ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

18mm

2010-01-09 23:12:02 | Weblog
柄にもなく
夜空を見上げてみた。

外は風も無く
それほど
寒くない。

瞬く星。

中でも
いま真南にある
オリオン座が
ひときわ目立つ。

東の空も、
何座だかなんだか
わからんが、
線でつないでみたくなる
星☆星☆星☆星☆星☆。

時々、
チラッと流れ星。

(いすみの空って、こんなにキレイだったっけか?)

なんて、
ちょっと
おセンチな気分。

そして、
西の空を見る。

「あっれぇ~?」

星が
まったく見えない。

こっから西、
房総丘陵を越えて
東京湾岸。

汚染された空気に
都会のネオンが
反射してるんだろな。

風が無いから
なおさら。



そういやぁ、
俺が
都内で生活してた
二十歳の春のこと。

あるとき、
会社の外の喫煙所で
一服してたら、
鼻がムズムズしたので
ちょっと触ってみた。

指先に
鼻毛が出てるのが
確認できた。

(うざってえな、抜いちまえ!)

と、
毛先をつまみ、
引き抜いた。

『ボツッ!!』
「は?ボツッて?」

なんと、
鼻の奥の方から抜けた
長く太く平べったい
真っ黒な鼻毛。

「うわぁっ!」

俺が声をあげると
会社の中から
先輩2人が出てきて、

(先)「どうしたぁっ!」
(俺)「あ、あ、いや、は、鼻毛が太い!長い!」
(先)「はぁ!?なんだ!?どれ、見せてみろ」
(俺)「ほら、こんな」
(先)「おぉ、なかなかだ、あはははは!」

タバコをもみ消し、
作業室へ行き、
抜いた鼻毛を
ノギスで計ってみた。

全長18mm
最太部0.6mm

シャーペンの芯より
太かった。



東京、
居心地はよかったが、
この一本を見たとき、

「早く田舎に帰ろう」

と強く思った。



………と言いながら、
7年。

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