桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

洗濯機の給水ホースと行念寺参拝

2020年11月01日 21時30分26秒 | 寺社散策

 急いでホームセンターへ行かなければならない用ができました。



 ほしかったものはコレ。洗濯機の給水ホースです。
 二十年近く使ってきた洗濯機が壊れたので、新調したのですが、な~んと給水ホースが同梱されていなかったのです。
 注文したのはインターネットの家電ショップで、先月二十四日のこと。カードで支払いを済ませたので、即日発送、翌日には着いてしまいました。
 しまいました、などと書くと、
困っているようなニュアンスになりますが、まさに困ったのです。

 と、いうのも ― 。
 買い換える以上、古い洗濯機を処分しなければなりません。引き取りサービスのない買い物だったので、家電リサイクル券を買ったり、一般廃棄物の業者の手配をしたりしなければならなかった上、古い洗濯機を玄関前まで出し、新しい洗濯機を所定の場所へ運び入れる人手の手配が必要です。
 通路が広ければ、下にダンボールを噛ませたりすれば、独力で移動させることも可能だと思われますが、いかんせん通路が狭い。
 家電量販店で買えば、古い洗濯機を引き取ってくれるだけでなく、買った洗濯機の設置もしてくれることは知っています。
 私は立ち会うだけで、なるほどねェ~テナ顔をしながら見ていれば楽チンでいいのですが、現実には見えないながらも、タクシーの料金メーターのように、搬出&引き取り ― カチカチ、設置 ― カチカチ……と料金が加算されて行っているわけです。

 考えてみればなんの不思議もないのですが、洗濯機が壊れる、という事態は予想もしていませんでした。突然壊れたので、多少なりとも洗濯物が溜まっています。近くにクリーニング店もなければ、セルフサービスのランドリーショップもありません。洗濯機を買ったショップに電話を入れたら、急いで送りますというのですが、洗濯機の場合とは違って少し日数がかかりました。

 洗濯機を買い換えることで、昔の思い出が二つ、たまたま蘇ってきました。



 一つはこのセイタカアワダチソウ(背高泡立草)です。
 田園地帯が近い我が庵周辺では普通に見られる花なので、とくに珍しくもないのですが、私にとっては懐かしい花です。
 二十六歳で所帯を持つまで、私は近くに野原や畑地、田んぼがある、というところで暮らしたことがありませんでした。ところが、所帯を持って棲むことになったのは、東京都練馬区、石神井公園近くにあった、二階建て六所帯のアパートの二階でした。引越し業者を頼むほどの荷物もなかったので、ピックアップという形式の車をレンタルし、二人合わせても僅かばかりの荷物を運びました。
 一段落したあと、車を返しがてら近隣の散歩に出ました。
 そのとき、石神井公園近くの野原で見かけたのがこの花でした。初めて目にする花で、名も知りませんでしたが、ドライフラワーにもなりそうだと閃いて、何茎かを失敬して帰り、部屋に飾りました。

 数日後 ― 。乾いた花は部屋中に飛び散って、大変なことになりました。
 ドライフラワーとしては使えませんでしたが、あとで草木染めの染料として使えることを知りました。どのようにするのかは知りませんが……。

 もう一つの思い出は洗濯機そのものです。新所帯に母が冷蔵庫と洗濯機を買ってくれた(正しくはお金を送ってくれた)のですが、上石神井駅近くの家電量販店から届けられたのは、まだ引越荷物が片づいていないときでした。二階通路に置くわけにはいかないので、一階の階段上がり口に置いてもらいました。まだ二十代なかばだった私は独力で運び上げることができたのです、
 冷蔵庫も洗濯機も、いまあるものに較べれば小さくて、さほどの重量がなかったこともありますが……とはいえ、いまの私にはとてもできない芸当だと思え、懐しく思い出すことになったのです。



 目的のホームセンターに着きました。
 売り場を訪ねると、まさか洗濯機を持ってくることなどできませんが、口が合うのかどうか不安で堪らなくなりました。係員が日本のメーカーであれば大体大丈夫、もし合わなければ引き取りますというので(合わなけれ困るのですが)、胸を撫で下ろして買うことにしました。



 買い物を終えて、久しぶりに行念寺に参拝しました。
 旧水戸街道を挟んでホームセンターの前にある浄土宗のお寺です。

 買い物をしたホームセンターは食品保存容器やら調理器具、花の種子など、もろもろのものを買うためにちょくちょく通ったところです。そろそろ終活、断捨離を考える歳になっていながら、なかなか意に任せませんが、断捨離は進まなくとも、ものを増やす、ということはなくなってきたのと脚に衰えがきて、遠くまで歩くのが苦になってきたのとで、行ったのは久しぶりでした。帰りには行念寺に参拝することにしていたので、お寺を訪ねるのも久しぶりでした。

 


 画像上は行念寺境内のイチョウ(公孫樹)。同下は散歩でちょくちょく訪れることのある、寶蔵院のイチョウ。同じイチョウでも色づきに違いがあります。



 東漸寺の開山でもある、經譽愚底上人の墓所です。

コメント
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