新潟・中越での地震で被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。紀州沖地震の後も遠く離れた新潟でも地震があったことを思い出します。今年は、台風の被害も大きかったところです。早く状況が把握され復旧されることを祈っております。
新潟・中越で震度6強3回…3人死亡、けが470人超
23日午後5時56分ごろ、新潟県中越地方を震源とする地震があり、同県小千谷市で震度6強を観測した。
気象庁によると、震源の深さは約20キロ。マグニチュードは6・8と推定される。
その後も余震が続き、同6時12分ごろ小千谷市で震度6強、同34分には十日町市でやはり震度6強を連続して観測した。同7時46分にも小千谷市で震度6弱を観測するなど、午後10時までに、震度4以上の余震は13回を数えた。
同日夜までに、この地震で新潟県内で少なくとも3人が死亡、470人以上が負傷し、11人が行方不明になっている。さらに、新潟県の長岡駅近くで上越新幹線が脱線したが、けが人はなかった。
政府は午後6時、首相官邸内の危機管理センターに官邸対策室を設置した。
新潟県警などによると、新潟県十日町市錦町の自営業金崎昌彦さん(34)が同市本町の飲食店前で、崩れてきた壁の下敷きになって死亡した。小千谷市内でも、同市桜町の小川利夫さん(55)が車庫の倒壊で死亡した。新潟県内では、これらを含めた死者3人のほか、確認できているだけでけが人が470人以上出るなど、大きな被害が出ている。
さらに、総務省消防庁などによると、長岡市では住宅2棟が倒壊し、4人が行方不明になっている。川口町でも数人が生き埋めになっているとの情報があり、小千谷市では土砂崩れのため車が埋まっているという。各地で道路が陥没し、救急車が現場に到着できず、救助活動は難航している。長岡市内で民家数棟が燃えるなど、各地で火災も起きた模様だ。
道路網も直撃し、震源地の小千谷市に近い関越道・山本山トンネル(全長約1800メートル)では、出入り口付近が崩落し、通行不能になっているとの情報がある。
今回地震が起きた新潟県中越地方の信濃川流域は、以前から地震の発生の可能性が指摘されていた「空白域」と言われていた。気象庁地震津波監視課では、「今後1週間ぐらいは、震度6強程度の余震が発生する可能性があり、新潟県を中心に警戒が必要」と呼びかけている。
最大震度6強を観測した2回目以降の地震の震度は次の通り。
【2回目】
▽震度6強 新潟県小千谷市▽震度5弱 長岡市、出雲崎町、中之島町など
【3回目】
▽震度6強 新潟県十日町市▽震度6弱 小千谷市、六日町、安塚町▽震度5強 長岡市、上越市、小出町、与板町、出雲崎町など▽震度5弱 柏崎市、栄町、群馬県片品村など
(読売新聞) - 10月23日23時55分更新