大切なキモチ

感じるままに、日々思ったことを書いていこうと思います。

ハーリー☆

2009-05-31 | 沖縄のこと
今日は職場の人たちで、ハーリーに出場した☆


ハーリーは手漕ぎ競漕のレースで、
漁労用の伝統船「サバニ」を、

漕ぎ手10名、舵取り1名で息を合わせて櫂を漕ぎ、その速さを競うもの。


漁師が海の恵みに感謝し、安全や豊漁を願い行われる伝統行事で、
ゴールデンウィークに行なわれる那覇ハーリーが始まりで
県内各地で7月ごろまで行なわれる。

旧暦の5月4日に「ユッカヌヒー」に行なわれるのが起源だったそう。

今日は、9時半に職場に集合。
11時頃にレースに出場予定だったので、
テントをはった場所に皆で移動して、
他のレースを見ながら、作戦会議やら応援やらゆんたく。

出場時間が近づいてきたので、
なぜか差し入れのエスカップで乾杯☆

気合をいれ、スタート地点へ向かった。

岸からは小さい太鼓のパーランクーや笛を鳴らして応援がすごい。

保育園か小学生達が、踊ったりして応援していて可愛らしかった。

1レースは3チームで競い合う。

今回は80チーム程が参加していた。

自分達の番になり、
初めて、サバニ船に乗り、櫂を持ち、漕いだ☆

400mも漕げるか不安だったけど、
水の抵抗もそんなに感じられず、
皆で息を合わせられた時に、
水の上を勢いよく進んでいくのを体感できて、とても面白かった♪

一度も練習せずぶつけ本番だったけど、
男性6人、女性4人のメンバーで
3分を切るタイムを出せて、なかなかだったのかな♪

3チームの中ではトップでゴール☆

ただ、予選突破できるのは、全チームの上位9チームとのことで、予選敗退☆

もう少し練習したら予選突破できるんじゃなーい?とか言って、盛り上がった。

やっぱり上位チームは10人の漕ぐ櫂がそろっていて、見ていてきれい。
そして、速い。

櫂は爬龍船の竜の爪の部分を表しているみたい。

漕ぎはじめと、200m地点でターンする時を練習すれば、タイムを縮められそうな感じがした。

来年も出られたら出たいな。

波しぶきがかかるので、サンバイザーがあると日よけプラスでいいと思った。

ハーリーを見たあとは、
職場の中庭で、バーベキューをして、皆でお疲れ様会☆

ご利用者さんも何人かいらして、応援してくださり、
バーベキューも参加される方もいた。

夕方4時からは、民謡ショーが始まり、観に行った。


その後ろの会場では、琉球相撲の試合をしていて、これまた初めて見た。

一見、柔道着のようなものを着ていて、
土俵は浜辺の砂でできていて、その上で試合をする。
先に2勝あげた方が勝ちみたいだった。

朝から天気も良くて、
日差しが強く、暑かったけど、
船を漕げたのでとても楽しかった。

沖縄は日差しよけの帽子が、子ども達用のものもきちんとあって、
保育園でかぶる赤白帽にも、首を太陽から守る日よけ部分がついていて、
お散歩している子ども達は皆そのタイプをかぶっていて、地域性を感じる一場面だった。


明日はきっと筋肉痛がひどいんだろうなぁ・・・。


気持ちを汲む

2009-05-30 | 仕事に関連すること
ここ数日、いろんな人達から話を聞いてと言われたり、
お手紙をもらったり、メールをもらったりって、
人の気持ちを感じたり、考える機会を頂いている。

