(2025年07月09日[水])
在りもしない《特権》に大騒ぎしデマ・ヘイトをまき散らしておいて、「在日米軍特権」にはダンマリ、どこが〝アイコク〟なのかね、全く。
『●在りもしない《特権》に大騒ぎしデマ・ヘイトをまき散らしておいて、「在日
米軍特権」にはダンマリ、どこが〝アイコク〟なのか? 弱者イジメの卑劣さよ』
(一水会)《「陰謀論か正気か」という想定外の軸が加わった》、あぁ落ちるところまで落ちたものだ…。上西充子さんは《人は、バカにされている、決めつけられている、と思ったら心を閉ざす。「無関心」と言われて「関心を持たなければ」とは思わない》と仰っていますが、何かそのレベルを超えてしまっているような。どう呼び掛けても、《正気》に戻らないのでは。
カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党や、下駄の雪党、お維、コミに投票できる訳もなく、意味不明な「どうかしている人」のN党や、デマやヘイトをまき散らす (カルト協会とヅボヅボな党の〝搾りかす〟な) サセやエホなどのエセ極右など論外、立憲の看板を下ろした民主党で魅力ある議員は少なく、情けない状況。まき散らされたデマやヘイトに易々と乗ってしまう情けなさ。そんな党を支持し、そんな党に投票する人々は《バカにされている、決めつけられている》と思われても仕方がない。救いようがない。それでも、ヘイトやデマを巻き散らす党や議員に投票するのであれば、どうぞご勝手に。自分の子や孫に、そんな社会を残したいのなら、どうぞご勝手に。アベ様以降、壊れ切っているニッポンが、さらに粉々に砕け散る勢いで凋落しっぱなし。
森田真奈子・池尾伸一両記者による、東京新聞の記事【参院選「日本人ファースト」連呼におびえる人々 「外国人が優遇されてるなんてあり得ない」…リアルを語る】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/419185)によると、《参院選では一部政党の排外主義的な主張が、街頭で、交流サイト(SNS)で毎日のように飛び交っている。これに不安を感じているのは日本で暮らす外国人たちだ。日本人と同じく納税義務があるものの選挙権はなく、「外国人が優遇されている」状況にもない。「デマのような情報が、表立って言われるようになったのは怖い」。同じ日本社会の一員を排除する政治がまかり通っていいのか。(森田真奈子、池尾伸一)》。
サセ党はホシュなのかぁぁぁ…真の保守派の方はそれでOKなのね? また、思うんですけど、《新設する組織は、不法滞在などの実態把握や規制の見直し、施策の発信を一元的に担う》…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党やお維などの《不法》行為は、一体、どうなったのですか? さっさと責任を取ってほしいし、警察や検察は何やってんの? さらに、《「一部の外国人による犯罪や迷惑行為など、国民が不安や不公平感を有する状況も生じている」》…在日米軍特権はどうなってんだ? ダンマリって、どんなアイコク者なのか?
川田篤志記者による、東京新聞の記事【「保守票」の奪い合い…外国人「規制」に走る政党は 参院選で過激化する街頭演説、排外主義を助長する恐れ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/419197)によると、《参院選(20日投開票)で、外国人政策が焦点の一つとなっている。石破茂首相(自民党総裁)は8日の閣僚懇談会で、外国人政策の司令塔となる組織の設置を指示。外国人労働者の流入規制など「日本人ファースト」を掲げる参政党が支持を広げる中、政権としても対応を迫られることになった。参政党以外の公約にも、在留外国人の規制を厳格化する内容が目立ち、排外主義を助長する懸念がある。(川田篤志)》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/419185】
参院選「日本人ファースト」連呼におびえる人々 「外国人が優遇されてるなんてあり得ない」…リアルを語る
2025年7月9日 06時00分
参院選では一部政党の排外主義的な主張が、街頭で、交流サイト(SNS)で毎日のように飛び交っている。これに不安を感じているのは日本で暮らす外国人たちだ。日本人と同じく納税義務があるものの選挙権はなく、「外国人が優遇されている」状況にもない。「デマのような情報が、表立って言われるようになったのは怖い」。同じ日本社会の一員を排除する政治がまかり通っていいのか。(森田真奈子、池尾伸一)
◆外国人が牛耳ってる…あり得ない
参院選が公示された3日、神奈川県内の公共施設で働く40代の在日コリアン女性は、職場のテレビで「日本人ファースト」を訴える参政党の街頭演説を目にし、思った。「ついにここまで来たかと恐ろしかった」
(8日、排外主義を扇動する動きに反対を表明した在日外国人を
支援する団体の代表者ら=東京・永田町で)
韓国籍の名で生活し「外国人」と見られるだけに、「問題を起こさないように」と時に居心地の悪さも感じてきた。職場で電話に出て名乗ると、「公的機関は外国人が牛耳ってる」と言われたこともある。実際には外国籍だと国家公務員になれず、地方公務員にはなれても管理職になれない。「『優遇されてる』なんてあり得ない。それを信じる人が増えているのは怖い」
◆日本国籍を取っても攻撃対象に
………………。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/419197】
「保守票」の奪い合い…外国人「規制」に走る政党は 参院選で過激化する街頭演説、排外主義を助長する恐れ
2025年7月9日 06時00分
参院選(20日投開票)で、外国人政策が焦点の一つとなっている。石破茂首相(自民党総裁)は8日の閣僚懇談会で、外国人政策の司令塔となる組織の設置を指示。外国人労働者の流入規制など「日本人ファースト」を掲げる参政党が支持を広げる中、政権としても対応を迫られることになった。参政党以外の公約にも、在留外国人の規制を厳格化する内容が目立ち、排外主義を助長する懸念がある。(川田篤志)
◆自民内には保守層離れへの危機感が
新設する組織は、不法滞在などの実態把握や規制の見直し、施策の発信を一元的に担う。林芳正官房長官は8日の記者会見で、「一部の外国人による犯罪や迷惑行為など、国民が不安や不公平感を有する状況も生じている」と指摘し、「外国人との秩序ある共生社会の実現は、重要な政策課題の一つ」と強調した。
今月上旬の世論調査(共同通信)では、参院選比例代表の投票先で参政が8.1%となり、自民に次いで2位に浮上。6月の東京都議選で外国人の不法滞在の取り締まり強化などを訴えた参政が躍進し、自民内には保守層離れへの危機感が高まっている。ある閣僚経験者は「自民が本来言いたいことを…………………。
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正気でないヘイターやデマ吐きばかりの政党などには投票しないで下さい。頼みます。
投票に行ってください。60%では足りない。投票率を70、80%としませんか? このままでは悲惨なニッポン社会は変わらない。#わたしも投票します。
――――――― 矢崎泰久さん【発言2013】、《腰を抜かすほど驚いて、「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ…」…民主主義の大敵は投票に行かないことだ…。…とにかく投票に行く。このことによってしか、悪政は拒否できない…棄権は危険だ!》
――――――― (狙撃兵)《歴然としているのは、選挙に行かないこの5割の有権者こそが今日の政治状況を変えうる最大勢力であるという点だ。そのうち2~3割が動いて投票率が70~80%の選挙が展開されるだけでも局面はガラリと変わることになる》。#投票倍増委員会 会員として、いつも通り、当然に、#わたしも投票します。
――――――― (金口木舌)《▼県民の諦めやため息を都合よく解釈し「これが民意だ」と断じるのは早合点ではないか。政治に失望し、それでも一票に未来を託した民に政治の方が近づくべき時である。民意を論ずるのは、その後でいい》
――――――― (神保哲生さん)《ほとんど政治に変革が期待できない日本でも、選挙の投票率が先進国の平均レベルに達した瞬間に、大きな変革が起きているのです。つまり、どうせ政治に変革なんて期待できないから投票に行っても意味がない、のではなく、投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです。そして、この低い投票率が、決してメディア報道とは無関係ではないことを…》
――――――― 故・石川真澄さん《『死票を大量に生む小選挙区制では民意を国会に反映できない』などと、小選挙区制導入に反対の論陣を張った》新聞記者
――――――― 中島岳志さん「今回の選挙の総括をまちがえてはいけない。野党共闘が否定されたのではない。野党共闘が徹底できなかったことが問題なのだ」
――――――― 金子勝さん《自公+維新で経済的難局を乗り切れるとはとても思えず、手痛いしっぺ返しを覚悟しなければならない。翻って立憲は世代交代でイメージを一新し、国民的利益を守るために全力を振るう必要がある。野党共闘の是非でモメている場合ではない。単独で選挙を勝ち抜く地力がない現実を直視しなければダメだ》
[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑] (2025年01月25日[土])
中島京子さん…(日刊ゲンダイ)《なぜ日本は外国人に厳しいのか。「入管問題」をテーマに扱った小説「やさしい猫」で吉川英治文学賞と芸術選奨(文科大臣賞)を受賞…》。中島京子さん《要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は、いかに「帰ります」と言わせるかが仕事になってしまっているように思います》。裁判所もそれを易々と追認する暗黒。
《ナヴィーンさんの難民認定や在留特別許可を国に求めた訴訟で、東京地裁(品田幸男裁判長)は17日、いずれの請求も棄却するとの判決を言い渡した…傍聴席で判決を見守っていた中島さんは「在留資格は認められると思っていたのでショックだ。長年、夫婦として一緒に暮らしてきた実態を見て判断してほしかった。入管の決めた通りに追認するなら、何のために裁判所があるのかと思ってしまう」と語った》。
『●中島京子さん《要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられ
ない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は…》』
《ロシア軍の侵攻に逃げ惑うウクライナ市民の映像を見ない日はない。
欧州各国に続き、日本政府も「避難民」の受け入れに手を挙げたが、
果たしてその資格があるのか。「ウィシュマさん死亡事件」によって
知れ渡った出入国在留管理庁による外国人収容を巡る問題は、
依然として改善されていない。なぜ日本は外国人に厳しいのか。
「入管問題」をテーマに扱った小説「やさしい猫」で
吉川英治文学賞と芸術選奨(文科大臣賞)を受賞した作家に聞いた》
『●『やさしい猫』…(優香氏)《まずは、さまざまな事情を抱えている人が
いるということを知っていただけたら…。家族3人が支え合って逆境…》』
再々々度引用。Webちくまのコラム【斎藤美奈子 世の中ラボ/【第138回】ウィシュマさん事件の背後にある入管の闇】(https://www.webchikuma.jp/articles/-/2580)によると、《その果てに、起きるべくして起きたウィシュマさんの事件。拷問禁止委員会、自由権規約委員会、人種差別撤廃委員会といった国連機関から日本の入管収容制度は再三批判されてきた。しかし、日本政府は無視し続けている。終わったばかりの東京五輪のテーマは「多様性と調和」だった。が、その裏で日本政府が何をやっていたかを考えれば「ざけんじゃねーよ」というしかない》。
池尾伸一記者による、東京新聞の記事【小説と同じ結末にはならず…「やさしい猫」そっくり在留資格裁判は敗訴 作家・中島京子さん「何のための裁判か」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/374234)によると、《スリランカから日本に逃れてきているナヴィーンさん(43)と日本人の妻なおみさん(52)が、ナヴィーンさんの難民認定や在留特別許可を国に求めた訴訟で、東京地裁(品田幸男裁判長)は17日、いずれの請求も棄却するとの判決を言い渡した。2人は控訴する方針だ。(池尾伸一)》、《◆中島京子さん「認められると思っていた」 ナヴィーンさん、なおみさん夫妻がナヴィーンさんの難民認定や在留資格を求めた裁判は、直木賞作家・中島京子さんのテレビドラマにもなった、小説「やさしい猫」の主人公2人に境遇が似ていることでも注目されている。小説では原告のスリランカ人男性が勝訴し、在留資格が認められる。だがナヴィーンさんの裁判の一審判決では、小説と異なり、原告の願いは届かなかった。傍聴席で判決を見守っていた中島さんは「在留資格は認められると思っていたのでショックだ。長年、夫婦として一緒に暮らしてきた実態を見て判断してほしかった。入管の決めた通りに追認するなら、何のために裁判所があるのかと思ってしまう」と語った》。
Arc Timesの最終盤でこのニュースが取り上げられ、指宿昭一弁護士がコメント。
【【中居正広氏 「フジ声明」の不透明/立花問題という社会の試金石/女性起業家へのセクハラ/差別をどうなくすか】12/28(土) 18:40~ プレミア配信(尾形×望月×指宿弁護士)】
(https://www.youtube.com/watch?v=6I7_FF-o-yI)
ナヴィーンさんの「在留資格」を認めて、一体何の問題があるのだろうか? 入管の判断が酷いことは周知のとおりだが、「東京地裁」の裁判官も何とかならないかという指宿弁護士の指摘。子供をもうけたかどうか (この場合、なおみさんのお子さんであり、ナヴィーンさんとの「血縁」はない) で差別している恐れがある、という指摘も。控訴審での東京高裁の裁判官がマトモであることを切に願うということも。
『●《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度を
笑われて「シャラップ」と言い放つ始末》…その司法からの逃亡』
『●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち
出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…』
『●安田菜津紀さん《安倍政権とは何だったのか…「強きにすり寄り、弱き
をへし折る政権」…「引き継がれた『膿』を出し切るのはこれから」》』
『●亡くなられてこの世に居ないウィシュマさんも、斎藤健法相同様、《自分
がそういうことになれば、公開してほしくない》と思っただろうか?』
『●《坂本さんは…『声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかり
しないで、根気よく。…』。本当にそう。勇気を出して諦めないで…》』
『●映画『主戦場』〝主演〟で言いたいことを言いまくる「妖怪の孫」の
〝子供たち〟…「強きにすり寄り、弱きをへし折る政権」の継承が未だに…』
『●《…「常識」が削ぎ落とされた閉鎖空間に、司法の介在なく収容され、
何度訴えても適切な医療が受けられないこと自体が拷問ではないか》』
『●長周新聞《法改定によって、入管庁にさらなる権限を付与し、外国人に
対しよりいっそう強引に権力を振りかざす方向へと進もうとしている》』
『●入管法改悪…《非人道的》《生存権すら与えぬ》《難民見殺し》《人を殺
す法律》《国際社会に対し、反人道・反人権国家…と宣言するような…》』
『●入管法改悪、今後、早く廃止しないととんでもない事態に…《「人権
国家」返上の入管法改悪》《国際人権基準を逸脱》《「人を殺す法律」》』
『●青木理さん「#戦後最悪の国会」、年々酷くなるばかりの国会…#自民党
に投票するからこうなる #自公お維コミに投票するからこうなる』
『●ヒトデナシと呼ぶべき非道…《民事裁判の国の意見書では、苦しみを訴える
ウィシュマさんの声は「看守の注目を集めるため」のものとされた》』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/374234】
小説と同じ結末にはならず…「やさしい猫」そっくり在留資格裁判は敗訴 作家・中島京子さん「何のための裁判か」
2024年12月18日 06時00分
スリランカから日本に逃れてきているナヴィーンさん(43)と日本人の妻なおみさん(52)が、ナヴィーンさんの難民認定や在留特別許可を国に求めた訴訟で、東京地裁(品田幸男裁判長)は17日、いずれの請求も棄却するとの判決を言い渡した。2人は控訴する方針だ。(池尾伸一)
(一審判決を受けて記者会見するナヴィーンさん㊧と
なおみさん=12月17日、東京・霞が関の司法記者クラブで
(中村千春撮影))
母国で、ある政党の運動員をしていたナヴィーンさんは、ライバル政党の関係者から暴行を受けたり、殺害予告を受けたりして、身の危険を感じて日本へ。超過滞在などで在留資格を取り消された後の2016年になおみさんと結婚した。
判決は難民申請について「暴力を受けていたにしても、(スリランカ)政府が容認していたとは認められない」として、不認定とした入管の決定を追認。日本人との結婚を理由とした在留特別許可についても「婚姻関係は不法残留という違法状態の上に築かれたものだった」と退けた。
ナヴィーンさんは、学んでいた日本語学校の経営破綻で「留学」の在留資格が更新できなくなる一方で、難民申請も不認定とされ、2013年に強制退去命令を出されていた。
◆中島京子さん「認められると思っていた」
(原告敗訴に「ショック」だったと語る作家の中島京子さん
=12月17日、東京都千代田区で(池尾伸一撮影))
ナヴィーンさん、なおみさん夫妻がナヴィーンさんの難民認定や在留資格を求めた裁判は、直木賞作家・中島京子さんのテレビドラマにもなった、小説「やさしい猫」の主人公2人に境遇が似ていることでも注目されている。
小説では原告のスリランカ人男性が勝訴し、在留資格が認められる。だがナヴィーンさんの裁判の一審判決では、小説と異なり、原告の願いは届かなかった。
傍聴席で判決を見守っていた中島さんは「在留資格は認められると思っていたのでショックだ。長年、夫婦として一緒に暮らしてきた実態を見て判断してほしかった。入管の決めた通りに追認するなら、何のために裁判所があるのかと思ってしまう」と語った。
「やさしい猫」 2020年5月~2021年4月に新聞連載され、2021年8月に単行本刊行。2023年にNHKで連続ドラマとして放送され、今年2月には劇団民芸の舞台にもなった。作者の中島京子さんは「特定の家族をモデルにしたのでなく、弁護士ら現場を知る関係者に取材を重ね、入管行政に苦しむ多くの外国人の状況を参考に執筆した」と語っている。
◆「なおみさんを助けられないのがつらい」
判決後の記………
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[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑] (2025年01月12日[日])
袴田ひで子さんにとっても、あまりに残酷過ぎる58年間…。《袴田巌さん…を支え続ける姉の秀子さん…の生涯を描いた漫画「デコちゃんが行く 袴田ひで子物語」が出版…。戦中を生き抜き、弟の無罪を信じて幾多の苦難にもへこたれない姿は周りの人たちを勇気づけている》(片山夏子記者、2020年5月24日)。《2014年に静岡地裁が再審開始を認める決定をした時》以降も、検察のメンツのためにだらだらと10年間に渡り《いまも、死刑囚のまま》だった袴田さん。再収監と、終わらぬ死刑の恐怖のさらなる10年間。そして、袴田ひで子さん「再審法の改正には、皆さんにお力をお借りしたいと思っております。…これから大いに改正再審法なり、進めていっていただきたいと思っております」と仰っています。《58年間“見えない敵”と闘い続けた不屈の精神の源泉は「ガムシャラ」》(日刊ゲンダイ)。
もう一点、死刑制度の廃止、または、停止を。《◆国連の委員会「強要された自白の結果、死刑が科されたという報告に懸念」 死刑が廃止されている欧州などでは、もともとこの事件への関心が高い。08年、姉のひで子さん(90)が洞爺湖サミットに参加する主要8カ国(G8)の大使館などに救済を求めた際は、「42年の拘束は胸が痛む」といった反応があった。袴田さんが釈放された14年には、国際人権規約を担当する国連の委員会が「強要された自白の結果、死刑が科されてきたという報告は懸念される事項」と指摘した。一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター(大阪市)の藤本伸樹研究員は「袴田さんは自白を強要され、死刑判決後も長期にわたり独居で拘禁された。国際的には、日本の司法制度の問題を示す代表的な冤罪事件の一つとして扱われてきた」と話す》。
