2013年4月16日のブログ記事一覧-吉川みつこの〝気ままではいられない〟日記

▲庁舎問題に関する公開質問状に回答をしました。

2013-04-16 / 議会・政治

　市長選挙にも関係してくる公開質問状に、この時期に回答すべきか迷いましたが、放置することは不本意ですので、締め切りぎりぎりに回答書を送付しました。質問状を送付してきた団体がどんな公表の仕方をするのかわかりませんが、都合の良い部分だけかいつまんだ公開をされても私としてはこまるので、自分の回答についてはここで公開しておきます。

庁舎統合・増築についての考え方について

愛西市議会議員　吉川三津子

　平成２５年３月３１日付けで頂いた公開質問に対して、以下の通り回答させていただきます。

　大きく５つに渡る質問を頂きましたが、設問に対する回答では十分に私の考え方がご理解いただけないので、総合的な考え方を述べさせていただきます。

　どんな事業を優先的に実施するかは、立場立場で考え方はまちまちです。私としては、子育てや学校教育に手厚くすることには賛成の立場ですが、すべての部署から課題を持ち寄り、優先順位を付け、限られた財源の中で優先順位の高いものから取り組む仕組みを作ることが大切だと思います。

　また、地方交付税減額については、日頃から危機感を持っており、議会でも何度も取り上げているところです。私としては、人口が減り、なおかつ高齢化が進む中、公共施設の維持管理費の削減は、早急に取り組まねば財政を大きく圧迫し、現在の福祉が継続できなくなると考えており、不要な施設の売却や複合施設化により、１人あたりの公共施設面積の削減は急務であるとの考えです。施設の長寿化対策も必要ではありますが、根本的な問題解決にはなりません。不要な施設を長寿化させることは、かえって市の負担を増やすことになるので、慎重に対応すべきと考えます。
　よって、統合庁舎においては、文化会館や保健センター等周辺公共施設の一角も庁舎の一部として考え、現在の市役所（旧庁舎部分）もできる限り有効に使い、新築部分は必要最小限とすべきです。
　一方、統合については、現在、八開に教育部があり、佐織に福祉関係、立田に建設部があることは、行政運営上デメリットが大きく、たとえば、学校の老朽化工事には、建設部のノウハウが容易に得られればスムーズに取り組みができ、また、児童福祉には、教育部も関わりながらひとつひとつの家庭に寄り添うことが大切と考えます。課題やニーズが複雑化している中、各部署が一ヶ所に集まることは住民サービス向上につながる面がたくさんあります。その反面、こうした部署が分散してあることは、市民にどのようなメリットがもたされているのでしょうか。住民票や福祉などに関する手続きを担っている地域振興課を身近なところに残すことでご理解いただくことが大切と考えます。

　また、市民参加や地方自治のあり方については、現在、自治基本条例の制定の準備が市民の手で行われており、市民の方に地方自治とは何かをご理解いただく中で、市民も議会も行政も成長しながら、愛西市独自の地域自治が少しずつ確立されていくことを期待しています。

　その他、ご質問がありましたら、ご連絡いただければと存じます。

　なお、今後の議員活動の参考にさせていただきたいので、数点お伺いしたいことがあります。
　地方交付税が減る中、年間１５～２０億円の削減が必要になってきます。統合庁舎以外に削減できるものは具体的にどんなものがあるのか、市民としてお考えがあればお聞かせ下さい。
　また、限られた財源の中で、すべての公共施設を残すことは維持管理費がかさみ、未来の子どもたちに大きなツケを残すことにつながらないでしょうか。その点については、どのようにお考えでしょう。
　学校教育に於いて、トイレのことも課題でしょうが、先生方の雑務を少なくしてもっと子どもと関わる時間を増やすとか、先生方の研修を増やし学んでいただく時間を確保するとか、私はたくさんの課題を感じています。こうした本来ならば優先的に取り組まねばならない潜在的な課題をどう掘り起こし、順位を付けていったらよいでしょうか。お知恵があれば教えてください。
　また、八開の小学校では、入学児童が近々８名になる年があります。限られた財源の中で持続可能な行政運営をしていかねばなりません。学校統合については、どう思われますか。以上、参考までにお聞かせいただけたら幸いです。

　最後に、要望があります。
　私は、市長選に於いて、特定の候補者を支援することは致しておりません。誤解を受けるのは不本意でありますので、公開質問状の公開（結果）につきましては、市長選後にしていただくよう要望いたします。　

頂いた質問状は、下記のとおりです。