・朝日社説7月26日
http://www.asahi.com/paper/editorial20070726.html#syasetu2
原発の損傷―調査に時間を惜しむな
傷は、そこまで及んでいたのか。
新潟県中越沖地震の直撃を受けた東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、6号機の原子炉建屋の天井クレーンに破損が見つかった。
6号機は定期点検中だったが、運転中なら核反応が進む炉の真上でトラブルが起こったことになる。そう考えると、改めてぞっとした。
東京電力によると、壊れたのはクレーンを移動させる部分に限られ、この破損によって300トンを超えるクレーンそのものが下に落ちることはないという。
だが、たとえそうであっても、軽く見てはいけない。
この破損は、建屋の天井付近の揺れの激しさを物語っている。一見しただけではわからない傷やひずみが、クレーンの本体や周りに発生しているかもしれない。6号機だけでなく、別の原子炉のクレーンで似たようなことが起こっている恐れもある。
原発にある構造物は耐震設計上、重要度ごとにA~Cクラスに区分されている。天井クレーンはBだった。
しかし、原発のような巨大システムでは、周辺機器の損傷が回りまわって心臓部のトラブルにつながりかねない。
重要度がそれほど高くないとされる個所の異状も、つぶさに調べ上げる必要がある。そのうえで、最悪の場合には、どんな連鎖的な被害が起こりえたかまで考えなければならない。
今回、地震の発生直後にわかったのは、変圧器の火事だった。その後、放射能を含む水が外部に漏れるなど、60件を超える被害が次々に明らかになった。さみだれ式に見つかるには理由がある。
原発は火力発電所や工場とは異なり、危険な放射性物質を扱っているので点検に手間がかかる。クレーンの破損も、周りの放射能汚染を除去した後に専門家らが近寄って気づいたという。
今後、東電は原子炉の釜ともいえる圧力容器のふたを開けて、中の様子を調べる方針だ。圧力容器内の点検は、被曝(ひばく)の危険がきわめて高いので、カメラを遠隔操作するなどして進めることになる。
だが、圧力容器の点検作業のためにも、まずはクレーンをきちんと調べ、破損個所を修理しなければならない。
この原発の7基すべての点検と安全確認を終えるまでには、少なくとも数カ月はかかりそうだ。
運転再開には、地元の了解も欠かせない。会田洋・柏崎市長は消防法に基づき、所内の燃料タンクなど危険物施設の緊急使用停止命令を出している。
今回の地震被害は、たとえ原子炉本体の異常による大事故が起こらなくても、原発には長期に止まる危うさがあることを浮き彫りにした。
だが、時間をかけて小さな傷を拾い上げることは、破局的な災害を防ぐことにつながる。そのための稼働停止は、安全の費用と考えるべきだ。
あいかわらず論旨のはっきりしない文章なのだが、思っていたより損傷が少ないので悔しがっているようにも読める。
ここ数日の社説をみていると
・火災が発生するから原発は危険
・消防車がすぐこないから原発は危険
・原子炉本体は壊れなくても、長期にとまるから「危うい」
環境問題に関する明確なビジョンがあるわけでもないし、これまでおもねってきた経緯から原発はとりあえず悪く書いておけばいい、この程度の低い認識しかないのが明らか。当然、夏涼しく、冬あたたかく、夜は明るい今の生活を維持できるだけの電力を、どのような代替エネルギーでまかなうつもりなのか、代案の提示はなし。
もし地震という天災で大惨事になったとしたら、大喜びで東電と政府を叩くのだろう。
私見を述べれば。
真下で断層がずれたにしては大した被害になっていない、物理的には(たとえテロに対しても)かなり安全なつくりであることが実証された見てよい。
一番いいのは1960年代くらいまで生活のレベルを戻すのが理想。