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●2019年7月参院選、またしても今回も「眠り猫」だった皆さん…〝上手く行った〟メディアコントロール

2019年07月24日 00時00分11秒 | Weblog


沖縄タイムスの吉田央記者によるコラム【[大弦小弦]どの仕事にも当てはまる金言】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/446113)。
琉球新報の記事【対馬丸撃沈、教員に説明 疎開時の日誌に記述】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-955339.html)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>明日の天気は変えられるか】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-955331.html)。
週刊朝日のコラム【室井佑月「いいっ放しにさせるな」】(https://dot.asahi.com/wa/2019071700008.html)。

 《「ラクダの尻の穴まで探したが、そんな証拠はない」。公開中の米映画「記者たち」の一場面。2003年に米国が始めたイラク戦争前、「イラクに大量破壊兵器が本当にあるのか」と尋ねる記者に、米政府の情報機関職員が真っ向から否定する ▼大統領、副大統領、国防長官は戦争へひた走る。現場が「証拠はない」という情報を上げても、政策決定権者が握りつぶす。逆に、確証の乏しい疑惑を有力紙にリークし市民を誘導する》。
 《日誌には、かん口令が敷かれていた対馬丸の撃沈について、県が教員らに秘密裏に説明したとみられる記述などがある》。
 《故事「朝三暮四」…▼選挙中の事実検証はもちろんだが、政治家の公約はどうなったのか選挙後に確認することも次の投票時の判断材料になる。鍵となる要素の一つが、候補者の政見などをまとめた選挙管理委員会配布の選挙公報だろう ▼公選法で衆参両院議員選と知事選で発行が義務付けられている。だが選挙後の取り扱いに定めがなく、毎日新聞によると、沖縄県などを除き半数の都道府県が選挙後にホームページから削除している》。
 《考えられるに、選挙を盛り上げたくないんだな。各局ともアリバイ作り的に、「選挙にいきましょう」とアナウンサーが軽く訴えるくらいにしておく。これも政権与党に対する忖度なのか? だってさ、09年の衆議院選は投票率が69%で、自民党の議席占有率は24%とボロ負けした。でも、その後14年と17年では、投票率が52~53%で自民党の議席占有率は60%を超えてしまう》。

 アベ様の「政」で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール2019年7月参院選でも、見事に発揮された。この間、投票行動のための情報は、特にテレビでは、ほとんど発信されなかった。少なくとも、以前に比べれば、はるかに少ない。

   『●「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。
       もう二度とごめんだ」…「九条の碑」早期建立を呼び掛け
   『●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…
   『●アホらしき税収不足! 日本の「報道の自由度」72位で、
               「パナマ文書を調査しない国は…と日本くらい」
   『●沖縄県知事選で「ファクトチェック(事実検証)」報道…
           「ネット上にはびこるデマやうそ、偽情報を検証」
   『●「この27年間の変化は法人税が9兆円…
      所得税が4兆円減り、消費税が14兆円増えたことだけなのだ」
   『●薔薇マークキャンペーン《消費税増税凍結(むしろ…
       5%に減税することを掲げる…)》…むしろ消費税制廃止を
   『●映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』《その中で…
      ナイト・リッダー社の記者たちは政権のウソを報じ続ける》
   『●【<金口木舌>権力はうそをつく】《イラク戦争…
        大量破壊兵器の保有は後に捏造だと明らかになった》
   『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟
      メディアコントロール…「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…
   『●《メディアコントロール》…こんな「広報」マスメディアばかりでは
                第25回参議院議員通常選挙が思いやられる
   『●身の回りの選挙に行かない「2/4」の「眠り猫」な方を説得し、
                   選挙に行って野党に投票してもらいましょう
   『●東京新聞「本音のコラム」【「動かぬ証拠」 前川喜平】
        【「情勢は流動的」 斎藤美奈子】…野党に投票を!

