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●《省エネの進展と再生可能エネルギーの増加で原発が稼働しなくても電力不足は生じず、温暖化対策も両立できる》…トドメは刺されている

2020年08月17日 00時00分15秒 | Weblog

[※【国内の発電電力量と二酸化炭素(CO2)の推移】(東京新聞2020年3月10日)↑]



レイバーネットのコラム【●木下昌明の映画の部屋 第265回/ヴェルナー・ブーテ監督『グリーン・ライ~エコの嘘~』/自然を食いものにする大企業の犯罪】(http://www.labornetjp.org/news/2020/kinosita265)。
中崎裕記者による、東京新聞の記事【<東日本大震災9年>原発なしでもCO2減 火力で増加の懸念覆す】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031002000117.html)。
吉田央記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]3・11から9年 「喉元過ぎれば」ではいけない】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/545457)。

 《グレタ・トゥンベリが、経済の発展やお金のことばかり語り合って自然破壊や急激な気候変動を生みだしている世界の企業家や政治家たちに「恥ずかしくないんですか」と叱咤したことにわたしは感動した。ここに彼女の危機意識を裏づける一本の映画がある。…世界のあちこちを旅しながら「環境にやさしい」をうたい文句に、うわべだけ取りつくろった商品やその生産現場の惨状を暴いている。目隠しされた自然破壊の実態をわたしたちにみえるように記録している。これに衝撃を受けないものはいないだろう》。
 《二〇一一年の東京電力福島第一原発事故後、電気の発電量が事故前より一割近く減少し、原発停止に伴う火力発電の増加で懸念された二酸化炭素(CO2)の排出量も一三年度をピークに一割以上減ったことが分かった。省エネの進展と再生可能エネルギーの増加で原発が稼働しなくても電力不足は生じず、温暖化対策も両立できることを裏付けた形だ。(中崎裕)》。
 《▼コールセンターで働きながら脱原発を学ぶも、政府は再稼働に突き進む。感じたのは住民が直接、民意を示す重要性。スイスの専門家を招いた講演会を開くなど、奔走した▼昨年の県民投票は投票者の7割以上が新基地建設に反対したが工事は止まらない。「法定数の署名を集めても議会が認めないと成立せず、結果に法的拘束力もない」。住民の意思を尊重する制度設計が必要と考える▼国会も喉元過ぎれば事故忘れる、だろうか。野党が提出した原発ゼロ基本法案は2年間たなざらし再稼働を重視する政権の姿勢と対立するからか審議さえしない》。

 何度もすいませんが、再度、貼ります。《世界は電力タダの時代に》…核発電を続けたい、という「麻薬」中毒者達の気が知れない。復興五輪」どころか、「復興原発などというふざけた言葉も耳に入ってくる。最近は、「経済性を度外視して、核発電をやらなけらばならない」といった支離滅裂な言説も出てきているようだ。ニッポンは世界中に迷惑を振りまく続けている…。


【【金子勝の言いたい放題】NO5 世界は電力タダの時代に エネ転が拓く経済転換(飯田哲也さんと) 20191230】
https://www.youtube.com/watch?v=eMDjFFFo3qY&t=186s

 COVID19の対策は遅々として進まず、一方、金(カネ)色の五つの輪の新たな日程はさっさと決まる。もう中止にすべきでしょうに。こんな猛暑の中、競技者やボランティアスタッフを死の危険にさらすつもりか。政府の無為無策ぶり、腐敗は止まるところを知らない。「復興五輪」? 《オリンピック聖火リレーを前に「福島はオリンピックどごでねぇ」》。「復興原発」? 東京電力核発電人災の被災者をバカにしているのか?

   『●東電核発電人災から9年: 金(カネ)色の五つの輪《オリンピック
            聖火リレーを前に「福島はオリンピックどごでねぇ」》
   『●核発電所を再稼働したい? 《女川いのちの石碑…十三番目の石碑
     …<故郷を 奪わないでと 手を伸ばす> この痛切な願い》を聞けよ!
    《女川原発は、震源に最も近い原発です。福島同様、激しい揺れと津波に
     襲われました。到達点よりわずかに高い所にあったため、辛うじて難を
     逃れたにすぎません。…東北の被災原発を再稼働に導いて、「復興原発
     にしたいのか
。原発は安全です、ちゃんと制御
     アンダー・コントロールできていますと、五輪を前に世界へ
     アピールしたいのか》。

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http://www.labornetjp.org/news/2020/kinosita265

木下昌明の映画の部屋/ヴェルナー・ブーテ監督『グリーン・ライ~エコの嘘~』

●木下昌明の映画の部屋 第265回/ヴェルナー・ブーテ監督『グリーン・ライ~エコの嘘~』
自然を食いものにする大企業の犯罪

 16歳の環境活動家として一躍有名になったグレタ・トゥンベリが、経済の発展やお金のことばかり語り合って自然破壊や急激な気候変動を生みだしている世界の企業家や政治家たちに「恥ずかしくないんですか」と叱咤したことにわたしは感動した。

 ここに彼女の危機意識を裏づける一本の映画がある。それは『グリーン・ライ~エコの嘘~』といういっけん地味なタイトルのドキュメンタリーだ。監督はオーストリアのヴェルナー・ブーテで、環境活動家、カトリーン・ハートマンと2人で世界のあちこちを旅しながら「環境にやさしい」をうたい文句に、うわべだけ取りつくろった商品やその生産現場の惨状を暴いている。目隠しされた自然破壊の実態をわたしたちにみえるように記録している。これに衝撃を受けないものはいないだろう。

 2人はまずスーパーに出かけて食品表示に「持続可能」とうたう「パーム油」について問答する。パーム油は、安価で多くの食品に含まれているという。日本では、パーム油ではなく、「植物油脂」とあいまいな表示にしている。それで通用させているのだ。

 では、この油の原産地はどうなっているのか? 2人はインドネシアのスマトラ島へ飛ぶ。島は一面緑緑したパームやしのプランテーションが広がっている。現地にはパームやし反対の運動をつづけている青年の事務所があって、2人はそこを訪れる。監督はやおらポケットからチョコボールを取り出して青年に差し出す。これを目にして青年は「気分が悪くなる」と首をふる。「これはインドネシア人の血なんだ」と。「パーム油の生産はある種の新植民地主義で、強制労働や低賃金労働をこの国にもたらしている」と語る。企業は、熱帯雨林を焼き払って住民の共同体をこわし、強制移住をしいている、とも。

 2人は、青年の話を確かめるためにバリ島で開催している世界のパーム油会議に報道人として参加する。そこでは企業の幹部や農園主でもある政治家が集まって、会場は華やかな催しや展示物がいっぱい。何かの大臣が壇上から「インドネシアはパーム油産業のお陰で繁栄している」と高らかにアピールする。2人はパーム油生産のマーキンググループのCEOに「あなたの会社は焼畑していませんか?」と尋ねると「絶対にしていない。現場へいってみてくるといい」と断言する。

 そこで2人は先の反対運動の青年とともにマーキングの農園の島に飛ぶ。ところが現場は、不法にも原生林を焼き払ったばかりで黒くこげた大地が広がっている。オランウータンの親子が煙に逃げまどうシーンもあった。インドネシアでは2015年に大規模な森林火災があり、そのとき多くの死者と煙害を出した。それは日本でもニュースとして流れたが、実は企業が自然災害のようにみせかけて人工的に焼いたものだった。――おいしいチョコレートのこれが裏の現実だ。

 つぎに2人が向かったのはメキシコ湾内にある小島。そこは2010年4月20日、ブリテッシュ・ペトローリアム(BP社)が海底油田を掘削中に爆発が起こり、石油が大量に噴出した事件があった現場だ。いったい、石油まみれの海はいまどうなっているのか? いまも、それらしい櫓(やぐら)が砂浜から遠望できる。砂浜にはあちこち黒いタールボールがちらばっている。その原油の塊は有害物質と化して、素手でさわると危険だという。当時、原油は1日あたり1500万リットル、87日間にわたって噴出しつづけて海を破壊してきた。ところがBP社は「この事件は下請けと子会社が起こしたものだ」と。そして「責任をもって当社が回収します」と宣言。では回収したのか?

 この島で“えび王”と呼ばれているエビの卸業を営んでいる男がいて、2人はかれの事務所を訪ねる。えび王はBP社のやり方に憤まんやる方ない、と怒る。海に浮かんだ原油は回収すれば、また自然が戻ってくる。でも回収すれば費用がかかるので、有害な化学物質を使って海底に沈めた、というのだ。それも深夜に飛行機で散布したと。かれは水揚げしたばかりのエビを水槽から取り出し、その黒い腹部をみせていう、「原油を吸い込んでいる」と。にもかかわらず、BP社のCEOはテレビで「3年前に原油はすべて除去した」とのたまっている。しかし、えび王は「石油会社のせいで海はすっかり汚れちまったよ」と嘆く。2人は顔を見合わせるしかない。

 映画の後半――2人はドイツでテスラ社の電気自動車にのって高速道路を突っ走っる。が、そこにもごまかしがあって、「環境にやさしい」はずのリチウムの燃料のため自然(塩湖採掘)を破壊しているとか――。2人が車で向かうドイツ最大の石炭採掘場は、巨大な露天掘りで、粉じんが隣国にまで舞っているとか――。さらに2人はアマゾンに飛ぶ。食品企業はジャングルを焼き払い、先住民を村から追いだしたり殺したりして、牧場をつくり、大豆やとうもろこしをつくっている――。

 環境破壊は地球規模にまで広がっている。資本主義の担い手である国際的巨大企業は、つぎつぎと自然を食いものにし、大地を虫食いだらけにして、人間と動植物の〈いのち〉をないがしろにすることで生きのびようとしている。それでいいのか。グレタの恥を知れ!の怒りを映画ははからずも裏付けている。自然を破壊しなければ生きられない企業はもういらない――と宣言しよう。

 映画は、2人の調査の旅のなかで「いまや体制全体の変革が必要だ」と訴えるノーム・チョムスキーとの対話も挿入している。新型コロナ騒動のなかでも、大企業の地球資源の略奪とそのための破壊は進行している。

※3月28日シアター・イメージフォーラム他全国順次公開
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031002000117.html

<東日本大震災9年>原発なしでもCO2減 火力で増加の懸念覆す
2020年3月10日 朝刊



【国内の発電電力量と二酸化炭素(CO2)の推移】
[https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/images/PK2020031002100041_size0.jpg]

 二〇一一年の東京電力福島第一原発事故後、電気の発電量が事故前より一割近く減少し、原発停止に伴う火力発電の増加で懸念された二酸化炭素(CO2)の排出量も一三年度をピークに一割以上減ったことが分かった。省エネの進展と再生可能エネルギーの増加で原発が稼働しなくても電力不足は生じず、温暖化対策も両立できることを裏付けた形だ。(中崎裕)

 環境省によると、国内のCO2排出量は一三年度の十三億一千七百万トンをピークに減り続け、一八年度は一九九〇年度以降で最も少ない十一億三千九百万トンに。うち発電所などの排出量は全体の四割を占める四億五千六百万トンで、一三年度比で13・1%減った。

 同省が排出減の要因に挙げるのが、電力の「低炭素化」と省エネだ。一四~一八年度の国内の年間総発電量は、一〇年度と比べて一割近く少ない水準で推移。資源エネルギー庁によると、CO2を多く出す石油と石炭を合わせた発電量は事故後二、三年は大きく増えたが、その後減少し一八年度は一〇年度を下回った。代わりに太陽光は一〇年度の二十倍近くに増加。再生可能エネルギー全体では水力を含め16・9%を占めた。

 太陽光の出力合計は、一九年九月末時点で五千万キロワットを超え、事故前の全原発五十四基分を上回る。全国の需給状況を監視する電力広域的運営推進機関によると、一九年夏に全国の需要が最も大きくなった際には全体の供給力の15%を占め、原発なしでも十分まかなえる計算となる

 産業技術総合研究所の歌川学主任研究員は「福島の事故を契機に省エネが進展、再エネも増加した。原発に頼らず温暖化対策ができ、需給バランスも取れる。原発は放射性廃棄物の問題など課題があり、使うかどうかは国民的議論で決めればいい」と指摘している。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/545457

[大弦小弦]3・11から9年 「喉元過ぎれば」ではいけない
2020年3月11日 07:50

 「震災も原発の危険性も『喉元過ぎればで、忘れられていないでしょうか」。東日本大震災後、千葉県から沖縄に移住した女性(53)がこう話す。震災後、1カ月ほどで原因不明の頭痛と圧迫感に悩まされ、膝から下には内出血が広がった▼広島市の出身。幼いころから学校で原爆被害者の証言を聞いた。重度なやけどの話が多かったが、ある体験者の「放射能は遺伝子を破壊する」という言葉が自身の体調不良に重なり、移住を決意した▼コールセンターで働きながら脱原発を学ぶも、政府は再稼働に突き進む感じたのは住民が直接、民意を示す重要性。スイスの専門家を招いた講演会を開くなど、奔走した▼昨年の県民投票は投票者の7割以上が新基地建設に反対したが、工事は止まらない。「法定数の署名を集めても議会が認めないと成立せず、結果に法的拘束力もない」。住民の意思を尊重する制度設計が必要と考える▼国会も喉元過ぎれば事故忘れる、だろうか。野党が提出した原発ゼロ基本法案は2年間たなざらし再稼働を重視する政権の姿勢と対立するからか審議さえしない原発や基地には、そこから利益を得る既得権益層がいる。女性は言う。「変えるためには、つながること」。住民投票や再生可能エネルギーの先進国との連帯が、岩盤を突き崩す一歩になると信じている。(吉田央
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●番犬様が《震源地》化…《ところで外務省沖縄事務所と沖縄防衛局は何をしているのだろう》、そして、アベ様や最低の官房長官らは何を?

2020年07月23日 00時00分44秒 | Weblog

[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑]



吉田央記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]コロナ「やってはいけない」の典型  米軍のパーティー】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/601090)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>米軍感染拡大、あいえなー】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1156639.html)。
山口哲人記者による、東京新聞の記事【岩国基地でコロナ感染の米軍関係者3人が民間機で移動 日本側へ虚偽申告】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/42615)。

 《「仲間を戦地に送り出す心境」「泣きながら防護服を着るスタッフもいた」。新型コロナウイルスに集団感染した都内の病院が公表した看護師の手記に、こんな描写がある。勤務そのものが恐怖極限状態の心理が生々しい ▼在沖米軍基地で働く県民も、不安にさいなまれているだろう。米軍内で感染が爆発的に増えている。感染者一人一人はお気の毒で、一日も早い回復を願う。問題は、組織としての米軍の対策が機能しなかったことだ》。
 《▼基地外での大規模イベントで感染が広がったらしい。その映像が当方のスマホに回ってきた。参加者が肩を組んで踊っている。3密どころでない。映像を見た別の同僚は数秒黙って一言、「あいえなー」》。
 《現在、政府は新型コロナの水際対策として米国人の入国を拒否する措置を講じている。一方、米軍人の特権的地位を認めた日米地位協定に基づき、米兵らは入国拒否の対象外。また、政府が地位協定とは別に結んだ米側との取り決めで、在日米軍の家族らも入国拒否の対象とならない》。

   『●番犬様にアベ様も《受け入れ国の要望》…やる訳無いか、〝植民国〟
      だものね。《在韓米軍は海外から来た全ての関係者にPCR検査》…

 在韓米軍と大違い。半田滋さんによると、イタリアやドイツも、治外法権の大使館以外は、米軍基地の施政権(?? ← スイマセン、不正確です)を取り戻しているそうだ。さらに、番犬様の兵士らにも表の玄関では検査が実施されていても、在沖米軍基地という〝裏口〟から何の検査もなく出入りしているというデタラメ。《米兵らは入国拒否の対象外。また、政府が地位協定とは別に結んだ米側との取り決めで、在日米軍の家族らも入国拒否の対象とならない》。
 番犬様が《震源地》化…本国のデタラメを沖縄に持ち込む…。《ところで外務省沖縄事務所と沖縄防衛局は何をしているのだろう》、そして、アベ様や最低の官房長官らは何を? 岩国では、河野太郎防衛省はご立腹のようですが、沖縄は? <それにつけてもアベ様の無能さよ>。

 琉球新報の記事【沖縄の米軍、感染計100人に 嘉手納基地で新たに1人【7月14日】】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1156485.html)によると、《米軍嘉手納基地は14日、新たに新型コロナウイルスに1人が感染したと発表した。現在、隔離中だとしている。沖縄の米軍の感染者はこれで計100人となった。軍の保健当局が接触者の追跡を行っており、はじめの接触者追跡調査では、基地の外の市中で接触した人はいないとしている。在沖縄米軍では、今月に入り97人の感染が新たに確認された。海兵隊は、普天間飛行場(感染者71人)とキャンプ・ハンセン(同22人)でクラスター(感染者集団)が発生しているとの認識を示している。嘉手納基地での感染者はこれで5人目》。
 琉球新報の記事【米軍感染20人が基地外に行動歴 ビーチや店へ 軍幹部「規律違反」】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1156658.html)によると、《県内米軍基地の新型コロナウイルスに感染した米軍関係者100人のうち、少なくとも約20人が基地の外に出ていたことが14日、分かった。同日までに米軍から県へ行動歴が寄せられた。それには、ビーチや利用した店の情報などが記載されている。県は保健所を通じてその場所に体調不良者がいないか確認を進めている。一方、在沖米陸軍が感染拡大の要因として、感染防止のための軍の指示や行動制限が守られていないことを指摘していることも分かった。県の糸数公保健衛生統括監は14日、クラスター(感染者集団)が発生した普天間飛行場とキャンプ・ハンセンの感染者に共通点として、部隊間の移動があったと明らかにした》。
 同様に、琉球新報の記事【自粛よそに数百人「イェーイ」マスクもなく 独立記念日、基地外へ<米軍大規模感染>2】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1156656.html)によると、《「イェーイ!」。米軍関係者とみられる外国人たちがマスクを着用せずに肩を組み、大音量で流れる音楽に合わせ左右に揺れる。会員制交流サイト(SNS)に投稿された映像だ。上半身裸の人も確認できた。コロナ禍によって県民が自粛してきたムードとはほど遠い、にぎやかな様子だ。6~7月、本島中部の米軍基地内外で似たようなイベントが開かれたという。米軍関係者ら数百人が参加したとみられている》。

 国内でな~にもやっていないアベ様らは、番犬様にはな~にも言えず。
 沖縄タイムスの記事【「世界で最も感染者が多い国なのに」無症状の人に検査しない米軍に怒りの声続出】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/601676)によると、《無症状者にはPCR検査を実施せず-。在沖米軍基地で新型コロナウイルス感染が拡大する中、15日に新たに発覚した事実。「世界で最も感染者を出しているのは米国なのに、あまりに無責任すぎる」。米軍の管理体制の甘さに、基地の従業員や周辺住民は怒りが収まらない》。

