感動にまでたどり着けなかったのは、なぜなんでしょうか。この映画のテーマであったはずの『約束』の掘り下げが、きっと浅かったのでしょう。または、監督の『ジャズ』への思い入れの深浅がそうさせたのかもしれません。一番のクライマックスシーン(この映画の根幹部分でもある)が、あまりにもさらりと流されて、本当に伝えたいものの姿が見えなくなったともいえます。残念無念の正体はここにありました。2005年のオスカー(作品賞)は絶望的とも思えます。(上映時間:2時間9分)(写真④)
まだまだ、楽しみな作品は数多くやってきます。必ず出会えるでしょう、めぐり会えるでしょう。
見終わったあとの帰り道は、少し寒さが身にしみました。(寒くないのに)
■作品評価 ★★★(★3つです)