 情報管制・情報隠蔽。「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」。壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」といったとを許していいのか? その先にある、緊急事態条項創設も? 与党自公及び癒着党お維の議員をあわせても、参院では、2/3を下回り、壊憲の発議は、野党議員が「協力」しない限り出来なくなったことは、良かった。自民党単独での過半数確保は出来なかったものの、公明の議員数は増加し、与党で過半数を大きく越えている。消費増税などのデタラメは、アベ様達的には「信任を得た」と嘯くでしょう。いくら民意を示しても、沖縄では、辺野古破壊は止まらないし、沖縄イジメも止まない。また、アノ癒着党お維の議員数も増加した。特に大阪では、お維・お維・自・公とういう悪夢のような結果だ。

 情報消去。息吐く様にウソをつく…ウソツキ達に政権を任せていてはいけない。選挙に行きもしない「眠り猫」のままでは何も変わらない。投票率が48.8%、あまりに酷すぎる数字だ。

 情報垂れ流し。メディアの《いいっ放し》。ファクトチェックなし。過去の教訓が全く活かされていない。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/446113

[大弦小弦]どの仕事にも当てはまる金言
2019年7月17日 10:11

 「ラクダの尻の穴まで探したが、そんな証拠はない」。公開中の米映画「記者たち」の一場面。2003年に米国が始めたイラク戦争前、「イラクに大量破壊兵器が本当にあるのか」と尋ねる記者に、米政府の情報機関職員が真っ向から否定する

▼大統領、副大統領、国防長官は戦争へひた走る。現場が「証拠はない」という情報を上げても、政策決定権者が握りつぶす。逆に、確証の乏しい疑惑を有力紙にリークし市民を誘導する

開戦をいさめる通信社裏切り者と世論の批判を浴びる孤立する記者に、編集局長が「われわれは、わが子を戦争に取られる者の味方だ。他人の子を戦争に送る側にはつかない」と宣言する。米軍基地を抱える沖縄の記者として、立ち位置を再確認させてもらった

▼公開中の日本映画「新聞記者」も、記者と国家権力が題材。政府が隠ぺいする機密に挑む主人公は、同じく記者だった父の言葉を思い返す。「誰よりも自分を信じ、疑え」

▼都合の悪い事実を調べると、権力側は誤報になるよと揺さぶってくる。信じるに足る取材を重ねたか、問われる

▼つかんだ情報を真実と思い込むと、過ちを犯す。米紙ニューヨーク・タイムズはイラク戦争後、記事が「正確でなかった」と読者に謝罪した。自分への信頼と疑問。どの仕事にも当てはまる金言と思った。(吉田央
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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-955339.html

対馬丸撃沈、教員に説明 疎開時の日誌に記述
2019年7月18日 05:00
対馬丸 沖縄戦 学童疎開 日誌

     (翁長以清さんが残した学童疎開中の日誌)

 沖縄戦当時、学童疎開の引率教員だった翁長以清(いせい)さん(故人)が疎開先の宮崎県で記した日誌などが、このほど那覇市歴史博物館に寄贈された。日誌には、かん口令が敷かれていた対馬丸の撃沈について、県が教員らに秘密裏に説明したとみられる記述などがある。併せて1946年に疎開中の教員らが新時代の教育を目指して立ち上げた「宮崎県集団学童関係教職員連盟」の綱領なども寄贈された。疎開時の日誌4冊は19日から9月2日まで同館の常設展で公開される。

     (現役教員だった頃の翁長以清さん(那覇市歴史博物館提供))

 同館によると、学童疎開に関する日誌的記録の発見は与那原町、名護市に続き県内で3例目。同館の外間政明学芸員は「当時の状況を知る一級の1次資料だ」と強調した。

 翁長さんは1916年生まれの那覇市出身。44年8月に久茂地国民学校の児童を率いて宮崎県へ疎開し、46年10月に引き揚げた。各小学校の校長などを歴任し、2008年に亡くなった。生前の日誌など200点の資料が今年5月に遺族から寄贈された。

