4月。
新しい生活が
スタートする時期。
俺にとっては、
PTA役員として
締め括りの月。
本日、
大原中学校の
入学式。
例によって
大勢の前での
祝辞である。
PTA会長として
2年目。
セガレは卒業したものの
この役は
今月末のPTA総会まで。
会長としてこれまで、
運動会や講演会での挨拶、
卒業式・入学式の祝辞、
各会議での冒頭挨拶、
宴の席での
乾杯の音頭や締めの言葉
etc.etc.・・・
べつに、
挨拶ばっかり
やってたワケではない。
しかしまぁ、
毎度毎度、
違う緊張感を味わう。
それでもって、
今回ばかりは
異様だ。
数日前から
いやぁ~な緊張感。
「最後だからカッコよくキメたい」
などというような
プラス思考の緊張感ではない。
はたまた、
「最後の最後にトチったらどうしよう」
というような
マイナス思考でもない。
じゃぁ、
なんなのか。
この緊張感の
最大の原因は、
『新校長』
の存在にある。
俺がここの
中学生だった当時の、
武闘派、
いや、
武道家の先生。
当時まだ
20代でありながら、
多くの生徒を
震え上がらせた
伝説の教師。
知る人ぞ知る、
いや、
知らない人も
知っている、
と言っても過言ではない。
当時の大原中の
生徒だった人らに、
「大原中といえば?」
の質問に対して、
おそらく
8割以上の人が
その先生の名を
答えるであろう、
そんな、
“ミスター”
なのである。
そう、
単に“コワイ”のだ。
いや、
でも、
すっごく
イイ先生なんだ、
ホントに。
さてさて、
校長室。
ちょくちょく
車ですれ違ったりするので
久しぶり感はない。
でも、
「ご無沙汰しております!」
と最敬礼。
新校長、
笑顔である。
例によって
しばし歓談。
やさしい口調で
お話ししてくれた。
自身、
気丈を装っていたが、
ド緊張。
何を喋ったか
あんまり覚えていない。
そして式典会場へ。
壇上。
隣りの教育長と
小声で喋ってたら
少し緊張がほぐれた。
ちょっと安心。
・一同礼
・開式の辞
・国歌斉唱
・新入生呼名
そして、
(司)「校長式辞」
国旗に礼。
上手(カミテ)の我々に礼。
(俺)(っは!!)
校長室にいたときと
目つきが違う!
新校長、
封から蛇腹の紙を
取り出す。
(俺)(ブ厚いっ!)
(校)「白亜!、燦たる!、学び舎に!、」
一言一句、
丁寧に丁寧に
読み上げる。
その口調はまさに、
武闘派、
いや、
昭和の体育会系。
この威圧感は
凄まじい。
気が付くと、
俺の背中は
パイプ椅子の背もたれに
触れていない。
俺の腿の上、
左手で右手の親指を
強く握っている。
(俺)(あ゛っ、あ゛っ)
校長式辞が終わった。
(司)「来賓祝辞」
先に教育長。
市長の祝辞を
坦々と代読。
(司)「PTA会長祝辞」
(俺)「(あ゛・・・)はい」
ワケのわからない
この緊張感。
立ち上がり、
教育長に対し
やんわりと一礼。
国旗に対し
“ピッ”と礼。
そして、
校長に対し、
“ぐぅっ”と最敬礼。
さ、
お待たせしました。
最後の祝辞、
全文です。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「高いとことから失礼します」
祝辞
大原中学校PTAを代表致しまして、お祝いの言葉を述べさせていただきます。
新入生一三七名の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今日から皆さんは、義務教育の最終段階に入りました。中学校の三年間は人としての基礎作りになる大切な時期です。また、今後の人生を左右する重要な三年間でもあります。
今、皆さんの心の中は、新たな生活への期待と不安でイッパイだと思います。でも心配することはありません。頼りになる先輩もたくさんいますし、勉強ばかりでなく、いろいろなことに相談に乗ってくれる先生方もたくさんいらっしゃいます。加えて、本年度から本校の校長となられた元吉正昭先生は、私がここの中学生だった頃、大変、「大っ変!」お世話になった先生です。皆さんのおうちの方にも元吉先生にお世話になった方が多くいらっしゃると思います。生徒ひとりひとりに、人としての厳しさや優しさを植え付けてくださった第一人者でもあります。非常に心強いです。