どんなことにせよ、人と関わったり、触れ合わないと味わえないことだと思う。

今週辞める職員さんが二人いたこと、
来月も二人いることもあって、
色々な思いが交錯している。

今日は帰宅後、前の職場を辞める時に頂いた
職員さんからのメッセージを、沖縄に来てから初めて開いた。

辞める時に読んで感じた気持ちと、
今読んで受ける印象は違うけど、
やっぱり自分を思って書いて下さったことに、有り難いなぁってまた思った。

人の気持ちを汲もうと向き合う大切さを、改めて思った。

ご利用者さんは大切だけど、それは当たり前なこと。

もう一つ大切なことは、職員さん達が、生き生き働ける職場環境になっているかかなと、
来月辞める職員さんから話を聞いていて、改めて思った。

話をして下さったことに感謝。

見た目の行動と、内心の気持ちは違うもの。
不安な気持ちをはきだせる時間を設けること、
ひと声かけられるよう意識していきたい。

待ってみた。

2009-05-27 | 仕事に関連すること
今日物療の途中に、ご利用者Aさんから「ちょっと」と呼ばれた。
近づいていくと、入浴時に使って、
干しておいたAさんのタオルはどこかという質問だった。

洗濯物が干されている場所は、
洗濯干しは、ご利用者さんたちが施設内通貨を稼ぐ仕事の一つとして、
プログラム化されて毎日行なわれているので、
ご利用者さんたちは、干されている場所をだいたい知っている。

Aさんが座っていた場所からも見える中庭の洗濯干し置き場。

Aさんは、杖歩行で、半独居。

ご自分のことは、ほとんど自分で行なわれようとする。
パッと見た目は、介助が必要な部分もありそうと思われるような感じだが、
人から直接介助されることは、拒否傾向にある。

だから高齢でも、変形している部分があっても、
半独居生活を営む能力を維持しているのだろうと思う。
その部分は、すごいなぁといつも感心させられる。

一見、気難しい方という印象を受ける方と思うが、
Aさんを知れば知るほど(知ろうとするほど)、
そのキャラクターが憎めず、考えさせられることも多い。

基本的には、ご自分のペースがあるので、
そのペースが分かるようになれば、それを守って、
Aさんが手伝って欲しい時にだけ、手を差し出せる体制をとれば、安心される。

そんなAさん、中庭や畑などちょっと外に出るということは、
どんなに誘っても行かない。

Aさんが動かれる魔法の言葉は、「みんなで☆」
一人だと絶対といっていいほど動かないが、
「みんな」行きますよーと言うと、
すんなり椅子から腰をあげる。

(そんな時、島意識、ゆいまーる精神を感じる。
東京の時の「みんな」意識とは、違う「みんな」なような気がする。)


Aさんのタオルが干されている場所を、
指差して、あちらにありますよと伝えると、
「とってきて」と言われた。

心の中で、一瞬葛藤。
(私がとってくるのは簡単だけど、今日はAさんにとってきてもらいたいな)

「Aさんのタオルなので、Aさんがご自分で行きませんか。
私も一緒に行きますけど・・・」と、提案してみた。

Aさんは黙ったままで、取ってきてほしいご様子だった。

うー心が揺れる。

でも、もう少し待ってみよう。

Aさんから離れて、物療コーナーに戻り、
遠目からAさんのご様子を見ていた。

10分ほどしてから、Aさんが椅子から立ち上がり、
タオルを探しに行こうと歩いていかれたため、
お声をかけると、タオルを取りにいきたいとのこと。

一緒に干し場まで行く。

干されているご自分のタオルを見つけると、とても嬉しそうだった。

右手を杖、左手の前腕にタオルを2枚かけて、歩いて席まで戻られた。
「ありがとうねー」と笑顔だった。


今日は、「待つこと」にとっても葛藤した。

今日の「タオルを取りにいく」という作業自体は、
Aさんの能力では可能なことだった。

「干しているタオル」は、
Aさんの「気になること」だったけど、
行動化をどこまで、促すべきか、
どこまで「やってあげる」べきか・・・。

他の人だったら、取ってきてあげたかもしれない。

今日Aさんがご自分で取りに行けないか?と思ったのは、
いつもは外に出ないAさんが、一度だけ外に出たことがあったからだった。

その時は、Aさんが、ご自分のタオルを探すために出たことを知らなかったので、
皆で干す洗濯物を取りに来てくださったのかと思い、
声をかけたのだが、違うということで、
その時にはじめて、Aさんにとって自分のタオルをとりにいくということは、
動機付けの高い作業の一つなのだなと感じた。