 対馬丸関連とみられる記述は1944年9月29日の日誌にある。同日、沖縄県援護課長を囲み懇談会が行われた。「1、遭難児童に対し慰問金伝達 2、疎開船遭難について」といった議題から、対馬丸について触れられたと考えられる。外間さんは「(対馬丸遭難の情報が)漏れ聞こえてくるので一元管理するために先生方に説明したのではないか」と指摘した。

 出発直前の44年8月15日には県議事堂で引率者協議会が行われ、県から「引揚(原文のまま。疎開の意味)は逃避行にあらず。少年兵としての出征なり」と児童に教え込むよう指示されたとある。「純粋な日本語の指導に力を入れていたことも記されている。

 宮崎県集団学童関係教職員連盟の綱領は46年6月に書かれた。「新沖縄建設の重責に耐える人物を育成せん」「民主主義教育の発展に貢献せん」と記され、戦時中の教育から転換している。この綱領など、疎開中の日誌以外の資料も今後展示を検討する。
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-955331.html

<金口木舌>明日の天気は変えられるか
2019年7月18日 06:00
参院選 ファクトチェック 選挙公報 有権者 金口木舌

 中国・宋の猿回しが、食事のトチの実を朝三つ夕四つにすると言うと猿たちが怒るので、朝四つ夕三つにしたら喜んだ。目先の違いに惑わされ、本質に気づかないことを表す故事「朝三暮四」だ

▼今回の参院選で数字や説明にマジックはないか。琉球新報はファクトチェックを継続している。選挙前から政治家の発言のファクトチェックを毎日新聞や朝日新聞、東京新聞も展開している

▼選挙中の事実検証はもちろんだが、政治家の公約はどうなったのか選挙後に確認することも次の投票時の判断材料になる。鍵となる要素の一つが、候補者の政見などをまとめた選挙管理委員会配布の選挙公報だろう

▼公選法で衆参両院議員選と知事選で発行が義務付けられている。だが選挙後の取り扱いに定めがなく、毎日新聞によると、沖縄県などを除き半数の都道府県が選挙後にホームページから削除している

▼「選挙が終わっても選挙公報を消さないで」と選挙公報を活かす会が総務省に1万7600筆の署名とともに要望を提出した。「忘れることは喪(うしな)うこと」と喝破した政治学者の岡野加穂留氏は、民主主義の命運を巡り「明日の天気は変えられないが明日の政治は変えられる」と有権者に希望を託した

▼「朝三暮四」には口先でうまく人をだますという意がある。だまされないために有権者にできることは何か、改めて考える。
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https://dot.asahi.com/wa/2019071700008.html

室井佑月いいっ放しにさせるな
連載「しがみつく女」
室井佑月2019.7.18 07:00週刊朝日#室井佑月

 作家・室井佑月氏は、テレビ各局の「党首討論」に疑問を呈する。

【この記事のイラストはこちら】
イラスト/小田原ドラゴン

*  *  *

 この原稿を書いているのは7月7日。21日投開票の参議院選は、まったく盛り上がっていないように感じる。このままだと投票率が下がる? いやいや、そんなことあってはならない。

 なぜ、メディアは選挙を盛り上げようとしないのだ。やろうと思えば、いかようにでもできるはず。

 2020年の東京オリンピックなんて、来年をピークに盛り上げる気満々じゃん。数々のヒット商品、パンナコッタとかタピオカとか作ってきてるしな。ある番組でココアが身体に良いって話をしたら、ココアがスーパーから売り切れになったくらいじゃん。

 考えられるに、選挙を盛り上げたくないんだな。各局ともアリバイ作り的に、「選挙にいきましょう」とアナウンサーが軽く訴えるくらいにしておく。これも政権与党に対する忖度なのか?

