時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

石原都知事のあきれた外遊

2006年11月18日 | 政治問題
都知事の石原慎太郎が、わずか7年の任期中に19回もの「海外視察」という名の外遊を行っていたことが報道された。
しかも、1回当たりの金額は2000万円であり、首都圏の他県の海外視察と比べて3~8倍もも経費がかかっているとのことである。条例で定められた宿泊料金(4万200円)を無視し、何と1泊26万円余の超豪華ホテルに夫人とともに宿泊するなど、デタラメな出費をおこなっていたことも判明している。
この費用はすべて税金であり、資料が入手できた15回分だけで2億4,000万円に及ぶという。
しかも問題はその内容である。
オリンピックやマラソンの視察と銘打っているが、それらの調査は、1回の出張のうちわずか2時間足らずであり、残りの5~7日間は、大型クルーザーを借り切ってのクルージング、オートバイレースの観戦、ヘリコプターをチャーターしての空からの「視察」、グランドキャニオンやレッドウッド国立公園観光など、文字通りの「外遊」である。
しかも、この外遊には、夫人を伴い、その費用もすべて税金からの支出となっている。
このような人物を都知事として戴いていることを都民の一人として恥ずかしいと思うと同時に怒りを覚えるのは私だけではあるまい。
石原都知事は、選挙になると石原軍団が応援に駆けつけ、「裕次郎の兄です。」などと紹介されて悦に入っている人物であり、話の内容はまったくのデタラメであるが、歯に衣着せぬ言動が売りで、都民の多くから支持を得て2期目を務めているのであるが、都民はその言動の内容を精査する必要がある。
今回の「外遊」も都政、都財政を私物化する行為であり、自らが定めた条例さえ平気で踏みにじって恥じない人物である。
さらに、知事としての憲法の遵守義務を棚に上げて、「命がけで憲法を破る」と公言している危険人物である。
また、くだらない都知事の言動を議会で天まで持ち上げて褒め称えてきたのが、自民、公明、民主の3党であり、こういう政党の責任もきわめて重大と言わなければならない。
来年の夏には、都知事選挙が行われるが、このような人物には都政の表舞台からはぜひ退場いただきたいと思っている。