そんな校長先生をはじめ、先生方や先輩達、また、おうちの方は勿論、本日お見えになられたご来賓の方々やこの地域の多くの方々が、暖かく、時には厳しく見守ってくれています。皆さんはそういった中で、中学生として、また大原中学校の生徒としての自覚を持ち、充実した三年間を過ごしてください。
さて、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、謹んでお祝い申し上げます。まだ幼さが抜けきれないように見えても、友達付き合いや勉強、そして部活動などに励んで、健やかにグングン成長してゆくことでしょう。ただ、難しい時期に差し掛かる子も多いでしょうから、会話やスキンシップなど、少しでもご家庭の環境を整えて、お互いが十分理解し合えるよう心掛けて下さい。また、ご自分のお子様ばかりでなく、その友達とかにも「気が付いたら、他の子たちも」褒めたり叱ったりしてあげて下さい。
最後に、保護者の皆様とご来賓の方々、そして教職員の方々、新入生一三七名が、「我等が誇り」この大原中学校の教育理念に基づき、充実した三年間を過ごせる様、また、この地域らしい、立派な若人となる様、ご家庭・学校・地域が一丸となり、生徒育成にご尽力賜りますようお願い致します。
甚だ簡単ではございますが、お祝いの挨拶とさせていただきます。
平成二十七年四月七日
いすみ市立大原中学校第二十八代PTA会長
今関茂行
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
カミカミであったのは
言うまでもないが、
途中、
どこを読んでいるか、
何を言ってるのか
わからなくなった。
軽く気絶もした。
緊張感の抜けぬまま、
元の席に着座。
(俺)(やってしまった…)
式が終わっても
緊張感は解けぬ。
オトナなのに、
ヘンな緊張感で
自己嫌悪。
式典での、
最後の祝辞。
副会長1年、
会長2年。
3年間の集大成が、
コレである。
祝辞だけに、
「し(ゅ)くじった」
新しい生活が
スタートする時期。
俺にとっては、
PTA役員として
締め括りの月。
本日、
大原中学校の
入学式。
例によって
大勢の前での
祝辞である。
PTA会長として
2年目。
セガレは卒業したものの
この役は
今月末のPTA総会まで。
会長としてこれまで、
運動会や講演会での挨拶、
卒業式・入学式の祝辞、
各会議での冒頭挨拶、
宴の席での
乾杯の音頭や締めの言葉
etc.etc.・・・
べつに、
挨拶ばっかり
やってたワケではない。
しかしまぁ、
毎度毎度、
違う緊張感を味わう。
それでもって、
今回ばかりは
異様だ。
数日前から
いやぁ~な緊張感。
「最後だからカッコよくキメたい」
などというような
プラス思考の緊張感ではない。
はたまた、
「最後の最後にトチったらどうしよう」
というような
マイナス思考でもない。
じゃぁ、
なんなのか。
この緊張感の
最大の原因は、
『新校長』
の存在にある。
俺がここの
中学生だった当時の、
武闘派、
いや、
武道家の先生。
当時まだ
20代でありながら、
多くの生徒を
震え上がらせた
伝説の教師。
知る人ぞ知る、
いや、
知らない人も
知っている、
と言っても過言ではない。
当時の大原中の
生徒だった人らに、
「大原中といえば?」
の質問に対して、
おそらく
8割以上の人が
その先生の名を
答えるであろう、
そんな、
“ミスター”
なのである。
そう、
単に“コワイ”のだ。
いや、
でも、
すっごく
イイ先生なんだ、
ホントに。
さてさて、
校長室。
ちょくちょく
車ですれ違ったりするので
久しぶり感はない。
でも、
「ご無沙汰しております!」
と最敬礼。
新校長、
笑顔である。
例によって
しばし歓談。
やさしい口調で
お話ししてくれた。
自身、
気丈を装っていたが、
ド緊張。
何を喋ったか
あんまり覚えていない。
そして式典会場へ。
壇上。
隣りの教育長と
小声で喋ってたら
少し緊張がほぐれた。
ちょっと安心。
・一同礼
・開式の辞
・国歌斉唱
・新入生呼名
そして、
(司)「校長式辞」
国旗に礼。
上手(カミテ)の我々に礼。
(俺)(っは!!)
校長室にいたときと
目つきが違う!
新校長、
封から蛇腹の紙を
取り出す。
(俺)(ブ厚いっ!)
