時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

石原慎太郎の暴走 -自公民も同罪-

2007年02月26日 | 政治問題
本紙で何度も取り上げてきたが、石原慎太郎の暴走にはなかなか歯止めがかからない。
それもそのはず、都議会は共産党以外のすべての政党が石原知事の実質与党であり、いままで、石原知事を天まで持ち上げてきたからだ。
2005年の都議会議員選挙の際には、自民党だけでなく民主党議員の中にも、石原慎太郎との仲睦まじいツーショット写真をパンフレットに乗せた議員も存在する。
2月14日に開催された都議会で質問に立った田中良民主党幹事長が「公私の境目を見失い、周囲に太鼓持ちを置く裸の王様」と威勢良く批判したものの、石原知事から「選挙も近いせいか、たいそう派手な質問演説だ。都政に対する評価は30点だそうだが、ならばいままでなぜ都の提案に民主党はすべて賛成してこられたのでしょうか」とやり返される始末だ。
いま都政で話題になっている石原知事の豪華海外出張問題でも、自公民の与党は到底それを批判できる立場にはない。
都民の批判を受けて中止していた議員の海外視察を2001年に再開し、この6年間で、自民党が4回、公明党が1回、自公合同で2回、民主党が5回にわたり公費による海外視察を行っている。
議員一人当たり155万円の税金の無駄遣いだ。
自民党がミラノ観光を行えば、民主党はラスベガスにカジノやブラジルのイグアスの滝見物としゃれ込んでいる。
また、2005年に共産党から提案された月額60万円の政務調査費への領収書添付義務付けの条例案には、自民党、公明党だけでなく、民主党も反対している。この一事を見ても、これらの政党がどのように政務調査費を使っているか、およそ見当がつく。税金のつかみ取り以外の何物でもない。
こういう自公民という「太鼓持ち」の議会での馴れ合いが石原都知事を「裸の王様」にした張本人であろう。
公費での豪華外遊、税金での飲食、身内の重用など新聞や週刊誌で次々と明らかになる石原慎太郎の横暴に、良識ある都民や国民はもうウンザリしている。
一刻も早く日本の首都東京の都知事という立場から引きずり下ろしたいと願っているのではなかろうか。
この醜悪な都知事と議会でまともに論戦しているのが共産党しかないというのは、情けない限りだ。
都民、国民による与党勢力への監視は今後ますます重要である。

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