『●再審判決・無罪…《事件当時、東京新聞は、袴田巌さんを犯人とする報道を
しました。袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫び致します》』
『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》』
『●《袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ》…醜悪な畝本直美検事総長談話
《改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能…》』
日刊ゲンダイのインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/袴田巌さんの姉ひで子さんに聞く 58年間“見えない敵”と闘い続けた不屈の精神の源泉は「ガムシャラ」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365553)によると、《死刑囚だったから、ものすごく死を恐ろしがっていた。だから「もう安心だよ」「何も怖いものはないよ」「あんた、勝ったんだよ」って。》、《性格的にジッとしているのが好きじゃないので、再審法の改正や冤罪被害者の救済にも極力協力していくつもりです。まだ終わりじゃない。まだまだこれからですよ》。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365553】
注目の人 直撃インタビュー
袴田巌さんの姉ひで子さんに聞く 58年間“見えない敵”と闘い続けた不屈の精神の源泉は「ガムシャラ」
公開日:2024/12/28 06:00 更新日:2024/12/28 06:00
■袴田ひで子さん(袴田巌さんの姉)
(袴田ひで子さん(C)日刊ゲンダイ)
「私も巌も運命だと思っています。無罪が確定して、今は大変喜んでいます」──。袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(91)は、謝罪に訪れた静岡地検の山田英夫検事正に対し恨み言は一切口にしなかった。逮捕から58年、死刑確定から44年あまりが経過した今年9月26日、静岡地裁は捜査機関の証拠捏造を認定し、「無罪判決」を言い渡した。あまりにも長かった国家権力との闘い。つらく苦しかった過去と、自由を取り戻した今の気持ちを聞いた。
◇ ◇ ◇
──91歳とは思えないタフさと若々しさですね。
毎朝30分間、ストレッチをしています。52歳で始め、以来40年間一日も欠かしていません。拘置所に面会に行くでしょう。足腰が弱っちゃいかんと思って、それで始めました。続けてやることで効果がある。おかげさまでシャキシャキしていますよ。
──希望の光が見えたのはいつですか。
2014年に静岡地裁が再審開始を認める決定をした時です。地裁は<これ以上、拘置を継続することは耐え難いほど正義に反する>として死刑判決は誤りだったと認めました。検察庁が何を言おうが、屁でもなかった。無罪になると思って闘ってきましたから。
──謝罪に来た静岡県警本部長や検事正に、文句ひとつ言いませんでした。
当事者でもいればまた話は別ですが、今さら昔のことを言ったって何も始まりません。「そんなことをグダグダ言っても再審開始にならん」「あえて苦情は言うまい」とずっと思ってやってきました。運命だと思っています。そう思わないとしょうがなかった。
■決して後ろは振り返らなかった
──それにしても長かったですね。
今でこそ長いって言うけど、当時は長いなんて思わなかった。見えない権力と闘っていましたから、前に進まないとしょうがなく、決して後ろは振り返らなかった。
──巌さんが釈放された時、「もう怯えなくていいんだよ」と声を掛けました。
死刑囚だったから、ものすごく死を恐ろしがっていた。だから「もう安心だよ」「何も怖いものはないよ」「あんた、勝ったんだよ」って。(長期収容による精神障害の)拘禁症状っていうのは妄想の世界に入り、人の言うことを聞かず、自分の考えで進んでいきます。収監されていた48年間、想像を絶するつらい思いをしてきた。自由にしてあげれば自然に治ると思っています。だから大いに自由を味わってほしい。巌に効く薬は自由しかない。だから放し飼いにしているんです。
──4人の殺人犯の姉という目で見られ、風当たりも強かった。
隠したって皆、知っているから、開き直って生きてきました。同窓会にも行かないし、人が集まるところには顔を出さず、世間とは距離を置いて生活してきた。町で知り合いに会っても、向こうが挨拶しないのにこっちがすることはない。挨拶されたくないんだろうから、知らん顔をして気取った顔して歩いていました。「犯人だと思いたきゃ、思わせておけばいい」ってね。そんなことより巌の再審に向かって進む方が大事だった。
──アルコールに溺れたことも。
初めの10年ぐらいは支援者がおらず、家族で支えてました。両親が続けて亡くなり、後を引き継ぐことになった。寝ていても夜中に目が覚め、巌のことしか頭に浮かばない。「どうしてこんなことになっちゃったんだろう」と思うと眠れなくなって。次の日の仕事に差し支えるからウイスキーをガブ飲みして寝てました。目が覚めるたびに飲んでいた。そんな酒浸りの生活が3年ほど続き、酔っぱらったまま支援者からの電話に出たんです。その時、「私、何をやっているんだろ。皆、親身になってやってくれているのに、こんなことを続けていたら巌を助けるどころじゃない」と思い、酒を断った。40代の頃です。朝、顔を洗っていたら、肌が荒壁みたいに荒れていました。
■毎月の面会は「見捨てていない」というメッセージ
(静岡地検の山田英夫検事正から謝罪を受ける巌さん(中央)と
ひで子さん(代表撮影))
──59歳で借金を背負い、マンションを建てたのはどうしてですか。
巌のことで希望が持てず、私の人生、このままじゃつまらない。自分で何かをしなきゃ、生きる希望をつくらなきゃと思い、将来、家賃収入で生活する計画を立てた。会社の倉庫の2階に住み込んで働き、18年でローンを完済。マンションに入居できたのは79歳の時、巌が帰ってくる2年前のことです。当時は巌が拘置所から出てくるなんて思ってもいなかった。気を紛らわせる意味もありました。
──1980年、最高裁で上告が棄却され、死刑が確定した際には仲間が敵に見えたと。
なんだか理由は分からなかったけど、弁護士や支援者といった味方も全てが敵に見えた。それぐらい残念だった。拘置所に行って巌に「こうなったら何でもやろう」と伝え、そこで開き直った。逆境に追い込まれると強くなる。つらくても負けることはありません。「何クソ、負けるもんか」って歯向かいます。無実だから絶対負けない、それが当たり前だと思って闘ってきました。
──弱音を吐くことはなかったのですか。
性格的に泣き言を言うのは嫌いなの。恨めしいとか、悲しいとか、一切言うまいと思ってガムシャラに生きてきた。言ったってしょうがないでしょう。話を聞いてくれた方が困っちゃう。負担になるのが嫌なのよ。相手に負担をかけるよりも自分が我慢する。こういう状況に置かれてからなおさら、そう考えるようになりました。
──親孝行だと思って巌さんを支えたそうですね。
母親は「巌はダメかいねえ」「巌はダメかいねえ」と、うわ言のように繰り返し、死刑判決の2カ月後、68歳で亡くなりました。私たちはきょうだいだから我慢できるけど、巌を産んだ母親はどんな思いだったのか。私はロクに親孝行をせなんだ。母親のつらさ、悲しさ、苦労を見ていたから「ここらでひとつ、親孝行するか」って乗りかかったの。ほとんどの裁判に行っていた母親が、ある時、「ひで子、今日、裁判所で知らないおじさんが『この裁判はおかしいね』って声を掛けてくれたの」ってうれしそうに電話をしてきた。その言葉が今も耳に残っています。
──心が折れそうになったことは。
一切ありません。こんな理不尽なことがあるか、と思っていたから。いつかどこかで分かってくれる人がいると信じていた。初めの頃は「なんで、うちだけこんな酷い目に遭うんだろう」って思ったこともあった。昔は警察に取り調べられると、それが息子であっても縁を切るとか、「あんなもん、うちの息子じゃない」と言って見捨てちゃうの。真実も分からないうちに切り離して見捨てちゃう。だから冤罪が増える。でも、うちの場合は「そうはいくか」ってね。
──どれくらい拘置所に面会に訪れたのですか。
初めの10年間は半年に1回、その後の30年間は毎月行っていた。そのうち拘禁症状がひどくなり、本人が面会を拒否するようになった。死刑確定から約7年の間に会えたのは1回きりで、それも時間は1分間ほど。でも行かなきゃ、本人と連絡取れません。手紙出しても読むわけじゃない。「姉さんが来たよ」って伝えてもらっても、「姉さんいない」って拒否する。完全におかしくなったわけじゃないから、どこかで私だって分かってくれるはず。そう思って、「家族は見捨ててないよ」っていうメッセージを送るために、会えなくても何度でも通いました。
──いつも笑顔で明るく、前向きですね。
意識はしてません。巌が拘置所にいた頃はおっかない顔をしていました。集会に行ってもニコリともせずに言いたいことを言っていた。それまでの30年間は精神的にも外に出て笑うどころじゃなかった。10年前、巌が拘置所から出てきて変わった。巌と生活するには明るくしないと。暗い顔をしていたら巌の病気も治りゃせん。つまらないこと考えたって何も解決しないのよ。それより、ニコニコしてりゃあ、いいことが舞い込んできます。
──残りの人生をどう楽しみますか。
2人とも余命いくばくもないんだけど、巌もせっかくシャバに出てきたんだから、もう10年ぐらいは頑張って生きてもらわないと。欲をかいてもしょうがないけど、私もやりたいこと、やることはまだいくらでもあります。性格的にジッとしているのが好きじゃないので、再審法の改正や冤罪被害者の救済にも極力協力していくつもりです。まだ終わりじゃない。まだまだこれからですよ。
(聞き手=滝口豊/日刊ゲンダイ)
▽袴田ひで子(はかまた・ひでこ) 1933年、静岡県生まれ。6人きょうだいの下から2番目。中学卒業後、地元の税務署に就職。13年勤務ののち民間の税理士事務所に転職。事件後は食品会社で経理を担当し、その後、弁護団の法律事務所で81歳まで現役で勤務を続けた。
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[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑] (2024年11月05日[火])
時代に逆行する小池百合子「ト」政、コモンズを破壊して世界の笑いもの…《樹冠被覆率は気候変動や生物多様性の観点から国際的に重視される都市緑化の評価基準》。
押川恵理子記者による、東京新聞の記事【「緑の日傘」東京ドーム256個分が消えた…樹木伐採が進む23区、ヒートアイランド現象が加速しかねない】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/364438)によると、《樹木の枝葉で覆われた土地の面積割合を示す「樹冠被覆率」が、東京23区で2013年の9.2%から2022年には7.3%まで減ったことが、東京大の研究チームの調査で明らかになった。日射や路面からの放射熱を減らし「緑の日傘」と呼ばれる樹木が減ることで、都市部の気温が周辺より高くなるヒートアイランド現象の深刻化が懸念される。(押川恵理子)》。
「小池百合子「ト」政下の小さな小さなことかもしれないが…《自治体の予算の一部の使い方を住民が決める「参加型予算」を導入した東京都杉並区》」…とつぶやくと、そんなことは小池百合子「ト」知事が既にやっている、というコメントがやってくる。本当かどうか知りませんが、神宮外苑森林伐採再開発問題を見ただけでも、住民の方を向いた都政とは言い難いことは明らかだ。まさに、「ト」政。その他、小池百合子「ト」政には言いたいことが沢山ある。最たるものは、関東大震災時の歴史認識のゆがみ。
『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん』
『●「これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵を
得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません。この樹々は一度失ったら…」』
『●「2,912,628票」「3,661,371票」に続き、「2,918,015票」を獲得し小池
百合子東京「ト」知事が3選…心ある都庁の職員の皆さんも4年間、地獄』
《■小池百合子の排外主義・歴史修正主義思想 朝鮮人虐殺の
史実否定のヘイト団体で過去に講演したことも …しかも、
小池氏は自民党衆院議員時代の2010年、ヘイト団体「そよ風」で
講演をおこなっている。「そよ風」は小池知事が追悼文送付を
取りやめた2017年から横網町公園内でヘイト集会を開催。
ちなみに、2019年のヘイト集会では「…」などの発言が飛び出し、
東京都は2020年8月、これらの発言を人権尊重条例に基づいて
ヘイトスピーチであると認定している》(リテラ)
『●「2,918,015票」を獲得して3選を果たした小池百合子東京「ト」知事…
《朝鮮人追悼文を送らないのは「毎年同じ理由でございます」》だそうです』
『●《虐殺や差別を防ぐためには、首長や政治家の公式な声明が最も有効》な
はずなのに、《追悼文の送付を見送り続けている》小池百合子東京「ト」知事』
『●東京「ト」知事殿へ…《本庄市長…「過ちを繰り返さないために、何が起きた
かきちんと調べ、殺された人の無念に思いを寄せて追悼することは大事」》』
『●朝鮮人虐殺…《「過少申告」された政府の発表をそのまま信じ込んで地域の
実情を探ろうとしないのは、歴史に対する敬意が欠けており、行政の怠慢》』
神宮外苑森林伐採再開発問題…坂本龍一さんのこの一言に尽きる:
「率直に言って、目の前の経済的利益のために先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではありません。
これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵を得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません。この樹々は一度失ったら二度と取り戻すことができない自然です」
《先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々》=貴重なコモンズを破壊する愚かな行為だ。《都心の自然や景観を守ろうとした先人たちの理念をぶち壊したに等しい》。
東京新聞の【<社説>外苑の樹木伐採 市民対話の重さ教訓に】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/364829?rct=editorial)。《外苑は明治神宮の私有地だが、歴史を振り返れば、国民の財産を神宮が預かっているとも考えられる。戦後、スポーツ施設が集まる公共性の高さから国有地として維持する案がまとまっていたにもかかわらず、神宮側の要求で条件付きで払い下げられたからだ。その条件は、国民の公平な利用や低廉な施設使用料、民主的な運営など4項目。今回の再開発で神宮側が条件を順守しているのか、大いに疑問だ。行政の責任も重い。東京都はかつて外苑を風致地区に指定し、緑と景観を維持してきたが、一連の再開発であっさりと規制を緩和し、巨大な建物が相次いで建つようになった。都心の自然や景観を守ろうとした先人たちの理念をぶち壊したに等しい。再開発には、ミュージシャンの故坂本龍一さんら多くの著名人が批判の声を上げ、反対するインターネット署名には23万筆超が集まった。わずかではあるが、計画の見直しにつながり、公共性の高い事業を進めるには、市民との丁寧な対話が必要だという重い教訓も残した》。
(2012年11月15日 00時00分41秒)「…原発を直ぐに停止すべきなのに、運転を継続しつつ調査すると言っている訳である。知床の原生林の開発などで使われた「古い手」だ」。知床や長良川、有明海 (諫早) などで使い古されたやり方であり、神宮外苑森林伐採再開発問題も同じ。まずは伐採や開発を止め、立ち止まって考えるべき。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/364438】
「緑の日傘」東京ドーム256個分が消えた…樹木伐採が進む23区、ヒートアイランド現象が加速しかねない
2024年11月3日 06時00分
(2013年時点の東京23区の樹冠被覆率を示す図(左)。
2022年には西部を中心に樹冠被覆率が13年より下がって
いることが分かる(右)=白石欣也さん提供)
樹木の枝葉で覆われた土地の面積割合を示す「樹冠被覆率」が、東京23区で2013年の9.2%から2022年には7.3%まで減ったことが、東京大の研究チームの調査で明らかになった。日射や路面からの放射熱を減らし「緑の日傘」と呼ばれる樹木が減ることで、都市部の気温が周辺より高くなるヒートアイランド現象の深刻化が懸念される。(押川恵理子)
◆樹木で覆われた土地は2013年で9.2%、2022年に7.3%
(東京23区の樹冠被覆率を調査した白石欣也さん
=千葉県柏市の東京大柏キャンパスで)
樹冠被覆率は気候変動や生物多様性の観点から国際的に重視される都市緑化の評価基準。国連機関の事業の認定基準にも採用されているが、国内では浸透していない。23区全体を対象とした樹冠被覆率の調査は、今回が初めて。衛星画像などから推計した。2013年からの9年間で、東京ドーム約256個分の12平方キロメートルの樹冠を失った計算だ。
研究チームが今年4月にまとめた論文によると、樹木の減少は住宅開発や都市再開発に伴う伐採が進んだことが主な要因。用途別で樹冠被覆率の減少幅が最も大きかったのは、民家の庭木が減った一戸建て住宅で、40.6%減だった。次いで街路樹の減少により道路が21.4%減、教育・文化施設18.2%減、公園8.3%減と続いた。
区別で比率の減少幅が最も大きかったのは杉並区の39.5%減、次いで練馬区の38.2%減、世田谷区と中野区の34.7%減。23区西部はかつて屋敷林などが多かったが、地価高騰や相続税の負担を背景に、一軒分の土地を分割し、小さな一戸建て住宅を複数建てる住宅事情などが影響したとみられる。
緑の地域格差も判明した。江戸時代からの神社仏閣や庭園が比較的に多く残る23区中心部や西部は、東部の「下町」に比べて樹冠被覆率が高い傾向があった。区別では皇居のある千代田区の16.7%が最も高く、明治神宮のある渋谷区14.4%、港区12.4%が続いた。最低は墨田区の2.9%。格差を埋めるには公共の緑化政策が重要になる。
◆欧米には30%以上を目指す都市もある
研究を主導した大学院生の白石欣也さんは「都市の緑化には、樹木がもたらすさまざまな効果や維持コスト、伐採による環境面の損失などのデータを市民に示し、対話しながら戦略を練ることが重要。自治体はそうしたデータの指標となる樹冠被覆率を目標に採用し、継続的に調べるべきだ」と指摘した。
欧米では、同比率30%以上を目指して樹木管理の戦略を練る都市がある。
樹冠被覆率 土地の面積に対し、樹冠(枝や葉が茂っている部分)が占める割合。国連食糧農業機関(FAO)が、都市の樹木の適切な維持を後押しするプログラムの認定基準にも使われている。プログラムには2023年時点で22カ国の200都市が認定されている。30%に高めると、欧州では都市の平均気温が0.4度下がり、ヒートアイランド現象による死者が減ると推定した研究もある。東京23区は各区の条例に基づき、個別に同様の調査をしているが、調査時期などにばらつきがある。
◇
◆東京都は樹木以外の「みどり」も重視しているが…
東京都は樹冠被覆率ではなく、樹木以外の草地や公園、水域などを含めた「みどり率」を緑の指標としている。その理由を都自然環境部の担当者は「緑には生物多様性や人々の安らぎ、都市環境の改善などいろんな機能があるため、緑全体を調べている」と話す。
みどり率は都内全域で5年おきに調べ、区部は2013年の24.5%から2023年は24.0%とほぼ横ばい。ただ、草地や芝生は、樹木に比べて二酸化炭素(CO2)を吸収したり、周辺の気温を下げたりする効果は低い。さらに、東大大学院の寺田徹准教授(緑地計画学)は「みどり率は東京の緑空間の増減を評価するには有効だが、世界共通ではなく、海外諸都市との比較には使いづらい」と指摘する。