 番犬様にアベ様も《受け入れ国の要望》…やる訳無いかぁ、情けない。在韓米軍となぜこんなに違うの?
 琉球新報の記事【他国との落差 在韓米軍は詳細公表 人数や隔離の経緯も<米軍大規模感染>3】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1157261.html)によると、《「キャンプ・ウォーカーの売店を訪れていた、大邱(テグ)市の61歳女性が新型コロナウイルスに感染した」。韓国で米軍関係者の陽性が初めて確認された2月24日に在韓米軍が発表した内容だ。売店を訪れていた日付や女性の居住地も記載している。感染者数の発表に消極的な在日米軍とは対照的だ。米国防総省は3月末、基地別の感染者数を公表しない方針を打ち出した。軍としての能力を敵国に悟られないためだ。この時期、原子力空母セオドア・ルーズベルトで感染が急拡大し、2カ月弱、運用を止めざるを得なかった。その際に中国が海洋での行動を活発化させた事例があり、日本の外務省関係者はその動きが国防総省の方針に影響したとみて…》。

 在沖番犬様のデタラメな実情…。
 デモクラシータイムスの映像資料【【半田滋の眼 No12】沖縄米軍基地、コロナ感染95人の衝撃 20200713】(https://www.youtube.com/watch?v=Zh7-PwJfHj8&t=5s)によると、《防衛ジャーナリスト半田滋さんが4月頭に予想していたとおり、米軍沖縄の米軍基地でコロナのクラスターが発生。その数は、すでに100人弱、情報は日米地位協定の壁で、心配する地元にきちんと伝わりません。韓国では、韓国側がPCR検査を実施しているというのに、日本政府は何の手立て講じないまま。これは、沖縄だけの問題ではありません、東京の横田基地だったら? 神奈川の厚木基地だったら? 横須賀だったら? 頑張って検疫をし、水際作戦をやっても、裏口は開けっ放し。これまでも指摘されてきた「地位協定」の問題点とコロナ対策をあらためてお聞きしました。収録は2020年7月13日》。



【【半田滋の眼 No12】沖縄米軍基地、コロナ感染95人の衝撃 20200713】
https://www.youtube.com/watch?v=Zh7-PwJfHj8&t=5s

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/601090

[大弦小弦]コロナ「やってはいけない」の典型  米軍のパーティー
2020年7月15日 07:06

 「仲間を戦地に送り出す心境」「泣きながら防護服を着るスタッフもいた」。新型コロナウイルスに集団感染した都内の病院が公表した看護師の手記に、こんな描写がある。勤務そのものが恐怖極限状態の心理が生々しい

▼在沖米軍基地で働く県民も、不安にさいなまれているだろう。米軍内で感染が爆発的に増えている。感染者一人一人はお気の毒で、一日も早い回復を願う。問題は、組織としての米軍の対策が機能しなかったことだ

▼7月4日は米独立記念日。市民がパーティーをして祝う。米軍はこれに先立つ6月中旬、コロナ警戒レベルを引き下げていた。タイミングが疑問だ。記念日までは維持すべきだったのでは

▼兵士たちに「どんちゃん騒ぎしてよい」と誤ったメッセージを送りかねない。案の定、マスクせず肩を組み、歌い踊るビーチパーティーが開催され、数百人規模の集まりもあった

▼密集。防護なし。飛び交うしぶき。コロナ対策で「やってはいけない」の典型例だ。万全の対策を強調してきた米軍の主張に説得力はない。兵士に何を指導してきたのか。10日に警戒レベルを引き上げたが、後の祭りだ

▼県民は行動を律し、感染を68日間、封じ込めてきた。今からでも遅くない。米軍はコロナ関連の情報を開示し、足りない対策を県や沖縄の医療者に聞き、一から学び直してはどうか。(吉田央
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1156639.html

<金口木舌>米軍感染拡大、あいえなー
2020年7月15日 06:00
集団感染 新型コロナウイルス 米軍 金口木舌

 思ったことをつい口にしてしまう癖がある。先日もそうだった。嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を報じる本紙の写真を見て「この兵士、よもやコロナに感染してはいないだろうな」とやってしまった

▼そばで聞いていた同僚は眉をひそめた。でも、基地内の様子が伝わらなければ不安が膨らむばかりだ。そんなことを思っていたら「在沖米軍60人余感染」のニュースが飛び込んできた。ここまで急増するとは

基地外での大規模イベントで感染が広がったらしい。その映像が当方のスマホに回ってきた。参加者が肩を組んで踊っている。3密どころでない。映像を見た別の同僚は数秒黙って一言、「あいえなー」

▼7月4日の独立記念日を前に羽目を外し、集団感染を引き起こした。米軍はコロナ対策の不徹底を問われよう。当然、感染経路を公にすべきである。民間のホテルを借り上げる前にやるべきことがあったはずだ

▼今回の件で「恐れていたことが起きた」との声を聞く。そう、予想されていたのだ。それなのに米軍と県、国の間で協議の場がなかったことには驚く。金網の向こうの医療関係者も困っていよう。情報共有を急ぐべし

▼ところで外務省沖縄事務所と沖縄防衛局は何をしているのだろう。基地の提供義務だけ果たしながらコロナ対策に無頓着では困る。だてに看板を掲げているわけではあるまいに。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/42615

岩国基地でコロナ感染の米軍関係者3人が民間機で移動 日本側へ虚偽申告
2020年7月15日 06時00分

      (米軍関係者の新型コロナウイルス感染について記者団の
       質問に答える河野防衛相=14日夜、防衛省)

 米軍岩国基地(山口県岩国市)の関係者3人の新型コロナウイルス感染が14日判明し、河野太郎防衛相は、3人が12日に羽田空港から入国した際の申告とは異なり、民間航空機で岩国錦帯橋空港に移動していたと公表した。

 防衛省によると、3人はいずれも米兵の家族とみられ、入国の検疫手続きで、移動経路について「公共交通機関は利用せず、レンタカーを使う」と虚偽の申告をしたという。河野氏は記者団に「極めて由々しき事態だ」と語り、米側に厳格な処分と再発防止を申し入れたと明らかにした。

 現在、政府は新型コロナの水際対策として米国人の入国を拒否する措置を講じている。一方、米軍人の特権的地位を認めた日米地位協定に基づき、米兵らは入国拒否の対象外。また、政府が地位協定とは別に結んだ米側との取り決めで、在日米軍の家族らも入国拒否の対象とならない

 在日米軍のコロナ感染を巡っては、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場などでもクラスター(感染者集団)が発生したとみられ、約100人の感染者を確認。同県の玉城デニー知事は15日に上京し、厳正なコロナ対策を在日米軍に促すよう河野氏らに求める。

 河野氏も米軍の対応を問題視しており、14日の記者会見で「感染防止対策でいくつか問題があることが発覚し、在日米軍に厳しく確認する必要がある」と述べた。その一環として防衛省や県などは同日、米軍が感染症対策で使用している沖縄県北谷町のホテルを視察した。(山口哲人
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●《「慰霊の日」を迎えた。…鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊の悲劇が伝わる一方、護郷隊の過酷な運命は長年ほとんど知られていなかった》

2020年07月01日 00時00分23秒 | Weblog


東京新聞の社説【沖縄戦終結75年 少年兵の体験伝えねば】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/37280?rct=editorial)。

 《「やあ、よく来ましたな」−。沖縄本島北部、大宜味村のやんばるの森に暮らす瑞慶山良光(ずけやまよしみつ)さん(91)は、優しげな目にパナマ帽が似合う快活なおじい。おしゃれをして取材に応じてくれた。笑うと右ほほの「えくぼ」がへこみ、より愛らしい。が、実はこれ「(米軍の)手りゅう弾でやられた痕」という。十六歳の時のこと−。 ◆ゲリラ部隊「護郷隊」 …沖縄在住の映画監督三上智恵さん(55)は、二〇一八年公開のドキュメンタリー「沖縄スパイ戦史」で護郷隊の実態を掘り起こし、反響を呼んだ》。

 

   『●『沖縄スパイ戦史』(三上智恵・大矢英代共同監督): 
           「「スパイリスト」…歪んだ論理が生み出す殺人」
   『●三上智恵・大矢英代監督映画『沖縄スパイ戦史』…
       「戦争というシステムに巻き込まれていった人たちの姿」

   『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ
      狂気性」(高野孟さん)と、いまも続く沖縄での不条理の連鎖
    《マガジン9連載コラム「沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌」でおなじみの
     三上智恵さんが、大矢英代さんとの共同監督で制作した
     映画『沖縄スパイ戦史』が7月下旬からいよいよ公開…
     「軍隊は住民を守らない」…「戦争や軍隊の本質を伝えたい」》。

   『●『沖縄スパイ戦史』と《記憶の澱》…
     「護郷隊…中高生の年頃の少年たち…スパイと疑われた仲間の処刑…」

    《▼日本軍第32軍の周辺で起きた本島中南部の激戦を「表の沖縄戦」と
     すれば、映画が描くのは北部の少年ゲリラ兵部隊護郷隊」や八重山
     戦争マラリアなどの「裏の沖縄戦」。綿密な取材による証言と資料映像で、
     6月23日以降も続いた遊撃戦の実相をつづる》

   『●自衛隊配備・ミサイル基地建設…『沖縄スパイ戦史』「自衛隊
              …昔と同じく住民を顧みない軍隊の本質」暴露
    「レイバーネット…のコラム【<木下昌明の映画の部屋 243回> 三上智恵
     大矢英代監督『沖縄スパイ戦史』/住民500人を死に追いやった犯罪】」

   『●沖縄デマによる市民の分断: 『沖縄スパイ戦史』の両監督…
               「反基地運動は中国のスパイ」デマも同根
   『●大矢英代さん「私たちは、過去の歴史からしか学べません…
               私たちが何を学ぶのかが今、問われている」①
   『●大矢英代さん「私たちは、過去の歴史からしか学べません…
               私たちが何を学ぶのかが今、問われている」②
   『●『沖縄スパイ戦史』: 「それまで『先生』と島の人たちに
           慕われていた山下が抜刀した」…「軍隊の本性」
   『●2019年度文化庁映画賞《文化記録映画部門の優秀賞》を受賞
               …三上智恵・大矢英代監督『沖縄スパイ戦史』
   『●《「遊撃戦遂行の為特に住民の懐柔利用は重要なる一手段にして
     我が手足の如く之を活用する」…住民同士を監視させ…批判している…》

 《十五〜十八歳の少年を中心とするゲリラ部隊護郷隊(ごきょうたい)」に加わり米軍と対峙(たいじ)した。同じ少年少女で組織された鉄血勤皇隊ひめゆり学徒隊の悲劇が伝わる一方、護郷隊の過酷な運命は長年ほとんど知られていなかった。だがこれも、記憶されなくてはならない沖縄戦の実相》。
 《映画は過去を告発するだけではない。中国の海洋進出をにらみ、与那国島宮古島など、沖縄の先島諸島には陸上自衛隊の配備が進む。防衛情報を集め住民を監視する情報保全隊も配置される。作品は「戦争は軍隊が駐留した時点で始まる」(三上さん)との視点から、現代でも自衛隊は本当に住民を守るのか−と鋭く問い掛ける》。
 辺野古破壊も《「合理的ではない」と気付い》て下さい、辺野古は破壊「損」です。#辺野古の工事は中止してください! #海を殺すな! #辺野古も白紙にして原状回復を そして、石垣島宮古島など島嶼での対中国のための、番犬様をお守りするための〝防波堤〟・《標的の島》にすることにも反対します。 

   『●地上イージス計画停止、遅すぎる《当然の帰結》…辺野古の工事は
     中止してください! 海を殺すな! 辺野古も白紙にして原状回復を!
   『●どうしたらいいんですかね? 沖縄で、アベ様や最低の官房長官らが
     やることなすことがデタラメばかり…選挙が終われば、辺野古破壊再開

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/沖縄戦体験者が新型コロナ下で、ゲート前に行かざるを得ない状況を作っているのは誰か?それを黙って見ていていいのか。】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/ee54b090402faa5bd61764fc9eba773f)によると、《辺野古の島袋文子さんが連日、ゲート前の座り込みに参加し、先頭で抗議を続けている。90歳を超える沖縄戦体験者が、今もこうやって新基地建設反対の行動をとらないといけないのが沖縄の現実だ。この現実を作り出しているのは誰か? それを黙って見ていていいのか。傍観者であっていいのか。明日は沖縄戦の慰霊の日だが、辺野古のゲート前や破壊されている海の現状を見れば、沖縄戦の犠牲者も浮かばれないだろう。75年にわたり占拠を続ける米軍基地と、48年にわたり占拠を続ける自衛隊基地。日本「本土」の防衛と安全のために、沖縄を犠牲にする構図は、1879年の日本による琉球侵略以来、何も変わっていない》。

 マガジン9の鈴木耕さんのコラム【言葉の海へ 第124回:沖縄辺野古と、秋田山口のイージス(鈴木耕)】(https://maga9.jp/200624-3/)によると、《ならば、辺野古も同じではないか。いや、辺野古のほうがもっとひどい。工費も工期もイージス・アショアどころじゃない。当初3500億円程度と見込んでいた工費はいつの間にか9300億円にまで膨らんでいる。しかもそれは政府試算であり、沖縄県の試算では2兆円を軽く超えるという。工期も当初の5年が8年に延び、今では12年かかるとも言われる。それも政府の言い分で、県側ではとてもそれでは完成しないという。10年以上先、国際情勢がどうなっているか見当もつかない。それでも辺野古は諦めないというのが安倍内閣だ。こうなると、やはり「沖縄差別」という言葉が出て来てしまう。秋田と山口は本土であり、沖縄は沖縄だから米軍基地は押しつけておけ。それを「沖縄差別」と言わずして何といえばいいのか。この沖縄の基地問題に関しては、『〈沖縄〉基地問題を知る事典』(前田哲男林博史我部政明・編/吉川弘文館)が参考書としては最適だ。これもぜひ、手許においてほしい一冊である。今年は沖縄戦終結から75年。そして60年安保闘争から60年。もう、アメリカへの貢物外交に終止符を打ってもよさそうな時期じゃないか》。

 沖縄タイムスの【社説[慰霊の日に]知ることから始めよう】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/589353)によると、《こういう時期だからこそ、沖縄戦の実相をより深く学び、戦争の記憶を引き継ぐ意味を心に刻みたい。きょう沖縄は「慰霊の日」を迎える。県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦から75年の節目となるが、今年の「6・23」は新型コロナウイルスの影響で慰霊祭の中止や規模縮小を余儀なくされている》。
 大門雅子記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]戦後75年の慰霊の日】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/589433)によると、《▼本紙と朝日新聞が行ったアンケートで、体験者の62%が「沖縄戦が次世代に伝わっていない」と答えた。風化への危機感が浮き彫りになった ▼身を削る思いで体験者が紡いできた言葉を記録し、伝えるのは戦後世代の責任だ。今なお、言葉にできない体験があることも胸に留めたい。きょうは慰霊の日。(大門雅子)》。
 琉球新報の【<社説>沖縄戦75年 体験継承し平和の構築を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1143131.html)によると、《県民の貴い生命を奪い、祖先が築いてきた独自の文化を破壊した沖縄戦から75年の年月が流れた。「慰霊の日」を迎え、私たちは沖縄戦体験者の証言や戦争遺跡が発するメッセージを胸に刻みながら沖縄戦体験を継承し、平和創造の礎を築くことを誓いたい。小学生のころ沖縄戦を体験した県民は80代となった。防衛隊や鉄血勤皇隊、女子学徒隊として戦場に動員された県民の大半は90代である。体験者から直接証言を聞くことができる機会は限られている。残された時間の中で体験者の証言と向き合う努力を重ねつつ、沖縄戦研究の蓄積を踏まえ、新たな体験継承の方策を探りたい》
 琉球新報のコラム【<金口木舌>平和のいしずえ】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1143139.html)によると、《▼戦後50年の節目に沖縄県が最重要事業として建立したのが平和の礎(いしじ)だった。25年前の6月23日の除幕式典で県は「悲惨な体験をいしずえとして私たちは世界の人びとへ訴える」と非核・平和を宣言した ▼礎は戦争体験を風化させず、教訓を伝える継承の場である。平和の尊さを学ぶ場でもある。建立によって、恒久平和を永遠に世界に訴える沖縄の役割を確認した ▼図らずも「場」の意味が問われたことしの慰霊の日である。全戦没者追悼式の会場を国立沖縄戦没者墓苑とした県は批判を受け、例年通りに平和祈念公園の式典広場に戻した。戦争を肯定せず、美化せず、後世に語り継ぐ意義を思い起こしたい》。

   『●「まん延する差別」な、「御持て成し」どころでない
        「うらあり」だったニッポン…「病んだ空気」が蔓延
    《▼差別や偏見は人を傷つける。日本が誇る「おもてなし」を台無しにし、
     観光にも大きなダメージを与えかねないチムグクル(思いやりの心)と
     歓待の文化を磨き、沖縄から見本を示したい

   『●「戦争屋のアベ様」やアノ木原稔氏のココロには
       響かない女性の訴え…「基地を造ったら沖縄が戦場になる」
   『●目を逸らす本土…「米国側からみた心温まる
      ヒューマン・ストーリーだけではなく、そこに暮らす人々」に…
   『●「空疎で虚飾に満ち」た弔辞を代読する
      最低の官房長官に怒声…「翁長氏の遺志に応える唯一の道」とは?
   『●《玉城知事が対話を求めた直後にこれを拒否…》アベ様には
       《(他者の痛みに寄り添う)沖縄のチムグクル》は届かず

 COVID19の影響で、《(他者の痛みに寄り添う)沖縄のチムグクル》が届かないアベ様に《やじ》もできず…。
 沖縄タイムスの【社説 [全戦没者追悼式] 「平和の文化」次世代へ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/589893)によると、《安倍晋三首相らのあいさつはビデオメッセージとして大型スクリーンに流され、やじもなく静かな式典となった。玉城デニー知事は平和宣言で、昨年同様、平和を希求する「沖縄のこころ・チムグクル」を世界に発信し、共有することを呼びかけた》。
 吉田央記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦] 沖縄戦と安保 二つの「6・23」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/589946)によると、《▼その首相は、参加しない代わりにビデオメッセージを寄せた。基地負担の軽減に向け」「できることは全て行う」。どの年も内容がほぼ代わり映えしない ▼ロープ越しに聞いた…さん(55)=埼玉県=は「基地建設を止めないから説得力がないのでは」。首相に沖縄の現場を見てほしい気持ちと、慰霊の場にいるのがふさわしくない気持ちが、半々だと漏らした ▼6月23日は、改定日米安保条約の発効日。米国が日本を守る義務を負う安保条約は、沖縄の犠牲の上に成り立っている日本という国家が自省すべき日でもある。式典の間だけ我慢していたのだろうか。雨は終了後、再び激しく降り出した。(吉田央)》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/37280?rct=editorial

社説
沖縄戦終結75年 少年兵の体験伝えねば
2020年6月23日 07時48分

 「やあ、よく来ましたな」−。

 沖縄本島北部、大宜味村のやんばるの森に暮らす瑞慶山良光(ずけやまよしみつ)さん(91)は、優しげな目にパナマ帽が似合う快活なおじい。おしゃれをして取材に応じてくれた。笑うと右ほほの「えくぼ」がへこみ、より愛らしい。が、実はこれ「(米軍の)手りゅう弾でやられた痕」という。十六歳の時のこと−。