(校)「白亜!、燦たる!、学び舎に!、」
一言一句、
丁寧に丁寧に
読み上げる。
その口調はまさに、
武闘派、
いや、
昭和の体育会系。
この威圧感は
凄まじい。
気が付くと、
俺の背中は
パイプ椅子の背もたれに
触れていない。
俺の腿の上、
左手で右手の親指を
強く握っている。
(俺)(あ゛っ、あ゛っ)
校長式辞が終わった。
(司)「来賓祝辞」
先に教育長。
市長の祝辞を
坦々と代読。
(司)「PTA会長祝辞」
(俺)「(あ゛・・・)はい」
ワケのわからない
この緊張感。
立ち上がり、
教育長に対し
やんわりと一礼。
国旗に対し
“ピッ”と礼。
そして、
校長に対し、
“ぐぅっ”と最敬礼。
さ、
お待たせしました。
最後の祝辞、
全文です。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「高いとことから失礼します」
祝辞
大原中学校PTAを代表致しまして、お祝いの言葉を述べさせていただきます。
新入生一三七名の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今日から皆さんは、義務教育の最終段階に入りました。中学校の三年間は人としての基礎作りになる大切な時期です。また、今後の人生を左右する重要な三年間でもあります。
今、皆さんの心の中は、新たな生活への期待と不安でイッパイだと思います。でも心配することはありません。頼りになる先輩もたくさんいますし、勉強ばかりでなく、いろいろなことに相談に乗ってくれる先生方もたくさんいらっしゃいます。加えて、本年度から本校の校長となられた
そんな校長先生をはじめ、先生方や先輩達、また、おうちの方は勿論、本日お見えになられたご来賓の方々やこの地域の多くの方々が、暖かく、時には厳しく見守ってくれています。皆さんはそういった中で、中学生として、また大原中学校の生徒としての自覚を持ち、充実した三年間を過ごしてください。
さて、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、謹んでお祝い申し上げます。まだ幼さが抜けきれないように見えても、友達付き合いや勉強、そして部活動などに励んで、健やかにグングン成長してゆくことでしょう。ただ、難しい時期に差し掛かる子も多いでしょうから、会話やスキンシップなど、少しでもご家庭の環境を整えて、お互いが十分理解し合えるよう心掛けて下さい。また、ご自分のお子様ばかりでなく、
最後に、保護者の皆様とご来賓の方々、そして教職員の方々、新入生一三七名が、「我等が誇り」この大原中学校の教育理念に基づき、充実した三年間を過ごせる様、また、この地域らしい、立派な若人となる様、ご家庭・学校・地域が一丸となり、生徒育成にご尽力賜りますようお願い致します。
甚だ簡単ではございますが、お祝いの挨拶とさせていただきます。
平成二十七年四月七日
いすみ市立大原中学校第二十八代PTA会長
今関茂行
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
カミカミであったのは
言うまでもないが、
途中、
どこを読んでいるか、
何を言ってるのか
わからなくなった。
軽く気絶もした。
緊張感の抜けぬまま、
元の席に着座。
(俺)(やってしまった…)
式が終わっても
緊張感は解けぬ。
オトナなのに、
ヘンな緊張感で
自己嫌悪。
式典での、
最後の祝辞。
副会長1年、
会長2年。
3年間の集大成が、
コレである。
祝辞だけに、
「し(ゅ)くじった」
スッカリ忘れてました。
新校長さんは、私は全く知らない方ですが、おそらく私が勝浦高校時代にいた柔道部の川上先生のようなタイプの方かな?悪事がバレた時、柔道場で学生服がボロボロになるまで半殺しにされたものです。(笑)
その点、勝浦中の校長は、千葉県一のいい加減男だから、私も楽です。(笑)
勝浦中学校も昨日、入学式を終えました。
卒業式の反省を踏まえ、今回は常識的な行動で、2分位の祝辞で終わりにしました。(笑)
お互い、あと数週間の任期ですが、総会まで頑張りましょう!!
コメントありがとうございます。
子供たちが将来、
私どもと同じような立場になったとき、
いわゆる、
私どもの孫世代が中学生になったときのために、
礎を築いてあげたいと思ってやってきました。
それほどたいしたコトできませんでしたが・・・
でも、
まだ終わりにしてません。
通例で、
生徒活動後援会という組織の長を
拝命する運びとなっています。
部活動等の経費等にかかわる
資金繰り役の組織です。
オリジナルTシャツの制作等、
勝浦中学校PTAの功績には
見習う点が多くあります。
この1年間、
お礼奉公のつもりで臨みます。
よろしければ、
ご指導いただけると助かります。
追伸:
勝浦中校長、
けっこう熱血ですよ。