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はっきりと書け

「自衛隊」がなぜ海外に派遣されなければならないのか?(中文)
http://news.xinhuanet.com/world/2006-12/18/content_5500246.htm

 自衛隊法改正により、海外派遣が自衛隊の本来任務になったことに対する日本メディアの反応を紹介した記事。
 引用しているメディアというのが『産経』『読売』なので内容は推して知るべし。
 引っかかっているのがこの記事の結文、抄訳してみる。

 一部の日本メディアが自衛隊海外派遣問題を重視するのは理解に苦しむ。防衛庁が防衛省に昇格するのはいいだろう、自衛隊が自衛軍に改称(筆者註:そのような事実はない)してもいいだろう、名称の問題は全て「防衛」「自衛」の文字にある。防衛庁の昇格が実現したばかりだというのに、なぜ自衛隊海外派遣の恒久法と武器使用制限を緩める議論を始めるのだ?いつでも海外に派遣でき、武器の使用に制限を受けない部隊が「自衛隊」と呼べるのか?

 なんといえばいいのだろうか、この結文全体の嫌味ったらしい、人を見下し感情的恐喝に溢れた雰囲気。
 ここ数週間この手の内政干渉的記事がどうも多い。筆者はマスとして事象を眺めるのを好まないのだが、どうもこれは中共のお家の事情というよりは、中国メディアがもつ中華思想のせいだと解釈した方が納得がいく気がしてきた。
 恐らく安倍首相が就任後すぐ訪中したので、日本が中国を宗主国だと認めたと変に勘違いしたのだろう。

 確かに軍事に関わる改変は国内問題だとしても海外に対して説明し、余計な緊張を作り出さないことが基本ではある。ただし、そうするのはそれが国益にかなうからだ。
 この手の時代錯誤のいちゃもんにに対しては、「これは国内問題でありあなた方が口を挟めるものではない」ときっぱりと引導を渡すべきである、さもないといくらでもたかられる。


 そんなに自衛隊の呼称が気に入らないなら、「侵華南京大虐殺軍」もしくは「小日本軍」とでも好きに呼んでいいのに。

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今日の人民日報

6カ国協議:誠意あってこその進展(和文)
http://j.people.com.cn/2006/12/18/jp20061218_66072.html

 ■李敦球・中国社会科学院教授(国務院発展研究センター世界発展研究所・朝鮮半島研究センター主任)

(略)

  6カ国協議の主要当事国、すなわち朝米両国は今回、一層の誠意と柔軟性を示している。朝鮮は6カ国協議復帰の前提条件として、対朝金融制裁の先行解除を米国に求め続けることはもうなかった。米国も半歩退き、6カ国協議の枠内で対朝金融制裁の解除を朝鮮側と話し合うことに同意した。両国のこうした大きな変化の原因として、次の3つが挙げられると思う。

(略)

 はい?
 ちなみに2日前の人民日報

北朝鮮代表、北京入り 核放棄「制裁解除が条件」
http://www.people.ne.jp/2006/12/16/jp20061216_66036.html

 米韓とも2日で態度を変えたのだろうか?
 こうなってくると会議の行方そのものよりも、このような願望記事を載せた背景の方が気になってくる。体面大事の中国人が国際会議で予定調和をぶちあげるに足る隠し球を、武大偉は持っているというのか。
 例えば金生日は、中国の息のかかった替え玉にすり替えられているというような。

 そういう安っぽい陰謀論で頭を悩ませるよりは、いっそ平行宇宙の記事である、とした方がすっきりする。

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