映画も私にとっては試金石だったのですが、前述の視点からみれば一歩手前で踏みとどまった作品であったように思います。ちなみに、冒頭の観客の一人が席を立つときにしみじみ言った一言を紹介して閉じたいと思います・・・「よかったなぁ」(上映時間:2時間48分)(写真⑦)

■作品評価 ★★★(★3つです)


旅に夢みる

講談社

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オードリーが好き⑳北の零年 後編その2

2005-02-06 12:52:07 | (2)オードリーが好き

この記念作品には、『大地の詩』阿久悠(写真⑥)と『命を愛しむ詩』小椋佳の2編の詩が書き下ろされていますが、劇中音楽を手がけるのは大島ミチル―長崎ぶらぶら節や原爆の朗読詩など吉永小百合作品も多い。脚本の那須真知子とともにこの作品の重要なスタッフといえそうです。

記事の冒頭の「序」でも書いたとおり、中高年の女性が対象の映画であったような気がします。

北の零年 オリジナル・サウンド・トラック
サントラ
コロムビアミュージックエンタテインメント

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オードリーが好き⑳北の零年 後編その1

2005-02-06 12:16:46 | (2)オードリーが好き

北の荒野を切り開き「我らの国」を作ろうという「夢」が頓挫する。失意と絶望のどん底に突き落とされ、それでもなお「侍」としてしか生きられない男達。そんな男達に追従してきた女達とて同じ「夢」を持っていたはず。言い換えれば、侍としての誇りしか自分達を支えるものがなかったのかもしれない。
その思いは、まぎれもなく侍であった頃の淡路を象徴する人形浄瑠璃の人形にも表現され、映像で語られているのも好感が持てます。(写真⑤)