ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

そっじゃおいねっぺ③

2012-02-23 15:35:21 | Weblog
自然豊かな
いすみ市。

人の心も
豊かであろう、
と思ったら
ちょっと間違い。

今回遭遇した
トッショリ2人。

“ヨソモン”には、
からっきし
冷たいようだった。

こんな
冷たいトッショリは
少ないはずだが、
他にもいるにはいる。



いすみ市南部、
大原の某地区。

ある男子小学生。

彼は
保育園児の頃に
旧大原町外から
家族と共に
その地区に
移り住んできた。

4年生のとき、
祭りデビューを
しようとしたが、
当時のその区長から、

(区)「元々ヨソモンだ、資格なし」

と罵られたそう。

その地区の
保育園・小学校に通い、
また、
家計から
区費や消防後援会費、
祭典費まで
払ってるのに、
そんな仕打ち。

親とて、
頭下げてまで
参加させたくも
なかろう。



行政や
様々な団体が
移住・定住促進など
躍起になっているが、
こんなトッショリらが
まだまだいるとなると、
田舎暮らしを求めて
都心方面から
移住してきた
若い人達から、

「詐欺!」

なんてことも
言われかねない。



ただでさえ少ない
若い世代の地元民。

その世代の流出も
歯止めが利かない。

雇用問題とか
様々な理由も
あるとは思うが、
そもそも
この地域に
何らかの魅力を
感じ(られ)ないのが
大きな要因でもあろう。



どっかで
意識改革が
必要ではなかろうか。

そっじゃおいねっぺ②

2012-02-23 15:32:42 | Weblog
後輪空転。

「やっちった…」

しかし、
地べたは
ほじくれてない。

湿った草と苔が、
タイヤに与える
摩擦係数を
ゼロにしている。

「っか!根性無しがっ!」

勾配はいくらもない。

「った!押すか…」

サイドブレーキを解除し
降りて押した。

しかし、
ビクともしない。

更に押したが
やっぱりダメ。

余計目に積んだ
砂・砂利・セメントが
アダとなっているのか。

「荷ぃ降ろすか…」

荷を
安全な場所に置き、
再び押す。

「っりゃ!」

ダメ。

「ん~、ジャッキか」

設置場所の
目印にしていた
杭を使う。

サイドブレーキを引き、
前輪の前に杭で輪止め。

2本の杭を
ジャッキの下に噛まし、
後輪を浮かせて
他の数本の杭を
タイヤの下に入れ、
畦と逆の勾配になるよう
組み合わせ
ジャッキを降ろす。

※わかりづらいかもしれませんが、写真など撮ってる場合ではなかったので、ご容赦下さい。



「おし」

サイドブレーキを解除し
押してみる。

『チュルッ、ドンッ!』
「わっ!」

タイヤに付いた
泥のせいで
横滑りした。

少し間違えば
田んぼに落ちる。

「もう少しバランスよくしねっば…」

ジャッキアップしなおして
再度チャレンジ。

『ぐぅん』
「おし、いいカンジ」

こんなコトを
2時間ばかり
繰り返しただろうか。

なんとか
5mほどは
進んだ。

「ハァ、ハァ、ハァ、まだ先が長いな」

ちょっと休憩。

疲れた。

「ん~、誰かに電話してみっか」

って、
こーゆー時に
つながらぬケータイ。

電池も
残量が少ない。

「っち…、続けてみっか」

俺の“LIFE”も
残り僅かだったが、
ジャッキアップ作戦を
再開。

4,5回やって
ひぃひぃ言ってると、
川の対岸に
地元の農家らしき
初老の男が2人。

何やら
長細いモノを持って
川の水質検査のような
コトをしてた。

その2人と
目が合った。

しかし彼らは
知らぬそぶりで
そそくさと
去って行った。

「あ…」

俺が
ひぃひぃそいてるのを
見ていたはずである。

「“ヨソモン”ってか…」

助けを求める
気にもなれなかった。



脱出作業を続けた。



およそ
4時間半。

ようやく抜け出せた。

「休んでる場合じゃない」

辺りが少し
暗くなってきた。

あと5基。



怒涛の作業で
なんとか完了。

辺りは真っ暗。

未舗装の道を
帰路へ。

軽トラのライトが
アスファルトを
浮かび上がらせる。

「ほっ・・・」



~つづく~

そっじゃおいねっぺ①

2012-02-23 15:30:05 | Weblog


いすみ市内某所。

昨日の現場周辺。

先日の
“ナチュラルアート”
の近辺である。

auだと
ほぼ圏外。

小さな電柱さえ無い
こんなトコが
まだまだある。

こういった
ヘンピなエリアに
小さな注意看板を
20基設置する。

別件の仕事との
兼合いも見ながら
20日に4基、
21日に6基を
設置してきた。

あと10基。

24日までに
納めればよい
仕事だったが、
天気の様子が
不安なので、

「いっちまえ!」

と、
軽トラに
製品と
砂・砂利・セメントを
ワンサカ積んで
勇んで出発。



エリアに入ると
写真のような
未舗装の道。

轍を頼りにするも、
地面が湿ってて、
時速10/kmでも
カーブではツルツル滑り、
堰や田んぼに
落ちそうになる。



チンタラ走りながらも
調子よく
4基まで設置。

「おし、次で半分」

この調子なら
午後のお茶の時間には
完了できる。

5基目の場所へ。

設置場所は、
こんな道から
畦へ入り
緩ぅ~く下りながら
先へ約15m。

その先は川。

「行けっかして?」

重い生コン持っては
行きたくない。

かと言って、
こんなところで
スタックしたくない。

軽トラ降りて
足で地べたを確認。

硬く締まってる。

「お、行けんな」

そろりそろりと
軽トラを進ませる。

「この辺でいっぺや」

約10m。

やしやしと
穴を掘り、
生コン流して
5基目設置完了。

「っしゃ、次っ!」

と、
軽トラをバック。

『シュルシュルシュル』
「へ?」

~つづく~