欧米では米ニューヨーク市が昨年秋、樹冠被覆率を2035年までに現状の22%から30%に引き上げることを決定。スペインのバルセロナ市やカナダのバンクーバー市も30%を目標とする。都は昨年夏、100年先を見据えた緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」を打ち出し、緑の保全や創出を進めるとするが、指標とするみどり率の数値目標は現在掲げていない。
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【↑ 『適菜収 それでもバカとは戦え/真相究明と責任追及を“大阪ノーサイド”なんて冗談じゃない』 (2020年11月14日、日刊ゲンダイ)】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281280) (2024年5月29日[水])
万博もカジノも要らない! 「いのち輝く」ことも無く、むしろ〝いのちの危険〟。「社会課題解決型」? お維のやることなすこと、「社会課題」・社会問題だらけ。数多のお維案件。お維の《あらゆる腐敗が爆発》(適菜収さん)中。
『●大阪「ト」知事三代が大阪破壊 … 「身体が痛いおばあさんに手術を
待ってもらう知事が、先の万博を胸にぶら下げてる…」(坂本篤紀氏)』
《だが、そんな橋下氏が「真正面からコテンパンにされた」と、いま
ネット上で大きな話題を呼んでいる。昨日14日放送の『報道1930』
(BS-TBS)に日本城タクシーの坂本篤紀社長が登場し、橋下氏の
詐術を「アホみたいな議論」と一刀両断した上、橋下氏の反論を
ことごとく論破。吉村知事に対しても「何もしてないもん」
と鋭く指摘して見せたのだ》
『●「万博より被災地復興を」「万博の予算を被災地に」…アノ三代目司会者
の下、『探偵!ナイトスクープ』に三代目大阪「ト」知事がパクパク登場』
「…最近、Youtubeで見た日本城タクシーの坂本篤紀社長の話は
涙無くして見れないものでした。神回『社長さんと最後のお別れ』」
とにかく爆笑の連続です。是非、1時間、聞いてみて下さい。坂本篤紀さんと西谷文和さんの掛け合いが漫才のようで、聞き飽きない。お維の《あらゆる腐敗》を鋭く喝破。
【西谷文和 路上のラジオ/Vol.182 坂本篤紀さん「ウソつき維新、発言炎上。中止しかないアホ万博」】(https://www.radiostreet.net/radio/1871/)。《ゲスト:坂本篤紀さん(日本城タクシー株式会社・代表取締役)》。
『●「万博より被災地復興を」「万博の予算を被災地に」…アノ三代目司会者
の下、『探偵!ナイトスクープ』に三代目大阪「ト」知事がパクパク登場』
『●世界中の《人を呼んで祭りをする会場にはそもそも不向き…ゴミ処分場とし
ての優位性は、祭り会場としては最悪の欠陥…「ゴミの島 夢洲の正体」》』
『●お維祭り工事現場で懸念されていたガス爆発事故…自見英子万博担当相「仮
に今後、工事に伴ってメタンガスが発生した場合には、施工者が直ちに…」』
『●《「機能性表示食品」制度の創設を強く提言し、議論を主導させた人物が、
安倍首相と昵懇の関係にあったからだ。その人物とは、大阪のバイオ製薬…》』
『●お維祭り工事現場でガス爆発事故…こんなゴミの島夢洲・大阪万博に子供た
ちを招待という名の動員なんてあり得ない、親御さんに不安が広がることは必至』
『●お維「政治屋」塾で、一体何を「学び、感じ、世界を広げる」のだろう
か? お維祭りやカジノのように税金を「パクパク」する方法ですか?』
『●《「このまま強行すれば『大阪アホ万博』」…巨額の税金を投入して、
7割もの人々が不要だと回答するお祭りにどれほどの意味があるのか?》』
『●お維の《あらゆる腐敗が爆発》(適菜収さん)…《爆発が起きているのに
「もともとガスが出るというのはみんなわかっている」…開き直り》(リテラ)』
『●《署名の約83%が同一筆跡や故人名》…愛知県知事「リコール不正署名」
問題=「リコール署名偽造」事件、これも重要な、数多のお維案件の一つ』
『●数多のお維案件の一つ…《読売新聞が監視対象である行政と協定を結び、
権力側の政策を後押しする側に回るというのは、メディアの役割を放棄…》』
『●これまた数多のお維案件の一つ…久保敬・元市立木川南小校長「僕が黙れば
問題がうやむやになり、教育が政治家の思うつぼになっていく」と危惧』
『●お維のお祭り会場でのメタンガス引火爆発事故、消防連絡は4時間半後、
そして、クジラの「淀ちゃん」死体処理の闇…お維の《あらゆる腐敗が爆発》』
『●お維の《いのち輝》かない事件が起きてからでは遅い…お維祭り【会場
「ガス爆発事故」では天井も破損していた! シレッと追加被害公表…】』
『●お維のお祭り会場…《つまり裏を返せば、何らかの拍子で事故が起こっても
不思議はない危険な場所なのだ…さらに危険の度合いは増したと言えよう》』
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【https://www.radiostreet.net/radio/1871/】
西谷文和 路上のラジオ
Vol.182 坂本篤紀さん「ウソつき維新、発言炎上。中止しかないアホ万博」
2024/05/17
ゲスト:坂本篤紀さん(日本城タクシー株式会社・代表取締役)
第182回のゲストは、おなじみ日本城タクシー株式会社の代表取締役、坂本篤紀さんです。坂本社長は、タクシーやバスなどの運輸業を営む経営者でありながら、圧倒的に労働者や庶民の味方です。コロナ禍で自社が大打撃を受ける中、3台の大型バスを売却してまで従業員の雇用を守ったことでメディアが注目したわけですが、坂本社長の魅力は、それだけではありません。言いたいことをはっきりと言い、あかんことはきっぱりあかんと言い放ち、テレビ番組で橋下徹を論破したこともあります。今回は、そんな坂本社長をお迎えして、「ウソつき維新、発言炎上。中止しかないアホ万博」と題して、たっぷりとお話を伺おうと思います。
今回も冒頭から、本当にひどい維新のウソとごまかしについて言及していきます。坂本社長の言葉を借りるなら、維新は「2割のお友達のための政治と、7色の嘘」で投票率が低い故に選挙に勝ち上がり、履き違えた権力を振りかざしながら、ウソにまみれた政治を次々と展開しています。大阪万博は、メタンガス爆発事故で明らかになったとおり危険極まりない有害物質の島での開催であることはもちろん、上下水道の不備、特にほぼ汲み取り式トイレ、広範囲に日陰がないため熱中症の危険が大きいなど安全衛生上の問題が累積しており、さらに洋上であることや軟弱地盤、脆弱すぎる交通手段といった環境において避難誘導や医療含む危機管理が甘すぎるなど、とても子供たちはおろか、大人さえも安心して行ける場所ではありません。ところが「いのち輝く」とか「社会課題解決型」などと正反対の掛け声高らかに、大赤字の万博を強行しようとしているのです。
そして後半で取り上げるテーマですが、あの小林製薬の紅糀健康被害事件も大阪維新の責任が重いのだといいます。2013年アベ政権時代に、健康機能性食品の規制緩和に走った立役者が、あの全くできもしないのに補助金でおおいに懐を肥やした大阪ワクチンの「アンジェス」森下竜一はじめ、松井・橋下であったのです。この緩和で厚生労働省の管轄から外れたことも一因となって今回の惨事を招いたとする見方には信ぴょう性があります。その他今回のインタビューでは、愛人囲ってくださいと橋下氏が言い放ったタワマン建設と御堂筋幅拡張のカラクリなど、知られざる維新の悪行の数々が明かされます。劣化し地に堕ちた政治を何としてでも止めなければなりません。我々が万博の大赤字の責任を背負うのはまっぴらごめんであり、大切な税は、福祉や医療、まっとうな教育のために使わなければなりません。今回も聴き応えたっぷりの60分、最後までじっくりとお付き合いください。
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[↑ ※「地震列島の原発安全性に警告」(週刊金曜日 1457号、2024年01月26日号)] (2024年04月16日[火])
東京電力や原子力「寄生」委員会のメンバーは正気なのだろうか?? 13年前、3.11人災を引き起こした東京電力に、核発電に携わる資格など無い。廃炉作業に特化すべきだ。《東電にその資格はあるのか。原子力規制委員会は「資格あり」と認め、再稼働に前のめりな岸田政権は立地自治体に理解を求め、早期のゴーサインを迫っている》(東京新聞・原発取材班キャップ・荒井六貴記者)、これを狂気と呼ばずして、何を狂気と呼ぶのだろうか。
『●杜撰・隠蔽・欺瞞だらけな廃液飛散事故…《人の命にもかかわる重大事故を
起こしても、いまだ終始一貫して舐めた態度で会見をおこなっている東電》』
「欺瞞・杜撰だらけな東京電力福島原発廃液飛散事件…何もかも
杜撰だった東電、飛散量・ホース・責任者不在…ホースって、
東海村JCO事故を彷彿。」
『●《子どもたちに、原発が安全なエネルギーと思ってほしくない。同じ
過ちを繰り返さないため、声を上げられなかった人たちの分まで…》』
『●東電核発電人災から13年: 汚染水海洋投棄を強行し、柏崎刈羽核発電所
を再稼働したい東電…3.11の教訓は? 能登半島地震の「警告」を無視…』
『●3.11東京電力核発電人災の教訓はどこに? 能登半島地震の警告は?
正気だろうか? 東電に核発電所を運転する資格や能力は在るのかね?』
『●東電《小早川智明社長…「…は『(事故収束に)覚悟を持って取り組む』
とよく言うけど、覚悟の『か』の字も見えない」(蜂須賀礼子氏)…』
『●老朽原発を含む関電美浜・高浜核発電所の運転差し止め訴訟、基準地震動
は妥当で、《老朽化対策も合理的》と福井地裁・加藤靖裁判長は判断』
まず冒頭、言いたいことは、花角英世新潟県知事に何の期待も出来ないということ。投票や、支持した新潟県民は大きなミスを犯したと思っています。《福島事故後に再稼働した全国の原発は、地元が同意した後に燃料を装填しており、地元の同意前は異例》《花角氏は能登半島地震や一昨年の大雪などを踏まえ、原発事故時の避難の在り方に課題があると指摘した》(東京新聞)…どうせ、花角英世新潟県知事は《同意》に流れていくのは自明です。こんな知事を選んではいけなかった。
『●発言に人格が現れ、呼ばれ方に
人間性が表れる: 「石原元「ト」知事」と「栄佐久さん」』
『●安孫子亘監督映画「『知事抹殺』の真実」の
佐藤栄佐久元知事冤罪…泉田裕彦新潟県知事「事件」の背景に?』
『●よりによって自民党から出馬…「反東電ですが、
反原発ではありません」な泉田裕彦前新潟県知事…』
『●米山隆一新潟県知事は「県に運転停止の権限」、
「私は、根拠のない“ケンカ”はしません」と…』
『●「新潟の野党勢力は今こそ、踏ん張り時」!
東京電力に柏崎刈羽核発電所を再稼働させるなんて狂気な凶器』
『●新潟県知事選: 「中央の紐付き忖度官僚候補
VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突』
『●花角英世新潟県新知事…「柳瀬氏同様、安倍政権下で
出世してきた元官僚」…女性差別発言隠蔽は体質の体現』
『●「事実無根のデマ」…「もしこれが立件されれば、
長谷川氏逮捕や花角新知事辞任の事態もありうるだろう」』
『●新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》なので、再稼働反対派の
少なからずの方々が…「騙されることの責任」』
『●柏崎刈羽核発電、新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》ではなかった
のか? なのに、こんな知事を選んでしまうから、こんな結果になる…』
「新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》ではなかったのか? なのに、
こんな知事を選んでしまうから、こんな結果になるのは必然。…
花角英世新潟県知事から検証委トップに指名されたという
米山隆一さんのエイプリルフールの嘘に騙されたのだけれども、
《検証委トップが「解任される」》というのは事実でした」
さて、東京電力の狂気。それを認める「規制」なき、原子力「推進」・核発電「寄生」委員会のデタラメ。
東京新聞の記事【東電、核燃料装填へ最終確認 柏崎刈羽、事故後初の再稼働向け】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/321281)。《東京電力は15日、柏崎刈羽原発(新潟県)の7号機への核燃料装填に向け、最終確認を続けた。原子力規制委員会に15日の装填開始を申請している。再稼働に備えた検査の一環と位置付けており、承認され次第、速やかに作業に着手したいとしている。再稼働時期は未定だが、2011年の福島第1原発事故後、東電として初となる再稼働へ準備を進める。新潟県の花角英世知事は再稼働に同意するかどうかを表明していない。福島事故後に再稼働した全国の原発は、地元が同意した後に燃料を装填しており、地元の同意前は異例。今後に課題を残す可能性がある。同原発は首都圏などに電力を供給する。7号機は17年12月、規制委の審査に合格。21年1月以降、社員によるIDカードの不正利用や侵入検知設備の故障などが相次いで発覚し、規制委は事実上の運転禁止を命じたが、改善したとして23年末に解除した。斎藤健経済産業相が3月、花角氏に再稼働への理解を求めた。花角氏は能登半島地震や一昨年の大雪などを踏まえ、原発事故時の避難の在り方に課題があると指摘した》。
荒井六貴・渡辺聖子両記者による、東京新聞の記事【「核燃料」原子炉にセット 異例の強行 東京電力柏崎刈羽原発 再稼働の地元同意ないのに 許可出たその日】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/321409)。《東京電力は15日、2011年3月の福島第1原発事故後、同社として初の再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の原子炉内に核燃料を入れる装塡(そうてん)作業を始めたと発表した。再稼働時期は「未定」としている。立地県や自治体から再稼働の同意が得られていない中での核燃料装塡は異例。能登半島地震で避難計画の実効性に不安が高まる中、再稼働への既成事実化が進むことに、周辺自治体からは疑問の声が上がる。(荒井六貴、渡辺聖子)》
渡辺聖子・荒井六貴両記者による、東京新聞の記事【「私たちの命を無視している」原発再稼働に突き進む東京電力に怒る地元 柏崎刈羽で後回しにされた課題とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/321417)。《柏崎刈羽原発の再稼働に向け、地元・新潟県の同意が得られる見通しが立たない中、東京電力は15日、7号機の原子炉に核燃料を入れる装塡(そうてん)に着手した。能登半島地震で避難計画の実効性が問われ、原発から30キロ圏内の自治体からは同意対象の拡大を求める声も出ている。課題は置き去りのまま、再稼働への地ならしが進む。(渡辺聖子、荒井六貴)》
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/321409】
「核燃料」原子炉にセット 異例の強行 東京電力柏崎刈羽原発 再稼働の地元同意ないのに 許可出たその日
2024年4月15日 21時52分
東京電力は15日、2011年3月の福島第1原発事故後、同社として初の再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の原子炉内に核燃料を入れる装塡(そうてん)作業を始めたと発表した。再稼働時期は「未定」としている。立地県や自治体から再稼働の同意が得られていない中での核燃料装塡は異例。能登半島地震で避難計画の実効性に不安が高まる中、再稼働への既成事実化が進むことに、周辺自治体からは疑問の声が上がる。(荒井六貴、渡辺聖子)
◆今後、臨界抑える「制御棒」の一部を引き抜く
(15日、東京電力柏崎刈羽原発7号機で始まった原子炉内に
核燃料を装塡する作業(東京電力提供))
原子力規制委員会が15日午前、作業を許可した。東電によると、15日午後6時半すぎ、原発構内のプールで保管していた核燃料872体のうち、1体(高さ約4.5メートル、縦横約0.1メートル、重さ約260キロ)を装置で原子炉内に装塡。完了までには半月程度かかるという。その後の検査で設備の作動などを確かめるほか、再稼働となる臨界を抑える制御棒を一部引き抜く。ただ、臨界状態にはしない。
(柏崎刈羽原発(資料写真))
柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は「制御棒を(全て)引き抜けるかどうかは地元の了解があってのもの」と説明した。新潟県の花角英世(はなずみひでよ)知事は再稼働について「県民の信を問う」と慎重な姿勢を崩していない。
福島原発事故後、再稼働した6原発では県や立地自治体の再稼働の同意を取ってから、装塡するのが通例。装塡後の検査で制御棒を引き抜き再稼働させ、そのまま営業運転させてきた。
◆周辺自治体「避難計画に大きな不安や疑念」
同意なき核燃料装塡を進める東電に、原発が立地する柏崎市や刈羽村は前向きに捉える一方で、避難計画の策定が義務付けられる30キロ圏の自治体の一部からは疑問が投げかけられた。
東京新聞の取材に、小千谷(おぢや)市の宮崎悦男市長は「能登半島地震を踏まえ、複合災害時の避難計画や屋内退避について大きな不安や疑念が払拭されていない。市民の不安を取り除かない限りは(装塡に)違和感を覚える」とコメントを出した。
長岡市の磯田達伸市長は東電が装塡の方針を発表した3月28日、「安全と防災対策に市民は不安を覚えている。国や東京電力は不安に応えてもらいたい」とするコメントを公表した。
◇ ◇
◆福島事故の責任を果たしていない東電
<記者解説>13年前に福島第1原発で世界最悪レベルの事故を起こした東京電力が、再び原発の運転に踏み出そうとしている。東電にその資格はあるのか。原子力規制委員会は「資格あり」と認め、再稼働に前のめりな岸田政権は立地自治体に理解を求め、早期のゴーサインを迫っている。
だが、東京電力は福島事故の責任を果たしていない。故郷を追われた避難者はいまだに2万6000人以上、放射線量が高く人が住めない区域が残る。事故収束作業では汚染水の発生を止められず、原子炉内に溶け落ちた核燃料(デブリ)は取り出せるかさえ見通せない。
能登半島地震では、原発事故時の避難計画の不備が鮮明となった。課題を積み残す中、再び深刻な事故が起きたら…。東京電力が新潟で責任を負えると、どんな根拠を持って言えるのか。
東京電力に原発を運転する資格はあるのか。何度でも問う。本紙はこの問いから逃げない。(原発取材班キャップ・荒井六貴)
東京電力柏崎刈羽原発 1〜7号機があり、総出力は821万2000キロワットと一つの発電所としては世界最大規模。敷地の総面積は東京ドーム約90個分で、首都圏に電力を供給。営業運転は1号機が1985年9月に開始し、各号機が続いた。出力135万6000キロワットの7号機は97年7月から営業運転。東電は1基稼働すれば、年間1100億円の収支が改善すると説明している。
【関連記事】再稼働原発、能登半島地震で4メートルも隆起したのに想定は最小1センチ 地盤変動で冷却水の取水に影響も
【関連記事】「柏崎刈羽」周辺道路にも無数の亀裂…「原発は本当に大丈夫か?」地元に広がる不安の声
【関連記事】「ここで事故が起きたら死ぬしかない」…島根原発を抱える衆院島根1区補選で「再稼働」が問われている
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/321417】
「私たちの命を無視している」原発再稼働に突き進む東京電力に怒る地元 柏崎刈羽で後回しにされた課題とは
2024年4月16日 06時00分
柏崎刈羽原発の再稼働に向け、地元・新潟県の同意が得られる見通しが立たない中、東京電力は15日、7号機の原子炉に核燃料を入れる装塡(そうてん)に着手した。能登半島地震で避難計画の実効性が問われ、原発から30キロ圏内の自治体からは同意対象の拡大を求める声も出ている。課題は置き去りのまま、再稼働への地ならしが進む。(渡辺聖子、荒井六貴)
◆能登半島地震では大渋滞が発生
「原発で何か起きたら誰でも一刻も早く逃げたいと思う。うまく避難できるのか」。柏崎刈羽原発が立地する柏崎市の池野里美市議は疑問を投げかける。
(柏崎刈羽原発の6号機(右)と7号機)
1月の能登半島地震で、市内の高速道路や主要幹線道路の国道8号が一時通行止めとなり、津波警報が発令されて道路は避難する車で大渋滞した。多くの市民がスムーズに逃げられないという現実に直面した。
