桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

猫の小春と忘年会

2010年12月30日 19時33分36秒 | 地域猫

 今日三十日の天気予報は、昨日の段階では晴のち雨。ところが、朝になったのにいつまでも暗いので、空を見上げたら、厚い雲に覆われていました。天気予報を見たら、ちゃっかり曇のち雨と変わっていました。
 庭を見ると、霜柱もなく、霜が降ったのもほんの少しだけと、ここ数日では暖かいようなのですが、陽の光がないので薄ら寒く感じます。

 家で寒い寒いとぼやいているよりも、早足を心がけた散策に出たついでに、野良のうさ伎(うさぎ)に会いに行きました。
 が、今日も会えませんでした。
 冬至の日に初めて見かけてから、九日間つづけて行っているのですが、二十六日を最後に三日つづけて姿を見ていません。
 帆立貝の食器もいつもとは少し離れた場所にありました。昨日は風が強かったので、風で飛ばされただけであればいいけれども、私が危惧しているように、おやつは鴉メに食べられてしまったのではないか。
 しばらく立ち止まって待ってみましたが、うさ伎が現われる様子はありません。



 香取神社へ足を延ばすと、昨日はなかった国旗が樹てられていました。

 うさ伎に会えなかった代わりに小春に会いました。
 こちらは闖入者らしい三毛と縄張りを主張し合っていた冬至の日以来ですから、九日ぶりです。会ったのはうさ伎より古いのに、まだ三回目です。姿は見なくても、三日に二日ぐらいの割合でおやつを置いて帰っています。

 いつものようにおやつを置いてやって帰ろうと香取神社の国旗と鳥居をくぐったところ、まさかいるとは思わなかった小春がいたので、ちょっと愕きました。
 私と顔を合わせるなり「ニャー」と挨拶してくれました。
 たった三度しか会っていないのに、憶えていてくれたのでしょうか。行けばおやつを置いて、次に行くときれいになくなっているので、そのつど食べていてくれるとは思うのですが、小春にとっておやつの贈り主は志賀直哉さんの「小僧の神様」みたいなもので、誰が置いて行ってくれたのかはわからぬはずです。
 ともかく私がどこの誰だかわかっていない限り、親しみを込めて「ニャー」とは鳴いてくれぬはず、と思えばうれしい気がします。
 バッグからおやつを入れたタッパーウェアを取り出しながら、「あっちへ行こうか」と、いつもおやつを置いておく定例の場所を示すと、スルスルと走り出しました。



 拝殿の欄干には五本の支柱がありますが、私がおやつを置くのは一番奥の支柱の陰です。
 いつもの場所に行くまで小春は私を見上げて「ニャーニャー」と催促しながら欄干の下を歩き回っていましたが、私がおやつを置くと、ものすごい勢いで突っ走ってきて、前脚で蹴散らかしてしまいました。
 昼間だからか、やはり猫は目がよくないようです。遠くに飛ばした(といっても、せいぜい20センチほどなのに)おやつは目に入らないのです。「ほら、ここだよ」と飛び散ったおやつを指で指してやると、鼻から先に近寄ってようやくきれいに食べ終えました。

 この日、初めて気がつきました。首輪をしていました。野良殿ではないのに、猛烈な食欲です。

 


 ちょっと悪戯心を起こして、おやつを欄干に置いてやりました。

 おやつの姿が見えぬのに、頭上から好ましい匂いが漂ってくるのが不思議なのか、上を見上げたり私を見上げたりしながら、「ニャーニャー」と鳴いています。
「ここにあるんだよ」といって、指先で板をトントン叩いてやると、やっと気づいて伸び上がりました。
 が、小春には背伸びしてわずかに足らぬという高さで、伸び上がったまま食べようとすると、鼻先でおやつを押してしまう形になります。「ニャーグフッ、ニャーグフッ」と繰り返しては食べられず、一旦下に降りたあと、再び勢いをつけて伸び上がりました。
 わずか一度の失敗で、直接口に入れることはできないと学習して、今度は前脚を使って掻き落としにかかりました。モコモコとした体型なので、結構愛らしい格好です。

 折角身が軽いんだから、ヒョイと跳び上がればいいのに、一体なんのために猫をやっているんだい? と、声をかけてやったら……。



 私のいったことがわかったのか、ヒョイと飛び乗りました。
 夢中で食べています。

 明日は大晦日。
 雨でなければ散策ついでにやってくるつもりですが、雨になるかもしれません。暮れに会うのは最後かもしれないと思ったので、今日が忘年会。うさ伎とクリスマスパーティはできなかったけれど……。もう一摘みおやつを置いて、立ち去ることにしました。



 二、三日前までは、かなりちびた状態ながらも花を咲かせていたネリネ(ダイアモンドリリー)。
 香取神社からの帰りに前を通ったら、すでに花はありませんでした。大掃除のついでに刈り取られてしまったようです。
 名前が覚えられないといっていたこの家の主婦とは、その日以来顔を合わせることはないままです。



 今朝も私が庭に撒いておいた五穀に鳩がやってきました。前にきた鳩と同じかどうかわかりませんが、相変わらず一羽だけでやってきます。
 雀たちは私が用心深くしていても、窓に近づくと逃げてしまいますが、鳩は逃げません。私に気づいているのかどうか、チョンチョンと餌をついばんではあたりを見回しています。なんでこんなところにオイラの食い物があるんだろうか、とキョトキョトしているように見えます。


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