時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

国民は新党づくりに飽きている

2008年12月25日 | 政治問題
自民党の小池百合子元防衛相が、民放のCS番組で、麻生太郎首相の政権運営について「自民党は小泉政権のときにあれだけの大きな変革を遂げ、続けようとしていたが、後戻りしている」と批判したという。
小泉が行った「変革」、「改革」とは何だっただろうか?
郵政の民営化、後期高齢者医療制度、福祉予算の自然増を毎年2200億円削減など、小泉がいなくなってから、国民がその悪政に気づき、怒りの声を上げたために、政府、自公両党も見直しなどを口にせざるを得なかったものばかりである。
もちろん、当時、こういう「改革」という言葉に騙された国民にも責任はあるが、やはり、騙されるよりだます方が悪いに違いない。
小池氏なども、小泉の尻馬に乗って「改革」のスピーカーになった人物である。いま、当時の「改革」をどのように反省しているのだろうか。
また、内閣支持率が低下し、党内の若手やベテランの間で不満の声が上がっていることから「来年あたり新党がポコポコできるかもしれない」と指摘したという。ただ自身については「もう、新党作りは疲れている」と述べるにとどめた。
それはそうだろう。小池氏自身が、細川護煕人気に便乗して、日本新党から国会議員に出たのは良いが、結局は自民党に入り、総裁選にまで出馬したのだから、国民の期待を裏切った張本人である。今さら、また新党など結成できるわけがない。
今までに新党が結成された時期のことを思い浮かべてもらいたい。
いずれの時期も、自民党が政権の座から滑り落ちるという時に、「新党」は生まれている。
そして、その後、離合集散を繰り返し、しばらくして気が付いて見ると、やっぱり、自民党が政権を担当していることに気づくだろう。
新党の乱立は、自民党の悪政から国民の目をそらさせ、自民党政治を延命させるだけの役割しか果たしていない。
国民の中には、未だに「新党」というと、しっかり騙される人もいるが、そろそろこのことに気づき始めた国民も多いのではなかろうか。
これ以上の新党を作らなくても、自民党が政権から陥落する日が近くなるような国民世論の高揚が必要である。


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