◆ゲリラ部隊「護郷隊

 沖縄は二十三日、「慰霊の日」を迎えた。七十五年前のこの日、太平洋戦争末期の沖縄戦で日本軍の組織的戦闘が終わった。その戦争で、瑞慶山さんは当時十五〜十八歳の少年を中心とするゲリラ部隊護郷隊(ごきょうたい)」に加わり米軍と対峙(たいじ)した。同じ少年少女で組織された鉄血勤皇隊ひめゆり学徒隊の悲劇が伝わる一方、護郷隊の過酷な運命は長年ほとんど知られていなかった。だがこれも、記憶されなくてはならない沖縄戦の実相だ。

 瑞慶山さんが護郷隊に入ったのは一九四五年三月。米軍の本島上陸の一カ月前だ。「赤紙(召集令状)なんて来なかった」。当時の法では召集は十七歳以上だが、戦況悪化で陸軍は十四歳から志願で召集できる規則を作った。瑞慶山さんらは志願していないにもかかわらず、役場から呼び出された

 護郷隊を編成したのは、スパイ養成機関・陸軍中野学校出身の青年将校たち。仮に沖縄守備軍の第三二軍が壊滅しても、ゲリラ戦により敵を長期間かく乱させる任務を負っていた。戦いを想定する本島北部の地理に明るく兵士不足も補えると、地元の少年たちを選んだとみられる。

 軍隊への憧れもあった少年たちだが、長時間の正座や仲間内の制裁などつらい訓練が待っていた。

 そして米軍上陸から間もない四月十二日、瑞慶山さんは実戦として上官らと金武町の米軍陣地の夜襲に向かった。しかし直前、隊は野生のイノシシと遭遇して物音を立て、手りゅう弾攻撃に遭う。


◆口を閉ざした元隊員ら

 斜面に左向きに伏せた瞬間、瑞慶山さんの右顔面を破片が直撃。「あごが吹き飛んだと思った」。口中からは折れた歯と破片が出てきた。他の体験談も生々しい。

 「一人で偵察中、黒人米兵の小隊と遭った時には手りゅう弾をくわえ水たまりに隠れた。見つかったら即、自爆するつもりだった」

 「三人一組で爆薬十キロ入りの木箱を戦車に仕掛ける訓練をした。導火線は一秒で一センチ燃える。二十秒ぐらいでこっちも吹っ飛ぶ。あっという間だから生まれてなかったと思えば、それでいいかと」

 十六歳の少年に、何度も死を納得させた状況に慄然(りつぜん)とする。

 結果的に非力な奇襲はあまり成功しなかったが、千人近い護郷隊員中約百六十人が命を落とした。病気やけがで足手まといになり隊内で殺された例もあった。部隊は四五年七月に解散され、瑞慶山さんは故郷に戻った。ただ何年も、突然暴れるなど心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんだ。

 幼なじみ同士が罰し合ったり、命じられて地元集落を焼き払ったりした心の傷は深く、元隊員らは身近な人にも体験を語ろうとはしなかった。当時の給料やけがへの補償もなく、少年兵の辛苦は国から無視されたままでもある。

 沖縄在住の映画監督三上智恵さん(55)は、二〇一八年公開のドキュメンタリー「沖縄スパイ戦史」で護郷隊の実態を掘り起こし、反響を呼んだ。三上さんは言う。

 「有事に軍は住民を守らない逆に、戦闘や諜報(ちょうほう)に利用して見捨てることを描きたかった」。映画には、スパイ容疑をかけられた住民が軍により虐殺されるのを住民が手助けした、軍の陣地構築に協力した少女が秘密を知ったと殺されかけた、などの証言も登場する。共同監督の大矢英代(はなよ)さん(33)は、同作品で波照間島に潜入した中野学校出身者が島民を西表島(いりおもてじま)マラリア地帯に疎開させ約五百人が死んだ史実を描いた。

 三上さんによれば、当時の軍部は本土の各地にも中野学校出身者を送り秘密戦の準備をしていた。終戦が遅れたなら沖縄の惨劇が本土で繰り返された可能性がある。


◆亡き戦友を弔う寒緋桜

 映画は過去を告発するだけではない。中国の海洋進出をにらみ、与那国島宮古島など、沖縄の先島諸島には陸上自衛隊の配備が進む。防衛情報を集め住民を監視する情報保全隊も配置される。作品は「戦争は軍隊が駐留した時点で始まる」(三上さん)との視点から、現代でも自衛隊は本当に住民を守るのか−と鋭く問い掛ける。

 沖縄戦から七十五年の夏。瑞慶山さん宅の裏山では、日本一早く咲く琉球寒緋桜(かんひざくら)が濃い緑の葉を茂らせている。瑞慶山さんが約二十年前から死んだ戦友の数だけ植樹してきた。今ではこの桜守(さくらもり)のため長生きしていると感じるという。

 「桜を見てみんなに沖縄戦を思い出してもらおうと。戦のこと忘れたらまた地獄が来ますよって」
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●小池百合子「ト」知事警報でレインボーブリッジと都庁を赤く染めても、ねぇ? 自身の足元ではエジプトアラートが鳴り響いてますが?

2020年06月13日 00時00分09秒 | Weblog

[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑]



日刊ゲンダイの記事【宇都宮氏の主張は真っ当 小池圧勝なんてとんでもないぞ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/273929)。

 《それでも有力な対立候補は不在で下馬評は圧勝ムード。しかし、出馬を表明した元日弁連会長の宇都宮健児氏の主張は全てまっとうだ。PCR検査拡充、休業補償の徹底、カジノ誘致反対、専門家の判断を仰ぎ、早い段階で五輪中止を決める。「五輪の予算を使えば都民の命を救える」との訴えは傾聴に値する。地味ながら、小池よりははるかにマトモな候補だ。とにかく、小池圧勝なんて、とんでもない。その阻止こそが、今度の都知事選の最大の焦点である》。

 宇都宮健児さん、頑張って! でも、《国民民主党の玉木雄一郎代表と意見交換するためだった》、あぁ…国民民主の代表は相変わらずだ。《小池支援に含みを持たせた。また、希望の党で小池と共同代表を務めた経緯もある》…悪夢のキト、再び。小沢一郎さんや森裕子さん、何とかしてもらえませんかね…。

 レイバーネットの記事【コロナが明らかにした社会のほころび~稲葉剛さん講演会】(http://www.labornetjp.org/news/2020/0601shasin)によると、《「HOMEとはハードとしての安定した住まいとソフトとしての安定した人間関係」。コロナ災害で住まいを奪われた被災者らの救済に奔走してきた稲葉剛さん(一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事…)はその両方が大変な状況になっていると話し始めた…「新型コロナが明らかにした社会のほころびを繕う~ハウジングファーストの活動からみえた都政の課題」と題した講演は、石原都政から小池都政に通底する「人権としての居住権の軽視」という課題を浮き彫りにした》。

 沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]ブルーインパルスと花火】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/580159)によると、《日常的に軍用機が飛び交う沖縄に住んでいるからだろうか。第一印象は「なぜこれが感謝?」という疑問だった。航空自衛隊の曲技飛行隊ブルーインパルスが、新型コロナウイルスに対応する医療従事者へ感謝を伝える飛行をした ▼病院の屋上に集合し、編隊へ手を振り、スマホで撮影して喜ぶ医療者の姿が報じられた。青い空を飛ぶ機体に「かっこ良かった」の声も。騒音や落下事故で「かっこ良さ」の裏側を見せられる沖縄県民としては複雑な心境になる ▼記者会見で、発案者を聞かれた河野太郎防衛相はプロセスはどうでもいいだろうと思うと言い放った。論語の「由(よ)らしむべし。知らしむべからず」を連想し、あぜんとする ▼民衆は為政者の決定に従えばいい。道理なんて分かりっこない-。そんな傲慢さを感じる。税金を使う政策の決定過程に「どうでもいい」ことなどない ▼「私が指示した」と最初に明かしたのは1日付のブログ。記者から質問を受ける場での説明は拒み、一方的な発信を選ぶ手法もプロセス軽視に通じる…(吉田央)》。

 小池百合子「ト」知事警報(東京アラート)で、レインボーブリッジと都庁を赤く染めて、何の意味があるのでしょうか? 自身の足元では、エジプトアラートが鳴り響いてますが?

   『●《WHOは「検査、検査、検査、疑わしければすべて検査。そして、
      隔離」と強調》…以降、ニッポンは何をやっていたか? 《賭け》?
   『●大量検査・隔離・追跡、さらに、地域のサンプリング検査が必要…
     アベ様や小池「ト」知事は、この数カ月、一体何をやってきたのか?
   『●<それにつけてもアベ様の無能さよ>…大量検査・隔離・追跡、
        さらに、地域のサンプリング検査…どれ一つ出来ないアベ様ら
   『●相も変わらず大量検査せず…《政府は人々を犠牲にして「国難」を乗り
      切る集団免疫路線をとっていると思わざるをえない》(小倉利丸さん)
   『●《アンダーコントロール》演出…お維や「小池都知事はよくやっている」
           だってぇ? そう見えるのは、《安倍首相がひどすぎるからだ》
   『●現状も把握できず、収束の気配なし…《PCR検査件数はいまだに
      圧倒的に少ない。ドイツの20分の1、韓国の8分の1》(金子勝さん)

    「小池百合子「ト」知事警報(東京アラート)で、レインボーブリッジと
     都庁を赤く染めて、何の意味があるのか? 自身の足元では、
     エジプトアラートが鳴り響いてますが?」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/273929

巻頭特集
宇都宮氏の主張は真っ当 小池圧勝なんてとんでもないぞ
2020/06/01 17:00

     (コロナと共に去りぬ…(会見する小池百合子都知事)
                     /(C)日刊ゲンダイ)

 とことん、小ざかしい“女帝”である。先週金曜、定例会見を終えた東京都の小池百合子知事が、一目散に向かった先は議員会館。国民民主党の玉木雄一郎代表と意見交換するためだった

 玉木によると、議題はコロナ対策に充てる地方交付金の配分。財政力が考慮されるため、ゆとりのある都は感染者が多いのに配分額が少ない点を改善して欲しいとの陳情を受けたという。

 告示が迫る都知事選の話し合いは「全くありません」と玉木は記者に答えたが、額面通りには受け取れない。玉木は先月18日、コロナ対応を巡り「現場の司令官である知事を、応援することはあっても足を引っ張るようなことをやっていいのか」と発言。小池支援に含みを持たせた。また、希望の党で小池と共同代表を務めた経緯もある。

 小池は1日、立憲民主党の逢坂誠二政調会長とも意見交換。野党第1、2党の幹部と会談を重ねる狙いは、知事選に向け、いまだ統一候補を立てられない野党の分断、「敵か、味方かを分けるためのリトマス試験紙なのではないか。

 常に自分の敵か、味方かを明確に区別。つくり出した「敵」を徹底的に攻撃し、闘う姿勢を見せることで大衆にも「敵」への憎悪を植えつけるその憎しみのパワーを自らの支持へと昇華させるのが、小池の常套手段だ。前回4年前の都知事選から今まで嫌というほど見せつけられてきた


■同じ穴のムジナに政権批判の資格なし

 無策無能政権を尻目に安倍批判を自分の支持に取り込もうとし、大立ち回り。緊急事態宣言に伴う休業要請の対象業種を巡り、西村コロナ担当相を「敵」と見なし、「社長かと思ったら、天の声がいろいろ聞こえて中間管理職になった感じ」と世間の同情を買おうとしたのは記憶に新しい。

 それまで小池も政権同様、五輪開催にしがみつき、コロナ対策は二の次。知事選の“援護”欲しさに自民党の二階幹事長の指示で、都が備蓄する約30万着の防護服を中国に寄付する余裕ぶり。

 それも決裁の手順を無視し、記録を正確に残さない形で、専門家会議の議事録すら残さない政権と同じ穴のムジナだ。対応が出遅れたせいで、医療崩壊寸前という決定的な失政を犯した責任は棚上げし、五輪延期が決まった途端、一転とは開いた口がふさがらない。

 小池は記者会見やテレビ行脚を重ね、自ら出演するCMまで作って「強いリーダー」を演じてきた。CM制作につぎ込んだ都民の血税は約9億円目に余るコロナと電波の選挙利用だ。

 まさに風見鶏知事の本領発揮。彼女は一切、定見など持たず、ひたすら機を見るに敏なだけ。いつだって自分にとって都合のよい側ばかりにつく。

 細川護熙、小沢一郎、小泉純一郎……。政界進出以来、小池は傍らに身を置く権力者をコロコロ代え、自分に都合のよい側に立ち続けた。彼らに引き立てられることで着々と出世。政界渡り鳥」「権力と寝る女とヤユする男社会全体を「敵」に見立てて、自分の「味方」を増やし、権力の階段を駆け上がってきたのである。


■敵への復讐のためだけに権力を行使する女帝

     (小池都知事より何倍もマシ(2020年都知事選の出馬会見をする
                  宇都宮健児氏)/(C)日刊ゲンダイ)

彼女は常に自分ありきではないでしょうか。自分の言動が世間にどう受け取られるか、それによる『効果』だけを計算している。政治家として、自分が生じさせた現実に対する責任を引き受けないように見えます」

 そう語るのは、足かけ3年半、100人を超す関係者に取材を重ね、小池の実像に迫った著書「女帝 小池百合子」(文芸春秋社)を上梓したばかりのノンフィクション作家・石井妙子氏だ。こう続ける。

「彼女の政治の源泉は『復讐』です。過去に見下された『敵』を見返すために権力を行使する傾向があります。その代表が石原慎太郎元都知事。彼女の父親は昔、政治家になりたくて、国政への出馬歴もありましたが、その父親は石原さんの選挙を手伝ったことがあった。しかし石原さんはそんな彼女の父を相手にしなかった。その恨みが都知事就任後、石原さん追及の百条委員会設置につながったと思います」

 小池はメディアも徹底して敵と味方に分断する。総選挙直前の2017年9月、希望の党を結党したばかりの定例会見で小池から「排除」発言を引き出したジャーナリストの横田一氏が言う。

「あれ以来、会見で小池氏から一度も指名されなくなりました。私に限らず、批判的な質問をした記者を彼女は敵とみなし、二度と当てません」

 本紙記者も小池にやられた口だ。4月6日の会見で五輪延期前のコロナ対策の不手際を問うと、小池は「オリンピックとの関係で御紙においては、そういう論を展開されているのかもしれませんが、それは全く関係がございません」とケンカ腰。以来、指名されていない。

 だが、五輪施設の見直しを巡り大会組織委会長の森元首相とバトルを演じた頃、小池が本紙を“政治利用”したことを忘れていない。1面見出しに「小池 森退治」と書いた紙面を脇に抱え、わざわざメディアに見せるように登庁したのだ。自分に都合のよい時だけ利用し、都合が悪くなれば排除する。彼女の本性が如実に表れている。

「逆に厳しい質問をしない“お気に入り”記者はロコツに優遇する。昨年末から先週金曜まで私が参加した27回の会見で、10回以上も指名された記者が複数います。味方の質問だけ受けつけていれば、メディアの論調が甘くなるのは当然です」(横田一氏=前出)


■未来に対しても平気で嘘をつける

 だから、小池は平気で嘘をつく。4年前の知事選で公約に掲げた「満員電車ゼロ」「待機児童ゼロ」など「7つのゼロ」は「達成ゼロ」。昨年4月の会見で「ペット殺処分ゼロを1年早く達成した」と言い張ったが、この発言には裏がある。

 環境省が老齢や攻撃性のある犬猫などは「殺処分の数から除く」と基準を変更。実際には146匹を殺処分しながら、都は「ゼロ」と見なしただけだ。小池はその事実を伏せ、殺処分ゼロを強調したのである。

 築地市場豊洲移転も嘘の典型だ。一度は「築地にも市場機能を残す」と約束。実行しないことを追及されるとそんなことは言っていないとシラを切り、自分の発言をなきものにした

 そして嘘に嘘を重ねた最たる例が、前出の石井妙子氏の新著で再燃したカイロ大学卒」の学歴詐称疑惑である。再び石井妙子氏が語る。

「自分の過去に対して平気で嘘をつく人は、未来に対して嘘をつくことにも抵抗がない。その結果、期待した人々を裏切っても何とも思わないのです。敵をつくり、強い言葉で攻撃し、民衆をあおる彼女の手法に拍手喝采を送った側にも問題があります。思えば長く続いた閉塞感から、国民が『強い』リーダーを求め続けたのが平成の時代でした。コロナ禍で再び閉塞感が強まる中、政治家としての彼女を生み出した責任を考えるべきです」

 出回る醜聞。今なお独自の休業要請を強いながら、緊急事態宣言の解除と同時に協力金を打ち切る冷酷。何よりも五輪延期で生じる数千億円もの追加費用の無駄この金をなぜ、都民の生活に使えないのか

 それでも有力な対立候補は不在で下馬評は圧勝ムード。しかし、出馬を表明した元日弁連会長の宇都宮健児氏の主張は全てまっとうだ。

 PCR検査拡充、休業補償の徹底、カジノ誘致反対、専門家の判断を仰ぎ、早い段階で五輪中止を決める。「五輪の予算を使えば都民の命を救える」との訴えは傾聴に値する。地味ながら、小池よりははるかにマトモな候補だ。

 とにかく、小池圧勝なんて、とんでもない。その阻止こそが、今度の都知事選の最大の焦点である。
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●PFOSを含む泡消火剤《14万リットル流出 ドラム缶719本分》!! 沖縄市民に強硬な防衛相は番犬様には何にも吠え付けないとはねぇ…

2020年05月08日 00時00分44秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



沖縄タイムスの【社説[泡消火剤 基地外漏出]即刻立ち入り調査せよ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/559207)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>窓からの景色、頭上の泡】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1105737.html)。

 《米軍普天間飛行場で格納庫の消火システムが作動し、発がん性のある有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含む泡消火剤が基地外へ大量に漏出した。泡は翌朝も消えず、周辺は時折カルキ臭が鼻を突くほどだった》。
 《▼隣接する沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落し、普天間第二小学校に米軍ヘリの窓枠が落下した。10日には泡消火剤が基地外に流出した。発がん性などが指摘される物質を含み、白い泡となって住民の頭上を舞った ▼基地負担を一方的に押し付けながら、政府は普天間飛行場の返還が進まない理由が沖縄にあるかのような発言を繰り返し責任を転嫁する。県民の命は泡のように軽くはない》。

 ずっと、ブログにしたいと思いながら、随分と遅くなり、機を逸してしまいました。
 いつも思うのですが、番犬様の本国のみならず、ドイツやイタリアなどでも、《発がん性のある有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含む泡消火剤が基地外へ大量に漏出》などといったことが始終起きているのでしょうか? ニッポンだけであるのならば、アベ様や最低の官房長官、河野防衛相らは、一体、何をやってるのですか? 《米軍基地内の立ち入り調査》がすぐさまなされない、こういったこともドイツやイタリアでも同様ですか?
 沖縄市民の「民意」は無視されっぱなし。《発がん性などが指摘される物質を含み、白い泡となって住民の頭上を舞った ▼基地負担を一方的に押し付けながら、政府は普天間飛行場の返還が進まない理由が沖縄にあるかのような発言を繰り返し責任を転嫁する。県民の命は泡のように軽くはない》。何度も言ってきたが、新基地は完成しない。費用と工期は∞。土砂ぶちまけにドブガネ。百万歩譲って、完成したとしても、普天間は返還されない。辺野古は、単なる破壊「損」。元の美ら海に戻すこともできない。デタラメ。

   『●直ぐに辺野古破壊の中止を! 《最悪の場合、埋め立てた
      盛り土が崩れ、護岸が崩壊する恐れ…安全な施工は保証できない》
   『●《沖縄が切り捨てられた日であり、名護市出身の女性が米軍属の男に
     殺害された日でもある。いまも沖縄にとって「屈辱の日」は続いている》

 琉球新報の記事【泡消火剤 普天間基地の外に14万リットル流出 ドラム缶719本分】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1107185.html)によると、《米軍普天間飛行場から有害物質PFOSを含む泡消火剤が流出した問題で、基地外に流れた量が約14万3830㍑(200リットル入りドラム缶719本分)に上ることが14日、分かった。沖縄防衛局が県や宜野湾市に知らせた》。
 《14万リットル流出 ドラム缶719本分》!! 防衛相は番犬様には何にも吠え付けないとはねぇ…沖縄の市民には強硬なのにねぇ。番犬様も酷けりゃ、アベ様らも見て見ぬふりの無責任。

 琉球新聞の記事【有害な物質含む泡消火剤の流出に 米司令官「雨降れば収まる」 基地内の対策を優先】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1105835.html)によると、《米軍普天間飛行場から有機フッ素化合物PFOSを含む泡消火剤が流出した問題で、同飛行場の基地司令官デイビッド・スティール大佐は11日、宇地泊川の除去作業現場を訪れ「雨が降れば収まるだろう」と市職員らに発言した。泡消火剤を回収せずに放置するとも受け取られる姿勢を示した》。
 同様に、琉球新報の【<社説>米軍の泡消火剤放置 無責任体制改めるべきだ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1106633.html)のいよると、《一体全体、沖縄県民を何だと思っているのか米軍の傍若無人な振る舞いに歯止めをかけなければならない。米軍普天間飛行場から有機フッ素化合物PFOSを含む泡消火剤が流出した問題で、米軍も日本政府も除去作業を放棄した。同飛行場のデイビッド・スティール基地司令官は、宜野湾市職員に「雨が降れば収まるだろう」と述べた。飛行場内からの流出防止対策を最優先し、それに専念するという。基地周辺住民の命や健康を全く考慮しない対応であり、暴言と言っていい》。
 番犬様の自国の住民であっても、《雨が降れば収まるだろう」…回収せずに放置する》なんて発言するのですか?