 だってさ、09年の衆議院選は投票率が69%で、自民党の議席占有率は24%とボロ負けした。でも、その後14年と17年では、投票率が52~53%で自民党の議席占有率は60%を超えてしまう。

 かつての自民党の首相が「無党派層は寝ててくれと発言して叩かれたことがあったけど、口に出すか出さないかの差こそあれ、本音はおなじなんではない? で、そこらへんをメディアは忖度しているんではない?

 テレビ各局で党首討論を行っているが、時間が短すぎてまるで意味がわからない。野党側や司会者が質問しても、安倍首相の言い切り言い逃げになってしまっている。

 それで、各党の主張を報じたといえるのか? 党首討論が終わった後、その番組で先ほどの党首たちの発言について、徹底的にファクトチェックをすべきじゃね? メディアの意味や意義ってそこにあるのだし。たとえば安倍首相は党首討論で、アベノミクスの成果を語る。「全都道府県で1倍超の有効求人倍率」「歴史的な低失業率」「税収はバブル期を超えた」という。

 けれど、12年から18年の間で、非正規雇用は306万人も増えてしまった。12年から17年の間で、年収200万円に届かない人も36万人増えた。6月18日付の朝日新聞DIGITALの「年収200万円未満が75% 非正規のリアルに政治は」によれば、非正規雇用が10人に4人にまで増え、そのほとんどの年収が200万円に満たないそうだ。「税収はバブル期を超えた」というのも、うちら国民から非情にかき集めただけの話だって、その上がった税収って消費税だもん。逆に法人税や所得税は減らした

 7月3日の日本記者クラブ主催の党首討論でも、モリカケ問題を問われ、あの方は、「安倍晋三小学校」なんてなかったという話をされた。だから、ぜんぶ嘘といいたいのだろう。

 でも、嘘をついているのはどっちだ? 学園はその名で寄付を募っていたし、近畿財務局職員が大阪府庁を訪ねた際の記録にもその名が残っているわい

※週刊朝日  2019年7月26日号
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●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…

2016年07月11日 00時00分18秒 | Weblog


東京新聞の社説【週のはじめに考える 拝啓未来の私自身へ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016071002000146.html)。

 《なぜ投票してほしいのか。今日投開票の参院選が、国の形を変える選挙になり得るから。特に若い皆さんには、自分の未来を自分で決めてほしいから》。
 
 投票することでしか変え得ない。1票、1票を積み重ねるしかない。
 2016年7月参院選、7月10日20時(違法に数時間早く閉める投票所もあるようで、腹立たしいですが)に終了し、いつものとおり、「未来」が「過去」へと移り変わっていきます。後悔しても、「過去」を変えることはできません。「あとの祭り」。

 またしても「眠り猫」だった皆さん、特に、投票という権利を放棄し、「人殺し」に行かされるリスクの高い若い人々…、「未来」が「過去」に変わっていく瞬間、何を想うでしょうか? 《大人たちは木を植える》どころか、「平和憲法」という大木を切り倒そうとしています。

 nikkan-gendaiの記事【独裁か、改憲阻止か…カギを握る当落線上の野党候補29人】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185398)は以下の様に述べています。

   《投票は国民の義務ではなく権利だ。だから「投票に行かない」という権利も
    成り立つが、それは自らが行使できる権利に対してあまりに不覚といえる。
      法律の世界には、「権利の上に眠る者は保護に値せず」という格言がある。
    長期間にわたり権利を放置した者は、その権利を奪われても仕方がない
    何もしないで眠っているのは怠慢であり、他者の利益が優先される。
    何もかも奪われても、泣き寝入りするしかない
      …かつて森元首相が口をすべらせた通り、
    「無党派層は寝ててくれればいい」が彼らの本音なのである。逆に言えば、
    無党派層が動けば、いま流されている選挙情勢がひっくり返る可能性は高い。
    投票結果は確実に変わってくる。》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016071002000146.html

