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▲講演会「分権時代の地方議会改革」~改革派首長からの提言

■1元制について議論

 23日午後2時から、名古屋大学でパネルディスカッションがありました。



パネラーは、
  ・橋本 大二郎(元高知県知事)
  ・石田 芳弘 (元犬山市長)
  ・木下 敏之 (元佐賀市長)
  ・後 房雄  (名古屋大教授) 



発言のピックアップをしてみました。


【首長を経験して】



  • 2元制はうまくいっていない
    ”2元代表制は、よいしくみ”という前提に立っているのが現状で、”議員がきちんとやっていない”と言われている。しかし、2元代表制はうまくいかないもの。うまくいっている事例はない。

  • 議会はチェックの役割といいながら・・・
    結局は、”議会”と”議員最大会派”との相乗り

  • 改革派首長のやったことと、その結果
    改革派首長は、▲情報公開して市民に知らせることをした。▲借金を減らす施策をした。▲人件費の削減をした。
    その結果、議会と■相乗りできない状況 ■根回しや口利きできない状況ができ、緊張関係ができた。(再質問がほとんどなかった議会が、再質問するようになった)

  • 地方政治で、政党は機能していない。
    国レベルでは、それぞれの政党が統一的な考えを持っていて、対立がある。しかし、地方政治では、政党は機能していない。(国の政党と地方の政党が連携されるのは、選挙の時だけ)

  • 国会議員と地方議員の役割がぐちゃぐちゃ
    福田さんは、地方の自民党が何をしているか知らずに発言している。地方は地方で、決めていけるようにすべき。
    国は、世界と渡り合っていくことを考えねばならない。地方の細かいことに口を出している場合ではない。国会議員が、地方の補助金のことを言っているのは変!

  • 行政と議会が真の対立関係になれば、行政運営がスムーズに行かない。議院内閣制(一元制)にしていくことは、大切→ 憲法を変えずに、解決できるか?が課題

【地方議会は眠っている】



  • 議員は、”市民は、白紙委任していない”ことを強く自覚すべきである。重要なことは、直接市民に聞くべき。

  • 長く議員をしているから政治力があるというわけではない。長くしているとコモンセンス(常識・良識)をなくす。(一般論として・・・)

  • 議会事務局は、”前例がないから・・・”など、なるべくもめないようにするのが役割と思っている。

  • 議会の組織力がない。


【一元制に】



  • 議会最大会派が、行政運営。議員を行政の部長クラスにするのは、可能では?

  • 今の仕組みのままでは、上記のような課題が解決できないことを知ってもらうことが大切。
    どうやって知らせるかが、ずっと悩みとして続いている。

  • アメリカの選挙は、若い人が動く(社会運動として)

  • スウェーデンでは、地方自治の役割は「福祉・教育」と明確になっている。

どう広げていくか、考えよう!!


《参加しての感想》

 私も議会を変えたいと思う一人です。
 議員に通信簿を付ける市民活動が広がっており、それも有権者のみなさんの政治への関心を促す意味で異議はあると思いますが、これだけでは不十分。議員に行政運営という責任を与える一元制はおもしろいと思いました。

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