今日、待ってみたのは、そんな過去の経験があったから。


できる能力があっても、
その時の気持ちが関係してくるから難しい。

Aさんの場合、移動能力はあっても
もしかしたら、動きたくなくて、
職員にとってきてほしかったのかもしれない。

でも、10分まってみたら、自ら動いたということは、
その10分の間で、Aさんの中でいろんな気持ちが動いたからなのかなと思った。

「よし行くぞ」か、「仕方ない行くか」かは分からないけど、
「とってきて欲しい」という気持ちから
「自分で行く」という行動への気持ちの整理がつくまでに10分かかったのかもしれない。

もし、Aさんの言葉の通りに、
私がタオルをすぐとってきていたら、
Aさんの中では、
考えることも感じることも、動くこともなかったはず。


待つことって、難しいなー。
いや、そのときの欲求をのむか否かの見極めが難しいんだ。
待つことを意識していても、
やっぱり一対一で対峙しているときには、
やってあげたら簡単だし、その方が感謝されるし、ラク。

でも、表面上の結果だけでなく、
その人のことを考えて、待つことのできるOTでいたいなと思うから、
結構葛藤して迷う。


今日は待ててよかった。

Aさんの気持ちの整理がつく時間はだいたい10分なのかな。

今度も10分ほどは待ってみよう。

何か大切なことを今日のAさんから教わったなと思う。

Aさんに感謝です。

いっぺー、ニフェーデービル。

会えるのは最後という覚悟。

2009-05-25 | その他
病室を後にするとき、
「おじいちゃん、そろそろ帰るね」と握手をしに行ったら
ベッドに横たわったままのおじいちゃんから
「気をつけて。」
「元気でね。」とか細いけどしっかり聞き取れる声を出して伝えてくれた。

「おじいちゃん、また・・・。」と言いながら
今度ねという言葉が出なかった。

おそらく、会えるのはこれで最後になるだろうなって、
次に会うときにはもう・・・と覚悟をしている自分がいた。



本当は、「また今度ね」って何度も言おうとした。
「また今度ね」って言いたかったのに、「今度」がどうしても口に出せなかった。
声に出せたのは「またね」だった。

今度があってほしい。

でも、おそらく、会って話せるのはこれで最後だろうなって思ってしまって、言葉にならなかった。

おじいちゃんと交わした握手と言葉。

この3日間のこと、一生忘れない。

13日に、医者から二週間は持たないでしょう、と言われ、
「23日に会いに行くから待っててね。」と伝えてあったけど、
会いに行くまで、間に合うかなって心配しながら過ごした10日間。

ちゃんと待っててくれた。
おじいちゃんに会えた。

会うこと、できた!

