<パソコン>
2ヵ月前ほど、要支援の男性のご利用者さんに、
運動器の体力測定を実施した際に、
やりたいけどできなくなってきていることを伺うと、
三線(師範を持っているが障害で難しくなってきている)や歌(声も出にくくなってきている)と言われ、
新しいことでやってみたいことは?といくつか例を出しながら伺う中で、
パソコンを覚えてみたいというお話だった。
隣の市に住んでいる息子さんやお孫さんと、
メールでのやりとりができるようになることを目標に、
次の利用日からパソコン教室を開始した。
パソコンの提案のきっかけは、
ご本人から利用当初に書字練習をしたいというご希望があり、
その原稿用紙をパソコンから印刷をするので、
一緒に出してみませんかとお誘いしたことからだった。
マウス操作をやりながら実際に印刷をしてみて、面白かったご様子。
その後、パソコンの立ち上げからマウス操作、キーボードのタイピングなど
疲労を考えて30分の枠内で、大まかな練習をして現在にいたる。
三線の師範をお持ちなことからも、
何かを習得する際の集中力や熱心さに、いつも頭が下がる。
午後から自らパソコンの前に座り、自主的に練習をされているため、
上達も早く、両手打ちで少しずつ打てるようになってきた。
今後、実際にお孫さんたちとメールのやり取りができるようになったら
また楽しみが増えるのではないかと思うし、
体が動かなくなってきたときに、基本のパソコンの使い方がわかっていれば、
またコミュニケーションの選択の幅が広がるのではないかと思う。
<脳トレ>
要支援の方だが、家ではトゥルバって(ボーっとして)いて、何もやることがないよと言われる女性のご利用者さん。
以前は鍋を焦がしたり物忘れが見られて、家族が料理をすることもやめさせてしまって、
家事もご家族と同居されているので、ご本人が行う仕事が家ではないとのこと。
デイにおいては、何でもおできになり、
いろいろなプログラムによく参加されたり、
同じ字のご利用者さんを手伝ったりお世話もされるので、
家での活動の不活発性を聞いたときに、
デイと家での役割の違い、環境の違いに改めてしっかりと情報収集しなければならないなと感じた。
好きな活動や得意な活動をデイで行って(料理や手芸など)、
それを家へ持ち帰って、ご家族との接点にしていけば良いかと考えたこともあったが、
それでは、家での不活発な状況は変わらない。
本人に伺うと、暇でとぅるばっているよりは、仕事をして忙しい方がいいとのことだった。
右手にしびれがあるので、手芸やパン作りとかはやらないとのご希望であり、
ずっと働いてこられてどこにも遊びにいかなかったよとのお話だったので、
ドライブや外出にはいきたいとのことだった。
どこに行きたいか伺うも、「地図も読めないし、本も読まないから分からない。
連れて行ってくれるところに行くよ。」という返答だった。
じゃあ、まず文字の読み書きからやっていけば、
調べる時に本を読んだりする際に、あまり抵抗なく入れるのではないかと考えた。
しかも、脳トレなどのドリルは、人によっては脳の活性化にもつながるし、
好きであれば宿題として、家でもやるものができる。
ご本人に、「一緒にまずはやってみませんか」とお誘いすると、
はじめは手がしびれているから文字もうまく書けないし、
目もあまり見えないからと、自信がなさそうだったが、
実際にやり始めてみると、1か月以上継続している。
1週間後、知らない間にご本人さんが、家に持って帰ってご家族に見せたようで、
お孫さんや息子さんが見てくださって家でもやってこられていた。
ここ2週間ほどのやりとりを見ていて、
ご家族の支えと、小さなことでもよいから家でやることがあることは、
人が家族の中で暮していく上で、大切なことだなあと感じた。
特に、「年だから」と口に出されるときには、
それが本心なのか、自信がなくて理由づけにつかっているのか、
心がどんなことを感じて動いているのか
心をよみとこうと、耳を傾けながら接することを心がけようと思った。
相談員さんやケアマネ、ご家族、同じ字の人たちからの情報は、
ご本人さんの家での様子をよりよく知るために大切だなと改めて感じた。
プログラムを仕掛けて、
プログラムへの参加を通じて、
ご利用者さん達からいろいろなことを学び、
その「人」を感じるたびに、
じわーっと温かい気持ちになり、
生きているなぁってことを実感する。
そんな関わりを持たせてくださっていることに、感謝です。
