時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

米兵にモラルを期待するな

2008年02月18日 | 政治問題
沖縄県警名護署は18日、基地に近い民家に無断で上がり込んだとして、住居侵入の現行犯で米軍キャンプ・シュワブ(名護市など)の海兵隊伍長(21歳)を逮捕した。
調べでは、ジェイク容疑者は18日午前4時25分ごろ、名護市辺野古の民家に無断で侵入した疑い。住人の女性(54歳)が気付き、通報した。
中3少女暴行事件を受け、米軍は隊員の綱紀粛正強化を表明したが、17日にも別の海兵隊員が飲酒運転で逮捕されている。
この事件について、町村信孝官房長官は18日午前の記者会見で、「まことに憤りの一言だ。たるんでいるとしか言いようがない。遺憾千万であると、非常に憤っている」と激しく非難した。そのうえで「米政府に対し、本当に強い反省を促さなければならない」と強調し、27日に来日するライス米国務長官にも再発防止策の徹底を求める考えを示したと報じられている。
今回の数件の事件にとどまらず、アメリカ軍兵士による不法行為は後を絶たない。しかし、そもそもアメリカ軍の海兵隊員にモラルを期待するほうが間違っている。
海兵隊という部隊は、戦争になると最も危険な地域に真っ先に派遣され、容赦なく敵を殲滅する教育や訓練を受けている最も危険な部隊である。敵を殲滅できなければ、自らの生命そのものが危険に晒されるという極限の状況に追い込まれるのが海兵隊員である。命を大切に、社会道徳を守ろうなどということを教育しても効果がないのは当たり前だ。人を殺すことなど何とも思っていないし、そのように教育され、訓練されているのが海兵隊員だからだ。
イラクやアフガニスタンなどの戦闘地域に、明日にも派兵され、命も保証されない隊員が、どのような精神状況にあるかは容易に想像がつく。
そのような隊員に、一般社会人に求めるのと同じモラルや常識を期待する方が間違っている。
とすれば、アメリカ軍兵士の犯罪を防ぐ方法は一つしかない。
沖縄をはじめ、日本全土から米軍に撤退してもらうことだ。これ以外に、米軍兵士の犯罪を防ぐ方法はない。
官房長官も、この勘の事件に憤っているというのなら、直ちに米軍基地を撤去する方向に足を踏み出すことである。
この間の事件を教訓に、日米安保条約の廃棄と米軍の即時撤退の世論が広がることを期待している。


最新の画像もっと見る