 同紙の【<社説>泡消火剤基地外流出 有害薬剤を即時撤去せよ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1105736.html)によると、《米軍普天間飛行場から、発がん性が指摘される有機フッ素化合物の一種PFOS(ピーフォス)を含む泡消火剤が宜野湾市の市街地に流れ出し、河川を汚染し、泡が住宅街に降るなどの被害を出している。近くの保育園では泡が子どもたちの頭上を舞い、翌11日も漂っていた。言語道断な事故だ》。
 さらに、【有害の泡消火剤、牧港漁港に到達か 米軍回収せず海へ】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1106685.html)によると、《米軍普天間飛行場から、発がん性が指摘される有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)を含む泡消火剤が流出した件で、事故翌日の11日昼ごろ、沖縄県宜野湾市の宇地泊川(比屋良川)下流にある浦添市の牧港漁港で、泡消火剤とみられる泡が流れ着いていたことが分かった》。
 【有害の泡流出 なぜ米軍は川や街で除去しないのか 地位協定の規定は?】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1106680.html)によると、《米軍普天間飛行場内の格納庫から有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)を含む泡消火剤が漏出した事故から3日が経過したが、米軍は流出量や原因など詳細を明かしていない。沖縄防衛局と外務省沖縄事務所も情報を得られていない。そんな中、川の浄化などを巡り責任の所在が不明確となり市の消防が独自で除去に当たらざるを得なかった。米軍が基地内の汚染処理を優先させ、基地外の汚染の責任を取らなかったことが根本的な問題としてある。一方で松川正則宜野湾市長や県内政党による相次ぐ抗議に対し、田中利則防衛局長は「米側は漏出元(基地内)から対応した。(市の除去活動に)感謝申し上げる」などと米軍の現状を追認するような発言が出た…》。
 《感謝申し上げる》…アホですか? 田中利則防衛局長のお宅の庭先に持っていきPFOSをぶちまけてみては?

 沖縄タイムスの記事【代替消火剤「物がない」 防衛相、交換に時間かかると説明 米軍基地からの漏出問題】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/560201)によると、《在日米軍がピーホスを含む有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)がない泡消火剤への切り替えを検討していると説明した。一方、非ピーファスへの切り替えについては「なかなか物がないというのが現実」とも述べ、時間を要するとの認識を示した》。
 同紙のコラム【[大弦小弦] 市消防が危険にさらされる理不尽】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/560197)によると、《「あれが爆発したら、全員殉職だ…」。2004年、沖縄国際大の米軍ヘリ墜落事故。宜野湾市消防の隊員が1年後、当日の心境を本紙に吐露している。燃えさかる機体に、おそろしいものが見えた ▼「頼む。あの燃料タンクは爆発しないでくれ」。祈りながら放水した。放射性物質が含まれていると知らされず、防護服なしの作業。被ばくの恐怖にもさいなまれた…▼河野太郎防衛相は汚染責任はあなた方にあると米軍に抗議するのが筋だろう。米軍は泡消火剤を切り替えると言うが、大量の在庫があった。約14万リットルも民間地に漏れた。再発のおそれはぬぐえず、取り決めが必要だ。「除去は汚染責任者が担う」と。(吉田央)》。

 琉球新報の【<社説>政府の基地立ち入り とても調査とは言えない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1109476.html)によると、《発がん性が指摘される有機フッ素化合物PFOSを含む泡消火剤が米軍普天間飛行場から流出した問題で、政府は16日に普天間飛行場で「立ち入り調査」をしたと発表した。しかし、実態は米軍の説明を受けながらの現場確認にとどまり、日米合意にも規定がある土壌や水などのサンプル採取はしなかった》。
 沖縄タイムスの【社説[米軍、土壌採取拒否]これが調査と呼べるか】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/564672)によると、《米軍普天間飛行場から、発がん性が指摘されている有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含む泡消火剤が大量に漏出した事故を受け、国、県、宜野湾市の3者による基地内立ち入り調査が実施された。日米地位協定環境補足協定を初適用。しかし米軍は泡消火剤が染み込んだとみられる土壌のサンプリング調査を拒否し、3者は事実上、米軍が土壌をはぎ取る作業を見守るだけだった。これが「調査」と呼べるのか甚だ疑問だ》。
 腰抜けだね。普天間移設や辺野古破壊は、皆さんのお嫌いなプーチン氏に《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末ですよ? 番犬様に逆らえない「愛国者」「ウヨク」…情けないアベ様ら。

   『●巨大新基地建設による辺野古破壊…プーチン氏に《主権を行使できて
                             いない実例》と指摘されてしまう始末
   『●和泉洋人首相補佐官…《日本の民間企業に建設協力を打診し、
     便宜供与を匂わせていた…徹底的に民意をないがしろにする政権の姿》
    「《これは安全保障政策ではない。日本をぼろぼろにすることと
     引き換えにした米国への隷従であり、「売国的」ですらある》…
     ホシュやウヨクの皆さんの大好きな売国奴という言葉。でも、一体誰が
     《売国》奴なのでしょうか? 皆さんのお嫌いなプーチン氏に
     《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末ですよ?」

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/559207

社説[泡消火剤 基地外漏出]即刻立ち入り調査せよ
2020年4月12日 09:00

 流れを大きな泡の塊が覆っていた。川沿いの道から数メートル下の川面に漂う泡は、風に吹かれて四方八方に飛び散り道沿いの柵に白く付着した。

 米軍普天間飛行場で格納庫の消火システムが作動し、発がん性のある有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含む泡消火剤が基地外へ大量に漏出した。泡は翌朝も消えず、周辺は時折カルキ臭が鼻を突くほどだった。

 消防は漏出翌日もバケツでの回収や水を噴射して流すことを試みたが、泡がなくなる様子は一向になかった。作業に加わろうと同日午後、川にきた米軍は早々と撤収。こうした様子は、いったん漏出すれば泡消火剤の回収はかなり困難だということを露呈した。

 兵士数人を寄こしただけで、いまだに漏出原因の詳細な説明もない米軍の無責任な対応には怒りが湧く。

 PFOSは、人体や自然界に蓄積する毒性があることなどから2009年に国際条約で製造・使用が原則禁止された。遅れること7年、米軍は在日米軍に適用される「日本環境管理基準」の有害物質リストにPFOSを記載。県や自治体には「16年から使用していない」と説明してきたが、今回の漏出をみればうそだったと言うほかない。

 普天間飛行場では昨年12月も消火システムの誤作動でPFOSを含む泡消火剤が漏れた。当時、松川正則宜野湾市長が原因などの情報を求めたのに対し、デイビッド・スティール司令官は「提供できる情報があるか確認させてほしい」と述べるにとどめた。

 それから半年もたたずの漏出だ。もはや米軍の説明を待つだけでは足りない。

■    ■

 県内では米軍嘉手納基地でもたびたび泡消火剤の漏出事故が発生したことが本紙の調べで判明している。

 漏出は基地周辺地の環境汚染につながっている可能性も高い。普天間飛行場や嘉手納基地の周辺では、県民生活に隣接する井戸や水源で高濃度のPFOSなどが検知されている。

 米軍の金武レッドビーチ訓練場水域に注ぎ込む排水路でも昨年、高濃度で検出された。PFOSを含む泡消火剤が県内のほかの米軍基地で今も使用されている危険性は拭えない。

 米軍基地の集中によって県民の生活環境が広範囲に汚染されている。この間の漏出を放置してきた日本政府の責任は重い。県や自治体と連携し、漏出の原因究明と有機フッ素化合物除去に向け、米軍基地内の立ち入り調査を急ぐべきだ。

■    ■

 米国では今年3月、脳腫瘍で亡くなった17歳の娘の死因は、居住していたフロリダ州のパトリック空軍基地で使用した泡消火剤による地下水汚染が原因として、元米兵が議会に訴え出た。

 有機フッ素化合物は子どもにより深刻な影響を及ぼすといわれている。

 普天間飛行場から漏出した泡消火剤は風にあおられ、近隣のこども園の園児たちの頭上を飛んだ。周辺には小学校もある。住民の健康調査も実施すべきだ。
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1105737.html

<金口木舌>窓からの景色、頭上の泡
2020年4月12日 06:00
米軍 PFOS 普天間飛行場 金口木舌

 飛行機や県外で電車に乗るときに選ぶ座席は窓側か通路側か。当方は外の景色を楽しみたいので窓側。一方、長時間の搭乗となればトイレなどを気にして通路側を選ぶ

▼1961年4月12日、ソ連の宇宙船ボストーク1号に乗ったユーリー・ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功した。「空はとても暗かったが、地球は青かった」。窓から地球を眺め、その言葉は歴史に刻まれた

▼那覇空港の発着便に乗った際、気になる地点を窓から見詰める。米軍普天間飛行場や嘉手納基地。名護市辺野古では新基地建設が進む。埋め立て区域の海に土砂が投入されてから1年4カ月余、茶色が青色を浸食している

▼95年、少女の人権を踏みにじる事件が発生した。県民の怒りを受けて日米両政府は翌年4月12日、普天間飛行場の全面返還に合意したが、条件は県内移設。その賛否を巡って沖縄は二分され、飛行場は宜野湾市の真ん中に居座り続ける

▼隣接する沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落し、普天間第二小学校に米軍ヘリの窓枠が落下した。10日には泡消火剤が基地外に流出した。発がん性などが指摘される物質を含み、白い泡となって住民の頭上を舞った

基地負担を一方的に押し付けながら、政府は普天間飛行場の返還が進まない理由が沖縄にあるかのような発言を繰り返し責任を転嫁する。県民の命は泡のように軽くはない。
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●[大弦小弦]《大阪のおばちゃんのように突っ込む「悪魔」が政権に必要だ》…アベノマスク2枚だけを残す《悪魔》ですもの、アベ様が。

2020年04月26日 00時00分22秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



吉田央記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]「悪魔の代弁者」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/562918)によると、《カトリック教会は13世紀、反対意見を言う専門職を置いた。聖人の認定を乱発し権威を失墜したためだ。聖人候補の履歴書を疑う仕事ぶりから悪魔の代弁者」と呼ばれ、歴代教皇が重視した…。大浦湾の軟弱地盤を改良する県への申請は、二つの外部委員会でお墨付きを得た。こちらは政権に追従する天使のささやき」。疑義を突きつけ、再考させる過程がない…投資どころか苦しい生活費の補填(ほてん)に充てる人が大半だろう。「それ、庶民感覚と違(ちゃ)うで」。大阪のおばちゃんのように突っ込む「悪魔が政権に必要だ。(吉田央)》。

 《大阪のおばちゃんのように突っ込む「悪魔が政権に必要だ》…いやぁ、市民の何の望みも叶えてはくれないが、アベノマスク2枚だけを残して去る《悪魔》ですもの、アベ様ご自身が。取り巻き連中ときたら、《政権に追従する天使のささやき」》ばかりだし、アベ様に《反対意見を言う》《疑義を突きつけ、再考させる》こともなく、アベ様の何でもを《疑う仕事ぶり》もない。アベ様を諫め、《進言する人はいない》。

   『●《悪魔》はアベノマスク2枚だけを残して…アベ様「最悪の事態に
       なった場合、私は責任をとればいいというものではありません」

 琉球新報のコラム【<金口木舌>117年前の教訓】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1110740.html)によると、《安倍晋三首相も…「第3次世界大戦」という言葉を口にしたという…▼対象地域が全国に広がった緊急事態宣言とも相まって異様な空気を肌で感じる。だからといって世界大戦を持ち出すのはどうか戦争にかこつけた強権の横行は、弱者を苦しめる脅威となる ▼沖縄は「戦争マラリアの悲しい体験がある。戦争や暴政の犠牲になるのは子どもやお年寄り、障がい者であることを歴史が教えている。では、どうするか。その教訓も歴史の中に求めたい》。
 過剰な私権の制限報道統制、さらには、壊憲や緊急事態条項の導入…無批判に、アベ様らに従っていたのでは地獄が待つ。

 いつもながら、どこまでも卑怯なアベ様や最低の官房長官。この大変な時期に、バッカじゃないのか?
 【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊いま、この時期に設計変更申請をし、埋め立て工事を行った日本政府・沖縄防衛局は、どこまで県民を愚弄するのか。】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/60e5a4d64b75f635c6a1e4261993abad)によると、《21日(火)午前に沖縄防衛局は、大浦湾の埋立海域の軟弱地盤改良に伴う設計変更を沖縄県に申請した。それに合わせて大浦湾ではK9護岸とK8護岸で土砂の陸揚げが行われ、②工区への土砂投入が行われた。…申請によって沖縄県は対応を迫られ、その分新型コロナウィルス対策に手が回らなくなる。新基地建設の海上工事に携わる作業員が新型コロナウィルスに感染し、キャンプ・シュワブ内の建物にいた14人が自宅待機している。沖縄防衛局は二次感染者が発生する前に駆け込みで申請をしたのか。そういう疑いさえ生じる。工事の強行によって作業員だけではない、民間警備員や海保、県警、抗議する市民など、何百名もの人が感染の危険にさらされてきた新基地建設のためなら人命などどうでもいいと言わんばかりのやり方だ。こういう日本政府・沖縄防衛局を絶対に許してはならない》。
 沖縄タイムスの【社説[辺野古設計変更]地盤調査せず申請とは】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/562919)によると、《埋め立て工事の根幹にかかわる軟弱地盤の不都合なデータを放置したまま、国は名護市辺野古の新基地建設を強行し続ける姿勢をあらためて示した。防衛省は21日、名護市辺野古の新基地で大浦湾側の軟弱地盤の改良工事に伴う設計概要の変更承認申請書を県に提出した》。

   『●直ぐに辺野古破壊の中止を! 《最悪の場合、埋め立てた
      盛り土が崩れ、護岸が崩壊する恐れ…安全な施工は保証できない》
   『●高江破壊…アベ様らによる《沖縄で、座り込み住民らの強制排除は、
                辺野古の新基地建設現場などでも続いている》

 【辺野古設計変更 「不要不急の極みだ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020042202000166.html)によると、《そもそも不要な工事であり、急ぐ手続きではない。防衛省が辺野古新基地建設で設計変更を沖縄県に申請した。県をはじめ全国がコロナ禍に立ち向かっている政策の優先順を見誤ってはならない。設計変更は、辺野古の埋め立て面積の四割余、六十六ヘクタールの海底に広がる軟弱地盤の改良のためだ。防衛省は二〇一三年に県から埋め立て承認を受け、翌年からのボーリング調査で軟弱地盤の存在を把握したが、昨年一月まで公式に認めず、埋め立てを既成事実化するために改良対象区域外で土砂投入を強行した。それだけでも信義違反なのに、昨年末にようやく示した新たな工期の見通しでは、新基地の供用開始は最短でも三〇年代前半。当初から十年以上遅れ、辺野古を移設先としている普天間飛行場(宜野湾市)はそれまで返還されない》。
 「不要不急」どころではない、「ムダ」な工事。新基地は完成もしないのに大量の税金をドブガネ。1万歩譲って、たとえ完成しても、普天間は返還されない。辺野古は単なる破壊「損」にすぎない。

 日刊ゲンダイの記事【妊婦向けは配布中止 アベノマスクなぜすべて情報公開せず】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/272254)によると、《小さい」「遅い」「税金の無駄」――と、配布がスタートした後、さらに批判が強まっているアベノマスク。郵送費用も含めて466億円の税金を使って、全世帯に2枚ずつ布マスクが配られる。全戸配布に先立って配られた妊婦向け布マスクは、黄ばみ」「汚れ」「異物混入が次々に見つかり、配布中止となった。「全戸配布」の布マスクも「妊婦向け」布マスクも、同じ国内メーカーが製造しているため、「使うのが怖い」との声も上がり始めている。 ■残り1社は社名も公表せず ところが厚労省は、いまだにアベノマスクについて情報公開しようとしない。布マスクを製造する国内4社について、やっと21日、3社の社名と契約額を明らかにしたが、依然、詳細は伏したままだ》。
 《悪魔》は(高確率で不良品含む)アベノマスク2枚だけを残し…それさえも回収? 浪費された税金のうち、数百億が不明であり、最後の1社の情報も不明。アベ様御得意の腐敗臭がプンプン。こんな大変な時期だというのに、アベ様は何をやっているのか…。