それだけで、うれしかった。

病室に会いに行くたびに、
手を差し出して迎えてくれたおじいちゃん。

やせて、弱弱しく見える外見とはウラハラに、
力強く、優しく手を握ってくれた。

死を目前にして、病室に笑い声が広がるのは、
気持ちを安らかに、悲しみを一時忘れさせてくれた。

気持ちが暗くなりそうな雰囲気になるのが怖かった。
一度、気持ちが傾き始めるととめどなく流れてしまいそうで、
明るくふるまっていたのかもしれない。

心から皆で笑っていたんだけど
もろく表裏一体の心の状態だった。

おじいちゃん、いっぱい思い出残してくてありがとう。

おじいちゃん、電話するからね。

似顔絵

2009-05-25 | シアワセ
今日の夕方、沖縄に帰ってくる前に、
おじいちゃんの病室に寄った時のこと。

いつものように、おばあちゃんと、父、母が一緒に、
昼食時からの担当だった叔母さん達と交代の時間。

総勢7名+おじいちゃん☆

飛行機のフライト時間の関係上、
出発までの時間が迫っていたこともあって、
病室に行ってからすぐ、おじいちゃんの似顔絵コンテストを提案☆

叔父さんも叔母さんもノリが良くて、
おじいちゃんを見ながらサラサラと、でも結構真剣に描いてた。

出来上がった絵をおじいちゃんに見せて、
おじいちゃんが審査員長☆

「一番は誰?」と聞くと、
しばらく、見て考えている様子だったけど、
「(皆)一緒!」と言われ、
病室内が笑いと和やかな雰囲気に包まれた。

トップ賞は、おじいちゃんとの2ショットを撮れることだったのだけど、
皆同等だったので、全員一緒に写真を撮った。

自然に笑った顔で、皆とても良い顔に写っていた。

描いた似顔絵は、冷蔵庫の扉に飾られた☆

生きているから

2009-05-25 | シアワセ
今バイバイっておじいちゃんと別れて、
空港に向かう快速電車の中。

ボックスタイプの電車で窓際に座りながら
時々照らす太陽に眩しく感じ、紫外線が気になり、日よけをおろそうとした。

でも、車窓から見える田畑の景色に、太陽の日を受けて、きれいだなぁと思った。

生きているから、眩しいと感じ、
生きているから、きれいと感じられる。


もし同じ風景を眺めたとしても、
その時の心の状態で、見えかたや感じ方が変わってくるんじゃないかな。

おじいちゃんに見せてあげたいと思った。

おじいちゃんの目線

2009-05-25 | シアワセ
病室でおじいちゃんに、携帯電話を渡して、
おばあちゃんと私の写真を撮ってもらった。
一枚目、「おじいちゃん」って呼ぼうとした私の姿だけが写っていた。

二枚目、「おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に写して」というと、
おばあちゃんが半分だけ写っていた。

おじいちゃんに見せると笑っていた。

三枚目、ゆっくり手を動かして
見事、おばあちゃんと私とが一緒に写った写真が撮れた☆

おじいちゃん目線での写真。

私たちを少し見上げたアングル。

こう見えているのかなと思ったら、
自分がおじいちゃんに見せる表情や高さに気をつけたいなと思った☆

明らかに一枚目に写っている自分の表情よりも、笑顔でおばあちゃんと一緒に写っている顔の方が良い。

笑顔は伝染する。

笑いは笑いを作る。


おじいちゃん、待っててくれてありがとう。
会いに行くまで、不安だった。

痛みあるかな、苦しくないかなって。

天国いってしまうんじゃないかなって。

もう一度会いたかった。
ハナシタカッタ。

会わせてくれて、ありがとう。

家族が居るから大切な人の死を受け入れられるかもと、
今の状況に身をおいてみてそう思う。

でも日々揺れ動いてる気持ち。

沖縄に帰ったら、また一人。

おじいちゃんを思って気持ちが揺れるんだろうな。

確実に近付いているお別れの日を目前に、
おじいちゃんと会えたこと、感謝。

休みを調整してフォローしてくれた職場の人、
家族や親戚、
心配してくれた友達、みてくださっている病棟スタッフのみなさま、
本当に心から感謝。
ありがとう。


おじいちゃんの表情をみれて、一緒に過ごせる時間があって、
オイルマッサージして、
告知されてから時間はあっというまで、気持ちの整理はできてないけど、
おじいちゃんを取り囲む家族の側に来たら、
皆一緒の方向を向いて、同じ気持ちをおじいちゃんに向けて、
それだけで気持ちがホッとできた。