【社説】
週のはじめに考える 拝啓未来の私自身へ
2016年7月10日

 なぜ投票してほしいのか。今日投開票の参院選が、国の形を変える選挙になり得るから。特に若い皆さんには、自分の未来を自分で決めてほしいから。

 はじめはきっと、学園祭のノリでした。

 愛知県大府市の至学館大学では一昨年から、主に「人間・社会と法」という講座の中で“主権者教育”を展開しています。

 実習の一環としてことし二月、地元大府市との間で「選挙啓発に関する協定」を締結し、この春からは、「十八歳選挙権」の参院選に的を絞って、三年生有志が活動計画を練ってきた。

 チラシやポスターを手づくりし、配布する。立候補予定者の公開討論会を開く。そして最大のミッションは、学内に期日前投票所を設置して運営に当たること-。

 健康スポーツ科学科の板橋彩衣さん(20)は「何か大きなことができるかな」と期待して、応募した。

 ところが、せっかく作ったチラシを学生たちは受け取らない。しかし、うつむいて足早に通り過ぎていく学友の後ろ姿に、ついこの間までの自分を見いだした。

 同じ学科の山田健太さん(20)は「興味がないことだから、やってみよう」と手を挙げた。

 期日前投票所では、入場券の確認係、主に二重投票の防止に目を光らせた。

 間違いは許されない。一票の重さが、いつの間にか身に染みた。

 同じ大学の仲間が、何やら真剣に投票を呼びかけているらしい-。口コミは、じわじわと広がりました。


◆この国のかたちが変わる

 公示後のある日、担当の越智久美子助教は、JR大府駅とキャンパスを結ぶスクールバスの車中で、こんな会話を耳にした。

 「選挙、どうする」「ところで比例代表って何よ」「ジモトが長野なんだけど、投票に帰れるかしら」…。ファッションや音楽、恋愛やスポーツなどを差し置いて、選挙が話題になっていた。

 「主権者って何なのか、それはまだ、よく分からない。だからこそ、(選挙や政治に)無関心ではいられない、いちゃいけないと、考えるようにはなりました」

 延べ四日間の投票事務体験のあと、今日を迎えた若者二人の感想です。

 「十八歳選挙権」の話題が先行しています。“十八歳”が重みを持つのは、きょうのこの参院選の投票結果が日本という国のかたちを大きく変えることになるかもしれないから。

 参議院で改憲派が三分の二以上の議席を占めれば、すでに三分の二を超えた衆議院とともに、憲法改正の発議が可能です。

 発議とはこの場合、憲法改正を国民投票にかけましょう、という提案です。十八歳は再び、重大な選択を迫られます

 国民投票で賛成が過半数に達すると、改正が成り立ちます。つい先日の英国の出来事も、それにまつわる喜怒哀楽も、遠い国の遠い出来事ではありません

 もしも戦争放棄を定めた憲法が“改正”されてこの国が国防軍を持つ普通の国になったとき、遠い異国の戦場へ銃を担いで出かけて行くのは、私たち“大人”でも、政治家でもありません十八歳を含む若い世代の皆さんです

 憲法とは国の骨格です。骨格が変われば国のかたち、国の未来も当然大きく変わります

 その未来をより長く生きるのは、当然若い皆さんです

 だとすれば、投票権を“与える”だなんておこがましい。十八歳こそ、投票の権利を持ってしかるべきではないですか。


大人たちは木を植える

 ♪未来の自分に宛てて書く手紙なら/きっと素直に打ち明けられるだろう…。

 アンジェラ・アキさんが歌う「手紙~拝啓十五の君へ~」から。

 そう、投票とは、一票とは、未来の自分自身へ書き送る手紙のようなものなのかもしれません。

 では、大人はどうでしょう。

 NHK朝の連ドラ「とと姉ちゃん」。大地真央さんのこんなセリフが思い出されます。

 「木材ってのは、植えた時は自分の利益にならないのさ。それでも四十年後に生きる人のことを思って植えるんだ-

 一票という鍬(くわ)をふるって、未来という土を耕し、木を植える人でありたいと
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コメント (4)
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