時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

また出た!公明党の政務調査費の不正使用

2007年03月15日 | 政治問題
埼玉県越谷市議会の公明党市議団が2005年度に支出した政務調査費で、白紙の領収書に架空の飲食費を書き込んで不正に処理したケースのあることが分かった。
発覚当初は、同市議団の杉本代表が「他の領収書が紛れてしまったと思う」と説明していたが、朝日新聞の取材に、「認識が甘かった。不適切な領収書を出して申し訳ない」と領収書を不正に作ったことを認めたという。
問題の領収書は、越谷市内のラーメン店で2005年5月10日に、市議団6人の昼食代として1万8000円を支出したという内容になっている。ところが、同市議団の6人全員が、5月9日から11日まで長崎県へ行政「視察」のため旅行中で、越谷市にはいなかったという。
同市議団の杉本千恵子代表によると、2泊3日の視察旅行中の飲料費や地元駅までの電車代などの雑費を1日1人1000円として計算し、6人で3日間に計1万8000円かかったことにして、杉本代表が越谷市内の飲食店の白紙の領収書に自ら金額と日付を記入したという。「視察」に要する経費は別途支給されているはずだから、これは明らかに詐欺行為である。
このラーメン店で最も高いメニューは、みそチャーシューめんと塩チャーシューめんの850円。店長は「6人で1万8000円を飲食するのはまず無理。『公明党市議団』あてに領収書を出した覚えもない」と話しているという。
同市議団は、7日付で1万8000円を市に全額返納したというが、これなどは、泥棒して見つかったら返せばよいという行為に等しい。公明党は、目黒区では全員辞職したが、越谷市では返金して幕引きというのも納得できない。
しかも、今回はたまたま領収書の日付が長崎への「視察」日と重なっていたから判明したが、日付が違えば、おそらくウヤムヤのままになった可能性が極めて高い。また、日付が異なる他の領収書は根拠のあるものなのか、甚だ疑わしい。
さらに、長崎の「行政視察」そのものの内容も容易に想像がつくというものである。
当の公明党市議団は、今頃は「ちょっと日付を変えておけばばれなかったのに」と悔やんでいるに違いない。
政務調査費の不正使用問題は、以前より本紙でもたびたび取り上げ、まだまだ氷山の一角であることを指摘しておいたが、今後も不正使用はどんどん出てくるだろう。
こういう税金の無駄使いや不正を許さないためには、選挙の時だけでなく、今回のように住民やマスコミが情報公開によって、政党の行動を日常的に直接監視することが重要であることを物語っている。

最新の画像もっと見る