家族の大切さや絆をおじいちゃんの病気を通して教わった。

おじいちゃんの孫に産まれて、良かった。

また今から会いに行くね。

おそらく、話ができる最期かもしれないけど、
おじいちゃんのぬくもりを忘れないように心に刻んで帰るからね。
大好きなおじいちゃんへ☆

環境から受ける影響☆

2009-05-23 | その他
今朝は5:30起床。
6:30のバスに乗り、那覇空港へ☆
そして今、福岡に到着。

電車の中。

沖縄に来てから4度目の福岡。

さすがに4度目となると、風景も見慣れて、乗り換えもアタフタしなくなってくる。

自分の中で、飛行機という交通手段が、
ここまで身近に手軽に使えるものになるとは思わなかった。

沖縄に来たからこそだろう。

普段の生活圏における交通手段・交通網が、
実は人々の暮らしへかなり影響しているなぁと、また感じた。

田舎か都会の環境かでも違うけど、
人と行きあう機会一つをとっても、
車で行きあうか、歩いている人混みの中で行きあうかでは、
他者から受ける印象が違ってくる。

人と自分との距離感。

すぐ声をかけられる距離か、
時間的にゆっくりできるか、
ファッションや鞄、靴、持ち物まで、
交通手段によって影響して変わってくるのじゃないかなと思う。

町の成り立ち。

車の流れか、人の流れか。

人の集客性。

歩き用に作られた町の中では、
建物も集まっていて、人々の行きあう距離間も狭い。

車を手段として集う町は、
広々として、人人々が行きあう距離間もゆったりしている。

単に土地の広さの関係なんだろうか。

人と出会うことで、自分に影響を与えてくれる。

見てるだけで、あの人の髪型かわいいなとか、
ファッション素敵だなとか。

普段の暮らしの中での距離間によって、
人から影響を受ける度合いも違ってくる。

電車の中では常に知らない人と近距離にいる。
マイカーでは、移動中には、そこまで他人と近くになる環境にはない。

人間観察するにせよ、歩いてる人と車に乗ってる人とでは、
スピードも違う。

自分が都会で生活しているのか、田舎で生活しているのかでも、
暮らしの中で揃える必要生活品やファッションに影響するなぁと思ったりした。


人が住む環境を知ること。
暮らしてきた環境からの影響を知ること。

ご利用者さんのことを理解する為のヒントになるのかなと思った。

園芸プログラムから急遽変更

2009-05-20 | 仕事に関連すること
今日は、朝は曇り、昼前雨、そして昼食後は晴れ☆

朝の時点で、農協へ苗や腐葉土を買いに一緒に行くご利用者さんを募集していた。

以前、一緒に行ったご利用者Aさんもお誘いしたいなと思っていたら、
今日は送迎で迎えに行った職員さんに、
「今日○○来ているか?」と、
私が出勤しているか確認してきたらしい。

デイに到着されたAさんに、
「おはようございます!」とエーサチ(挨拶)に行くと、
Aさんが私に、表紙がとても年季を感じる本を差し出された。

害虫対策の書かれた本だった。

私がきゅうりに追肥をやってから葉が枯れ始めた時、
また収穫後に土作りの行ない方をAさんやAさんの奥さんに
何度か聞いていたこともあってかと思うけど、
まさかAさんがご自分から何かアクションを起こして下さるとは思っていなかったので、心からうれしかった。

畑初心者の私にとってその本は、
写真もないし難しい内容だったけど、
少しの間お借りして読ませていただこうと思っている。

農協に行くのをお誘いすると、
「行ってもいいよ」と言ってくださった。

以前お誘いした時は、何度かお誘いしてようやくだったけど、
今回はスッと反応をして下さった。

まず行動をしていくこと、
それを見ていっていただくこと、
それで、相手に本気なんだということを感じてもらうこと。
その結果で、今回のAさんの反応につながったのだと、
これまでの自分の行動を振り返ってそう思った。

前回は、まだ畑を行なっていなかった。
畑を始めたいので教えてくださいというスタンスでのお誘いだった。

Aさんにとっては、私が本気だと思っていなかったと思う。
でも、その後他のご利用者さんから畑の基本を教わる機会があり、
結果、いろんな野菜を作ることにつながり、
その野菜を作る中で、出てくる課題をAさんに相談していた。

そして、今日JAに行くのでお誘いすると、いいよとのことだった。
本も貸してくださった。

目先の行動だけではなくて、
半年後の行動変容につながることを見据えたアプローチができるようになればいいなとAさんから今回教わった。

そして、本日出発が13:30を予定していた。
いつもAさんの過ごし方は、昼食後、お風呂に入る時間まで、ずっと横になって寝ている。
気分が悪いという訴えも多く聞かれる。

