防衛庁が正式に防衛省に昇格した。この問題については、新年早々の記事で、一層の「国民の監視」が必要なことを述べておいたが、この気持ちはますます強まるばかりである。
新聞報道によると、これまで外交の主導権を握っていた外務省が危機感を強めているが、これに対して防衛省幹部は「外務省とは別ルートで独自の政策調整を行う時代になる」ことを公言し、もう暴走が始まった感じだ。
安倍政権が最重要課題として掲げている憲法「改正」、特に、9条をめぐる議論との関係で見過ごすことはできない。
さて、もう一点はホルムズ海峡において、アメリカの原子力潜水艦が日本のタンカーと衝突し、船体に穴を開けるという大事故を起こしたという記事である。
編集長は、この記事を見て、2つの点から危惧を覚えた。一つは、米軍が民間の船舶に危害を及ぼすものであることを如実に示す事件であることだ。米軍は、民間人を守ってくれるどころか、害を及ぼす存在であることが改めて証明され、しかも国名も船名も明らかにせずに立ち去ったという。また、もしタンカーが沈没したり、燃料や積荷が海上に流れ出したり、原潜の放射能漏れなどがあれば、周辺の被害は計り知れないものになったであろう。もう一つは、米軍が中東を含む世界の海をわがもの顔に航行し、「世界の憲兵」として振舞っているという現実である。ホルムズ海峡の近隣諸国に言わせれば、迷惑かつ危険極まりないものである。
中国やロシアがこういう行動をとれば、いったいどういう非難が巻き起こるであろうか。米軍なら許されるとでもいうのだろうか?
軍事力によって、平和を維持する時代には終止符を打ち、国連憲章に基づく外交努力によって世界の平和を維持する方向に転換する時代を一国も早く築くべきであろう。
新聞報道によると、これまで外交の主導権を握っていた外務省が危機感を強めているが、これに対して防衛省幹部は「外務省とは別ルートで独自の政策調整を行う時代になる」ことを公言し、もう暴走が始まった感じだ。
安倍政権が最重要課題として掲げている憲法「改正」、特に、9条をめぐる議論との関係で見過ごすことはできない。
さて、もう一点はホルムズ海峡において、アメリカの原子力潜水艦が日本のタンカーと衝突し、船体に穴を開けるという大事故を起こしたという記事である。
編集長は、この記事を見て、2つの点から危惧を覚えた。一つは、米軍が民間の船舶に危害を及ぼすものであることを如実に示す事件であることだ。米軍は、民間人を守ってくれるどころか、害を及ぼす存在であることが改めて証明され、しかも国名も船名も明らかにせずに立ち去ったという。また、もしタンカーが沈没したり、燃料や積荷が海上に流れ出したり、原潜の放射能漏れなどがあれば、周辺の被害は計り知れないものになったであろう。もう一つは、米軍が中東を含む世界の海をわがもの顔に航行し、「世界の憲兵」として振舞っているという現実である。ホルムズ海峡の近隣諸国に言わせれば、迷惑かつ危険極まりないものである。
中国やロシアがこういう行動をとれば、いったいどういう非難が巻き起こるであろうか。米軍なら許されるとでもいうのだろうか?
軍事力によって、平和を維持する時代には終止符を打ち、国連憲章に基づく外交努力によって世界の平和を維持する方向に転換する時代を一国も早く築くべきであろう。