   『●政治判断の《根拠》は? 《国家のリーダーとして、権力を預かる者は
        その責任と、権力行使の影響を、十分に自覚しなければならない》
   『●《国民が信用しない政府》《調査しない政府》など《……ない政府》
     (鈴木耕さん)…そんな独裁者が〝戒厳令〟という凶器を振り回す…
   『●《耳目を引く策を打ち出し、手なずけたマスメディアやSNSを駆使して
       「世論」を作り出せば、愚策も「英断」となり、支持率は上がる》…
   『●2020年4月6日朝のニュース【首相、初の緊急事態宣言発令へ】
     …ついに、無能無為無策、不作為なアベ様が凶器を振り回す時が来た…
   『●経済対策による感染症拡大対策…小池晃さん「補償なき緊急事態宣言では、
          いくら休みたくても、働きに出るしかない市民がたくさんいる」
   『●《悪魔》はアベノマスク2枚だけを残して…アベ様「最悪の事態に
       なった場合、私は責任をとればいいというものではありません」
   『●《なぞかけ名人…お題を出すとこんな内容が返ってきた。「布マスク」
      とかけまして「森友学園や桜を見る会」と解きます。その心は「…」》
   『●《行動は自粛しても批判は自粛しちゃだめだ。緊急事態宣言の発令を
        歓迎している場合じゃない。ひるまず「マジか!」を続けよう》
   『●適菜収さん《不道徳な連中を7年以上も放置していた時点で、日本は
        危機管理ができていなかった。そういう国がどうなるか。今、…》

   『●〝報道統制〟下、《安倍政権はコロナ感染拡大に犯罪的な役割》
     (山口正紀さん)…《どさくさに紛れてさまざまな仕掛けを政府は…》
   『●デマ・ウソ吐きはどっち? 《雇用調整助成金…構造的欠陥があり、
     誰もが受け取れる「休業補償」という仕組みにはまったくなっていない》
   『●【【私説・論説室から】難局と指導者の態度】《これまで…決して責任を
        取らなかった首相である。コロナ禍ではどんな責任を取るのだろう》
   『●ウチの首相は《対策の不備…科学的根拠の欠如…的外れ》など批判の山
           …文化・民度・首相のレベルに彼我の差を感じずには要られない
   『●大量検査・隔離・追跡、さらに、地域のサンプリング検査が必要…
     アベ様や小池「ト」知事は、この数カ月、一体何をやってきたのか?
   『●鈴木耕さん《目を覚まそうね、みんな》《さすがに、安倍終焉劇の幕は
       上がったのだ……。》…であってほしいが、内閣支持率4割の絶望
   『●「自己申告」させる気? アベ様内閣や自公お維には《小さな声に
     耳を傾け、実現に向けた実践力を適宜発揮できる政治家》が一人もいない
   『●《補償や生活支援策にはケチり続け》る一方で、《悪魔》が残して
     いったアベノマスク2枚で批判封じ…さらに、報道統制のためにドブガネ
   『●《厚労省はそういった感染者用病床に転用できないものも含めた
     空きベッドの数を無理やり足して、数合わせ》…アベ様の《やってる感》演出

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/562918

[大弦小弦]「悪魔の代弁者」
2020年4月22日 08:37

 カトリック教会は13世紀、反対意見を言う専門職を置いた。聖人の認定を乱発し権威を失墜したためだ。聖人候補の履歴書を疑う仕事ぶりから「悪魔の代弁者」と呼ばれ、歴代教皇が重視した

▼米軍には意思決定に疑義を提示する「レッドチーム」がある。2007年にシリア攻撃を検討した時は、シリア側がニセの原子炉を造り空爆を誘っているシナリオさえ描き、ブッシュ大統領は断念した

▼日本に目を向ける。大浦湾軟弱地盤を改良する県への申請は、二つの外部委員会でお墨付きを得た。こちらは政権に追従する天使のささやき疑義を突きつけ、再考させる過程がない

タイミングも疑問だ。新型コロナウイルス対策で県が緊急事態宣言した翌日。感染の封じ込めに水を差しかねない。辺野古でも建設作業員が感染し、工事を止めている。「せめて緊急事態宣言明けに」と進言する人はいないのか

▼コロナを巡って政権は、布マスク2枚を配っている。官邸官僚が「全国民に配れば、不安はパッと消えますからと進言したとか。まるで道化師だ

▼10万円給付は麻生太郎財務相が「貯金に回らず投資に回る保証は?」と否定していた。投資どころか苦しい生活費の補填(ほてん)に充てる人が大半だろう。「それ、庶民感覚と違(ちゃ)うで」。大阪のおばちゃんのように突っ込む「悪魔が政権に必要だ。(吉田央
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●記者会が仕切り役を取り戻し、《総理会見では更問い(追加質問)ができないので、結局、総理の言いっ放しになってしまう》ことの改善を

2020年03月18日 00時00分12秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



リテラの記事【安倍首相の2週間ぶり会見は新しいコロナ対策ゼロ! 再び質問打ち切りの茶番に記者席から「これが会見ですか」の怒号、会見続行に】(https://lite-ra.com/2020/03/post-5311.html)。

 《予告されていたとおり、安倍首相による記者会見がおこなわれたが、驚きのあまり腰を抜かしそうになった。2週間ぶりに記者会見を開いたというのに、まったく中身がなかったからだ。…しかも、唖然とさせられたのは、この期に及んでも、記者からの質疑応答でも前回と同じ茶番を繰り広げようとしたことだ》。

 前回同様、アサヒコムの【首相動静 14日】(https://www.asahi.com/articles/DA3S14403949.html?iref=pc_rensai_long_256_article)によると、《【午後】…6時1分、記者会見。7時14分、自宅》…。
 司会役(なんで??)の首相補佐官・長谷川栄一氏が言う「首相はこの後、予定がありますので…」という会見打ち切りの決まり文句。アベ様は、会見打ち切り直後、「帰宅」か~い! どんなスゴイ《予定》があるのかと思いきや…。「逃げるは恥だし役立たず」やなぁ…。土曜日は、ママにでも門限を決められてんの?

   『●#COVID19 記者会見モドキから「逃げるは恥だし役立たず」…
          《首相動静 29日…6時、記者会見。7時12分、自宅。》
    「記者会見擬きにて、アベ様の仰る「国民一丸となって…」…
     その行きつく先はどこなのでしょう? 怖くて仕方ありません。
     《感染防止策を「戦い」と表現するなど、精神論も目立った》。
    「「北海道の鈴木直道知事が非常事態宣言を…」…アベ様ら無為無策無能な
     政権は壊憲して「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、
     さらに、「緊急事態条項」の導入を…という内心がミエミエで
     ウンザリします」

   『●《賢くもなく笑えない嘘つきが今、日本の総理大臣…大嘘こいたのだ。
         耳を疑った…世界中に向けて堂々と、とうとうと嘘をついている!》
   『●「森羅万象すべて担当」「私が国家」なアベ様が全能感に自己陶酔
      したいがための〝戒厳令〟緊急事態宣言という凶器を渡していいの?

 相変わらず、首相補佐官・長谷川栄一氏が何故に仕切り役なのか? 内閣記者会が、さっさと仕切り役を取り戻しなさいよ、まったく。
 阿部岳さんらが《おかしいでしょう!」「これが記者会見と呼べますか」などと怒号が飛ぶ事態》《「まだあります!」》…とてもよかった。改善の一歩。
 でも、アベ様が、緊急事態宣言という凶器を振り回し、報道統制でもされたら…もっと問うてほしかった。アベ様の回答に、さらに問う機会が欲しい。《重ねて聞く「更問(さらと)」もなく、丁々発止とほど遠い》《総理会見では更問い(追加質問)ができないので、結局、総理の言いっ放しになってしまう》。こんな当たり前のこともできない、アベ様や最低の官房長官の会見って、いったい何? 《だからこそいま必要なのは、今回、記者たちが会見延長に追い込んだように、この対応が他国と比べていかに酷いものなのか、国民を馬鹿にしきった態度なのだということを、メディアが伝えて正させることなのだ》。

   『●小林節氏…《職業としての権力監視機関として、報道が発達し、
                    憲法の重要な柱のひとつとして確立され》た
    《新聞労連・南彰委員長…総理会見というのは儀式的なところが昔から
     あって、総理会見では更問い(追加質問)ができないので、結局、
     総理の言いっ放しになってしまう。…その総理のぶら下がりが
     なくなって、総理記者会見は更問いもできないし、そもそも当てられる
     質問の数も少ない。そういうなかで、それまで闊達にできていた
     官房長官会見までもが雰囲気が変わってしまったわけです》

   『●②内閣記者会が支える《台本劇》《台本営発表》、そして、愚者に
       さらなる凶器《緊急事態宣言》《緊急事態条項》を与える愚かさ
    《▼首相は、記者の質問にも原稿を読んで答えた記者側が事前に通知
     していたからだ。「台本ありきの茶番ではないか」と批判がある。
     回答に疑問が残る時、重ねて聞く更問(さらと)いもなく、
     丁々発止とほど遠い ▼フリージャーナリストの江川紹子さんは
     「まだ聞きたいことがあります」と食い下がったが、無視された
     ここは大手の記者が一緒に声を上げてほしかった首相会見が
     シナリオに沿った台本営発表では知る権利に応えられず、
     メディアが国民の信を失う。(吉田央)》

   『●阿部岳さん《菅氏の会見でも食い下がる記者…。問い続けることが、
           あらがうこと。…対話という血管が詰まれば、民主主義が死ぬ》
   『●三浦英之記者の質問「今でも『アンダーコントロール』だとお考え  
     でしょうか」? アベ様のお答え「…その中で正確な発信をした…」!?

 オマケ…《そして、このあと長谷川内閣広報官が「女性の、白いお召し物の方」と言って指名したのだが、それはなんと、フリージャーナリストの安積明子氏だったのだ》! 《台本劇》《台本営発表》が丸見え。

   『●暴言連発「あなたに答える必要はありません」「ここは質問に答える
              場所ではない」「その発言だったら、指しません」
    《フリージャーナリストの安積明子氏から出た「いまネットで
     『令和おじさん』と呼ばれているという報道があったが」という質問に、
     「承知はしてますけど、ピンときてないですね」とニッコリ笑って返答
     このほかにも、安積氏からの「東日本でのカール製造中止について」だの
     「バレンタインにはたくさんのチョコを貰ったと思うがホワイトデーの
     お返しは?」だのといった、はっきり言ってどうでもいい質問を拒否する
     ことなく「…」などと回答してきた。さらには、…安積氏はトランプ
     大統領が安倍昭恵氏について「ハローも言えない」とニューヨーク
     タイムズで語ったことについて質問し、なぜか「女性からは矢継ぎ早に
     どんどんどんどん言われるよりも、やはりちょっと控えたほうが
     お好きなんでしょうか」という望月記者を当てこするような質問
     おこなったのだが、菅官房長官は「そっちの(控えた)ほうがいいですね。
     ヘッヘヘヘ」と笑いながら答えていた。こんな低俗な質問にはきちんと
     答えるくせに、官邸による記者の質問妨害という国民の「知る権利」を
     阻害する重大な問題の追及はシャットアウトする──。これこそが
     「令和おじさん」の正体なのだ》

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https://lite-ra.com/2020/03/post-5311.html

安倍首相の2週間ぶり会見は新しいコロナ対策ゼロ! 再び質問打ち切りの茶番に記者席から「これが会見ですか」の怒号、会見続行に
2020.03.14 11:24

     (会見する安倍首相(首相官邸HPより))

 本日、予告されていたとおり、安倍首相による記者会見がおこなわれたが、驚きのあまり腰を抜かしそうになった。2週間ぶりに記者会見を開いたというのに、まったく中身がなかったからだ。

 ご存知のとおり、昨日トランプ大統領は最大約5兆4000億円を感染防止措置に投じると表明し、その結果、ダウ平均株価は大幅下落から持ち直した。安倍首相も同じように、大胆な財政措置を打ち出し、国民と市場を安心させるのだろう。そう思っていた。

 ところが、蓋を開けてみれば、安倍首相は「4300億円の財政措置と、1.6兆円の金融措置によって万全を期してまいります」と、10日に発表した緊急対応策第2弾と同じ内容を繰り返すばかりだったのだ。

 この財政・金融措置の金額には与野党から「あまりに少なすぎる」「1桁足りない」と批判があがっている上、アメリカのみならず各国が大規模な財政措置について具体的な数字を挙げて発表している。なのに、安倍首相はそれをしようとしない……。さらに、アメリカはPCR検査をさらに拡大させるためにドライブスルー型検査の実施も打ち出したが、一方で安倍首相が述べたのは、こんな話だった。

「(PCR検査は)現時点で前回会見したときよりも、50%多い1日あたり6000件を超える確かな検査をおこなうことが可能となっています」
今月中には1日当たり8000件まで検査能力が増強できる見込みです」

 言っておくが、6日からはPCR検査が保険適用となったものの、14日発表のPCR検査数は859件。累計の検査実施数も1万2090件(14日発表時点)でしかない。「いまは6000件の検査能力がある」と言うが、実態は程遠いままなのだ。しかも、安倍首相はこんなことまで言い出した。

「WHOが今週、パンデミックを宣言しましたが、人口1万人当たりの感染者数を比べるとわが国は0.06人にとどまっており、韓国、中国のほかイタリアをはじめ、欧州では13カ国、イランなど中東3カ国よりも少ないレベルに抑えることができています」

 検査数が他国より圧倒的に少ないから感染者を把握できていないだけなのに、感染拡大を抑えられていると豪語する──。完全に詐称ではないか

 現在、感染拡大がしている欧米よりも日本は国内感染者の発生が早かったというのに、いまだに検査を拡大せず感染者数を少なく見せるという国民の生命を蔑ろにするようなことを平気でやりつづけ、一方で思いつきか弛緩しきった対策しか打ち出せない安倍首相。実際、記者会見において安倍首相の口から飛び出したのは、具体性が何もない、ただ威勢がいいだけの言葉だった。

「今後も機動的に必要かつ十分な経済財政政策を間髪を入れずに講じます」
「みなさんの活気あふれる笑顔を取り戻すため、一気呵成にこれまでにない発想で、思い切った措置を講じてまいります」
「全国津々浦々、心をひとつに、まさにワンチームで現在の苦境を乗り越えていきたい」
「いかなる困難も力を合わせれば必ずや克服することができる。打ち勝つことができる。私は、そう確信しています」

 いや、「間髪入れずに」「一気呵成に」って、それはもうすでに始めているべきなのではないのか。挙げ句、具体的な施策も示さないまま「笑顔を取り戻す」「ワンチームで」「力を合わせれば打ち勝てる」という精神論をぶつだけとは……無能にも程があるだろう


■「おかしいでしょう!」「これが記者会見と呼べますか」などと怒号が飛ぶ事態に

 しかも、唖然とさせられたのは、この期に及んでも、記者からの質疑応答でも前回と同じ茶番を繰り広げようとしたことだ。

 実際、安倍首相の冒頭発言は前回とほぼ同じ約21分で、その後、質疑応答がおこなわれたのだが、司会の長谷川栄一・内閣広報官は、幹事社である東京・中日新聞、共同通信の質問のあと、毎日新聞、ウォール・ストリート・ジャーナルを指名。そして、このあと長谷川内閣広報官が「女性の、白いお召し物の方」と言って指名したのだが、それはなんと、フリージャーナリストの安積明子氏だったのだ。

 安積氏といえば、菅義偉官房長官会見でのヨイショ質問でおなじみの人物で、「ネットで『令和おじさん』と呼ばれているという報道があったが」だの「バレンタインにはたくさんのチョコを貰ったと思うがホワイトデーのお返しは?」だのというどうでもいい質問から、「女性からは矢継ぎ早にどんどんどんどん言われるよりも、やはりちょっと控えたほうがお好きなんでしょうか」などと女性蔑視丸出しで、あきらかに東京新聞・望月衣塑子記者を当てこするような質問をおこなったこともある。安倍官邸は望月記者の質問をシャットアウトしながら、ほとんど低俗な質問しかしない安積氏を指名してきたのだ。

 そして、総理会見でも指名したのは安積氏……。これは前回の記者会見で、フリージャーナリストである江川紹子氏が「まだ質問があります!」と声をあげていたのに、それを無視して会見を打ち切ったことに批判が集まったことから、今回はあえてフリージャーナリストを指名して質問させたのだろう。だが、それも結局は“太鼓持ちのジャーナリストだったというわけだ。だいたい、長谷川内閣広報官も安積氏のことをよく知っているはずなのに、「白いお召し物の方」などとわざとらしい芝居まで打ったのである。

 しかし、またも繰り返されそうになった茶番劇に、今回は記者たちも猛反発。計8人の質問と安倍首相の応答が終わったあと、長谷川内閣広報官は記者会見を打ち切ろうとしたのだが、次々に「おかしいでしょう!」「これが記者会見と呼べますか?」などと怒号が飛ぶ事態。それによって、長谷川内閣広報官も「1問だけ」と質疑を延長したが、それが終わると「まだあります!」と声があがったのだ。

 前回の会見後、安倍首相は江川紹子さんの質問になぜ答えなかったのか」「国民への説明を果たそうとしていない」「茶番だと批判が殺到したこともあってだろう、さすがに安倍首相も「まあ、いいんじゃない?」など言い、質疑応答を続行せざるを得なくなったのである。

 あのトランプ大統領でさえ記者の質問に答えているというのに、毎度、質問を打ち切って会見を強制終了させてきたのは安倍官邸だ。それをなにが「まあ、いいんじゃない?」だと言いたいが、今回は多くの記者が声をあげて質疑続行に追い込んだ。結果的に、前回の会見はたったの5人しか質問できなかったのが、今回は計12人が質問できたことは、一歩前進と言えるだろう。


■NHKは会見打ち切りを言い出す前に中継を打ち切り、事前に官邸と打ち合わせか

 だが、これは「安倍首相が改心した」というような話ではけっしてない。じつは、前回は安倍首相の会見を最後まで生中継したNHKが、今回は記者の質疑応答の途中で中継を打ち切り、スタジオに切り替わるとアナウンサーがネットで視聴できると案内。その後は岩田明子記者が解説をはじめたのだ

 解説する時間があるのなら、そのまま記者会見を放送すればいい話。いや、新型コロナという国民の重大関心事がテーマなのだから延長して最後まで放送するのが普通だし、通常なら安倍官邸から重要な総理会見の放送を打ち切るとは何事か!と怒鳴られるような問題だ。なのに、なぜかNHKは途中で打ち切った……。

 これはようするに、長谷川内閣広報官が会見打ち切りを言い出すタイミングで記者から質疑続行を求める声があがることを見越し、あらかじめ安倍官邸と打ち合わせ、その前に放送を止めるよう話がついていたとしか考えられない。事実、安倍首相が記者たちから「おかしいでしょう!」「これが記者会見と呼べますか?などと責め立てられている場面が地上波で全国に放送されることは、これによって回避されたのである。

 安倍首相は新型コロナ対応で一貫して無能っぷりしか晒していないというのに、前回の会見後、世論調査で内閣支持率は微減か横ばいで推移している。中身がなくとも会見を開けばやってる感を醸成できる、そう安倍首相は踏んで、空疎極まりない茶番会見を打ったのだろう。だからこそいま必要なのは、今回、記者たちが会見延長に追い込んだように、この対応が他国と比べていかに酷いものなのか、国民を馬鹿にしきった態度なのだということを、メディアが伝えて正させることなのだ

(編集部)
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コメント
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●➀内閣記者会が支える《台本劇》《台本営発表》、そして、愚者にさらなる凶器《緊急事態宣言》《緊急事態条項》を与える愚かさ