◆30キロ圏内には9自治体、43万人が
30キロ圏内には9市町村が入り、避難計画の対象は計約43万2000人。柏崎市は事故時に即時避難する5キロ圏内と、屋内退避し放射線量により段階的に避難する5~30キロ圏内に全域が含まれる。能登半島地震では家屋倒壊で屋内退避が難しいことが浮き彫りになり、避難者が殺到する恐れがある。
避難計画の基になる原子力災害対策指針を示す原子力規制委員会は、かたくなに屋内退避の方針を崩さないが、3月にあり方について見直しを始めた。議論は1年ほどかかるとされる。
◆豪雪時の対応は見通し立たず
池野市議は、市内が豪雪地域にあることも懸念する。「冬の大雪の夜間が最悪のパターン。道路を除雪しないと逃げられない」。避難計画の豪雪時を含めた対応がまとまらず、内閣府で最終的に了承される見通しは立っていない。
30キロ圏内の長岡市の市民らでつくる「さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト」の山田秋夫さん(63)は「計画の実効性が担保されていないのに、東電は再稼働すると言っている。私たちの命を無視している」と危惧する。
避難計画策定が義務付けられている原発30キロ圏自治体だが、東電が再稼働の同意を求めるのは、協定を結ぶ新潟県と立地する柏崎市や刈羽村に限られている。
◆意思表示ができないのは「おかしい」
2市村を除く7市町には「拒否権」がない。東電との不平等な関係をただそうと地元の超党派の議員が2020年に研究会を設立。同意を求める自治体を30キロ圏に拡大するよう東電や県に働きかけてきた。
(日本原子力発電の東海第2原発)
会長で自民党員でもある見附市の関三郎市議(74)は「核燃料装塡で再稼働が迫っていると感じている。ただ、研究会は賛成か反対かを示す場ではなく、意思表示ができないのは『おかしい』と言っている。住民の安全安心を守るのは自治体だ。それを実現するためにも、意思を示す機会が必要だ」と強調する。
◆東海第2原発では30キロ圏の6市村が「協定」
地元同意の対象となる自治体の範囲を定めた法律はなく、国のエネルギー基本計画で「立地自治体等関係者の理解と協力を得るよう取り組む」と記す程度。同意の対象が拡大すれば再稼働へのハードルが高くなるため、電力会社は及び腰だ。範囲を広げることに、東電の広報担当者は「自治体の意見を聞き、説明会など取り組みをしていきたい」と明確に答えなかった。
その慣例を破ったのが、日本原子力発電(原電)東海第2原発(茨城県)。立地する東海村を含めた30キロ圏の6市村が原電と交渉し、再稼働には6市村の同意が必要とする協定を原電と結んだ。関市議も「画期的なモデルで参考にしていきたい」と話す。
【関連記事】「核燃料」原子炉にセット 異例の強行 東京電力柏崎刈羽原発 再稼働の地元同意ないのに 許可出たその日
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【関連記事】東海村長が原発事故避難計画の「不備」認める 「複合災害、ゼロから検討するしか」東海第2原発が立地
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【↑ 『適菜収 それでもバカとは戦え/真相究明と責任追及を“大阪ノーサイド”なんて冗談じゃない』 (2020年11月14日、日刊ゲンダイ)】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281280) (2024年04月03日[水])
お維「政治屋」塾で、一体何を「学び、感じ、世界を広げる」のだろうか? お維祭りやカジノのように税金を「パクパク」する方法ですかね? 言論統制のやり方? 恫喝の仕方?
『●「万博より被災地復興を」「万博の予算を被災地に」…アノ三代目司会者
の下、『探偵!ナイトスクープ』に三代目大阪「ト」知事がパクパク登場』
『●世界中の《人を呼んで祭りをする会場にはそもそも不向き…ゴミ処分場とし
ての優位性は、祭り会場としては最悪の欠陥…「ゴミの島 夢洲の正体」》』
『●お維祭り工事現場で懸念されていたガス爆発事故…自見英子万博担当相「仮
に今後、工事に伴ってメタンガスが発生した場合には、施工者が直ちに…」』
『●《「機能性表示食品」制度の創設を強く提言し、議論を主導させた人物が、
安倍首相と昵懇の関係にあったからだ。その人物とは、大阪のバイオ製薬…》』
『●お維祭り工事現場でガス爆発事故…こんなゴミの島夢洲・大阪万博に子供た
ちを招待という名の動員なんてあり得ない、親御さんに不安が広がることは必至』
川勝平太静岡県知事は「失言」で辞職を表明し(「利権」「裏金」「脱税」党の威を借る記者によるリニア問題の意趣返しに見えてしまう…《権力を批判する者の権利も守るというのが民主主義社会での鉄則》と信じたいとは思いますが…)、お維の大阪「ト」知事や(アノ官房機密費と云う《ヤミ金》問題もあった)馳浩石川県知事は未だにのうのうとその職に在る。初代大阪「ト」知事も、二代目大阪「ト」知事も酷いモノでした。
リテラの記事【吉村知事が「万博出禁」と攻撃した玉川徹のコメントはどれも当たり前の指摘ばかり! 吉村の言論弾圧体質はプーチン並み】(https://lite-ra.com/2024/04/post-6327.html)。《なんと、吉村知事は大阪万博の問題点を指摘してきた玉川氏を「出禁」にしてやろうと思う、などと公の場で語ったのだ。いまさら言うまでもないが、権力を批判する者の権利も守るというのが民主主義社会での鉄則。それをないがしろにするとは、吉村知事はさながらロシアのプーチン大統領のようなものではないか。会場の観客に対するウケ狙いの発言だったとしても、看過できるものではない》。
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【https://lite-ra.com/2024/04/post-6327.html】
吉村知事が「万博出禁」と攻撃した玉川徹のコメントはどれも当たり前の指摘ばかり! 吉村の言論弾圧体質はプーチン並み
2024.04.02 08:00
(大阪維新の会HPより)
批判を呼んでいる吉村洋文・大阪府知事の「玉川徹は万博出禁」発言だが、この発言について問われた吉村知事が会見で開き直りを見せ、さらなる非難を浴びている。
騒動の発端は、3月23日に開催された「大阪維新の会タウンミーティングin茨木」でのこと。吉村知事は大阪・関西万博で「無駄遣いのシンボル」として批判されている大屋根リングの魅力について熱弁を振るったのだが、そのなかで、玉川徹氏を名指しした上で、こう述べたのだ。
「いま批判するのはいいけど、入れさせんとこと思って。『入れさせてくれ』『見たい』と言っても、もう『モーニングショー』は禁止。『玉川徹、禁止』って言うたろうかなと思う」
なんと、吉村知事は大阪万博の問題点を指摘してきた玉川氏を「出禁」にしてやろうと思う、などと公の場で語ったのだ。いまさら言うまでもないが、権力を批判する者の権利も守るというのが民主主義社会での鉄則。それをないがしろにするとは、吉村知事はさながらロシアのプーチン大統領のようなものではないか。会場の観客に対するウケ狙いの発言だったとしても、看過できるものではない。
詳しくは後述するが、玉川氏が『モーニングショー』でおこなってきた大阪万博に対する批判は当たり前の指摘ばかりだ。ところが吉村知事は、「批判するのはいいけど」などと言いながら、万博会場への出入り禁止、事実上の取材拒否を口にしたのだ。
当然、この吉村知事の発言には批判が殺到。たとえば、ラサール石井は〈冗談にしても凄いこと言うね。万博は国のイベントって言ったよね、ということは税金を払う国民が等しく享受するイベントだよね。批判する者は出禁って、大阪府知事が公の場で言うんだ〉と投稿し、立憲民主党の米山隆一・衆院議員も〈仮に冗談としても、反対言論を委縮させる権力濫用的なもので、公式に撤回・謝罪が必要だと思います〉と批判。スポーツ紙など一部メディアでも取り上げられる騒ぎとなっていた。
だが、吉村知事は、4月1日におこなわれた囲み取材で記者から「発言が言論統制に当たらないかという批判の声もある。問題には当たらないと考えるか」と問われると、信じられないような詭弁を吐いたのだ。
「僕自身が本当に出禁にする権限があれば問題だが、実際に出禁にする権限がまったくないのは当然のこと。そんなことはあり得ない、できないという前提での発言」
「なぜそういう発言をしたかといえば、これは日本語として理解してもらったらわかると思うが、実際にできないというのが当たり前の話だから」
■開き直りの吉村知事は自身の“玉川出禁発言”を「許されるべき」とトンデモ主張
驚くことに、吉村知事は“自分には玉川氏を出禁にする権限がないのは当たり前の話だから問題はない”などと主張しはじめたのだ。
何をバカなことを。今回の発言が批判を浴びているのは、万博を批判的な観点から報じた『モーニングショー』と批判コメントを発してきた玉川氏に対し、よりにもよって大阪府知事という立場の吉村知事が「出禁」を口にすることは、権力による報道圧力、権力の私物化にほかならないからだ。それを“出禁にする権限がないから問題はない”と居直るとは、詭弁にもほどがある。
だいたい、吉村知事は万博協会の副会長を務めており、その権限を行使すれば玉川氏の出禁を実行することも現実としては十分ありえる話。つまり、“出禁にする権限がないから問題はない”という開き直りは通用しない。
だが、吉村知事はつづけて、こんなことまで主張しはじめたのだ。
「賛否両論あることを公共の電波だから公平にやってもらいたいという思いを込めた、僕の政治的な主張だった」「政治の集会で、僕がそういった意見を言うということも許されるべきだと思う」
ようするに、「玉川は出禁」発言は、維新のタウンミーティングという「政治の集会」での「政治的主張」であり、自分にはそうした意見を言う権利がある、と言い出したのだ。
繰り返すが吉村知事は大阪府知事という立場にある為政者であり、「出禁」発言は言論統制にほかならないから批判されているのだ。なのに、自身が権力者であることをすっ飛ばして「政治集会での政治的主張だから許されるべき」とは、バカも休み休みに言えという話だろう。吉村知事といえば、例の「ヨードうがい薬」をめぐる発言を批判されたときも「ぼく自身、言いたいことが言えなくなる」などと抗弁し、“ポイズン吉村”と呼ばれたが、相変わらずだ。
しかも、吉村知事は「万博に対する批判、課題の指摘は、報道機関として当然あるべき姿だと思う。『モーニングショー』でもずいぶんされている。ただ、僕はそれが非常に偏りすぎていると逆に思っている」とも発言。『モーニングショー』の報道内容に問題があるかのような攻撃を繰り返したのだ。
■『モーニングショー』玉川徹の万博批判はごく真っ当な指摘ばかり
だが、『モーニングショー』の報道や番組内での玉川氏のコメントは、「非常に偏りすぎている」どころか、先述したように当たり前の指摘ばかりだ。
たとえば、昨年12月21日放送回では、国費が最大で1647億円になると公表されたことを受け、さらに追加の可能性もあることを伝えていたが、これ自体は他のメディアも報じていたこと。また、このとき玉川氏は「民間だったらまず先に『こういうものをつくったら、どれぐらい来るか』をすごく保守的に見積もりますよね。その入場者数から投資金額を決めて、中身をどうするか考える」「『これぐらいのコンテンツだったら、いくらぐらいしか払わないよね』と逆算していかない。だから発想が全部逆」と指摘し、こう述べていた。
「民間企業の場合は、大赤字になったらトップが責任取りますよ」
「かかわっている人は何人来るっていうことや、赤字にならないっていうのを約束したらどうですかね」
「達成できなかったら辞めるってしたらいいんじゃないですかね。それぐらいの責任取れるんですか」
さらに、昨年11月30日放送回では、大屋根リングの建設に350億円もかかり、万博終了後は解体するという話題を取り上げた際、吉村知事の「国の内外から高い評価を受け、残すべきだという意見も多く出るんじゃないか」という発言を紹介。この発言に対し、玉川氏は以下のような見解を述べていた。
「保存の議論って、壊すのに340億もかかるのかって不満言われたから、『じゃあ残すよ』って言ってるわけでしょ。完全に子どものケンカの発想なんですよ」
「残すとなったら、さらにお金がかかったり、いろんな問題が出てくることを何も考えないで言ってるだけじゃないですか。残すにかんしても、何も検討してやってるわけじゃない」
このように、玉川氏が問題にしてきたのは、万博という公的イベントに公費が際限なく注ぎ込まれる現状のなかで、民間ではけっしてありえない運営やトップのあり方を問うたものであり、「非常に偏りすぎている」報道ではまったくない。玉川氏の「達成できなかったら辞めるぐらいの責任を取れるのか」「子どものケンカの発想だ」というコメントにしても、本来は他の番組でもバンバン出されてしかるべき意見にすぎない。むしろ、この程度のコメントに対し、「非常に偏りすぎている」などと言い出すことこそ異常なのだ。
■都合の悪い報道を「敵」認定し「偏向だ!」とがなり立てる維新の言論弾圧体質
実際、維新の連中は、都合の悪い報道に対して「偏向だ!」とがなり立てることで批判的な報道を封じ込めてきた。橋下徹氏が大阪府知事・市長時代からマスコミに恫喝をかけ、松井一郎・前市長もカジノ用地賃料をめぐる疑惑を報じた毎日放送に対して“質疑拒否”をおこなうという強権的な態度に出た。橋下氏にいたっては、コメンテーターとなった現在も、「私人」であることを強調する一方で「(大屋根リングに)いま反対してる人、名前全部リストアップしてるから」(ABEMA TV『NewsBAR橋下』2023年11月18日放送)と述べるなど、その体質に変わりはない。
こうした結果、とくに在阪メディアは維新の政策を批判的に扱うことを萎縮し、ヨイショ報道がまかりとおる事態となってしまった。だからこそ、大阪万博の問題を報道する『モーニングショー』や当然のツッコミを入れる玉川氏は吉村知事にとって目障りであり、「出禁だ」などという言論統制の発言を平然とおこなったのだ。
吉村知事は昨年末も、大阪万博に「行きたい」と答えた人の割合が落ち込んでいることについて問われた際、「批判の報道しかされないから増えるわけがない」などと逆ギレしていた。だが、万博の機運醸成がうまくいっていないのは批判的な報道のせいではなく、公金の使われ方に納得がいかない人が増えているからにほかならない。そうした現実に目を向けず、真っ当な批判をおこなう者を「敵」認定して攻撃し、ついには公の場で言論統制発言までする──。吉村知事の増長を許してきた在阪メディアも、今度ばかりはしっかり吉村知事を猛批判すべきだ。
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑] (2023年11月26日[日])
デマを喧伝してまで在りもしない特権には大騒ぎするくせに、明確に存在する「在日米軍特権」には沈黙する卑怯者達。なにが一体「ホシュ」か。
琉球新報のコラム【<金口木舌>「在日(米軍)特権」はある】(https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2502353.html)によると、《▼「在日特権」とは在日コリアンへの憎悪をあおる言葉。自民党の杉田水脈衆院議員は「存在する」とSNSに投稿して批判を浴びたが、「在日米軍」の特権は確実に存在する。沖縄で暮らしていれば、よく分かる》。
『●平和憲法・専守防衛の下で、愚かしい過剰な「思いやり」や
在日米軍特権を差し出してまで…そんな「不公平」は不要』
『●「在日米軍特権」…《事故の検証すらできない日本は
むしろ、法的従属を“放置”した国家》<金口木舌>』
『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」』
《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけに自衛隊ヘリは出動した。
米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は
一番最後に来たという。石川・宮森小や沖国大、安部の墜落であらわに
なった不条理さと変わらない》。
「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
今もなお、何も変わらない」
『●在りもしない特権には大騒ぎするくせに、明確に存在する #在日米軍特権
には沈黙する…《米軍の在日特権こそ問題にすべき》(長周新聞)』
[大弦小弦]《自民党衆院議員の杉田水脈(みお)氏が最近の動画で、「私は差別をしていません」と断言している。差別者はみんなそう言う》。
そして今度は、使い古されたヘイト、在りもしない《在日特権》をまたしても持ち出す醜悪さ…。特に沖縄で繰り広げられている、実際に存在する「在日米軍特権」には何も言えない腰抜けぶり。沖縄での番犬様の《特権》には沈黙なのね? 《愛国者》気取りが聞いて呆れるほどの、とんだ卑怯者。弱い者イジメやヘイト吐きを《主戦場》にして、どうするつもりか。
『●映画『主戦場』で、〝否定派〟の論客の皆さん《杉田水脈衆院議員や
ケント・ギルバート氏…藤岡信勝氏、テキサス親父…櫻井よしこ氏》は…』
『●映画『主戦場』〝主演〟で言いたいことを言いまくる「妖怪の孫」の
〝子供たち〟…「強きにすり寄り、弱きをへし折る政権」の継承が未だに…』
『●ダースレイダーさん《愛国心から「日本の国土である尖閣諸島や竹島は大事」
と言う人は多い。ならば、どうして辺野古は大事じゃないんだろう》?』
杉田氏の「公金チューチュー」発言も、そりゃぁ、官房機密費=《ヤミ金》、《領収書不要の「政策推進費」》という血税を何億と使っている自民党議員の皆さんでしょうに。《やゆ》すべきは杉田氏自身やその他大勢の「利権」党議員の皆さん、あるいは、自身の《身を切》らないお維議員ら。
『●杉田水脈氏…《このような人権感覚に問題がある議員を政務官に登用した
岸田文雄首相の人権意識、任命責任を改めて厳しく問わなければならない》』
『●杉田水脈氏をヅボヅボ《党や政権内に厳しく責任を問う様子も見られない》
…自民党やキシダメ首相・自民党総裁の人権感覚は彼女と同じだから』
『●お維出身でアベ様お気に入りの杉田水脈氏が《啓発》程度で改心するなど
あり得ない…議員辞職をさせるどころか、自民党は党の要職につける始末』
『●杉田水脈氏は《啓発》されず…《この発言をゆるし公認を出し続けている
自民党自体が差別的であることに気づいていないのならば、既にそれは同罪》』
『●《さまざまな差別発言・女性蔑視をまき散らしてきた元総務大臣政務官
・杉田水脈》自民党衆院議員が《啓発》程度で改心するなどあり得ない…』
『●お~、そう来たか!? 杉田水脈氏とカルト協会とヅボヅボヅボな「利権」
党!! 〝不思議な選挙区〟・島根1区の皆さん、いいんですかコレで?』
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【https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2502353.html】
<金口木舌>「在日(米軍)特権」はある
2023年11月24日 05:00
ダグラス通りやバトラー通り。聞き慣れない道かもしれないが、そんな通りが沖縄にある。米空軍嘉手納基地内だ
▼北谷町からうるま市、あるいは嘉手納町から沖縄市へ。県民が車で移動すれば真ん中に居座る基地のおかげで大回りを強いられるのに、米軍関係者は基地内を直線に走る通りを使ってすいすい。渋滞に悩む県民が享受できない特権ではないか
▼「在日特権」とは在日コリアンへの憎悪をあおる言葉。自民党の杉田水脈衆院議員は「存在する」とSNSに投稿して批判を浴びたが、「在日米軍」の特権は確実に存在する。沖縄で暮らしていれば、よく分かる
▼環境汚染を引き起こしても日本側による基地内調査を拒み、水道光熱費は無料。果ては刑法犯への「不起訴密約」まで、特権のオンパレード。つけを払うのは国民だ。戦勝国の特権は「知らんふり」では合点がいかない
▼杉田議員は一部で「愛国者」と持ち上げられているようだ。ならばこの国で確かに存在する駐留米軍の特権に切り込み、国民の暮らしと主権を守ってほしいものだ。
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[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑] (2023年10月21日[土])
#赤木俊夫さんを忘れない し、忘れてはならない。
森友問題の公文書を開示したり、元理財局長・佐川宣寿氏が法廷で証言すると、何か拙いことでもあるのか?
