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電波所長

2006年中国:「調和世界」外交を一歩踏み出す(中文)
http://news.xinhuanet.com/world/2006-12/19/content_5504825.htm

 人民日報海外版に清華大学国際問題研究所所長の閻学通が書いた記事。



抄訳:
 東アジア地区全体の安定の為、中国政府が日本の新しい安倍首相を招待し長年悪化していた中日関係を改善した。
 中国の軍事実力は年々高まってはいるが、中国の経済政治実力にくらべたら小さい。政治と経済に比べたら、中国が負える安全面での責任は少ない。しかしこれは国際安全に責任を負わないという意味ではない。
その実例↓
・PKOに要員を増加した、犠牲者も出た。
・反テロ連合演習をやった。
・アメリカやインドと海上救助演習をやった。
・海軍は多くの国に友好訪問している。
・中国と他国の軍事口中は増加している。
軍事実力の増加に伴い、中国は国際の安全に対して責任を引き受けることができる。
 で、
→国際経済、政治、安全に占める中国の責任UP
→経済、政治、軍事で中国に頼る国UP
→世界の中国に対する印象UP
→中国の国際的な地位UP
→中国の国家利益UP


 これはまた見事な帝国主義宣言だとか、国連の分担金を増やしてから言えとか、円借款耳そろえて返してから言え、これでは自衛隊がホイホイ海外に派遣されたたやりにくかろうとか、脊髄反射はいろいろある。
 筆者は訳していて、なんと幼稚な思考かと思った。おおよそ技術系では中国で一番権威がある大学の国際問題研究所所長が書き、中共の機関紙しかも海外版に載せていい文章だとは思えない。
 ビジネスで中国人とやりとりをしていると、大概なにかごまかしているときなのだが、客でも部下でも理屈にもならない理屈を伸べたてられて閉口する時がある、その感じに似ている。
 調べてみるとこの閻学通所長、台湾問題などでもこの調子で電波を飛ばしまくっている人物のようで個人的には興味深い。
 どうも昨今の中国メディアの風潮を見るに、この手の夜郎自大電波を真面目に信じ始めている気がしないでもない。

 人でも国でもこういう相手と付き合うと金はむしられるわ変な疲れ方はするわなので、今まで貸した金を返してもらってあとは距離を置くのがいいただろう。

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