大切なキモチ

感じるままに、日々思ったことを書いていこうと思います。

ナンノタメノ 専門職・・・?

2005-10-30 | 仕事に関連すること
介護する側とされる側、それぞれ20人ずつがスタジオに集まり
テーマに対して意見交換をする様子をTVでやっていた。

その中で、誰の意見もいいなと思った。
それぞれ毎日を生きていく支援する側の意見、支援を受ける側の意見、
聞いていて感じて、考えているからこそ出てくる意見だと思った。

何も感じなくなってしまったら出てこないような意見。

大事なのは感じること、そして考えること。
他者と意見をぶつけ合うこと。

どちらかが気持ちを溜め込んで我慢しているような関係であったら
それは支援でなくなるかなと思う。

障害者側の主体性、自主性。
言葉で書けばなんだか堅苦しく感じるけど
でも、介助を必要とする側が生活している場で
こうしたいと思っているのにそれを聴こうとしないで
意見してしまったりするのはやっぱりおかしい。
自分が当事者だったらどうか、と考えたら
やっぱり自分の思いを手助けしてくれる介助者でないと雇う意味がない。

人対人である限り、お互いがどんな人か知っていく過程もとても大事だし、
いきなりいろいろ勝手に何かされてしまうことはとても嫌だし、
友達同士だったりすればでそんなことはありえない。

プロとしてその人とのかかわりを保っていくには
もちろんその人の生活を豊かに広げていくこととやりたいことを支援していくことに重きが置かれるけど、こちらが誘導して何かをしていくのではないという事。
人間生きていれば必ず気持ちがあると思う。
だからそれをどう読みとって支援していけるかが支援の方向性を決める際には大切なんだということをもう一度自分の中で整理しておきたいと思った。

自分の気持ちが強くなって対象者の方の気持ちが見えなくなりそうになったときが一番危険だという事を。誰の為の支援なのか。支援って言うのは誰の為に行うのか、そんな原点がゆがまないように、寄り添っていけるような支援をしていきたい。

今、早期○○、根拠のある○○などいろいろ言われているけど、たった1ヶ月やそこらで対象者の方と簡単に信頼関係が成り立つとは私は思えない。
だから、長い期間をかけて少しずつ信頼していただけるように対象者の方の意見に耳を傾けていけるような、そういった心がけを忘れてしまうような専門職だけにはなりたくない。

笑う。

2005-10-28 | 仕事に関連すること
「利用者さんがデイに来たときに1回は笑って帰ってもらえればいいな」
とスタッフのケアワーカーが言った。
私も同感。
笑うって本当にすごいパワーがあるなって思う。
悩んでいる時でも、悲しいときでも
誰かと関わって笑ったとき、一瞬でもそのマイナスの気持ちがプラスに変わる。
それって本当にすごい。
だから、私もみんなと笑ってもらえる場面を作り出していきたいと思っている。

レクリエーションの時間だったり、創作で会話している時だったり、
ティータイムや朝のバイタルの時間の会話中だったり。
その人その人の笑うポイント、環境はちがうから
今はまだまだ開発中だけれど、
やっぱり人が笑っている顔は大好きだなあ。

介護保険の改正を目前にして、
デイはどたばたしている感じもあるけど、
個人に寄り添う時間はやっぱりなくしていってはいけないと私は思う。

それが忘れられたら何のためにデイに通ってきてもらうのか
何か大事なものが抜け落ちてしまうような気がするから。

デイの運営が軌道に乗っていなかったら難しいこともあるけど、
利用者さん、ご家族が満足感を得られなかったら元も子もないと思う。

どんぐり。

2005-10-16 | シアワセ
ちょっと前のこと。
毎朝通る公園のわき道にどんぐりが1個落ちていた。

わぁ~、どんぐりだぁ。

なんだか嬉しくなった。
立ちどまって上を向いたら今まで気が付かなかった葉っぱが目に入った。
金網の中に目をやると、どんぐりがたくさん落ちてた。

翌日の帰り道、できるだけ新しそうなどんぐりを拾って帰った。

たっぱに水を入れてどんぐりをいれたら、
沈むのと浮いているのに分かれた。

1日経っても浮いているのは実が虫に食われてしまったかでよくないのですてた。

本当はどんぐりを使って動物やコマを作ろうと考えていたけど
拾ってきたどんぐりがマテバシイという種類でどんぐりの中でも
あくが少なくて美味しいとのことだったのと
工作にはもう少し道具を集めるのに時間がかかるため
今日、昼食後、何個かをフライパンで炒ってみることにした。

