ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

仕込み

2011-03-01 12:54:40 | Weblog
いそっぴ誕生に伴う
出産のお祝を
多くの方々から
頂戴した。

カサネガサネ
感謝である。

そのおかえし、
『内祝』を
そろそろ
仕込まねばならん。

メインのものを
何んすっべかと
考えてたら、

(お)「お酒、いいんじゃない?(お酒好きの)アナタらしいわヨ」

っつう、
おっかの一言で決定。

木戸泉酒造㈱五代目に
またワガママそいて
オリジナルラベルを
こせてもらうことに。

五代目にお願いしたら、
仕込の時期で
忙しいにもかかわらず
快く引受けてくれた。

早速、
書体とレイアウトを
データ化し、
メールで送信。

後日、
『出来た』
と連絡があり、
蔵へ引き取りに。



これだ。



祭りラベル
北日在玉前神社ver.
カスタム 720ml.

(写真は仮名を合成)

風合いのある
和紙ラベルで
仕上げてくれた。

他人が
どう感じるか
わからんが、
思わず、

(俺)「かっちょいィ~!」

と自己満足。

(五)「ありがとうございます、っで、少し時間あります?」
(俺)「いいよ、何?」
(五)「よかったら、蔵、見ていきません?ちょうど仕込みの最中ですから」

ってことで、
急遽“蔵見学”。

以前に
仕込みの時期でない頃に
入ったことはあるが、
仕込中は今回が初めて。

(五)「地元の人でもなかなか見たことある人は少ないです」

貴重である。

しかも
“マンツーマン”。

蔵へ入ると
酒好きにはたまらない
芳醇な香り。

入口すぐのところに
いかにも
酒の入ったタンク。

(五)「これが今、搾ってる最中のです」

と、
タンクの蓋を開け
蛇の目のぐいのみに
“それ”を
注いでくれた。


その瞬間、
ふわぁっと漂う、
「これが日本酒!?」
というような
やわらかぁ~い香り。

車で来ているため
飲むわけにはいかない。
っが、
基準値に達しないよう、
“ひとなめ”
だけさせてもらった。

唇に触れた分だけ含み、
少しだけ空気を吸い込み
舌の上でころがす。

(俺)「あ…」

この味わい、
日本酒独特の
“ガツン”
とくるものではない。

例えるなら、
“女性的”
とかと言うよりも、
“生まれたての赤ん坊のほっぺ”
とでも言おうか。

(俺)「こぉりゃ毒だな」
(五)「えっ!?」
(俺)「呑み過ぎちゃうど、これ、うんめぇや!」
(五)「ありがとうございます、そうなんですよ“ここ”でないと味わえないですからね」

ちょっと質問。
(俺)「このぐいのみの蛇の目って?」
(五)「主に『色』『照り(艶)』『冴』をこれで判断するんですよ」

的確に答えてくれる。

その後も
醸造中のタンクや
歴史ある蔵の造り、
その他貴重なものなど、
ほんの数十分だが
いいものたくさん見た。

ここにいる時間、
ましてや
大原にいることさえも
忘れてしまうような
まるで“異空間”。

団体見学では
感じることの難しい
贅沢なひととき。

賞賛しすぎだろか?

仕込みの様子など、
詳しくは
五代目のブログで。
http://5daime.jugem.cc/