一週間前の【情報局】から。
「中国+1」ベトナム:「安い労働力」発想から脱却を
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1201&f=column_1201_007.shtml
一読して、本間俊典さんは日本製造業者の節操を非難しているようだが、企業組織というものを理解していないのだと感じた。
今更ながら、企業とは製造業に限らず事業によって利益を上げる事を目的とした機能集団に他ならない。本間俊典さんが取り上げているのは製造業であるので、その企業は「作ってなんぼ」なのである。本間俊典さんのいう「生産活動のほかに教育、文化、福祉など、企業レベルでできる貢献分野も多いはずだ」は全く的はずれな話。
企業は貢献など考えてはいけない。
おそらく本間俊典さんは、企業と自衛隊(又はNPO)を混同しているのであろう。
さらに、国内におけるワーキングプア問題の原因を、製造企業のコスト削減姿勢に求めるなど事実誤認も認められ、とても「経済ジャーナリスト」とは思えない。
もし本間俊典さんの肩書きが正しいとすれば、この記事の論旨は次のようになる。
論旨:ベトナムには進出するな。
日本企業が中国から引き上げて困るのは誰だろうか?
別件
独自の次世代DVD規格「EVD」 電機18社、再生機一斉発売
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200612050009a.nwc
脱DVD「北京宣言」 家電20社、独自EVDに切り替え
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200612070005a.nwc
・中国国内で流通するコンテンツはEVDのみとし思想統一を図る。
・中国市場の将来性を武器にでBD,HD-DVD規格競争に殴りこみをかける
というような話ではない。単にmpegパテントの負担に耐えられないため、国内市場向けに独自規格という名前のDVDプレーヤーを作ろうというだけの話。
であればこそ「宣言」までする必要がある。
全く同じものが輸出用にはDVDプレーヤーになる筈だ。(輸出されるかどうかは知らないが)
結局、国ぐるみで製造原価の出し方を間違えていた訳で、市場を荒らされたDVDフォーラムの面々のみがいい面の皮。
さて、2008年からはEVDしか作らないそうだが、その頃になるとBDかHD DVDが本格的に普及し始めていると思うのだが。