今日もベッドで横になっていた所、
声をかけに行くと、
「気分が悪くなったから行かない」と言われた。

予想はしていたので、今日は行かないことにして、金曜日に変更。

よって、午後はミニトマトとナスと、ネリ、人参の収穫をすることにした。

のんびりされているご利用者さん達のところで、
収穫に行かないかとお声をかけると、
2名のご利用者さんが手を挙げて、一緒に畑へ。

30個ほどミニトマトをとり、ナスも4本ほどとり、
人参も十数本収穫した。

人参はご利用者の皆様に行っても
家に持って帰る人が少ないので、
急きょジュース作りをすることにして、
収穫してくださっている間に、
包丁、まな板、ピーラー、ジューサーを用意。

室内にいたご利用者さん達にも参加を募り、ジュース作り開始☆
行なっていただいた作業項目は、
収穫した人参を洗って、皮をむいて、ジューサーに入る大きさにカットするというもの。

そのあとは、ジューサーに人参を入れていく作業も実施していただいた。

どんどん実から汁になる様は、面白かった。
出来上がった新鮮無農薬人参ジュースは、
とっても甘みがあって、美味しかった。

人参の臭みを消すために、レモン汁と蜂蜜をまぜて、
そのあと、畑で取ってきたトマトも一緒にジューサーにかけて、
ミックスジュースにした。

氷で冷たく冷やして、ご希望の利用者さんたちに味見をしていただいた。

なかなか好評☆



今日はAさんが農協に行けなくなった事で、ジュース作りに変わったけど、
それもまたご利用者さん達が動いて、できたので良かったと思った♪

帰りAさんが送迎バスに乗り込む所に行くと、
「金曜日は行くから」とAさんのほうから言ってくださり、またうれしかった。

Aさんから行動につながる言動を今まで聞いたことがなかったので、
この変化に、本当に嬉しく思った。

Aさんは、家では「家長だから」と、デイでは見たことがないような作業をされる。
できる能力は高いけど、
デイでは[休み]に来ていると思うほど、
決まっていること以外で、自らあまり動くことはない。

だから、役割だったり、デイでの過ごし方だったり、
Aさんにとってどう考えているのかをよく伺っていくことからだろうなと思う。

金曜日が楽しみ☆

公開講座☆

2009-05-19 | 勉強
今日も先週に引き続き、大学へ公開講座を受けに行った。

先週の授業は、自分にとって難しくなってきたので、
昨日寝る前に復習をしておいた。

今日はそのおかげか、
わりと余裕を持って講義を聴くことができた☆

<復習とまとめ>
1)三母音の原則
 *共通語の「あ・い・う」はそのまま。
 *「え」は「イ」に、「お」は「ウ」に対応。
 *ただし、「すsu・ずzu・つtsu」は、「シshi・ジji・チchi」に対応する。

 例)夜(yoru)→ユル(yuru)
   爪(tsume)→チミ(chimi)
   みみず(mimizu)→ミミジ(mimiji)
   音(oto)→ウトゥ(utu)
   これ(kore)→クリ(kuri)
   面(つらtsura)→チラ(chira)

2)母音連続の音変化:母音が2つ並ぶのを嫌う→音が変化する。
 *あいai・あえaeは→エー(ee)
 *あうau・あおaoは→オー(oo)

 例)前(まえmae)→メー(mee)
   竿(さおsao)→ソー(soo)
  *ローマ字に直すと分かりやすい。
練習問題の中に、テーゲーやデージやコーレー、イッペー、アンベーがでてきて、
いつも聞いているうちなー口の変化はこれか~と再発見☆
 *大概(たいがいtaigai)→テーゲー(teegee)
 *大事(だいじdaiji)→デージ(deeji)
 *高麗(かうらいkaurai)→コーレー(kooree)
 *いっぱい(ippai)→イッペー(ippee
 *塩梅(あんばいanbai)→アンベー(anbee)

3)口蓋化(破擦音化):母音[i]の前後で、子音が破擦音(チャ行、ジャ行)へ変化すること。
 *(母音[i]によって)ki(き)→chi(ち)
              gi(ぎ)→ ji(じ)
  