『●またしても、《公文書改ざんを苦に自殺した夫の死の真相を明らかにして
ほしい――。(赤木)雅子さんの切なる願いは裁判所に届かなかった》』
『●赤木雅子さんが大阪高裁に控訴: デタラメの連鎖…《権力による事実
の隠蔽》「認諾」、公文書「不開示」、《佐川元理財局長の尋問認めず》』
『●赤木俊夫さんの死の真相の解明を! 森友問題の公文書を開示したり、元
理財局長・佐川宣寿氏が法廷で証言すると、何か拙いことでもあるのか?』
赤木雅子さん「裁判長は、私が倒れても一言も声をかけることもなく、手元の判決文をただ読み上げて、法廷を後にしました」
dot.の記事【「棄却理由がコピペ、裁判官と国はグルだ」 森友改ざん訴訟敗訴を赤木雅子さんに聞く/野村昌二】(https://dot.asahi.com/articles/-/203969)。《森友改ざん訴訟で、故・赤木俊夫さんの妻・雅子さん(52)の請求が棄却された。負けるはずのない裁判でなぜ負けたのか。雅子さんが胸の内を明かす》。
《──9月14日、大阪地裁で「請求を棄却する」という判決が出ました。原告席で聞いた時、どう思いましたか?
「えっ? いま『棄却』って言いました!?」って、耳を疑いました。本当にびっくりして、頭の中が真っ白になりました。》
またしても大阪地裁(徳地淳裁判長)、大阪高裁(黒野功久裁判長)は権力に忖度…赤木雅子さんの切なる願いを叶えず。司法判断しているのだろうか? 政権に忖度して政治判断してばかりなのではないか? (琉球新報)《裁判官が時の権力におもねるような判断ばかりを示すならば、司法に対する信頼は失墜する。裁判官は良心に従い職権を行使する独立した存在である》べきなのではないのか? 川内博史さん《裁判所は、権力への忖度をすべきではない。権力への奉仕ではなく、民主主義に奉仕すべき》とつぶやき、古賀茂明さんも《あまりにも酷い》《信じ難い判決》《日本の司法は、一般市民の側には立たないことがよくわかる》《この資料を公開すると、どれだけ財務省や自民党政権に都合が悪い情報が出てくるのか》《裁判所が権力のためになりふり構わず尽くす》《やはり自民党政権と霞ヶ関を守る用心棒なのだ》とも。
《公文書改ざんを苦に自殺した夫の死の真相を明らかにしてほしい――。雅子さんの切なる願い》(毎日新聞)、《佐川元理財局長…「ここに来てほしいのです」の願い》(相澤冬樹さん)…この切なる願いがなぜ叶えられないのか? 赤木雅子さんをイジメる法廷・裁判所。ニッポンの《裁判官は良心に従い職権を行使する独立した存在》ではなくなってしまっている。「認諾」というデタラメな手段で真相に蓋をした無責任者たち……タンカを切りトリガーとなった(いまは亡き)当時の首相、まだ自民党オオモノ議員である当時の財務相と当時の官房長官に対しても、激しい怒りを覚える。
公文書(← 市民の財産、公のもの)を開示したり、佐川宣寿氏が法廷で証言すると、何か拙いことでもあるのだろうか?
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に
提訴》…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…《誰のために何をまげて何を
守ったか》? 《自分たちはこの件の犠牲者だ…》気取りの犯罪者たち』
『●大阪地裁・中尾彰裁判長は、赤木雅子さんが申請していた「…証人
尋問はすべて必要ないと判断します」と…どうしたらそんな判断に?』
『●もう一つの裁判《財務省に情報開示を求める裁判》…前川喜平さん
《五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない》』
『●#赤木俊夫さんを忘れない…《私たちは、声を上げ続けなければならない
…希望を捨てず、雅子さんを支え続けようではないか》(古賀茂明さん)』
『●【赤木俊夫さんを忘れない/前川喜平】《公文書改竄事件…菅官房長官
の指示があったと思うし、…安倍首相も了解していたと見ている》』
『●《財務省では多くの人がかかわっていたのに、何故誰も異論を唱え
なかったのか、官僚の倫理観はどうなっているのか》?(古賀茂明さん)』
『●#赤木俊夫さんを忘れない …《雅子さんによると、今年の命日は、
マスコミの取材がほぼゼロだという…ここにも「風化」が忍び寄る。》』
『●赤木雅子さん《きょうの佐川 (宣寿) さんの代理人の言葉を聞いて、
裁判をやめるわけにはいかないと強く感じました》(MBSニュース)』
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【https://dot.asahi.com/articles/-/203969】
「棄却理由がコピペ、裁判官と国はグルだ」 森友改ざん訴訟敗訴を赤木雅子さんに聞く
2023/10/18/ 11:00
野村昌二
(真実を知りたい──。その思いで、裁判を闘っている
赤木雅子さん。国側が「認諾」を表明した書面を読む
雅子さん。2022年1月撮影)
森友改ざん訴訟で、故・赤木俊夫さんの妻・雅子さん(52)の請求が棄却された。負けるはずのない裁判でなぜ負けたのか。雅子さんが胸の内を明かす。AERA2023年10月23日号より。
(【写真】改ざんを強いられ自死した、財務省近畿財務局
職員だった赤木俊夫さん)
* * *
──9月14日、大阪地裁で「請求を棄却する」という判決が出ました。原告席で聞いた時、どう思いましたか?
「えっ? いま『棄却』って言いました!?」って、耳を疑いました。本当にびっくりして、頭の中が真っ白になりました。
──学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の公文書改ざんを苦にして2018年3月、夫で近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)が自死されました。
■改ざんの経緯知るため
私は、国と、国有地管理に責任を持つ財務省理財局のトップだった佐川宣寿(のぶひさ)氏を相手に提訴しました。その裁判の過程で、財務省が検察に任意提出した資料を開示するよう求めましたが国は拒否しました。そこで、不開示とした国の決定の取り消しを求め、訴訟を起こしたのです。
──裁判を起こしたのが21年10月でした。
その年の6月に、国は、夫が改ざんを強いられた経緯を記した「赤木ファイル」を開示しました。これによって、決裁文書から安倍昭恵さんの名前が全て消されたことなど、重要な新事実が明らかになりました。
けれど、財務省内で改ざんを決めた詳しい経緯は不明でした。財務省が検察に任意提出した書類には、夫が知らなかったことが書かれているはず。それを知りたいと思ったのです。
──十分に勝てる訴訟だと言われていました。
だって、私が(開示を)求めたのは普通の行政文書で、「公開が原則」です。国のもんやから、みんなのものでもあると思うんです。それが見られないって、おかしな話です。
──判決を聞いた直後、法廷で崩れ落ちました。
もともとその日は朝から体調が悪かったのですが、判決を聞いてショックで。耳に膜が張ったみたいになり、周囲の音がはっきり聞こえなくなりました。
裁判長は、私が倒れても一言も声をかけることもなく、手元の判決文をただ読み上げて、法廷を後にしました。あっという間の3、4分の出来事やったと思います。
(改ざんを強いられ自死した、財務省近畿財務局職員
だった赤木俊夫さん。写真は、2016年に展覧会を見に
東京国立博物館を訪れた時のもの(写真:赤木雅子さん提供))
■「コピペや」と弁護士
──棄却の理由が、「(文書を開示すると)将来の事件捜査に支障が及ぶ恐れがある」ということでした。
まったく理解できません。そもそも「今後の事件捜査に影響が出る云々(うんぬん)」というのは、これまで国側が言ってきた主張とうり二つです。後で私の弁護士が「コピペや」と批判してましたが、本当にその通りです。
──この判決の前日には、元理財局長の佐川氏に損害賠償を求めた控訴審の審理が行われましたが、雅子さんが求めていた佐川氏本人への法廷での尋問がかないませんでした。
夫は、「(改ざんで)一番悪いのは佐川さんだ」と手記に残しています。やはり佐川さん自身から直接、改ざんの理由を聞きたいという思いが強いです。
──裁判所に言いたいことはありますか。
特に9月14日の裁判で感じたのは、裁判所って、正しいことは正しくジャッジしてくれる場所だと思っていたのがそうじゃなかったということです。勝てるはずの裁判に負けて、裁判所は国の方を見て判決を出しているんじゃないか、裁判官と国はグルなんじゃないかって、初めて思いました。
──判決を不服として、大阪高裁に控訴しました。
正直、控訴しても負けるんじゃないかっていう弱気な気持ちもあります。だけど、1%でも勝てる可能性があるんだったら、諦めたくありません。
──長い闘いです。そこまで頑張れるのはどうしてでしょう。
夫が亡くなった理由を知りたい。ただ、それだけです。
(構成/編集部・野村昌二)
※AERA 2023年10月23日号
【あわせて読みたい】
自殺した近畿財務局職員の遺書公開…そもそも「森友学園問題」はどう始まったのか
https://dot.asahi.com/articles/-/92666
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【↑ 『適菜収 それでもバカとは戦え/真相究明と責任追及を“大阪ノーサイド”なんて冗談じゃない』 (2020年11月14日、日刊ゲンダイ)】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281280) (2023年10月11日[水])
在阪メディアは何やってんの?
「ミャクミャク」が静かに消えつつあり (最近は再復活??)、さらに、最近は「大阪・関西」という冠も消えつつある「大阪・関西万博」。建設費用の予算は当初のおおよそ2倍で、お維の(ネコ)馬場氏は国民の税金を出せと喚いている。さらに、建設労働の規制を例外扱いにするよう画策しているようだ。また、「白タク」解禁(ライドシェア導入)もやたらとお維が喧伝している。もう冗談の域…「いのち輝く未来社会のデザイン」、サブテーマ「いのちを救う/いのちに力を与える/いのちをつなぐ」。さんざん、市民の「身を切」っておきながら。
『●この東京新聞の《こちら特報部》の記事を見て最初に頭に浮かんだ問い
――― お維のデタラメに対して、在阪メディアは何やってんの?』
「早よやめたらええ」…漸く大阪でもそういう雰囲気が醸成されつつあるようだ。「早よ、やめたらええんとちゃいまっか」(大谷昭宏さん)、御尤も。
日刊スポーツのコラム【大谷昭宏のフラッシュアップ/大阪万博、腹立つことばかり「夢よもう1度」から抜け出そうではないか】(https://www.nikkansports.com/general/column/flashup/news/202310090000055.html)によると、《この夏、大阪に来られた方から随分、「意外!」という声を聞いた。だけどこれ、私たち大阪府民にとっては意外でもなんでもない。2025年開催予定の大阪・関西万博について聞くと、大半の人が「興味ないわ」。関心があると言う人からは「早よやめたらええ」。とにかくこの万博、腹の立つことばかりなのだ。》
『●在阪メディアのお維《追従は相変わらず。性懲りもなくヨイショ報道ばかり
が繰り広げられている》そんな中、「カジノ用地賃料疑惑」を追及…』
『●お維の《「身内に甘い」体質のもと、維新議員の不祥事は繰り返されて
きた》…お維の笹川府議団長、東京都港区議、大阪市議、江戸川区議…』
『●お維…《政治家の前に倫理観の欠如といえる》《「改革」を看板に掲げる
維新のこうしたゲスの極みというべき本質をこそ、有権者は知るべき》』
『●お維が「野党」というデマ…《「野党の一部も賛成」という形が作られた
ため、自民党は安心してゴリ押しの国会運営を行うことができた》』
『●#パワハラ体質 #恫喝体質 #デマ体質 なお維に何故に投票、何故に
支持できるのか…? 大阪から遠く離れた我が街にもお維が浸食…』
『●《大量のデマで有権者を騙し、学者や市民団体からそれを指摘されても、
選挙が終わるまでしらばくれるという手法を維新は繰り返してきた》』
『●《施設全体の年間売り上げ5200億円の8割、4100億円を稼ぎ出す
算段という。そんなうまい話があるのか。捕らぬカジノの皮算用…》』
『●《カジノありきだった大阪万博 “カジノ用地不当鑑定疑惑”をめぐり「公
文書隠蔽」》《大阪市港湾局がサーバーからメールを削除…組織的隠蔽》』
『●東京「ト」知事や大阪「ト」知事らはビッグモーターを批判できるのかね?
こんな「ト」知事らに投票するから、こんなことになってしまう』
『●あぁ、お維に投票できる人の気が知れない…《所属議員の不祥事が止む
ことがなく、最近は「政界のビッグモーター」などと揶揄される始末だ》』
『●この東京新聞の《こちら特報部》の記事を見て最初に頭に浮かんだ問い
――― お維のデタラメに対して、在阪メディアは何やってんの?』
『●お維の言う「身を切る改革」とは? 「政界のビッグモーター」・自称
「第2自民党」のお維自身の「身」は決して切らないデタラメばかり』
『●「昨秋に共有できていれば…」…日本国際博覧会協会副会長(理事)で
ある吉村洋文大阪「ト」知事が何を仰っているのか理解できない…』
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【https://www.nikkansports.com/general/column/flashup/news/202310090000055.html】
コラム
大谷昭宏のフラッシュアップ
2023年10月9日8時0分
【大谷昭宏】大阪万博、腹立つことばかり「夢よもう1度」から抜け出そうではないか
この夏、大阪に来られた方から随分、「意外!」という声を聞いた。だけどこれ、私たち大阪府民にとっては意外でもなんでもない。
2025年開催予定の大阪・関西万博について聞くと、大半の人が「興味ないわ」。関心があると言う人からは「早よやめたらええ」。とにかくこの万博、腹の立つことばかりなのだ。。
当初1250億円だった建設費は2年後の2020年に1850億円。この時、大阪府知事は「2度と増やすことはない」と言っていたのに、今年になって2300億円。この万博、日本維新の会の目玉政策であることは間違いないのだが、旗色悪しと見るや維新の代表はシレッと「国のイベント。国が負担すべき」。
これだけのお金をつぎ込むのだから、さぞや立派なものが、と思いきや、60の国・地域が自前でパビリオンを建設する予定のタイプAの建築許可を取得したのは、いまのところチェコだけ。建設業界からの「開幕に間にあわないぞ」という忠告に大あわてで万博協会が取った策がタイプX。
これは協会が工期の短いプレハブ工法で造った箱型の建物をパビリオンにして各国に入ってもらうという、いわば建売住宅形式。
だけど、パビリオンは各国がお国柄を出した建築美を競い合うもの。プレハブの箱型、こんなみすぼらしい物を見に当日券7500円を払ってだれが来てくれるというのか。言いたいことはまだまだあるが、東京五輪に大阪万博。私たちはいいかげん、「夢よもう1度」から抜け出そうではないか。
今週13日は、その万博開幕まであと1年半。今なら間に合う。「早よ、やめたらええんとちゃいまっか」。
◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)ジャーナリスト。TBS系「ひるおび」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。
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[↑ 雑誌「TIME」(2023.5.22・29)… (TBS NEWS DIG)《「日本を軍事大国に変えようとしている」との見出しは政府の申し入れのあと、変更》(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/481736?display=1)] (2023年09月17日[日])
これもまた、10月下旬になってしまって、「6月ジャーナリズム」「8月ジャーナリズム」を語る…。アベ様とカースーオジサンによって敷かれた、そして、キシダメ政権によっても、いまも続く《メディアコントロール》下…そのジャーナリズムの重要性。最「低」裁を頂点とした司法も役立たずで、三権分立は何処に?