2020年03月06日 00時00分59秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



その②へ】

リテラの記事【安倍首相“たった36分”会見はマスコミの責任だ!記者クラブは八百長に応じ、記者は打ち切りに無抵抗、NHKは会見後に岩田明子が…】(https://lite-ra.com/2020/03/post-5287.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/首相の記者会見と言うべきでない「台本劇」】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202003030000064.html)。
吉田央記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]首相会見は「台本営発表」?】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/542461)。

 《参院予算委員会ではこの問題についても追及が及んだ。立憲民主党の蓮舫参院議員は「江川紹子さんの質問になぜ答えなかったのか」と質問すると、安倍首相はこう答弁した。「あらかじめ記者クラブと(官邸)広報室側で、ある程度の打ち合わせをしているというふうに聞いているが、時間の関係で打ち切らせていただいた」 会見が茶番劇であることを自ら暴露する答弁もびっくりだが、この答弁に対し、蓮舫議員は「(会見の)そのあと重要な公務がありましたか?」と質問すると、安倍首相は平然とこんなことを言い出したのだ。「そのあとも打ち合わせをおこなった」 まったくよく言ったものだ》。
 《★2月29日の首相・安倍晋三の会見の評判が悪いことは国民の知るところだが、この政権を自民党や財界と共に支えてきた政権の共犯者がいる。内閣記者会官邸記者クラブだ。最近も東京新聞の女性記者の質問を官房長官・菅義偉が遮ったり、無視したりとあの手この手を使っていたことが話題となったばかりだ》。
 《▼用意された原稿を20分ほど読み上げ、記者の質問は広報官が5問で打ち切った。よほど大事な日程があったのかと首相動静を見ると、30分後に帰宅していて目を疑った…▼首相は、記者の質問にも原稿を読んで答えた記者側が事前に通知していたからだ。「台本ありきの茶番ではないか」と批判がある。回答に疑問が残る時、重ねて聞く更問(さらと)もなく、丁々発止とほど遠い》。


 2点。1点目は、内閣記者会が支える《台本劇》《台本営発表》、もう一点は、愚者にさらなる凶器《緊急事態宣言》《緊急事態条項》を与える愚かさ。

 《安倍首相は平然とこんなことを言い出したのだ。「そのあとも打ち合わせをおこなった」 まったくよく言ったものだ》…次から次にデタラメを…《首相動静 29日…6時、記者会見。7時12分、自宅。》

   『●#COVID19 記者会見モドキから「逃げるは恥だし役立たず」…
      《首相動静 29日…6時、記者会見。7時12分、自宅。》


 《この政権を自民党や財界と共に支えてきた政権の共犯者がいる。内閣記者会官邸記者クラブだ》…。内閣記者会官邸記者クラブ)が支える《台本劇》《台本営発表》《ヤラセ会見》《首相の説明を記者が支えて聴く会。《江川紹子の「まだ質問があります」の声が聞こえなかったのは記者クラブの面々か》。《だが、目も当てられなかったのは、NHKだ。…政治部の岩田明子記者が解説者として登場し、安倍首相の主張を無批判に繰り返して代弁。これでは北朝鮮の報道と何も変わらない大本営発表だ》。もう、アベ様広報社も広報者も「報道」「ジャーナリスト」を名乗らないでください。
 そして、さらなる問題は、案の定、《2日の参院予算委員会では…と首相が答弁し、首相の権限で自由権を剥奪することができる緊急事態宣言の発動を示唆した。あの会見はこれを言うためのお膳立てだったと言えまいか》…。内閣記者会官邸記者クラブ)が支える《台本劇》《台本営発表》によって、独裁者に愚かな凶器《緊急事態宣言》《緊急事態条項》を与えるなどもっての外だ。

 日刊ゲンダイの記事【安倍首相も国会で認めた 会見は大手メディアとの“ヤラセ”】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269863)でも、《なぜ学校を閉じさせるのか、官邸で会見したが、最後まで具体的な説明はなし。フザケた話だが、ナント、2日の参院予算委員会では、会見自体がヤラセだったことが分かった。…すると安倍首相は悪びれもせず、「詳細な回答ができるように通告を受ける場合がある」と認めたから驚きだ。何を聞かれるか事前に分かっているのなら「与党質問と何ら変わりはないだろう》。


 日刊ゲンダイの記事のタイトルは【コロナで国民に相次ぐ悪夢 まもなく始まる「安倍戒厳令」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269862)である。
 憲法で保障されている主権在民をニッポンで大声で叫べなくなるのでは? 琉球新報のコラム【<金口木舌>権力は国民に由来するでは】において、《▼日本国憲法は国民主権を定めている。…「全ての権力は国民に由来する」と胸を張って言える状況にあるのだろうか》、と問うている。

   『●《全ての権力は国民に由来する》(韓国映画『弁護人』)…
      憲法で保障されている主権在民をニッポンで大声で叫べるか?
    《「全ての権力は国民に由来する」。韓国で大ヒットした映画「弁護人」で、
     主人公の弁護士が法廷で叫ぶ場面がある。…▼日本国憲法は国民主権を
     定めている。…「全ての権力は国民に由来する」と胸を張って言える
     状況にあるのだろうか》

   『●緊急事態条項? ご冗談を。こんないい加減なことしかできない
        独裁政権にさらに凶暴な武器を与えるなんて危険極まりない

    「「北海道の鈴木直道知事が非常事態宣言を…」…アベ様ら無為無策
     無能な政権は壊憲して、
     「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、さらに、
     「緊急事態条項」の導入を…という内心がミエミエでウンザリします」

 愚者で、かつ、独裁者に凶器を与えてはいけない。
 海渡雄一さんの警鐘。レーバーネットでの意見表明【安倍政権による緊急事態宣言、新型インフルエンザ対策特別措置法改正に異議あり!】(http://www.labornetjp.org/news/2020/0303kaido)より。《昨日(3/2)の参院予算委員会で、安倍首相が新型インフル特措法の改正と緊急事態宣言を発すると発言しました。野党の立憲民主党の議員の方々も賛成される方向性だと聞き、大変な危機感を持ちました。この法律と、それを安倍政権が行使することの問題点について、与野党の心ある国会議員の皆さんは自覚してほしいと考え、次のとおり、意見を表明します。この法律では次のような措置が可能となります。全国的かつ急速なまん延により、国民の生活及び経済に甚大な影響を及ぼし、又はそのおそれがあるものとして政令で定める要件に該当する事態となった場合、内閣総理大臣は新型インフルエンザ等緊急事態宣言を行う(第32条)。新型インフルエンザ等緊急事態において、以下の措置が可能になる外出自粛要請、興行場、催物等の制限等の要請・指示(潜伏期間、治癒するまでの期間等を考慮) 都道府県知事は住民に対し外出の自粛を要請できる(第45条第1項)。(海渡雄一)》。
 戒厳令。独裁者気取りで、自身に酔いしれてアベ様が御命じになる…。

   『●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…
         どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?
    《〈政府がヘリパッド「完成」を宣言する12月22日までの165日間、
     あらゆる国家権力が動員され、暴圧の嵐が吹き荒れた。それは
     辺野古で記録された最大瞬間風速をはるかに上回る〉
     〈ここは日本なのか、と目を疑うことがしばしば起きた。戦後日本が
     表向き保障してきた人権や市民的自由が否定され、権力が意のままに
     振る舞う。これは戒厳令なのだ。そう説明するほかになかった〉》

   『●《全ての権力は国民に由来する》(韓国映画『弁護人』)…
      憲法で保障されている主権在民をニッポンで大声で叫べるか?
    「アベ様は、ますます「緊急事態条項」に涎ダラダラでしょう。
     東京新聞の記事【香港の緊急条例 「悪法」には道理なし】…によると、
     《香港政府の林鄭月娥行政長官が「緊急状況規則条例」を発動した。
     立法会(議会)の承認を経ない独善的かつ恣意的な強硬策である。
     これでは、市民の反発と抗議行動は強まるばかりであろう。
     「緊急条例」は行政長官に非常権限を委ねるもので、「公共の安全」を
     理由に、集会や通信など市民の権利を幅広く制限できる。問題は、
     長官らが立法会の承認を得ずに一方的に発動できるとしている点だ。
     手はじめに五日、デモ参加者のマスクを禁じる「マスク禁止規則」を
     制定した。当局は、デモ参加者がゴーグルやマスクで顔を隠しているため
     違法性の認定が難しく、抗議行動が暴力化していると主張。
     禁止規則を正当化しようとしている》」

 最後に、佐高信さんによる書評。日刊ゲンダイ【週末オススメ本ミシュラン/「汚れた桜」/毎日新聞「桜を見る会」取材班 毎日新聞出版】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/269762)にて、《昨年11月20日に開かれた首相官邸記者クラブの「キャップ懇談会」である。完全オフレコで首相と会うこのキャップ懇に「毎日」のキャップは参加しなかった。同紙の政治部長、高塚保によれば、「内部で検討した結果」だという。「毎日」以外は参加したことについて、「ニューヨーク・タイムズ」の元東京支局長、マーティン・ファクラーは「信じられない。桜を見る会が批判されている最中に、内閣記者クラブのキャップが今夜、安倍総理と会食したそうである。メディアの信頼性を考えていないよね」とツイートしたとか。驚き、呆れてだろう。これには2回戦があった。翌12月17日に今度は首相と番記者の懇談会が開かれた。これにも「毎日」は参加せず、今度は「東京新聞」も参加しなかった…「言論の自由は各新聞の共同戦線なしに守れるものではない」と強調する緒方の忠告に従って、「朝日」の幹部は「毎日」や「東京」と共同して安倍の横暴と戦うべきではないか。 ★★★(選者・佐高信)》。

   『●『記者会見ゲリラ戦記』読了
   『●小林節氏…《職業としての権力監視機関として、報道が発達し、
              憲法の重要な柱のひとつとして確立され》た
   『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…
    「最悪の返答」と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機
   『●三宅勝久さん《報道・言論の自由を標榜しながら
      じつのところ会見参加者を選別している…巧みな情報操作》
   『●《オーストラリア各紙は黒塗り紙面で「政府があなたから真実を
       遠ざけるとき、何を隠しているのか?」と読者に問い掛けた》
   『●新聞労連・南彰中央執行委員長による声明【オープンな
     首相記者会見を求める】…「質問をする機会はすべての取材者に…」
   『●内閣記者会政治部記者の露骨な本音は? Passiveな《官邸による
       「望月いじめ」を「黙殺」する形で「加担」》かと思いきや…
    「もう、そんな内閣記者会政治部記者達には《報道》を名乗らないでほしい」

 《神保哲生もツイッターで「僕は手を挙げ続けても当てられない7年間の前に、会見に入ることさえできない20年がありますから、これくらいは大したことないって思えますけど。その間にフリーでも記者クラブと対等に質問ができた民主党政権の3年間がありますが、それが既存メディアを安倍政権に走らせる一因にもなってるわけです」》。アベ様口癖の「悪夢のような旧民主党政権」…あらゆる意味で、悪夢のような最悪な政権はもはや明白です。

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https://lite-ra.com/2020/03/post-5287.html

安倍首相“たった36分”会見はマスコミの責任だ!記者クラブは八百長に応じ、記者は打ち切りに無抵抗、NHKは会見後に岩田明子が…
2020.03.03 07:02

     (会見する安倍首相(安倍晋三Facebookより))

 2月29日土曜日の安倍首相の記者会見に批判が集まっている。それはそうだろう。本サイトでもすでにお伝えしたが、一斉休校要請の具体的な根拠も一切説明しないまま会見はたったの36分で終了。そのうち記者との質疑応答はわずか16分で、ジャーナリストの江川紹子氏が「まだ質問あります!」と声をあげているにもかかわらず、「予定時間をだいぶ過ぎている」という理由で会見は強制終了されてしまったのだ。

 じつは、昨日2日の参院予算委員会ではこの問題についても追及が及んだ。立憲民主党の蓮舫参院議員は「江川紹子さんの質問になぜ答えなかったのか」と質問すると、安倍首相はこう答弁した。

「あらかじめ記者クラブと(官邸)広報室側で、ある程度の打ち合わせをしているというふうに聞いているが、時間の関係で打ち切らせていただいた

 会見が茶番劇であることを自ら暴露する答弁もびっくりだが、この答弁に対し、蓮舫議員は「(会見の)そのあと重要な公務がありましたか?」と質問すると、安倍首相は平然とこんなことを言い出したのだ

「そのあとも打ち合わせをおこなった

 まったくよく言ったものだ。首相動静を確認すると、安倍首相は会見終了の21分後には官邸をあとにし、そのまま私邸に帰宅しているからだ。そうやってすぐに家に帰る時間があるのなら、記者の質問に最後まで答えるのが当たり前だが、しかし安倍首相は「基本的にいつも総理会見はおこなわれている」と開き直ったのである。

 あの茶番劇会見を正当化したのは安倍首相だけではない。菅義偉官房長官も昨日の会見で、総理はていねいに説明したと評価した上で、「事前の案内は20分程度で会見をおこなったが、結果的に35分間だった」と説明している。安倍首相や菅官房長官は、「事前に20分」と時間をあらかじめ区切り、「記者クラブと(官邸)広報室側で、ある程度の打ち合わせ」した上でおこなっている、総理会見はそういうものなのだと主張しているのである。

 たったの20分で「ていねいな説明」だと言い張る総理大臣に国民が納得できるはずがないが、しかし問題なのは、そのたったの20分の会見に抗議をするでもなく受け入れている、記者クラブの記者たちの姿勢だ

 実際、江川氏が「まだ質問あります!」と声を上げている最中、他の記者たちは会見場を立ち去る安倍首相を黙って見過ごし江川氏をシラッとした様子でチラ見している記者もいた。いや、そもそも新型コロナにかんして安倍首相が記者会見を開くのはこの日が初めてだったというのに、用意された記者席には空席もあったほど。つまり、最初から「どうせいつもの茶番だ」「質問で手を挙げても当てられない」という諦めが、記者席には漂っていたのだ。


■長野智子がトランプと闘う米メディアと比較し「日本の現状ひどすぎる」

 『サンデーステーション』(テレビ朝日)キャスターの長野智子は、〈発言内容はともかく、私が出席したトランプ大統領の会見では「時間の限りいくらでもどうぞ」と何度も対立してきたCNN記者含め丁々発止質疑応答している。日本の現状ひどすぎる〉とツイートしていたが、これはトランプ大統領でさえ記者の質問に答えているというよりも、記者たちがトランプ大統領が質問に答えないのを断じて許さないからだ

 現に、質問に答えないトランプ大統領やホワイトハウスの広報体制に対し、記者たちは怯むことなくガンガン質問を浴びせかけ、政権に批判的なCNNやニューヨーク・タイムズなどを会見から締め出した際には、AP通信やタイム誌は一緒になって会見をボイコットし、ホワイトハウス記者会も抗議声明を発表。また会見でトランプを厳しく追求したCNNの記者が記者証を取り上げられた際も、ライバル社でありトランプ寄りのFOXニュースも含め記者を支援した。報道官が菅官房長官のようにまともに質問に答えず批判的なメディアには強権的な姿勢を見せても、記者たちは食い下がって何度も質問を繰り返し、ときには紙面や番組ではっきりと「嘘つき」「バカ」「大バカ」「最悪の返答」と批判を浴びせている

 これこそが不誠実な政権担当者へのジャーナリズムの本来のあり方だが、かたや日本の官邸記者クラブは、たったの20分間しかセットされていない会見を「短すぎる!」「こんなものは受け入れられない」と突っぱねることもせず、挙げ句、打ち合わせにまで応じ、質問を求める記者に白い目を向ける有様。そして、まんまと安倍首相に「基本的に総理会見はそういうもの」と逃げ道を用意してしまったのだ。朝日や毎日新聞といったリベラル系メディアは会見を打ち切ったことを批判的に伝えたが、記者クラブとしてそれに加担しておいて、何を言っているのだろう。

 だが、目も当てられなかったのは、NHKだ。NHKは記者会見を生中継したが、会見後には「安倍首相にもっとも近い記者」とも呼ばれる政治部の岩田明子記者が解説者として登場し、安倍首相の主張を無批判に繰り返して代弁。これでは北朝鮮の報道と何も変わらない大本営発表だ。

 手柄を立てたいというだけで後先考えずに一斉休校要請をおこなうという独断政治に対し、直接声をあげることさえできないメディア……。こんな状態のままでは、国民の生命と安全を守れない無能政権をただのさばらせるだけだろう

(編集部)
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●②内閣記者会が支える《台本劇》《台本営発表》、そして、愚者にさらなる凶器《緊急事態宣言》《緊急事態条項》を与える愚かさ

2020年03月06日 00時00分00秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



その①へ】

リテラの記事【安倍首相“たった36分”会見はマスコミの責任だ!記者クラブは八百長に応じ、記者は打ち切りに無抵抗、NHKは会見後に岩田明子が…】(https://lite-ra.com/2020/03/post-5287.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/首相の記者会見と言うべきでない「台本劇」】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202003030000064.html)。
吉田央記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]首相会見は「台本営発表」?】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/542461)。


 2点。1点目は、内閣記者会が支える《台本劇》《台本営発表》、もう一点は、愚者にさらなる凶器《緊急事態宣言》《緊急事態条項》を与える愚かさ。


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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202003030000064.html

コラム
政界地獄耳
2020年3月3日8時19分
首相の記者会見と言うべきでない「台本劇」

     (会見場を後にする安倍首相(左から2人目)(2月29日=共同))

★2月29日の首相・安倍晋三の会見の評判が悪いことは国民の知るところだが、この政権を自民党や財界と共に支えてきた政権の共犯者がいる。内閣記者会官邸記者クラブ)だ。最近も東京新聞の女性記者の質問を官房長官・菅義偉が遮ったり、無視したりとあの手この手を使っていたことが話題となったばかりだ。

★この会見の時に配布された「内閣総理大臣記者会見の幹事社質問」(案)には幹事社ほか新聞、テレビ、海外メディアの質問が首相から受け付けられたが、いずれも指名される者が決まっており、質問と答弁が書かれていた。ツイッターで東京新聞労働組合が「台本通りの首相会見を許してる官邸詰めの記者たち恥を知らねばならない。突如の休校要請ひとつ取っても何も答えてないに等しいではないか。なぜ幹事社は聞いたことに答えろと言わないのか?」の意味が分かった。

★ビデオジャーナリスト・神保哲生もツイッターで「僕は手を挙げ続けても当てられない7年間の前に、会見に入ることさえできない20年がありますから、これくらいは大したことないって思えますけど。その間にフリーでも記者クラブと対等に質問ができた民主党政権の3年間がありますが、それが既存メディアを安倍政権に走らせる一因にもなってるわけです」と指摘する。今更記者クラブの弊害や問題点をあげつらう気はないが、2日の参院予算委員会では「あらゆる可能性を想定し、国民生活への影響を最小限に、最小化するために緊急事態宣言の実施も含め、新型インフルエンザ等対策特別措置法と同等の措置を講ずることが可能となるよう、立法措置を早急に進めることとする」と首相が答弁し、首相の権限で自由権を剥奪することができる緊急事態宣言の発動を示唆した。あの会見はこれを言うためのお膳立てだったと言えまいか