  例)先(さきsaki)→サチ(sachi)
    肝(きもkimo)→チム(chimu)・・・肝心(kimogokoro→chimugukuru)
    釘(くぎkugi)→クジ(kuji)
    昨日(kinou)→チヌー(chinuu)
    時(ときtoki)→トゥチ(tuchi)
    黄色(kiiro)→チール(chiiru)
    儀式(gishiki)→ジシチ(jishichi)
    気張れ(きばれkibare)→チバリ(chiabri)・・・甲子園とかでよく「チバリヨー」と横断幕にかかれるこの「チバリ」のもとの意味が分かった☆

 (例外)傷(kizu)→キジ(kiji)、木(ki)→キー(kii)、起きる(okiru)→ウキユンukiyuN

 *母音[i]に後続する子音[t,k]が[ch]に変化(-it・-ik → -ich)
 *母音[i]に後続する子音[d,g]が[j]に変化 (-id・-ig → -ij)
  例)下(shita)→シチャ(shicha)
    烏賊(いかika)→イチャ(icha)・・・よく看板にトビイチャーとか書かれているのを見る。
    にがな(nigana)→ニジャナ(nijana)→ンジャナ(Njana)
    三日(みっかmikka)→ミッチャ(miccha)
    いとこ(itoko)→イチュク(ichuku)
    池(ike)→イチ(ichi)
    糸満(いとまんitoman)→イチュマン(ichumaN)
    左(hwidari)→ヒジャリ(hwijari)

  *niがNへと変化
   例)紅(べにbeni)→ビニbini→ビンbiN
      ・・・紅型染めを「ビンガタ」と発音するもとが分かって面白かった☆
 *[ky]の「きゃkya・きゅkyu・きょーkyoo」→[ch]の「チャcha・チュchu・チョーchoo(チューchuu)」へ変化。

 例)*兄弟(きゃうだいkyaudai)→チョーデー(choodee)・・・「イチャリバチョーデー(出会ったら皆兄弟)」
   *今日(けうkeu)→kyuu→チューchuu
   
4)「~が」を意味する2つの助詞(「ガ」と「ヌ」)
  ①人名or代名詞+「ガ」
   *タルー 「ガ」 ユムン(太郎が読む)。
   *アリ  「ガ」 コーユン(あいつが買う)。
   *ワン  「ガ」 カチュサ(私が書くよ)。

  ②一般名詞+「ヌ」
   *ハナ  「ヌ」 サチョーン(花が咲いている)。
   *ウディ 「ヌ」 ヤムン(腕が痛い)。
   *フィサ 「ヌ」 マギサン(足が大きい)。
   *クシ  「ヌ」 マガトーン(腰が曲がっている)。

5)指示語「こ・そ・あ」→「ク・ウ・ア
  *これ(物・人・事)→(クリ)    それ→(ウリ)    あれ→(アリ)
  *この~(+名詞)→(クヌ~) その~→(ウヌ~)  あの~→(アヌ~)
  例)クヌッチュ(この人) ウヌ バス(そのバス) アヌ ワラバーター(あの子ども達)
  *[場所]ここ→(クマ)    そこ→(ッンマ)   あそこ→(アマ)
  
  例)アマカラ クママディ(あそこからここまで)
    アリン クリン(あれもこれも)


授業を聞いていると、
普段ご利用者さん達が話している言葉が思い起こされて
だからこう言っているんだぁ、なるほどなぁと思うこともしばしばあって面白い。

でも、本当に外国語だと思う。
いや、実際は日本語と祖語が一緒だから日本語なのかもしれないけど・・・

うちなー口の共通語なるものが一応首里言葉としてあるけど、
実際は、字ごとに少しずつ違う言葉になってくることもあって
共通語があるようでないし、難しい・・・。

でも、分かってくるとご利用者さんが話していることもちょっぴり理解できることにつながりそうで、
送迎中とか聞き耳をたてて、ひそかにリスニングにいそしんでいる今日この頃でした♪

さて、今年の前期の目標はうちなー口を勉強すること☆
明日も公民館主催のうちなー口教室の2回目♪
これまた、今日の授業とは違って、
もっと実践に近いので楽しみ♪

ちなみに夏以降は、三線とか琉球舞踊とか紅型もしくは陶芸を習いたいなーと思っているけど、
これはどうなることやら・・・