『●《どんな政権であろうと、新聞は権力監視の役割を放棄してはならない》
(東京新聞社説)…下足番新聞やアベ様広報紙に言っても詮無いこと』
『●《「現実離れしている」と叱責…マンネリ化が指摘》? でも、《戦争の
悲惨さと平和の大切さを伝え続ける意味は増している》<ぎろんの森>』
『●軍事国家となり軍事費を《増やせば日本が守れるというのは幻想》…
社説「関東防空大演習を嗤ふ」での桐生悠々の予見・予言に学ぶべきこと』
《新聞が言わなくなった先にあるのは、内外で多大な犠牲者を出した戦争であり、それが歴史の教訓》、《悠々の批判の矛先は、政府や軍部にとどまらず、権力におもねる新聞にも向けられていました》、《新聞を「輿論(よろん)を代表せずして、政府の提灯(ちょうちん)を持っているだけである」「今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある」と批判》、《新聞は権力におもねらず、読者の期待に応えているか、常に自問自答する必要を感じざるを得ません》、《「言いたいこと」ではなく、権力者に対して「言わねばならないこと」を言い続けることが新聞など言論の役割》、《悠々が残した一連の言論は、権力と向き合う覚悟を、現代に生きる私たちにも問うています》。
2023年9月10日の東京新聞の【<社説>週のはじめに考える 桐生悠々が問う覚悟】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/276435?rct=editorial)によると、《きょう10日は、反戦、反軍の記者、桐生悠々=写真=が1941(昭和16)年、太平洋戦争の開戦直前に亡くなった命日です。今年で生誕150年。明治から大正、戦前の昭和にかけて藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を痛烈に批判し続けた報道姿勢は今も、言論にたずさわる者のお手本です》。
『●政権交代の意義が完全に消えた日』
《▼「听う」は口を大きく開けてわらうことで、「莞う」は感じよく
ほほえむこと、「嗤う」はあざけりわらうことだ。軍国主義が台頭し、
言論弾圧が厳しさを増していた一九三三年、軍の空襲への備えを
嗤った新聞人がいた▼その人、桐生悠々が書いた
「関東防空大演習を嗤ふ」は日本の新聞史上、特筆すべき名論説
として、記憶される。首都上空で敵機を迎え撃つ作戦など滑稽極まる。
数機撃ち漏らせば、木造家屋の多い東京は炎上すると、彼は書いた
▼<阿鼻叫喚(あびきょうかん)の一大修羅場を演じ、
関東地方大震災当時と同様の惨状を呈するだらう…しかも、
かうした空撃は幾たびも繰返へされる可能性がある>。
この指摘が現実のものとなり、大空襲で東京の下町が壊滅、
十万の犠牲者を出したのは、四五年三月十日のことだ》
『●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?:
自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い』
「先の『読売』や『産経』、『アベ様の犬HK』などの
「アベ様の広報機関」とは違う、『東京新聞』の新聞人の矜持を
示す社説をご覧ください。2番目の記事の、つまり、
《桐生悠々の言葉。…「言いたい事」と「言わねばならない事」は
区別すべきだとし「言いたい事を言うのは権利の行使」だが、
「言わねばならない事を言うのは義務の履行」で「多くの場合、
犠牲を伴う」と書き残している》
……の部分を受け、社説の末尾には、《憲法を再び国民の手に
取り戻すまで、「言わねばならないこと」を言い続ける責任を
自らに課したい。それは私たちの新聞にとって
「権利の行使」ではなく「義務の履行」だからである》と
〆ています」
『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」』
「《桐生悠々は訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない」ことを
訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している》訳です。
壊憲が進み、戦争できる国、戦争したい国へとひた走るニッポン。
ジャーナリズムの劣化もそれに拍車をかける」
『●Jアラート狂想曲: 「かつて関東上空での防空演習を
嗤った桐生悠々なら何と評するでしょうか」』
《北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返し、国内では避難訓練も
行われています。かつて関東上空での防空演習を嗤(わら)った
桐生悠々なら何と評するでしょうか》
『●阿部岳さん、《基地問題への見解の違いも…
デマで攻撃された因縁も関係ない。今回は…産経の側に立つ》』
「東京新聞の社説【週のはじめに考える 権力と向き合う覚悟】…
によると、《◆全米の新聞、一斉に社説…◆言論の自由への危機感
…◆桐生悠々の奮闘を偲ぶ…あす九月十日は、四一年に亡くなった
悠々を偲(しの)ぶ命日です。百年という時を隔て、また日米という
太平洋を挟んだ国で同じように、新聞が連帯して時の政権に毅然(きぜん)
と向き合ったことは、民主主義社会の中で新聞が果たすべき使命を
あらためて教えてくれます。私たちは今、政権に批判的な新聞との
対決姿勢を強める安倍晋三政権と向き合います。悠々ら先輩記者や
米国の新聞社で働く仲間たちの奮闘は、私たちを奮い立たせ、
権力と向き合う覚悟を問い掛けているのです》。
《権力と向き合う覚悟》…無しなニッポンのマスコミではなかろうか…」
『●東京新聞《桐生悠々…にとって一連の言論は、
犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う義務の履行だった》』
「《「言いたいことを言うのは、権利の行使」だが
「言わねばならないことを言うのは、義務の履行」であり、
「義務の履行は、多くの場合、犠牲を伴う」》と。《桐生悠々…に
とって一連の言論は、犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う
義務の履行だった》。この度、アノ高市早苗氏が総務相に復活。
アベ様の政で〝唯一うまく行っている〟メディアコントロールの下、
《権力と向き合う覚悟》がマスメディアにはあるのだろうか?
《義務の履行》を果たしているか?」
『●《国会を開かなければ、それもできない。これを政治空白と言わず
して、何と言う。…国権の最高機関である国会の軽視も甚だしい》…』
『●「自民党総裁選を嗤(わら)う」新聞求む…《明治から大正、戦前期の
昭和まで、藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を筆鋒鋭く批判し続けました》』
『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》』
『●桐生悠々に《ちなんだ社説の掲載に至ったのも、どんな政権であろうと、
新聞は権力監視の役割を放棄してはならないという決意を》読者に』
《社説「桐生悠々を偲(しの)んで」…。安倍、菅両政権の九年近くの
間、独善的な政治運営が続き、政治は私たちの望む、あるべき方向とは
全く違う道を進んでしまいました。でも、それを止める力が新聞には
まだある、義務を履行せずしてどうするのか、と読者の皆さんに
教えられた思いです。きのう始まった自民党総裁選後には衆院選が
あります。どんな政権ができようとも、私たちは
「言わねばならないこと」を堂々と言う新聞でありたいと考えます》
『●《どんな政権であろうと、新聞は権力監視の役割を放棄してはならない》
(東京新聞社説)…下足番新聞やアベ様広報紙に言っても詮無いこと』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/276435?rct=editorial】
<社説>週のはじめに考える 桐生悠々が問う覚悟
2023年9月10日 07時21分
きょう10日は、反戦、反軍の記者、桐生悠々=写真=が1941(昭和16)年、太平洋戦争の開戦直前に亡くなった命日です。今年で生誕150年。明治から大正、戦前の昭和にかけて藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を痛烈に批判し続けた報道姿勢は今も、言論にたずさわる者のお手本です。
◇
本紙読者にはすっかりおなじみだと思いますが、桐生悠々について、おさらいをしてみます。
悠々は、本紙を発行する中日新聞社の前身の一つ「新愛知」新聞や長野県の「信濃毎日新聞」などで編集、論説の総責任者である主筆を務めた言論人です。
新愛知時代の18(大正7)年に起きた米騒動では、米価暴騰という政府の無策を、新聞に責任転嫁して騒動の報道を禁じた寺内正毅内閣を厳しく批判。社説「新聞紙の食糧攻め 起(た)てよ全国の新聞紙!」の筆を執り、内閣打倒、言論擁護運動の先頭に立って寺内内閣を総辞職に追い込みました。
信毎時代の33(昭和8)年の論説「関東防空大演習を嗤(わら)ふ」では敵機を東京上空で迎え撃つ想定の無意味さを指摘します。日本全国が焦土と化した歴史を振り返れば正鵠(せいこく)を射る内容でした。
しかし、在郷軍人会の抵抗に新聞社が抗しきれず、悠々は信州を離れて新愛知時代に住んでいた今の名古屋市守山区に戻り、34(同9)年から個人誌「他山の石」を発行して言論活動を続けます。
◆軍部台頭を厳しく批判
新聞社を辞めても、悠々の筆鋒(ひっぽう)(筆の勢い)が衰えることはありませんでした。他山の石は厳しい検閲で、しばしば発売禁止や削除の処分を受けながらも、軍部の台頭を厳しく批判し続けます。
例えば36(同11)年、旧陸軍の青年将校ら反乱部隊が首相官邸などを襲撃。当時の高橋是清蔵相らを殺害し、軍部の影響力が強まる契機となった二・二六事件です。
悠々は「だから、言ったではないか」との書き出しで「五・一五事件の犯人に対して一部国民が余りに盲目(もうもく)的、雷同的の讃辞(さんじ)を呈すれば、これが模倣を防ぎ能(あた)わないと」「軍部よ、今目ざめたる国民の声を聞け。今度こそ、国民は断じて彼等(かれら)の罪を看過しないであろう」と断罪しました。
しかし、その後の歴史を見ると悠々の警告むなしく、日本は破滅的な戦争へと突き進みます。
悠々は米国との戦争を避けるべきだと考えていました。他山の石ではニューヨーク・タイムズなどで編集者を務めたE・J・ヤング氏の著作を紹介し、米国とは「日本が今これを敵として戦うことは無謀の極(きわみ)であって」「倍旧の友情を温めるのが賢策である」と記しています。
日米の国力差はもちろん、当時の中国大陸や旧ソ連、さらに欧州にまで視野を広げて、国際情勢を冷静に見ていたのです。
こうした分析力は、海外の文献を丹念に読み込むことで磨かれていきます。悠々は名古屋で洋書を取り扱う丸善で当時、大学教授らをしのぐ最大の顧客でした。
悠々の批判の矛先は、政府や軍部にとどまらず、権力におもねる新聞にも向けられていました。
他山の石では当時の新聞を「輿論(よろん)を代表せずして、政府の提灯(ちょうちん)を持っているだけである」「今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある」と批判しています。
今、新聞にたずさわる私たちにも耳の痛い指摘です。新聞は権力におもねらず、読者の期待に応えているか、常に自問自答する必要を感じざるを得ません。
◆言わねばならないこと
悠々は「言いたいこと」と「言わねばならないこと」とを明確に区別すべきだと考えていました。
「言いたいことを言うのは、権利の行使」だが、「言わねばならないことを言うのは、義務の履行」であり、「義務の履行は、多くの場合、犠牲を伴う」と、他山の石に書き残しています。
「言いたいこと」ではなく、権力者に対して「言わねばならないこと」を言い続けることが新聞など言論の役割なのです。
新聞が言わなくなった先にあるのは、内外で多大な犠牲者を出した戦争であり、それが歴史の教訓です。当時とは状況が違うとはいえ、岸田文雄内閣が進める防衛力の抜本的強化が、かつての軍備増強に重なります。
<蟋蟀(こおろぎ)は鳴き続けたり嵐の夜>
悠々が遺(のこ)した句です。もし今が再び<嵐の夜>であるならば、私たち新聞は<蟋蟀>のように鳴き続けなければなりません。
悠々が残した一連の言論は、権力と向き合う覚悟を、現代に生きる私たちにも問うています。
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[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑] (2023年10月08日[日])
安田菜津紀さんのつぶやき:
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【https://twitter.com/NatsukiYasuda/status/1709161119401586970】
安田菜津紀 Dialogue for People@NatsukiYasuda
2007年以降だけでも、入管収容施設で亡くなったのは18人。刑事責任を問われた入管の人間はいない。ウィシュマ・サンダマリさんの事件でも全員不起訴。民事裁判の国の意見書では、苦しみを訴えるウィシュマさんの声は「看守の注目を集めるため」のものとされた。何だこれ。
午後7:59 · 2023年10月3日
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こういうのを「人非人」「人でなし」と呼ぶべきではないのですか?