★その台本劇が内閣記者会のルールだというなら、もう記者会見などと言うべきではない首相の説明を記者が支えて聴く会というべきだ。答えの用意されている質問しか答えないことをいくら今まで許容していても、「この会見だけはできる限り質問に答えてもらう」とその場で幹事社が言えばよかったのではないか。ジャーナリスト・江川紹子の「まだ質問があります」の声が聞こえなかったのは記者クラブの面々か。(K)※敬称略
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/542461

[大弦小弦]首相会見は「台本営発表」?
2020年3月4日 08:1

 1月に発生した新型肺炎への対応で、安倍晋三首相による初めての記者会見は2月末だった。「1~2週間が終息できるかの瀬戸際」なので「第2弾の緊急対策を10日程度で取りまとめる」と言う

▼7~14日が重要なのに、対策のまとめに10日かけたら遅いのでは行政府の長の会見が、なぜ発生から1カ月半もたってからなのか。疑問が次々に浮かぶ

▼用意された原稿を20分ほど読み上げ、記者の質問は広報官が5問で打ち切った。よほど大事な日程があったのかと首相動静を見ると、30分後に帰宅していて目を疑った

▼日本中が驚いた一斉休校が必要な科学的根拠は休業補償の詳細は。知りたいことが山ほどあるのに消化不良が募る。こんな会見を許した記者クラブにも風当たりが強い。なぜ時間制限を受け入れるのか

▼首相は、記者の質問にも原稿を読んで答えた記者側が事前に通知していたからだ。「台本ありきの茶番ではないか」と批判がある。回答に疑問が残る時、重ねて聞く更問(さらと)もなく、丁々発止とほど遠い

▼フリージャーナリストの江川紹子さんは「まだ聞きたいことがあります」と食い下がったが、無視された。ここは大手の記者が一緒に声を上げてほしかった首相会見がシナリオに沿った台本営発表では知る権利に応えられず、メディアが国民の信を失う。(吉田央
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その①へ】

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●カジノ利権だけでなく、沖縄基地利権でも蠢いてきた人々…容認派知事が誕生していれば《カジノは沖縄観光の性格》を変容…

2020年01月14日 00時00分28秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ 琉球新報 2019年2月24日)↑]



吉田央記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]IR汚職に思う 故翁長知事の「良識」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/519293)。

 《韓国に江原カンウォン)ランドというカジノがある。地元は炭鉱の街。廃鉱に危機感を募らせ、活性化の起爆剤として誘致したが逆効果だった。入場者の99%が韓国人。ギャンブル依存症、破産、薬物汚染が広がり、15万人の人口が3万人台に落ち込んだ》。

   『●賭博場開帳が《人口減、税収減など、横浜の将来への
     強い危機感》を払拭し、《市民が誇れる、持続可能な街作り》に?
    《「江原(カンウォン)ランド」…カジノがくれば、雇用が増え、
     観光客が殺到して税収が増え、町は活気づく……そのはずだったが、
     数年後には風俗店と質屋とサラ金が立ち並ぶ異様な町へと変貌した。
     増えたのはギャンブル依存症患者、自殺、犯罪。…マカオ編では…
     ショックだったのは「カジノとホテル、食事そして女性がセット
     いくら」と表示する広告が、町のあちこちに貼られている風景。
     賭博と売春はつきもの》》

 お維からの離党で御終い?
 沖縄タイムスの【社説[下地氏100万円受領]潔く議員辞職すべきだ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/518889)によると、《カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件が沖縄関係国会議員に飛び火した。東京地検特捜部に贈賄容疑で逮捕された中国企業「500ドットコム」側が現金を配ったと供述している元郵政民営化担当相で日本維新の会の下地幹郎衆院議員(58)=比例九州=が那覇市の事務所で記者会見し、100万円を受け取ったことを認めた。前回の衆院議員選挙期間中の2017年10月15日ごろ、100万円が入った封筒を選挙資金として選挙事務所で職員が受領したという》。

   『●「米ラスベガス・サンズに日本に参入する免許を与えるよう
            強く要求」されておきながらアベ様は平気で…
   『●大阪「ト」の万博、お維とアベ様らが賭博場開帳のために 
          《血税をつぎこむための隠れ蓑》…上前はどこに?
   『●賭博場開帳…《ばくちで生きながらえる自治体になりたい》
        というカジノ誘致横浜市長の後ろ盾が最低の官房長官
   『●賭博場開帳が《人口減、税収減など、横浜の将来への
     強い危機感》を払拭し、《市民が誇れる、持続可能な街作り》に?
   『●《…人の不幸で金もうけ。カジノ誘致への心配は数々
     あれど、もう一つ不安の種が加わった。「政治汚職の温床」》
    「《他人の不幸や不運を踏み台に》するカジノ、その裏では…
     《政治汚職の温床》、自民党議員やお維関係者らによる薄汚さ」

   『●カジノ汚職とお維議員の関与? 《仲里容疑者が金を渡した
     と供述した維新の議員はまったく別の幹部クラスの議員だという》
    「リテラの記事【朝日の元旦スクープ「中国企業が『金を渡した』
     と供述の国会議員5人」は誰か? 名前の挙がっていなかった
     元防衛相ら大物も】」

   『●《下地幹郎や宮崎政久、岩屋毅といった議員たちの名前が…
     カジノ利権だけでなく、基地利権でも蠢いてきたのではないのか》
    「目取真俊さんのブログ…《IR汚職で下地幹郎宮崎政久岩屋毅
     といった議員たちの名前が挙がっている。いずれも辺野古新基地建設を
     推進してきた面々だカジノ利権だけでなく、基地利権でも蠢いてきた
     のではないのか。新基地建設が長引き、予算が膨らめば膨らむほど、
     金が入ると笑う者たちがいる。こういう連中のために、沖縄県民は
     苦しめられるのだ》」

 琉球新報の【<社説>下地氏に100万円 裏金受領したなら辞職を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1053546.html)によると、《またもや政治と金を巡る疑惑が表面化した。100万円もの大金を事務所が受領したにもかかわらず、報告を受けたかどうか「覚えていない」と言う。政治資金の管理のずさんさには驚くほかない…5人のうちの1人、元郵政民営化担当相で、日本維新の会衆院議員の下地幹郎氏=比例九州=が、2017年10月の衆院選期間中に、「500」社元顧問から現金100万円を受領したと認めた。下地氏によると、事務所の職員に元顧問が現金入りの封筒を手渡したという。政治資金や選挙運動に関する収支報告書に記載しておらず、政治資金規正法などに抵触する疑いが強い。政治資金規正法は、政治活動の透明性を確保するため、収支の作成、公表を義務付けている。受領した100万円が記載されていない以上、収支不明の裏金である。このような不透明な現金がいとも簡単にやりとりされているとすれば、由々しき事態だ》。

 カジノ汚職と沖縄基地利権、そして、お維。
 リテラの記事【IR汚職の維新・下地議員と菅官房長官の関係! カジノは辺野古基地建設とセット、中国マネー貰っていたのは米軍基地推進派】(https://lite-ra.com/2020/01/post-5194.html)によると、《やはり金は渡っていた──。6日、日本維新の会の下地幹郎衆議院議員(比例九州)がIR汚職疑惑で中国企業「500ドットコム」から現金を受け取っていたと認めた。さらに、現金授受を否定していた船橋利実議員(比例北海道)も本日、500ドットコムとカジノ事業を計画していた札幌市の観光会社幹部から100万円を受け取っていたと認めた》。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/IR汚職下地幹郎は「離党で済む話か」】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001090000113.html)/《★これについて共産党副委員長・市田忠義は「離党で済む話か。職務権限の有無にかかわらず政治家には政治的、道義的責任が問われる。カジノ企業から百万も受け取り報告書にも記載せず。ただ『早め』の離党で沈静化をはかろうとする。その魂胆が間違っているのだ」とツイッターで厳しく指摘している。それでなくとも下地は地元に親族企業「大米建設」や中国や台湾と航路を結ぶ「南西海運」を擁し、沖縄の地域政党「政党そうぞう」代表で県内に議員を抱える。政治家としては検察の言う職務権限以上に見えない職権を持つともいえる。 ★県内政財界に強い影響力を持つこと自体がカジノ沖縄参入の決定権を持つ役職とは別に、機能すると考えられる。だからこそあらぬ嫌疑をかけられぬように身ぎれいにしておくべきことなのではないか。日本維新の会代表・松井一郎大阪市長は「政治資金規正法違反にあたり、議員辞職すべきだ」と厳しく反応している。維新関係者が言う。「松井の議員辞職は同党に在籍していたNHKから国民を守る党副党首・丸山穂高を除名した時と同じ対応。いうだけだ。そもそも官房長官・菅義偉と当選同期で自民党に戻りたくて菅の方ばかり向いていた下地が煙たかった。いい機会だから排除しただけ大阪のカジノ構想に邪魔にならないで欲しいとの思いだけ」。早々の離党であとは収支報告を修正申告して切り抜けようとする灰色高官・下地に救いの手を差し伸べるのは丸山穂高か》。

 カジノ利権に、さらに、基地利権。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/519293

[大弦小弦]IR汚職に思う 故翁長知事の「良識」
2020年1月8日 07:51

 韓国に江原カンウォン)ランドというカジノがある。地元は炭鉱の街。廃鉱に危機感を募らせ、活性化の起爆剤として誘致したが逆効果だった。入場者の99%が韓国人。ギャンブル依存症、破産、薬物汚染が広がり、15万人の人口が3万人台に落ち込んだ

▼賭けに負けた人から最後の財産をむしり取るため、車の質屋が並ぶ。視察した前参院議員の糸数慶子さんは「誘致した商工会関係者さえ『私たちが失敗の張本人です』と認めていた」と振り返る

▼カジノを含む統合型リゾート(IR)汚職は沖縄も舞台に。県関係2人の容疑者が中国企業の意向を受け、2017年にわいろを配った疑いがある

▼当時の翁長雄志知事はカジノ反対を公約し、当選した。知らぬはずはない。それでも容認派の知事が誕生すると信じ、カネをばらまく。仮に容認したら、国内外の利権が一斉に沖縄へ押し寄せただろう。今更ながら、翁長さんの判断は良識的だったと思う

▼公約づくりを主導した選対幹部は「陣営に賛否両論あったが、カジノは沖縄観光の性格を変える可能性があるという意見でまとまった」と話す

▼美しい自然という魅力が色あせ「ギャンブルの島」のイメージが広がる危機感だ。糸数さんは韓国でこう言われた。「炭鉱しかない街だから誘致した。観光資源が豊富な沖縄にカジノは不要では」。同感だ。(吉田央
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●2019年7月参院選、またしても今回も「眠り猫」だった皆さん…〝上手く行った〟メディアコントロール

2019年07月24日 00時00分11秒 | Weblog


沖縄タイムスの吉田央記者によるコラム【[大弦小弦]どの仕事にも当てはまる金言】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/446113)。
琉球新報の記事【対馬丸撃沈、教員に説明 疎開時の日誌に記述】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-955339.html)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>明日の天気は変えられるか】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-955331.html)。
週刊朝日のコラム【室井佑月「いいっ放しにさせるな」】(https://dot.asahi.com/wa/2019071700008.html)。

 《「ラクダの尻の穴まで探したが、そんな証拠はない」。公開中の米映画「記者たち」の一場面。2003年に米国が始めたイラク戦争前、「イラクに大量破壊兵器が本当にあるのか」と尋ねる記者に、米政府の情報機関職員が真っ向から否定する ▼大統領、副大統領、国防長官は戦争へひた走る。現場が「証拠はない」という情報を上げても、政策決定権者が握りつぶす。逆に、確証の乏しい疑惑を有力紙にリークし市民を誘導する》。
 《日誌には、かん口令が敷かれていた対馬丸の撃沈について、県が教員らに秘密裏に説明したとみられる記述などがある》。
 《故事「朝三暮四」…▼選挙中の事実検証はもちろんだが、政治家の公約はどうなったのか選挙後に確認することも次の投票時の判断材料になる。鍵となる要素の一つが、候補者の政見などをまとめた選挙管理委員会配布の選挙公報だろう ▼公選法で衆参両院議員選と知事選で発行が義務付けられている。だが選挙後の取り扱いに定めがなく、毎日新聞によると、沖縄県などを除き半数の都道府県が選挙後にホームページから削除している》。
 《考えられるに、選挙を盛り上げたくないんだな。各局ともアリバイ作り的に、「選挙にいきましょう」とアナウンサーが軽く訴えるくらいにしておく。これも政権与党に対する忖度なのか? だってさ、09年の衆議院選は投票率が69%で、自民党の議席占有率は24%とボロ負けした。でも、その後14年と17年では、投票率が52~53%で自民党の議席占有率は60%を超えてしまう》。

 アベ様の「政」で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール2019年7月参院選でも、見事に発揮された。この間、投票行動のための情報は、特にテレビでは、ほとんど発信されなかった。少なくとも、以前に比べれば、はるかに少ない。

   『●「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。
       もう二度とごめんだ」…「九条の碑」早期建立を呼び掛け
   『●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…
   『●アホらしき税収不足! 日本の「報道の自由度」72位で、
               「パナマ文書を調査しない国は…と日本くらい」
   『●沖縄県知事選で「ファクトチェック(事実検証)」報道…
           「ネット上にはびこるデマやうそ、偽情報を検証」
   『●「この27年間の変化は法人税が9兆円…
      所得税が4兆円減り、消費税が14兆円増えたことだけなのだ」
   『●薔薇マークキャンペーン《消費税増税凍結(むしろ…
       5%に減税することを掲げる…)》…むしろ消費税制廃止を
   『●映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』《その中で…
      ナイト・リッダー社の記者たちは政権のウソを報じ続ける》
   『●【<金口木舌>権力はうそをつく】《イラク戦争…
        大量破壊兵器の保有は後に捏造だと明らかになった》
   『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟
      メディアコントロール…「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…
   『●《メディアコントロール》…こんな「広報」マスメディアばかりでは
                第25回参議院議員通常選挙が思いやられる
   『●身の回りの選挙に行かない「2/4」の「眠り猫」な方を説得し、
                   選挙に行って野党に投票してもらいましょう
   『●東京新聞「本音のコラム」【「動かぬ証拠」 前川喜平】
        【「情勢は流動的」 斎藤美奈子】…野党に投票を!

 情報管制・情報隠蔽。「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」。壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」といったとを許していいのか? その先にある、緊急事態条項創設も? 与党自公及び癒着党お維の議員をあわせても、参院では、2/3を下回り、壊憲の発議は、野党議員が「協力」しない限り出来なくなったことは、良かった。自民党単独での過半数確保は出来なかったものの、公明の議員数は増加し、与党で過半数を大きく越えている。消費増税などのデタラメは、アベ様達的には「信任を得た」と嘯くでしょう。いくら民意を示しても、沖縄では、辺野古破壊は止まらないし、沖縄イジメも止まない。また、アノ癒着党お維の議員数も増加した。特に大阪では、お維・お維・自・公とういう悪夢のような結果だ。

 情報消去。息吐く様にウソをつく…ウソツキ達に政権を任せていてはいけない。選挙に行きもしない「眠り猫」のままでは何も変わらない。投票率が48.8%、あまりに酷すぎる数字だ。

 情報垂れ流し。メディアの《いいっ放し》。ファクトチェックなし。過去の教訓が全く活かされていない。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/446113

[大弦小弦]どの仕事にも当てはまる金言
2019年7月17日 10:11

 「ラクダの尻の穴まで探したが、そんな証拠はない」。公開中の米映画「記者たち」の一場面。2003年に米国が始めたイラク戦争前、「イラクに大量破壊兵器が本当にあるのか」と尋ねる記者に、米政府の情報機関職員が真っ向から否定する

▼大統領、副大統領、国防長官は戦争へひた走る。現場が「証拠はない」という情報を上げても、政策決定権者が握りつぶす。逆に、確証の乏しい疑惑を有力紙にリークし市民を誘導する

開戦をいさめる通信社裏切り者と世論の批判を浴びる孤立する記者に、編集局長が「われわれは、わが子を戦争に取られる者の味方だ。他人の子を戦争に送る側にはつかない」と宣言する。米軍基地を抱える沖縄の記者として、立ち位置を再確認させてもらった

▼公開中の日本映画「新聞記者」も、記者と国家権力が題材。政府が隠ぺいする機密に挑む主人公は、同じく記者だった父の言葉を思い返す。「誰よりも自分を信じ、疑え」

▼都合の悪い事実を調べると、権力側は誤報になるよと揺さぶってくる。信じるに足る取材を重ねたか、問われる

▼つかんだ情報を真実と思い込むと、過ちを犯す。米紙ニューヨーク・タイムズはイラク戦争後、記事が「正確でなかった」と読者に謝罪した。自分への信頼と疑問。どの仕事にも当てはまる金言と思った。(吉田央
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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-955339.html

対馬丸撃沈、教員に説明 疎開時の日誌に記述
2019年7月18日 05:00
対馬丸 沖縄戦 学童疎開 日誌

     (翁長以清さんが残した学童疎開中の日誌)

 沖縄戦当時、学童疎開の引率教員だった翁長以清(いせい)さん(故人)が疎開先の宮崎県で記した日誌などが、このほど那覇市歴史博物館に寄贈された。日誌には、かん口令が敷かれていた対馬丸の撃沈について、県が教員らに秘密裏に説明したとみられる記述などがある。併せて1946年に疎開中の教員らが新時代の教育を目指して立ち上げた「宮崎県集団学童関係教職員連盟」の綱領なども寄贈された。疎開時の日誌4冊は19日から9月2日まで同館の常設展で公開される。

     (現役教員だった頃の翁長以清さん(那覇市歴史博物館提供))

 同館によると、学童疎開に関する日誌的記録の発見は与那原町、名護市に続き県内で3例目。同館の外間政明学芸員は「当時の状況を知る一級の1次資料だ」と強調した。

 翁長さんは1916年生まれの那覇市出身。44年8月に久茂地国民学校の児童を率いて宮崎県へ疎開し、46年10月に引き揚げた。各小学校の校長などを歴任し、2008年に亡くなった。生前の日誌など200点の資料が今年5月に遺族から寄贈された。

 対馬丸関連とみられる記述は1944年9月29日の日誌にある。同日、沖縄県援護課長を囲み懇談会が行われた。「1、遭難児童に対し慰問金伝達 2、疎開船遭難について」といった議題から、対馬丸について触れられたと考えられる。外間さんは「(対馬丸遭難の情報が)漏れ聞こえてくるので一元管理するために先生方に説明したのではないか」と指摘した。

 出発直前の44年8月15日には県議事堂で引率者協議会が行われ、県から「引揚(原文のまま。疎開の意味)は逃避行にあらず。少年兵としての出征なり」と児童に教え込むよう指示されたとある。「純粋な日本語の指導に力を入れていたことも記されている。

 宮崎県集団学童関係教職員連盟の綱領は46年6月に書かれた。「新沖縄建設の重責に耐える人物を育成せん」「民主主義教育の発展に貢献せん」と記され、戦時中の教育から転換している。この綱領など、疎開中の日誌以外の資料も今後展示を検討する。
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-955331.html

<金口木舌>明日の天気は変えられるか
2019年7月18日 06:00
参院選 ファクトチェック 選挙公報 有権者 金口木舌

 中国・宋の猿回しが、食事のトチの実を朝三つ夕四つにすると言うと猿たちが怒るので、朝四つ夕三つにしたら喜んだ。目先の違いに惑わされ、本質に気づかないことを表す故事「朝三暮四」だ

▼今回の参院選で数字や説明にマジックはないか。琉球新報はファクトチェックを継続している。選挙前から政治家の発言のファクトチェックを毎日新聞や朝日新聞、東京新聞も展開している

▼選挙中の事実検証はもちろんだが、政治家の公約はどうなったのか選挙後に確認することも次の投票時の判断材料になる。鍵となる要素の一つが、候補者の政見などをまとめた選挙管理委員会配布の選挙公報だろう

▼公選法で衆参両院議員選と知事選で発行が義務付けられている。だが選挙後の取り扱いに定めがなく、毎日新聞によると、沖縄県などを除き半数の都道府県が選挙後にホームページから削除している

▼「選挙が終わっても選挙公報を消さないで」と選挙公報を活かす会が総務省に1万7600筆の署名とともに要望を提出した。「忘れることは喪(うしな)うこと」と喝破した政治学者の岡野加穂留氏は、民主主義の命運を巡り「明日の天気は変えられないが明日の政治は変えられる」と有権者に希望を託した

▼「朝三暮四」には口先でうまく人をだますという意がある。だまされないために有権者にできることは何か、改めて考える。
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https://dot.asahi.com/wa/2019071700008.html

室井佑月いいっ放しにさせるな
連載「しがみつく女」
室井佑月2019.7.18 07:00週刊朝日#室井佑月

 作家・室井佑月氏は、テレビ各局の「党首討論」に疑問を呈する。

【この記事のイラストはこちら】
イラスト/小田原ドラゴン

*  *  *

 この原稿を書いているのは7月7日。21日投開票の参議院選は、まったく盛り上がっていないように感じる。このままだと投票率が下がる? いやいや、そんなことあってはならない。

 なぜ、メディアは選挙を盛り上げようとしないのだ。やろうと思えば、いかようにでもできるはず。

 2020年の東京オリンピックなんて、来年をピークに盛り上げる気満々じゃん。数々のヒット商品、パンナコッタとかタピオカとか作ってきてるしな。ある番組でココアが身体に良いって話をしたら、ココアがスーパーから売り切れになったくらいじゃん。

 考えられるに、選挙を盛り上げたくないんだな。各局ともアリバイ作り的に、「選挙にいきましょう」とアナウンサーが軽く訴えるくらいにしておく。これも政権与党に対する忖度なのか?