フライパンを温めた後、どんぐりをほうりこみ
しばらくすると「パンッ!」と大音量で破裂音が聞こえ、慌てて火を消した。
あ~びっくりした。

フライパンのふたを開けてみると1個のどんぐりが木っ端微塵になっていた。
あぶなかったなあ。
よい感じで殻に焦げ目がついていたので
火からおろして
殻の割れ目に包丁を入れると簡単に割れてくれたので
オソルオソル口の中に入れて試食タイム。

んっ? んんー おいしいんじゃない?!

栗の甘さをちょっと控えめにした感じのお味。

もし食べる物がない時代になったら
ぜったい美味しいなあって思う食べ物の1つだろうなあって思った。

ちょっと素朴なシアワセ感♪でした。

その人に寄り添うということ。

2005-10-16 | 仕事に関連すること
自分の気持ちの持ち方一つで状況が変わる。

対象者との関係性が取れていないと心を開いての気持ちのやりとりは難しい。

ふつうの暮らしの中でだって、友達や職場での人間関係でなど
いろいろ関係性が大切だと感じることはたくさんある。

関係がうまく行っていない時に、言葉をかけてきてくれても
逆に引いてしまう。嬉しいとも思えない。

でも、とても良い関係がある人から気持ちに寄りそった言葉をかけてくれた時
頑張れたり、気持ちが前向きになれたりする。

対象者の方が何を今求めているのか、誰に何を求めているのかを
汲み取って、
自分の立場を考えながら、その人が支援を受け入れてくださるように働きかけをしていければと思う。
それにはやはりまず関係性が大切なように思う。

今までは、デイに慣れようと思ってきた。
今までの職員の雰囲気に合わせて、元気に楽しくと。
ケアワーカーとして全員の方へできるだけまんべんなくと接しようと思っていた。

でも、それはOTとして対象者の方への寄り添おうとする気持ちとは少し違っていた。

デイにいる間だけを楽しく過ごしていただければよいという気持ちと、
今の生活全体をみて何が困っていそうだなとかを推測して、
言葉をかけていくのでは視点や接し方は違ってくる。
その方の生活背景や環境、価値観など全体を知った上での言葉かけ。

あと半年で「研修」期間は終わる。

広い視点は大切だけど、個を見ていく視点は基本的なこと。
一人一人の違いと人生をみながら支援していける職種ということを
もっと伸ばしていきたいと思った。

これからはもう少し踏み込んで利用者の方と関わっていけるように意識していこうと思う。
一日の限られた時間の中で行なっていくにはポイントを絞って話をしていく聴いていく技術も磨く必要があるし、
その方が今何に困っているかよみとる観察力も必要になってくる。

頑張ろう。

いつもと違うとき

2005-10-09 | 仕事に関連すること
施設で行事が3日間続いてあった。

いつもと違う施設内のレイアウト&雰囲気。
利用者さんたちもどこか違う。

昼食も職員も利用者さんたちと一緒にとる。

私もある利用者さんの隣に座って一緒に食べた。
その方は足が悪い為、デイでは移動時には必ず職員の「介助」が必要になってしまう。
だから私もいつもは「ありがとうございます」とその方が言うのを聞く側だった。
でも、今日は違った。
同じテーブルに座っている。移動はないシチュエーション。
その中で、私が昼食を食べ始めると、その方が奥にあった湯飲みを近づけておいてくださったり、
デザートのオレンジを食べ始めると、手を拭けるようにちりがみをとって下さったり、
何気ない優しさと気遣いをたくさん感じることができた。
心から「ありがとうございます」と言った。

本当は普段からそういうことが沢山あるのだろうなと思う。
でも、利用者さんたちの間に入って同じ目線で同じことをする機会が減ってきている今、
利用者さんたちが私達に「ありがとう」と言う状況ばっかりが多くなっていて、
私達職員側が利用者さんたちに「ありがとう」と言う機会が減っている現状が残念でならない。
私よりも何倍もいろんなことを知っていて、
子育てやら戦争や人生経験、人間関係を経験してきている方達から学ぶことは多いはずなのに、その機会が失われている。

そんなことを今日感じることができた。
今後は、少しでも利用者さんたちに「ありがとう」と言える場面を増やしていけたら嬉しいと思う。