あまりに酷過ぎるニッポンの司法。
東京新聞の記事【入管幹部ら13人、再び不起訴 ウィシュマさん死亡、名古屋地検】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/280599)。《名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設に収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が21年3月に死亡した問題で、名古屋地検は29日、告訴・告発後に不起訴となり、名古屋第1検察審査会が「不起訴不当」と議決した当時の局長ら13人を嫌疑なしとして再び不起訴にした。事実上の捜査終結となる》。
ご家族の悲嘆の声はニッポンの司法には届かないらしい。《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度》と言われても仕方ない。《指宿昭一弁護士は「権力犯罪をかばい、不問に付した。…」とのコメントを出した》(東京新聞)。
同紙の記事【妹2人、再び不起訴に怒りと落胆 「なぜ処罰されないのか」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/280653)。《名古屋出入国在留管理局の施設で2021年3月、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、名古屋入管の幹部らが再び不起訴とされたことを受け、遺族弁護団が29日夜、東京都内で記者会見した。妹2人もオンラインで参加し、ワヨミさん(31)は「責任ある人々がなぜ処罰されないのか理解できない」と憤った。ワヨミさんは「入管が責任を果たすことを怠り、姉を亡くした。このような死が二度と起きないため、この事件で適切な処罰が与えられるべきだ」と訴えた。ポールニマさん(29)は「命を奪われた事件が犯罪として認められず、想像を絶する」と落胆した様子で話した》。
『●《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度を
笑われて「シャラップ」と言い放つ始末》…その司法からの逃亡』
『●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち
出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…』
『●安田菜津紀さん《安倍政権とは何だったのか…「強きにすり寄り、弱き
をへし折る政権」…「引き継がれた『膿』を出し切るのはこれから」》』
『●亡くなられてこの世に居ないウィシュマさんも、斎藤健法相同様、《自分
がそういうことになれば、公開してほしくない》と思っただろうか?』
『●《坂本さんは…『声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかり
しないで、根気よく。…』。本当にそう。勇気を出して諦めないで…》』
『●映画『主戦場』〝主演〟で言いたいことを言いまくる「妖怪の孫」の
〝子供たち〟…「強きにすり寄り、弱きをへし折る政権」の継承が未だに…』
『●《…「常識」が削ぎ落とされた閉鎖空間に、司法の介在なく収容され、
何度訴えても適切な医療が受けられないこと自体が拷問ではないか》』
『●長周新聞《法改定によって、入管庁にさらなる権限を付与し、外国人に
対しよりいっそう強引に権力を振りかざす方向へと進もうとしている》』
『●入管法改悪…《非人道的》《生存権すら与えぬ》《難民見殺し》《人を
殺す法律》《国際社会に対し、反人道・反人権国家…と宣言するような…》』
『●入管法改悪、今後、早く廃止しないととんでもない事態に…《「人権
国家」返上の入管法改悪》《国際人権基準を逸脱》《「人を殺す法律」》』
『●(狙撃兵)《スキャンダルによる目くらましには要注意である》…「バカ
息子」トップ1の岸田翔太郎氏問題の陰でデタラメな法案が次々と…』
『●《入管ではいまだに被収容者を人間とも思わない体質が温存されている
ことを示す問題》…斎藤健法相は隠蔽して「常勤医を確保した」アピール』
『●差別禁止法どころか…《それでなくても酷かった与党案よりも法案内容が
さらに後退。…“理解増進法案”ではなく“差別増進法案”》(リテラ)』
『●『やさしい猫』…(優香氏)《まずは、さまざまな事情を抱えている人が
いるということを知っていただけたら…。家族3人が支え合って逆境…》』
『●山本太郎さん「これ以上の政治による暴力で、人々のささやかな暮らしを
奪うのはやめろ…政治による暴力で、人々から夢や希望を奪うのはやめろ」』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/280599】
入管幹部ら13人、再び不起訴 ウィシュマさん死亡、名古屋地検
2023年9月29日 20時06分 (共同通信)
(名古屋出入国在留管理局の施設に収容中のスリランカ人
女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題で、
当時の局長らを再び不起訴にした名古屋地検が入る庁舎
=29日午後、名古屋市)
名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設に収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が21年3月に死亡した問題で、名古屋地検は29日、告訴・告発後に不起訴となり、名古屋第1検察審査会が「不起訴不当」と議決した当時の局長ら13人を嫌疑なしとして再び不起訴にした。事実上の捜査終結となる。
地検は22年6月、殺人容疑などで告訴・告発された13人を不起訴とした。遺族は処分を不服として審査を申し立て、検審は同12月、死亡前数日の様子から業務上過失致死罪の成否を再検討するのが相当と指摘した。
地検は再捜査したが、「具体的な死因や死亡に至る経緯を特定できず、構成要件である予見可能性や結果回避可能性を認めることができなかった」として、同罪は成立しないと判断した。
遺族代理人の指宿昭一弁護士は「権力犯罪をかばい、不問に付した。不当な判断を許さず、責任追及のために闘い続ける」とのコメントを出した。名古屋入管は「捜査当局の決定に回答する立場にはなく、コメントは差し控える」とした。
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[※ 「自民党と旧統一教会の闇」(週刊金曜日 1386号、2022年07月22日) ↑] (2023年09月24日[日])
アベ様を「国賊」と呼んだ、自民党で唯一マトモな村上誠一郎議員。でも、カルトの資産の凍結を法制化することもないし、いま、カルトはどんどんとオカネを韓国へ移動させているに決まっている。解散命令もさっさと出さない (出したとしても、裁判所では許可しないということで手打ち済みとの噂)、名称変更問題を解明する気も無い、カルトと手を切る気も無い自民党やお維の国会議員らも多数……これでは、カルトの被害者は救われない。しかも、《解散命令請求の本気度が怪しまれる中、詰めの作業を進めているはずの文化庁トップの都倉俊一長官の癒着まで判明した》(日刊ゲンダイ)。
『●漸く内部から火の手が…村上誠一郎議員《安倍氏の政権運営が「財政、
金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判》』
『●村上誠一郎議員の発言よりも、統一協会票の差配等々のアベ様案件
こそが《国賊》であり、《党員の品位を汚す行為》だと思いますが?(1)』
『●村上誠一郎議員の発言よりも、統一協会票の差配等々のアベ様案件
こそが《国賊》であり、《党員の品位を汚す行為》だと思いますが?(2)』
『●自民党《国賊》(発言)処分問題…数多のアベ様案件や《悪夢》な暴政、
ズブズブ壺壺ヅボヅボな統一協会との関係と「政」への介入こそ《国賊》』
《60余年前の石橋湛山のことばは、今の悲惨な自民党の政治状況を
的確に表現し、批判しています。まあ、自民党は、あるいは日本の
政治は変わらなかったんだなあという落胆でもありますが。しかも、
湛山は、言論機関と国民の役割にも触れていました》
『●自民党議員の皆さん、《留飲を下げ》られましたか? 《「国賊」は
だめだがそれ以外の発言は幾人もの議員が同調、または同様の発言》』
『●「統一協会との関係を断つ」? 村上誠一郎議員《肝心なことはまだ
何も解明されていない。解明されない限り…関係を絶つことは難しい》』
『●ズブズブ壺壺ヅボヅボな政権与党・自民党のどうしようもない腐敗具合
…村上誠一郎議員を〝罰して〟《留飲を下げ》たかと思ったら…』
《安倍派の前会長である細田博之・衆院議長も結局、放置されたままだ。
細田氏は2019年に韓鶴子総裁が出席したイベントに参加した際、
「韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの場は大変意義深い」
「安倍総理に早速報告したいと考えております」などと発言していた
ほか、ジャーナリストの鈴木エイト氏は2016年参院選の票の差配に
ついても「細田氏がある候補者に統一教会票を回すと打診したが、
その候補が断わったために、別の議員に票が差配された
と言われている」と指摘するなど…、新たな疑惑も浮上しているが、
新聞・テレビなどの動きは鈍い。下村博文・元文科相の名称変更への
関与疑惑もそのままになっている》
アサヒコムの記事【「旧統一教会への解散命令請求で問題は何も解決せず」 自民・村上氏】(https://www.asahi.com/articles/ASR9P5F5NR9PUTFK00K.html?iref=pc_ss_date_article)。《自民党・村上誠一郎衆院議員(発言録) 統一教会(旧統一教会=世界平和統一家庭連合)への解散命令請求を(政府が東京地裁に)するらしいですが、問題は何も解決しない。認められても宗教法人としての税の優遇がなくなるだけです。日本人からカネを搾り取り、政治家に何の目的で近づいたのか。選挙を手伝ったり秘書を提供したり。特にわからないのは、(岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三各氏の)親子3代で統一教会を擁護したのはなぜだったのか。これ全て闇の中です。(東京都内での国政報告会で)》。
全ては、アベ様銃撃後もず~~っと、カルトとヅボヅボな #自民党に投票するからこうなる。よくも投票できるものですね、あんなカルトとヅボヅボな自民党議員に。キシダメ首相による内閣改造・自民党役員人事について言いたいことが山ほどあるが、機を逸してしまった。
さて、日刊ゲンダイの記事【文化庁トップの都倉俊一長官まで旧統一教会とずぶずぶ…まさかの黒歴史「記憶が定かではない」で済むのか】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/329438)。《岸田首相が政権浮揚を期待した内閣改造・自民党役員人事で、かえって浮き彫りになったのが自民党と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との距離だ。教団と関わりのあった「待機組」を4人も初入閣させ、ベッタリの萩生田政調会長を留任。解散命令請求の本気度が怪しまれる中、詰めの作業を進めているはずの文化庁トップの都倉俊一長官の癒着まで判明した。3月末で任期満了だった都倉氏を続投させたのは岸田首相が世論をナメているのか、鈍さ全開なのか。》
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/329438】
文化庁トップの都倉俊一長官まで旧統一教会とずぶずぶ…まさかの黒歴史「記憶が定かではない」で済むのか
公開日:2023/09/22 06:00 更新日:2023/09/22 06:00
(都倉俊一文化庁長官、事実上、旧統一教会の
生殺与奪権を握る文化庁のトップなのに…
(C)日刊ゲンダイ)
岸田首相が政権浮揚を期待した内閣改造・自民党役員人事で、かえって浮き彫りになったのが自民党と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との距離だ。教団と関わりのあった「待機組」を4人も初入閣させ、ベッタリの萩生田政調会長を留任。
解散命令請求の本気度が怪しまれる中、詰めの作業を進めているはずの文化庁トップの都倉俊一長官の癒着まで判明した。3月末で任期満了だった都倉氏を続投させたのは岸田首相が世論をナメているのか、鈍さ全開なのか。
「ペッパー警部」などを手がけた作曲家として知られる都倉氏の「黒歴史」を暴いたのは、共産党の宮本岳志衆院議員。
■講演ベタ褒め、機関誌に連載も
その内容を報じたしんぶん赤旗(6日付)によると、都倉氏は教団の政治団体「国際勝共連合」が1984年に開いた集会に「芸能界の来賓」として参加。勝共連合の機関紙「思想新聞」の取材を受け、旧統一教会初代会長も務めた久保木総裁の講演について「非常に感銘を受けましたよ。全く同感ですね」などと絶賛したほか、同紙に連載コラムを持っていた。
さらに赤旗(18日付)は、勝共連合が「スパイ防止法」(国家機密法)の制定運動の一環として87年に製作した映画「暗号名 黒猫を追え!」の音楽を都倉氏が担当していたと報道。スパイ防止法は岸信介元首相が固執していた法制度で、孫の安倍元首相が特定秘密保護法として2013年に成立した。教団の霊感商法は80年代には社会問題化していたし、勝共連合の実態を知らなかったとすれば、文化人の名折れだが──。
「約40年前のことで長官自身の記憶が定かではないとのことですが、映画に関しては作曲家として受けた仕事との認識で、その後は団体とは一切関わっていないとのことです」(文化庁宗務課)
文化庁は長官就任前に勝共連合との関わりを把握していたのか。
「そもそも、長官自身が記憶が定かではないと言っておりますので……」(文化庁宗務課)
都倉氏が任命されたのは菅政権下で、21年4月に任期2年で就任した。
「都倉さんが安倍元首相、菅前首相と近いのは周知の事実。菅前首相は官房長官時代から霞が関の人事を掌握していたので、前任の宮田亮平元東京芸大学長からオトモダチ人事の色がアリアリでした。文化庁長官は長らく官僚の指定席で、事務次官級ポストだった。〈文化人がやるべき〉という小泉元首相の鶴の一声で民間人起用にシフトしましたが、人選は文科省に一任。それで就任したのが京大名誉教授の河合隼雄さんだった。政治任用は第2次安倍政権以降です」(霞が関関係者)
■公平性に疑念
事実上、教団に対する生殺与奪権を握る文化庁のトップが対象とずぶずぶでは、公平性に疑念が生じる。安倍・菅路線を踏襲する岸田首相は首切りくらいお茶の子さいさいなのに、これまた内向き人事なのか。
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑] (2023年09月25日[月])
《現職国会議員の言動が人権侵犯に認定された》(沖縄タイムス)という衝撃的なニュース。《認定》されたことは当然なのだが、未だ《現職国会議員》であることが大問題。自民党はいったい何をしているのか?
お維出身で、差別・ヘイトをまき散らしまくる自民党国会議員・杉田水脈衆院議員を総務政務官に任命していた方の責任は? キシダメ《首相の人権感覚もまた問われている》(アサヒコム)、《このような人権感覚に問題がある議員を政務官に登用した岸田文雄首相の人権意識、任命責任を改めて厳しく問わなければならない》(琉球新報)。未だに杉田氏を国会議員で居させているというニッポンの恥。《啓発》程度で、改心するなどあり得ないでしょうね。(事実、全く反省なし、改心無し、議員辞職する気無しなことが、最近、分かりました。醜悪過ぎます。)
アサヒコムの記事【(社説)杉田水脈氏 もう議員の資格はない】(https://www.asahi.com/articles/DA3S15748940.html)。《現職の国会議員が、公の機関から「人権侵犯」を認定されるとは、驚きあきれる。重く受け止めるなら、ただちに反省の弁を述べるのが当然なのに、それもしない。過去の謝罪が本心だったか疑わしく、もはや、議員を続ける資格はないと言うほかない》。
沖縄タイムスの【[社説]杉田氏の人権侵犯 議員の適格性に欠ける】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1228111)。《現職国会議員の言動が人権侵犯に認定された。異例の事態である。公人として少なくとも経緯の説明と謝罪、反省の意思を表明すべきだ。自民党の杉田水脈衆院議員がブログでアイヌ民族への侮辱的な投稿をしていた問題で、札幌法務局は人権侵犯の事実があったと認定した。…差別撤廃を求めて国際社会に訴える人々を辱めるヘイトスピーチだ。それをインターネット上で発信する行為は、不特定多数に向けて憎悪を拡散するもので悪質だ》。
琉球新報の【<社説>杉田氏の人権侵犯認定 政権内の差別意識を絶て】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2301533.html)。《一議員の問題では済まない。政権を担当する党を自認するならば内部に巣くう差別、偏見の病根を絶たなければならない。自民党の杉田水脈衆院議員がブログでアイヌ民族への侮辱的な投稿をしていた問題で、札幌法務局が人権侵犯の事実があったことを認定した。同局はアイヌ文化を学び、発言に注意するよう杉田氏に啓発した。現職の国会議員の行動や発言が人権侵害を認定されることは前代未聞だ。杉田氏はこれまでも性的少数者らに対する差別的な言動を繰り返してきた。議員の適格性に欠けていると言わざるを得ない。しかも、杉田氏は2022年8月の内閣改造で総務政務官に起用されていた。このような人権感覚に問題がある議員を政務官に登用した岸田文雄首相の人権意識、任命責任を改めて厳しく問わなければならない》。
『●「取締役レベルで決定した確信犯的」ヘイト企画・
「差別ビジネス」のツケ…これで幕引きでいいのですか?』
《昨日夕方、新潮社が「新潮45」を休刊にすると発表した。
これはもちろん、同誌10月号に掲載された、右派論客らによる
杉田水脈衆院議員擁護特集「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」
をめぐって下された決定だ。周知のように、この特集のなかで、
安倍首相のブレーンである自称文芸評論家・小川榮太郎が、
「LGBTを認めるなら、痴漢の触る権利も保障せよ」という
とんでもない差別的文章を掲載し、これについて、
各方面から厳しい批判が寄せられていた》
『●杉田水脈衆院議員、《一体、だれがこんな人物を国会議員にしたのか》
(日刊ゲンダイ)…悪夢のような無《責任政党》やその総裁らの無責任』
『●村上誠一郎議員の発言よりも、統一協会票の差配等々のアベ様案件こそ
が《国賊》であり、《党員の品位を汚す行為》だと思いますが?(1)』
《…自民党・杉田水脈衆院議員の“性的マイノリティには生産性がない”
という差別言説…》
『●《とりあえず、うっかり「いいね」を押したら即アウト、ではない》…
杉田水脈衆院議員はどのように言動し、どの様なモノに「いいね」?』
『●杉田水脈総務政務官、麻生太郎自民党副総裁らはウルトラのつく差別
主義者…ズボズボ壺壺ヅボヅボな自民党で重用されるってどういうこと?』
『●《能力の問題。人格の問題。品性の問題》…本当にそうだ! 〝ハート〟
無き自民党の〝ハート〟無き山口県連所属国会議員・杉田水脈氏』
『●お維系の杉田水脈議員を、櫻井よしこ氏の助言を基に引き抜いたのは
アベ様であり、なんとキシダメ首相は総務政務官に指名してしまったょ…』
『●映画『主戦場』で、〝否定派〟の論客の皆さん《杉田水脈衆院議員や
ケント・ギルバート氏…藤岡信勝氏、テキサス親父…櫻井よしこ氏》は…』
『●映画『主戦場』〝主演〟で言いたいことを言いまくる「妖怪の孫」の
〝子供たち〟…「強きにすり寄り、弱きをへし折る政権」の継承が未だに…』
『●《第二の杉田水脈》衆議院議員である梅村みずほ参院議員に〝代表〟質問
させたお維…音喜多駿政調会長も強力に〝代表〟質問を支持していたが…』
(日刊ゲンダイ)《「杉田」とは、雑誌への寄稿やブログで
「LGBTには生産性がない」
「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」など
と差別的な発言を繰り返していたことが問題視され、22年12月に
総務大臣政務官を辞任せざるを得なくなった自民党の杉田水脈
衆議院議員(56)のこと。ちなみに杉田氏もかつては
日本維新の会に所属していた》
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【https://www.asahi.com/articles/DA3S15748940.html】
(社説)杉田水脈氏 もう議員の資格はない
2023年9月23日 5時00分
(2020年1月の衆院本会議に出席する杉田水脈議員(中央))
現職の国会議員が、公の機関から「人権侵犯」を認定されるとは、驚きあきれる。重く受け止めるなら、ただちに反省の弁を述べるのが当然なのに、それもしない。過去の謝罪が本心だったか疑わしく、もはや、議員を続ける資格はないと言うほかない。
自民党の杉田水脈(みお)衆院議員の2016年のアイヌ民族に関するブログへの投稿が、人権侵犯にあたると、札幌法務局が認定し、人権を尊重するよう「啓発」を行ったことが明らかになった。
国連の会議に日本から参加した人たちを「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」などと表現。当事者の女性が、救済を申し立てていた。
杉田氏は、同性カップルを念頭に「『生産性』がない」と雑誌に寄稿したり、性暴力対策などを議論する党の会合で「女性はいくらでもウソをつける」と発言したり、人権感覚が疑われる言動を再三、繰り返してきた。
昨年夏、岸田内閣の総務政務官に起用されると、国会などで厳しい批判を浴び、ブログへの書き込みについては、総務相の指示を受け、謝罪、撤回した。ただ、「私のつたない表現で差別したかのように伝わってしまった」と、差別とは認めていなかった。
今回の法務局の事実認定と啓発をどう受け止めたのか、救済を申し立てていた人たちにどう向き合うのか。杉田氏の事務所は「ノーコメント」で、本人の口からは、いまだに何の説明もない。公職にある者としての最低限の務めを放棄している。
4年前にできたアイヌ施策推進法は、アイヌの人々が誇りを持って暮らせる社会の実現をうたい、差別を禁じている。国会議員が自らその理念を踏みにじることは許されない。在日コリアンの人たちへの差別意識も看過できない。