 だってさ、09年の衆議院選は投票率が69%で、自民党の議席占有率は24%とボロ負けした。でも、その後14年と17年では、投票率が52~53%で自民党の議席占有率は60%を超えてしまう。

 かつての自民党の首相が「無党派層は寝ててくれと発言して叩かれたことがあったけど、口に出すか出さないかの差こそあれ、本音はおなじなんではない? で、そこらへんをメディアは忖度しているんではない?

 テレビ各局で党首討論を行っているが、時間が短すぎてまるで意味がわからない。野党側や司会者が質問しても、安倍首相の言い切り言い逃げになってしまっている。

 それで、各党の主張を報じたといえるのか? 党首討論が終わった後、その番組で先ほどの党首たちの発言について、徹底的にファクトチェックをすべきじゃね? メディアの意味や意義ってそこにあるのだし。たとえば安倍首相は党首討論で、アベノミクスの成果を語る。「全都道府県で1倍超の有効求人倍率」「歴史的な低失業率」「税収はバブル期を超えた」という。

 けれど、12年から18年の間で、非正規雇用は306万人も増えてしまった。12年から17年の間で、年収200万円に届かない人も36万人増えた。6月18日付の朝日新聞DIGITALの「年収200万円未満が75% 非正規のリアルに政治は」によれば、非正規雇用が10人に4人にまで増え、そのほとんどの年収が200万円に満たないそうだ。「税収はバブル期を超えた」というのも、うちら国民から非情にかき集めただけの話だって、その上がった税収って消費税だもん。逆に法人税や所得税は減らした

 7月3日の日本記者クラブ主催の党首討論でも、モリカケ問題を問われ、あの方は、「安倍晋三小学校」なんてなかったという話をされた。だから、ぜんぶ嘘といいたいのだろう。

 でも、嘘をついているのはどっちだ? 学園はその名で寄付を募っていたし、近畿財務局職員が大阪府庁を訪ねた際の記録にもその名が残っているわい

※週刊朝日  2019年7月26日号
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●《中国の海洋進出への対抗策というが、住民の安心をないがしろにして、地域の平和を守るといえるの》か?

2019年05月26日 00時00分47秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



東京新聞の社説【陸自離島配備 住民の理解なしでは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019050602000186.html)。
沖縄タイムスの吉田央記者によるコラム【[大弦小弦]負担を沖縄に封じ込める構図は、脈々と続いている】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/417117)。
東京新聞の社説【沖縄復帰47年 真に憲法の仲間として】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019051302000145.html)。

 《南西諸島への陸上自衛隊配備を巡り、防衛省による不誠実な住民対応が目立つ。配備は中国の海洋進出への対抗策というが、住民の安心をないがしろにして、地域の平和を守るといえるのだろうか。防衛省への住民の不信が噴出しているのが、沖縄県宮古島市だ》。
 《米国務省の元幹部が、1993年に在沖米海兵隊の本土移転を望んだが、日本政府がまったく耳を傾けなかったと本紙に証言…▼当時は社会党も参加した8党連立政権。今の自公政権、「最低でも県外」を掲げた民主党政権を含め、歴代政権がことごとく沖縄駐留に固執する。なぜか ▼…。最も核心的だと思った説明は「要するに、沖縄にいま海兵隊がいるからだ」》。
 《沖縄は十五日、本土復帰四十七年を迎える。しかし、沖縄の人権や自治は今なお、日本国憲法のにある状況ではないか。復帰の意味を問い直すときだ…憲法九条の碑。「日本國(こく)民は正義と秩序を基調とする國際平和を…」。旧字体で条文を刻んだ金属板が埋め込まれ、柱の上には植物の萌芽(ほうが)のごとく九条の精神が世界に満ちるように、との願いを込めた彫刻が掲げられている》。

   『●辺野古破壊という大愚を続行…民意無視、
     《地方自治や民主主義、県民の尊厳をどう考えるか…自身の見解を》
   『●武藤類子さん《沖縄で闘っている人の言葉…
      「国を相手にケンカしたって勝てない。でも、おれはやるんだ」》
   『●与那国島や石垣島、《沖縄は名護市辺野古だけでなく、
          宮古島もまた国防のために政府に翻弄されている》
   『●虚偽説明…《宮古島では、島民の基地負担は
      ますます重くなっている。政府がやってるのはいじめそのもの》
   『●沖縄イジメ…《この74年間、沖縄戦以来、陸兵が軍服を着て
                 宮古島を闊歩する姿など誰も見たことはない》
   『●「沖縄は米国の植民地ではない。私たち沖縄県民は、
        米国民との友好は望むが、服従は望んでいない」――。
   『●《支持者と反対者が排他的に対立》…
     排他的に対立させているのは、与党自公や癒党お維の側ではないのか?
   『●辺野古破壊《移設方針は揺るがないとの政府の姿勢》…
        アベ様や最低の官房長官らの無為無策・無能ぶりの表れ

 地域を分断し、「標的の島」となることを押し付ける。
 辺野古破壊と壊憲…アベ様という独裁者が種々のクダラナイ理由を持ち出して壊憲を叫ぶ今ごろになって、《保守系の翁長雄志那覇市長》のこの言葉の意味を痛感させられる…「憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復だ」……『●沖縄の「屈辱の日」を祝う神経』。

 《漁師達が知らずに漁をしていた》…無茶苦茶である。沖縄では、《こんな風に、住民はあっけなく危険にさらされるのか》。 
 沖縄タイムスの記事【米空軍、被ばく恐れ沖縄の離島未調査 1995~96年鳥島での劣化ウラン弾誤射 2010年9月まで実施せず】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/417133)によると、《1995~96年に米軍機が鳥島射爆撃場(沖縄県久米島町)で劣化ウラン含有弾を誤射した事故の後、米空軍が兵士の被ばく懸念から少なくとも2010年9月まで鳥島での動植物の生息状況や水質などを調べる通常の環境調査を実施していなかったことが分かった》。
 《劣化ウラン含有弾を誤射》《兵士の被ばく懸念》…沖縄の市民の命は?

 東京新聞の記事【筆洗】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2019050802000146.html)によると、《小林一茶の<痩蛙(やせがえる)まけるな一茶是(これ)に有(あり)>…▼そのカエルの両生類は40%超が絶滅の危機にあるらしい。国連の科学者組織が六日に公表したショッキングな報告書である。これによると世界で百万種の動植物が絶滅の危機にひんしており、その速度は過去一千万年の平均と比較し数十倍から数百倍に上るそうだ▼百万種類の動植物を絶滅に追いやろうとする犯人はだれかといえば、もちろん、人間である。人間の活動が森を消し、陸地を変え、海に影響を与えた結果である。世界の陸地の75%が人間によって、改変された》…。
 《生物多様性の生きた教科書》や美ら海を破壊する愚かな国である。

 そして、森や海に加えて、《次代に残すのは「不戦」》でしょうに、この国は…。

   『●「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。
       もう二度とごめんだ」…「九条の碑」早期建立を呼び掛け
    「「対馬丸」…《あの戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ》、と。
     そして、沖縄県7ヵ所目、大宜味村内での「九条の碑」早期建立を
     呼び掛けておられます。《「戦争の前にまず教育がおかしくなる」と指摘し、
     教育の戦前回帰」を懸念する》、本当にそうです。ハタやウタを子供たちに
     強制し、教師の内心をかき乱す…。洗脳するが如く、幼児や幼子に
     「教育勅語」を暗唱させる…。
      壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」といった
     こを許していいのか? その先にある、緊急事態条項創設をも。
     《沖縄は全国の半数を占める。住民を巻き込んだ地上戦を経験し、
     平和憲法への思いは強い。「未来ある子孫への贈り物」。大宜味村の碑は、
     そう刻む予定だ。次代に残すのは「不戦。メッセージは明確だ》。
     《不戦を誇る国であれ》と願う」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019050602000186.html

【社説】
陸自離島配備 住民の理解なしでは
2019年5月6日

 南西諸島への陸上自衛隊配備を巡り、防衛省による不誠実な住民対応が目立つ。配備は中国の海洋進出への対抗策というが、住民の安心をないがしろにして、地域の平和を守るといえるのだろうか

 防衛省への住民の不信が噴出しているのが、沖縄県宮古島市だ。

 三月下旬、陸自駐屯地が開設され約三百八十人の警備隊が発足した。ところがないはずの弾薬庫が敷地内に造られ多目的誘導弾(ミサイル)迫撃砲が搬入されていたことが判明した。弾薬保管なしを条件に、反対から容認に転じた周辺住民にとっては「だまし討ち」だろう。

 四月、隊旗授与式に訪れた岩屋毅防衛相は「説明不十分だった」と謝罪。陸自は誘導弾などを島外に搬出した。駐屯地には来年以降ミサイル部隊も加わる。同部隊のミサイルなども含め、島内の別の地区に造る弾薬庫が完成次第集約する計画だが、その現地でも地区が弾薬庫整備に反対している。

 防衛省は住民軽視を猛省し抜本的に対応を見直さねばならない。

 沖縄県石垣市では、島の中央部に地対艦・地対空誘導弾部隊など五百~六百人の駐屯地を設けるための用地造成が三月に始まった。

 地元四地区が、軍事標的化や希少動植物の生態系への影響を懸念し反対する中での着工だ。住民側は、四月以降なら義務付けられる環境影響評価避けるため着工を急いだのではとも指摘している。

 事実上容認の姿勢だった中山義隆市長は三選後の昨年七月、受け入れを正式表明した。しかし、反発する住民は民意は定かではないとし、有権者の四割の署名を集めて住民投票を請求。投票実施のための条例案は今年二月の市議会で賛否同数の末、議長裁決で否決されるも、際どい結果に論争は収まらない。市側はもう一度慎重に住民の意思を見極める必要がある。

 政府は二〇一三年の防衛大綱で南西地域の防衛体制強化を打ち出し、沖縄本島のみの配備だった陸自を他の沖縄三島と鹿児島県奄美大島へ展開する方針を決めた。ただ、離島を結ぶ軍事拠点化が地域の安全保障に役立つのか

 沖縄では中国人観光客の増加が著しい。政治的にも日中関係は改善の兆しが見える。そんな一帯の融和感に水を差すことにならないか。冷戦終結で北方対処の任を終えた陸自が、組織維持のため南西地域に役割を求めたとも読める状況である。何より、狭い島内での自衛隊活動は住民の理解抜きに成り立たないと心得るべきだ。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/417117

[大弦小弦]負担を沖縄に封じ込める構図は、脈々と続いている
2019年5月8日 07:21

 負担を沖縄に封じ込める構図は、脈々と続いている。米国務省の元幹部が、1993年に在沖米海兵隊の本土移転を望んだが、日本政府がまったく耳を傾けなかったと本紙に証言した

▼当時は社会党も参加した8党連立政権。今の自公政権、「最低でも県外」を掲げた民主党政権を含め、歴代政権がことごとく沖縄駐留に固執する。なぜか

▼東京支社で外務省、防衛庁を担当した2005年から数年間、政治家や官僚に聞いて回った。最も核心的だと思った説明は「要するに、沖縄にいま海兵隊がいるからだ

▼本土に移転しようと思ったら地元の同意が必要だが、難しい。だから、いま海兵隊がいる沖縄に我慢してもらう-という趣旨だ。「海兵隊を受け入れてくれ」と言われ「それは結構なお話ですな」と言う首長などいない

▼沖縄では名護市の住民投票で政府職員を選挙運動に送り込んだり、知事の埋め立て承認を得るため3千億円台の予算を10年保証したり、ありとあらゆる手を使う。この熱意を、県外移転に傾注してはどうか

▼新基地建設は大浦湾側に軟弱地盤が見つかり、難航が必至だ。建設後も地盤沈下のおそれがある。施設の安定使用を望む米側、海兵隊の駐留を望む日本側、建設に反対する県民。だれの利益にもならない計画突き進んでいないだろうか。(吉田央)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019051302000145.html

【社説】
沖縄復帰47年 真に憲法の仲間として
2019年5月13日

 沖縄は十五日、本土復帰四十七年を迎える。しかし、沖縄の人権や自治は今なお、日本国憲法の外にある状況ではないか。復帰の意味を問い直すときだ。

 沖縄県読谷村(よみたんそん)。太平洋戦争末期、米軍が沖縄本島で最初に上陸した村の役場前に高さ三メートルほどのコンクリート柱が立っている。

 憲法九条の碑。「日本國(こく)民は正義と秩序を基調とする國際平和を…」。旧字体で条文を刻んだ金属板が埋め込まれ、柱の上には植物の萌芽(ほうが)のごとく九条の精神が世界に満ちるように、との願いを込めた彫刻が掲げられている。


◆輝かしい命

 建立は戦後五十年に当たる一九九五年。「沖縄の人々にとって日本国憲法は輝かしい命そのものだった人間が大事にされ、戦争をしない国になるという希望を与えてくれた。戦後の米国統治下の沖縄の復帰運動は、日本国憲法の下への復帰を目指すものもありました」。当時読谷村長だった山内徳信(とくしん)さん(84)=元社民党参院議員=は、建立の背景を振り返る。

 五二年発効のサンフランシスコ講和条約で、沖縄は正式に米国の施政権下に置かれた。米側は沖縄に日本の「潜在主権」を残すことは認めたが、日本側は六五年、政府統一見解で日本国憲法の適用はないと宣言した。

 沖縄には米国憲法も適用されない。軍人の高等弁務官を頂点とする米国民政府が軍事的必要性を最優先に行政、立法、司法上の権力を行使。基地拡大のための土地の強制収用をはじめ政治家の弾圧、表現の自由の規制、事件事故を起こした米兵の無罪放免-などが繰り返された。

 人々が、基本的人権の尊重国民主権平和主義を基本原理とする憲法下での生活を求めたのは言うまでもない。山内さんによると、若者たちは鉛筆で条文を書き写しながらその日を夢見ていた


◆戦争と隣り合わせ

 七二年五月、沖縄の復帰は実現する。しかし「日本国憲法への復帰は決してかなえられたとはいえない。悲運の発端は、広大な基地の継続・維持が盛り込まれた日米間の沖縄返還協定である。

 返還交渉中、日本政府は基地の扱いについて「核抜き本土並み」と表明し縮小に期待を持たせたものの、復帰前に沖縄本島面積の20%を占めた米軍基地は今なお14・6%と取り組みは進んでいない

 基地は復帰まで、共産圏をにらむ最前線として最大約千三百発もの核が配備され、ベトナム戦争の出撃拠点となった。冷戦終結後も湾岸戦争、イラク戦争などに空軍や海兵隊を送り出してきた

 日本は戦後一度も他国と戦火を交えていないのに、沖縄は米国の戦争と隣り合わせの状態に置かれ米軍機の事故や米兵、米軍属による事件が繰り返される。在日米軍の特権を定め、翁長雄志(おながたけし)前沖縄県知事が「憲法の上にある」と嘆いた日米地位協定もそのままだ。

 沖縄県や県警のまとめでは、復帰後二〇一七年末までに、県内で発生した米軍航空機関連の事故は七百三十八件(うち墜落は四十七件)、米軍人などによる刑法犯罪は五千九百六十七件(うち凶悪事件は五百八十件)生命、生活、財産が脅かされる日常は法の下の平等に大きく反する

 その上で、名護市辺野古で進められる新基地建設に県民が重ねて反対の意思を示すのは、当然すぎる行動だ。政府は米軍普天間飛行場の移設・返還のためというが新基地完成のめどは立っていない。その矛盾をどう解消するのか。

 新基地建設を巡ってはことし一月、国内の主な憲法研究者の約四分の一に当たる百三十一人が連名で「憲法の重要原理を侵害、空洞化する」との声明を発表した。解決には「何よりもまず沖縄の人々の人権問題」を考え工事を即時中止すべきだとする。

 「民主主義や地方自治の在り方が問われている点で、日本国民全体の問題」ととらえようとの提起は極めて重要だ。

 沖縄の地元紙琉球新報が、本土復帰に関して五年ごとに行っている県民世論調査がある。復帰して「とても良かった」「どちらかと言えば良かった」との回答の合計は、復帰から三十五年の〇七年には82・3%だった。四十周年の一二年にはちょうど80%。さらに五年後の一七年には75・5%と幅を広げながら低下している。


◆「自己決定権」を希求

 一方、同紙の別の県民意識調査では、今後の沖縄の立場について自治州や連邦制への移行、または「独立」を望む声が一一~一六年の五年間に二割から三割超に急増した。自己決定権」の希求。裏を返せば、復帰の本意をかなえないままの「日本」不信の表れだ。

 沖縄を真に憲法の下の仲間とする-。中央の政治はもちろん本土側の国民も、あらためて当たり前のことを行いたい。
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