2ヵ月前ほど、要支援の男性のご利用者さんに、
運動器の体力測定を実施した際に、
やりたいけどできなくなってきていることを伺うと、
三線(師範を持っているが障害で難しくなってきている)や歌(声も出にくくなってきている)と言われ、
新しいことでやってみたいことは?といくつか例を出しながら伺う中で、
パソコンを覚えてみたいというお話だった。
隣の市に住んでいる息子さんやお孫さんと、
メールでのやりとりができるようになることを目標に、
次の利用日からパソコン教室を開始した。
パソコンの提案のきっかけは、
ご本人から利用当初に書字練習をしたいというご希望があり、
その原稿用紙をパソコンから印刷をするので、
一緒に出してみませんかとお誘いしたことからだった。
マウス操作をやりながら実際に印刷をしてみて、面白かったご様子。
その後、パソコンの立ち上げからマウス操作、キーボードのタイピングなど
疲労を考えて30分の枠内で、大まかな練習をして現在にいたる。
三線の師範をお持ちなことからも、
何かを習得する際の集中力や熱心さに、いつも頭が下がる。
午後から自らパソコンの前に座り、自主的に練習をされているため、
上達も早く、両手打ちで少しずつ打てるようになってきた。
今後、実際にお孫さんたちとメールのやり取りができるようになったら
また楽しみが増えるのではないかと思うし、
体が動かなくなってきたときに、基本のパソコンの使い方がわかっていれば、
またコミュニケーションの選択の幅が広がるのではないかと思う。
<脳トレ>
要支援の方だが、家ではトゥルバって(ボーっとして)いて、何もやることがないよと言われる女性のご利用者さん。
以前は鍋を焦がしたり物忘れが見られて、家族が料理をすることもやめさせてしまって、
家事もご家族と同居されているので、ご本人が行う仕事が家ではないとのこと。
デイにおいては、何でもおできになり、
いろいろなプログラムによく参加されたり、
同じ字のご利用者さんを手伝ったりお世話もされるので、
家での活動の不活発性を聞いたときに、
デイと家での役割の違い、環境の違いに改めてしっかりと情報収集しなければならないなと感じた。
好きな活動や得意な活動をデイで行って(料理や手芸など)、
それを家へ持ち帰って、ご家族との接点にしていけば良いかと考えたこともあったが、
それでは、家での不活発な状況は変わらない。
本人に伺うと、暇でとぅるばっているよりは、仕事をして忙しい方がいいとのことだった。
右手にしびれがあるので、手芸やパン作りとかはやらないとのご希望であり、
ずっと働いてこられてどこにも遊びにいかなかったよとのお話だったので、
ドライブや外出にはいきたいとのことだった。
どこに行きたいか伺うも、「地図も読めないし、本も読まないから分からない。
連れて行ってくれるところに行くよ。」という返答だった。
じゃあ、まず文字の読み書きからやっていけば、
調べる時に本を読んだりする際に、あまり抵抗なく入れるのではないかと考えた。
しかも、脳トレなどのドリルは、人によっては脳の活性化にもつながるし、
好きであれば宿題として、家でもやるものができる。
ご本人に、「一緒にまずはやってみませんか」とお誘いすると、
はじめは手がしびれているから文字もうまく書けないし、
目もあまり見えないからと、自信がなさそうだったが、
実際にやり始めてみると、1か月以上継続している。
1週間後、知らない間にご本人さんが、家に持って帰ってご家族に見せたようで、
お孫さんや息子さんが見てくださって家でもやってこられていた。
ここ2週間ほどのやりとりを見ていて、
ご家族の支えと、小さなことでもよいから家でやることがあることは、
人が家族の中で暮していく上で、大切なことだなあと感じた。
特に、「年だから」と口に出されるときには、
それが本心なのか、自信がなくて理由づけにつかっているのか、
心がどんなことを感じて動いているのか
心をよみとこうと、耳を傾けながら接することを心がけようと思った。
相談員さんやケアマネ、ご家族、同じ字の人たちからの情報は、
ご本人さんの家での様子をよりよく知るために大切だなと改めて感じた。
プログラムを仕掛けて、
プログラムへの参加を通じて、
ご利用者さん達からいろいろなことを学び、
その「人」を感じるたびに、
じわーっと温かい気持ちになり、
生きているなぁってことを実感する。
そんな関わりを持たせてくださっていることに、感謝です。