自民党の責任は極めて重い。人権意識に欠け、多様性の尊重という社会の流れにも逆行する信条の持ち主と知りながら、野党の落選議員だった杉田氏を引き入れ、衆院選の比例区名簿で優遇し、2度当選させた。ここに及んでなお誠実に対応しない杉田氏を守り続けるなら、人権侵犯に加担していると見られても仕方あるまい。
インターネット上での誹謗(ひぼう)中傷が社会問題となるなか、政府は省庁を越えて対策に苦慮している。少数派を攻撃して平然としている与党議員を放置し続けるのか。いったんは杉田氏を政務官に起用した、岸田首相の人権感覚もまた問われている。
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1228111】
[社説]杉田氏の人権侵犯 議員の適格性に欠ける
2023年9月25日 5:01
現職国会議員の言動が人権侵犯に認定された。異例の事態である。公人として少なくとも経緯の説明と謝罪、反省の意思を表明すべきだ。
自民党の杉田水脈衆院議員がブログでアイヌ民族への侮辱的な投稿をしていた問題で、札幌法務局は人権侵犯の事実があったと認定した。
認定の対象となったのは杉田氏が2016年にブログやツイッター(現X)に書き込んだ投稿だ。
スイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会の参加者について「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」とした。
差別撤廃を求めて国際社会に訴える人々を辱めるヘイトスピーチだ。それをインターネット上で発信する行為は、不特定多数に向けて憎悪を拡散するもので悪質だ。
投稿は、杉田氏が総務政務官として出席した昨年11月の参院予算委員会で取り上げられ表面化した。
批判を受けて杉田氏は謝罪、撤回に追い込まれたものの、差別発言であることは認めていない。
今年3月に国連委員会に参加した当事者らが人権救済を申し立て、今月7日付で人権侵犯が認定された。
法務局は杉田氏に対し、今後発言に注意するよう「啓発」した。
一方、杉田氏はコメントを出す予定はないとする。
投稿は発信後長く衆目にさらされてきた。ネット上で今回の人権救済申し立てに対する誹謗中傷も相次いだことを考えれば、「撤回したから」で済むことではない。
■ ■
杉田氏は12年に日本維新の会公認で衆院選に立候補し、比例復活で初当選。14年には維新の分裂で次世代の党から立候補したが落選した。
投稿は落選中にあったもので、その後、自民党に移り17年の衆院選で比例当選している。
ただ、政界に復帰後も18年に性的少数者を「生産性がない」と月刊誌に記述したり、性暴力被害を巡り「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したりとヘイト言動を繰り返してきた。
それでも安倍晋三元首相に近く、比例名簿上位の厚遇を受けてきた。昨年は岸田文雄首相が総務政務官に起用している。
過去の差別発言で一転、政務官を更迭されたが、人権意識に欠ける議員を選挙で厚遇してきた自民党や安倍元首相、内閣で起用した岸田首相の責任は重い。
■ ■
杉田氏は21年、名護市辺野古の新基地建設の抗議活動をやゆする発言でも批判を浴びた。
市民の自発的な参加を「派遣された人々」と表現。人々の弁当のごみが風に飛ばされれば基地機能を阻害するという根拠のない例示で侮辱したのである。
小さな声やマイノリティーに対する排他的意識は明らかで、議員としての適格性に欠けると言わざるを得ない。
杉田氏の言動に対し、政府としても毅然とした対応を取るべきだ。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2301533.html】
<社説>杉田氏の人権侵犯認定 政権内の差別意識を絶て
公開日時 2023年09月23日 05:00
更新日時 2023年09月22日 14:23
一議員の問題では済まない。政権を担当する党を自認するならば内部に巣くう差別、偏見の病根を絶たなければならない。
自民党の杉田水脈衆院議員がブログでアイヌ民族への侮辱的な投稿をしていた問題で、札幌法務局が人権侵犯の事実があったことを認定した。同局はアイヌ文化を学び、発言に注意するよう杉田氏に啓発した。
現職の国会議員の行動や発言が人権侵害を認定されることは前代未聞だ。杉田氏はこれまでも性的少数者らに対する差別的な言動を繰り返してきた。議員の適格性に欠けていると言わざるを得ない。
しかも、杉田氏は2022年8月の内閣改造で総務政務官に起用されていた。このような人権感覚に問題がある議員を政務官に登用した岸田文雄首相の人権意識、任命責任を改めて厳しく問わなければならない。
人権侵犯の認定対象となったのは2016年にスイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会の参加者について、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」と書き込んだブログやツイッター(現X)の投稿など計3件である。
アイヌの人々らを傷つける悪質な投稿である。アイヌの多難な歴史と、その中で築いた独自の文化に対する理解や敬意が欠けているのだ。
杉田氏は18年にも月刊誌への寄稿でLGBTなどの性的少数者を「生産性がない」と差別的な言葉で表現した。これらの発言が国会で問題となり、杉田氏は昨年12月、参院予算委員会で一連の発言を撤回し、謝罪した。その後、政務官を更迭されている。
今回の人権侵犯認定について杉田氏の事務所は「コメントを出す予定はない」としているが、何らかの見解を示すべきでないか。
杉田氏だけではない。今年2月、荒井勝喜首相秘書官が性的少数者や同性婚を巡って「隣に住んでいたら嫌だ」と発言し、岸田首相に更迭された。岸田首相自身も同月、同性婚の法制化について「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と発言し、批判を浴びた。
これらの発言はいずれも性や人種、国籍、障がいの有無を超え、多様性を尊重するという社会潮流に逆行するものである。政権を長く担当する自民党の内部に多様性を否定する空気があるならば一掃しなければならない。
岸田首相は21年12月の所信表明で「多様性が尊重される世界を目指す」と述べた。それから逸脱した政権運営は許されない。第2次岸田再改造内閣の副大臣26人と政務官28人の中で女性が一人もなく、批判されたばかりだ。
岸田内閣や自民党の人権感覚は健全か。ゆがんだ差別・偏見意識が放置されていないか。徹底的に検証すべきだ。
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[↑ 雑誌「TIME」(2023.5.22・29)… (TBS NEWS DIG)《「日本を軍事大国に変えようとしている」との見出しは政府の申し入れのあと、変更》(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/481736?display=1)] (2023年08月22日[火])
これまた、9月末になってしまって、「6月ジャーナリズム」「8月ジャーナリズム」を語る…。アベ様とカースーオジサンによって敷かれた、いまも続く《メディアコントロール》下…そのジャーナリズムの重要性。
『●《「現実離れしている」と叱責…マンネリ化が指摘》? でも、《戦争の
悲惨さと平和の大切さを伝え続ける意味は増している》<ぎろんの森>』
<ぎろんの森>《人類は過去の戦争の教訓に学ばず、過ちを繰り返そうとしています。だからこそ、戦争の悲惨さと平和の大切さを伝え続ける意味は増している…》、《こんな時だからこそ、あの無謀な戦争を語り継ぎ、平和の大切さを国内外に訴え続けたい》。どう戦争の記憶を残し、戦争を回避するのか。戦争の記憶の継承、《語り継ぐ》。歴史の記憶の継承、語り継ぐこと。記憶の澱をかき乱し、呼び覚ますこと。
桐生悠々氏《「言いたいことを言うのは、権利の行使」だが「言わねばならないことを言うのは、義務の履行」であり、「義務の履行は、多くの場合、犠牲を伴う」》。今のジャーナリズムは「義務の履行」を果たしているのか? 《どんな政権であろうと、新聞は権力監視の役割を放棄してはならない》…下足番新聞やアベ様広報紙に言っても詮無いが。
西田直晃・岸本拓也両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/桐生悠々の警告は現実になった…歴史に残る社説「関東防空大演習を嗤ふ」を90年後の今、読むと】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/267721?rct=tokuhou)。《1933年、「関東防空大演習を嗤(わら)ふ」と題した社説で軍部の怒りを買い、信濃毎日新聞を退社した桐生悠々(1873〜1941年)。「反骨のジャーナリスト」の名を歴史に刻んだ掲載から、今月11日で90年となる。空襲の時代と日本の破局を予見した評論は何を訴え、どんな教訓を残したのか。全文を専門家と読み解いた。(西田直晃、岸本拓也)》。
『●政権交代の意義が完全に消えた日』
《▼「听う」は口を大きく開けてわらうことで、「莞う」は感じよく
ほほえむこと、「嗤う」はあざけりわらうことだ。軍国主義が台頭し、
言論弾圧が厳しさを増していた一九三三年、軍の空襲への備えを
嗤った新聞人がいた▼その人、桐生悠々が書いた
「関東防空大演習を嗤ふ」は日本の新聞史上、特筆すべき名論説
として、記憶される。首都上空で敵機を迎え撃つ作戦など滑稽極まる。
数機撃ち漏らせば、木造家屋の多い東京は炎上すると、彼は書いた
▼<阿鼻叫喚(あびきょうかん)の一大修羅場を演じ、
関東地方大震災当時と同様の惨状を呈するだらう…しかも、
かうした空撃は幾たびも繰返へされる可能性がある>。
この指摘が現実のものとなり、大空襲で東京の下町が壊滅、
十万の犠牲者を出したのは、四五年三月十日のことだ》
『●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?:
自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い』
「先の『読売』や『産経』、『アベ様の犬HK』などの
「アベ様の広報機関」とは違う、『東京新聞』の新聞人の矜持を
示す社説をご覧ください。2番目の記事の、つまり、
《桐生悠々の言葉。…「言いたい事」と「言わねばならない事」は
区別すべきだとし「言いたい事を言うのは権利の行使」だが、
「言わねばならない事を言うのは義務の履行」で「多くの場合、
犠牲を伴う」と書き残している》
……の部分を受け、社説の末尾には、《憲法を再び国民の手に
取り戻すまで、「言わねばならないこと」を言い続ける責任を
自らに課したい。それは私たちの新聞にとって
「権利の行使」ではなく「義務の履行」だからである》と
〆ています」
『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」』
「《桐生悠々は訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない」ことを
訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している》訳です。
壊憲が進み、戦争できる国、戦争したい国へとひた走るニッポン。
ジャーナリズムの劣化もそれに拍車をかける」
『●Jアラート狂想曲: 「かつて関東上空での防空演習を
嗤った桐生悠々なら何と評するでしょうか」』
《北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返し、国内では避難訓練も
行われています。かつて関東上空での防空演習を嗤(わら)った
桐生悠々なら何と評するでしょうか》
『●阿部岳さん、《基地問題への見解の違いも…
デマで攻撃された因縁も関係ない。今回は…産経の側に立つ》』
「東京新聞の社説【週のはじめに考える 権力と向き合う覚悟】…
によると、《◆全米の新聞、一斉に社説…◆言論の自由への危機感
…◆桐生悠々の奮闘を偲ぶ…あす九月十日は、四一年に亡くなった
悠々を偲(しの)ぶ命日です。百年という時を隔て、また日米という
太平洋を挟んだ国で同じように、新聞が連帯して時の政権に毅然(きぜん)
と向き合ったことは、民主主義社会の中で新聞が果たすべき使命を
あらためて教えてくれます。私たちは今、政権に批判的な新聞との
対決姿勢を強める安倍晋三政権と向き合います。悠々ら先輩記者や
米国の新聞社で働く仲間たちの奮闘は、私たちを奮い立たせ、
権力と向き合う覚悟を問い掛けているのです》。
《権力と向き合う覚悟》…無しなニッポンのマスコミではなかろうか…」
『●東京新聞《桐生悠々…にとって一連の言論は、
犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う義務の履行だった》』
「《「言いたいことを言うのは、権利の行使」だが
「言わねばならないことを言うのは、義務の履行」であり、
「義務の履行は、多くの場合、犠牲を伴う」》と。《桐生悠々…に
とって一連の言論は、犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う
義務の履行だった》。この度、アノ高市早苗氏が総務相に復活。
アベ様の政で〝唯一うまく行っている〟メディアコントロールの下、
《権力と向き合う覚悟》がマスメディアにはあるのだろうか?
《義務の履行》を果たしているか?」
『●《国会を開かなければ、それもできない。これを政治空白と言わず
して、何と言う。…国権の最高機関である国会の軽視も甚だしい》…』
『●「自民党総裁選を嗤(わら)う」新聞求む…《明治から大正、戦前期の
昭和まで、藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を筆鋒鋭く批判し続けました》』
『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》』
『●桐生悠々に《ちなんだ社説の掲載に至ったのも、どんな政権であろうと、
新聞は権力監視の役割を放棄してはならないという決意を》読者に』
《社説「桐生悠々を偲(しの)んで」…。安倍、菅両政権の九年近くの
間、独善的な政治運営が続き、政治は私たちの望む、あるべき方向とは
全く違う道を進んでしまいました。でも、それを止める力が新聞には
まだある、義務を履行せずしてどうするのか、と読者の皆さんに
教えられた思いです。きのう始まった自民党総裁選後には衆院選が
あります。どんな政権ができようとも、私たちは
「言わねばならないこと」を堂々と言う新聞でありたいと考えます》
『●《どんな政権であろうと、新聞は権力監視の役割を放棄してはならない》
(東京新聞社説)…下足番新聞やアベ様広報紙に言っても詮無いこと』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/267721?rct=tokuhou】
こちら特報部
桐生悠々の警告は現実になった…歴史に残る社説「関東防空大演習を嗤ふ」を90年後の今、読むと
2023年8月4日 12時00分
1933年、「関東防空大演習を嗤(わら)ふ」と題した社説で軍部の怒りを買い、信濃毎日新聞を退社した桐生悠々(1873〜1941年)。「反骨のジャーナリスト」の名を歴史に刻んだ掲載から、今月11日で90年となる。空襲の時代と日本の破局を予見した評論は何を訴え、どんな教訓を残したのか。全文を専門家と読み解いた。(西田直晃、岸本拓也)
【全文掲載】信濃毎日新聞社説「関東防空大演習を嗤ふ」
◆空襲が現実の脅威ではなかった1933年に書かれた
桐生が批判した「関東防空演習」は東京府と神奈川、埼玉、千葉、茨城の4県で3日間実施。軍官民の10万人以上が参加した。AK(現NHK)のラジオで全国中継され、桐生はその放送を聞いた上で、約2000字の社説を書いた。
「かうした實戰(じっせん)が、將來(しょうらい)決してあつてはならない」
「架空的なる演習を行つても、實際には、さほど役立たない」
前半から辛らつな言葉が並んでいる。聖心女子大の土田宏成教授(日本近代史)は「かなり激しい筆致だが、言っていること自体は当時の常識だ。現実を見据えた行動が必要だと、軍に警鐘を鳴らした」と解説する。社説を読み進めていくと、大演習をなぜ嗤うのか、理路整然とした説明が展開される。
「敵機を迎へ擊(う)つても、一切の敵機を射落とすこと能(あた)はず、その中の二三のものは、自然に、我機の攻擊(こうげき)を免れて、帝都の上空に來り、爆彈投下する」と強調し、本土空襲の警戒の必要性を説いた。1933年当時、空襲はまだ現実的な脅威ではなかったが、実際にはサイパン島が陥落したことで、44年11月から米国の本土空襲が本格化。高度1万メートルを飛行するB29を迎撃可能な戦闘機はほとんどなく、45年3月の東京大空襲以降は夜間に集中したため、迎え撃つのはより困難になった。
◆「空擊は幾たびも繰り返へされる可能性がある」
土田氏は「こうした状況がやがて訪れることを当時から想定していた。にもかかわらず、敵機の本土来襲を前提とした訓練を実施する軍部に無責任さを感じたのだろう。もともと、反軍的な考えを持っていた桐生にとって、軍部を徹底的に批判する好機と捉えた」とみる。
社説では他にも、「木造家屋の多い東京市をして、一擧(いっきょ)に、焼土たらしめる」「關東地方大震災當時(とうじ)と同樣(どうよう)の慘狀(さんじょう)を呈する」と戦争末期の惨状を予見したかのような警鐘もあった。
実際、米軍はナパーム油脂を用いたM69焼夷(しょうい)弾を開発し、43年に日本家屋の模型を造って実験。東京大空襲の際には約300機から、こうした焼夷弾や爆弾約1700トンがばらまかれ、約10万人が死亡した。
埼玉大の一ノ瀬俊也教授(日本近現代史)は「関東大震災の被害で、日本家屋が火に弱いことは他国にも明らかになった。第1次世界大戦で空襲の効果が実証されたこともあり、国際情勢にも通じている桐生には当然の注意喚起だった」と話す。
桐生が「かうした空擊は幾たびも繰り返へされる可能性がある」と念入りに指摘したように、総務省の資料によれば、東京への空襲は終戦までに122回を数えた。全国の都市に拡大し、原爆を含めて40万〜50万人もの命が奪われた。
「市民の、市街の消燈(しょうとう)は、完全に一の滑稽」と一蹴する根拠とした自動操縦や赤外線探知は、戦時中に実用化されることはなかった。とはいえ、一ノ瀬氏は「実際には後の時代のミサイル開発を待たなければならないが、科学の進歩が速い時代。全くおかしいとは思わない。敵の飛行機に領空内に侵入された時点で負けだから『滑稽』という強い言葉を使ったのだろう」とみる。
(「関東防空大演習を嗤ふ」の紙面=信濃毎日新聞社提供)
社説は「帝都の空に迎へ擊つといふことは、我軍の敗北そのもの」「途中これを迎へ擊つて、これを射落すか。又またはこれを擊退しなければならない」と結論付けた。前出の土田氏は「軍部も内容についての批判はせず、『嗤うとは何事だ』との形式的な反論に終始している。当時の状況から考えられる極めて現実的な意見を真っ正面から論じたのが意義深い」と語る。
◆空爆の危険性を理解していたからこそ
航空機による空爆が本格化したのは、第1次世界大戦からだ。歴史家の田中利幸氏の「空の戦争史」(講談社現代新書)によると、開戦間もない1914年8月には、ドイツ軍機がパリ上空に現れ、駅を狙って小型爆弾を投下。その後もパリは頻繁に空襲を受け、連合国側も報復でドイツ領を無差別爆撃し、数千人規模の市民が犠牲になった。
空爆の有用性に気づいた英国やフランスは20年代以降、イラクなどで植民地化に抵抗する人々の集落を無差別爆撃するなど積極的に空爆を仕掛けた。敵軍施設だけでなく、市民も爆撃対象にして戦意を失わせる「戦略爆撃」の名の下に、市民への無差別空爆が正当化されていく。
桐生が社説で空襲に警鐘を鳴らしたのは、こうした海外の惨状を知っていたためとみられる。田中氏は「英語の文献を数多く読んでおり、情報を得ていた。空襲を受けて都市を防空するような状況になったらおしまいだということをよく理解していた」と指摘する。
ただ、既に軍人の間では、航空機の迎撃が困難であることは言われていた。大阪教育大の三輪泰史名誉教授(日本近現代史)は「当時の桐生は、反軍的でも反戦的でもなかった。論考をみると、むしろリベラルな愛国主義者、穏健な帝国主義者とも言え、日本帝国のためにならない施策に対しては、相手が軍部だろうと歯に衣きぬ着せずに批判した。社説もそのスタンスから書かれた」とみる。
桐生としては、防空演習に意味がないと「当たり前」のことを書いたはずだが、退社に追い込まれた。三輪氏は「軍としては痛いところを突かれたのでは。筆禍事件として桐生攻撃のキャンペーンに持ち込みたいところだろうが、それは逆に軍の無策ぶりを広く知らせることにもなりかねない。なので、新聞の不買運動をすると圧力をかける陰湿なやり方で桐生を追い出したのでは」と推察する。
日本軍も満州事変初期の31年10月の中国・錦州市への都市空爆を皮切りに、上海や重慶などに無差別爆撃を繰り広げた。第2次大戦では独英など欧州各地でも市民が空襲の犠牲となった。桐生は信毎を退社後も空爆がもたらす甚大な被害に警鐘を鳴らし、米国との開戦を避けるよう訴えた。
晩年は空襲で人類が不戦に目覚め軍縮の時代が来ると予想しつつ、太平洋戦争が開戦する3カ月前の41年9月に没した。その後、日本各地への空襲や原爆投下という形で、桐生の懸念は現実となった。
◆「防衛費を増やせば日本が守れるというのは幻想」
翻って現在、ウクライナや台湾の情勢を受けて岸田政権は防衛費増強に走る。北朝鮮の発射したミサイルで全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴り、弾道ミサイルを想定した住民避難訓練が各地で行われ、列島を有事ムードが覆う。
「桐生が批判していたことを繰り返している」と前出の田中氏は指摘し、こう続ける。「空襲を受けたら防空できなかったのと同じように、もし核ミサイルが撃ち込まれたら防ぐことは難しい。日本が防衛費を増やせば、中国や北朝鮮を刺激し、軍拡はエスカレートする。それで日本が守れるというのは幻想だ。日本が平和主義を打ち立てるには、過去の戦争責任と向き合ってアジア諸国と誠実に対話を続けるしかない」
◆デスクメモ
「帝都の心臓目がけて 敵機一挙に壊滅を期す」「見事二機に命中」「煙草(たばこ)の火も消せ 空から見えるぞ」。東京新聞の前身「国民新聞」「都新聞」が関東防空演習を報じた見出しだ。桐生筆禍を招いたのは、軍事に染まった世相。戦争になる前からあらがわなければ、止まらない。(本)
【全文掲載】信濃毎日新聞社説「関東防空大演習を嗤ふ」
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