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●賭場開帳のためのお維祭り=万博がとうとう開幕…事故や問題の発生確率は「万が一」どころではないが、爆発事故などが起きないことを心から祈る

2025年04月14日 00時00分56秒 | Weblog

[↑ ※ 「夢洲あぶないやめてんか 大阪・関西万博開催」(週刊金曜日 1516号、2025年04月11日号)]

goo blog サービス終了のお知らせ」だそうだ…唐突。悲しい…。




(20250409[])
お維祭りがとうとう開幕してしまった…。半年間、爆発事故などが起きないことを、心から祈る。万が一何か問題が生じれば、それは、賭場開帳したいがために〝進軍〟し続けてしまったお維大阪「ト」知事三代の大罪である。発生確率は「万が一」どころではない。日発生確率ならば、半年間であれば、ほとんど起きないでしょうが…。二日や三日に一度、問題や事故が起きるほどの高い日発生確率なのでは?? 経済的な問題発生は絶対100%、大赤字確定。
 そもそも、お維関係者は万博などどうでもいいと思っていますね。賭場開帳できればいいと思っている。そのためのお維祭り。一方で、MGMは将来のオンラインカジノ解禁のための「きっかけ」になりさえすれば良くて、お維祭りや夢洲にリアルな賭場を作ることにはあまり興味がないはず。

   『●《橋下徹…「万博が実現したのは松井さんの政治力。安倍さんのおちょこに
            酒をついで『(万博は)必要ですよね総理』と口説いた」》
   『●《おちょこ事件》がその原点…以前から《失敗》が自明だったのに、賭場
     開帳したいがために〝進軍〟し続けてしまったお維大阪「ト」知事三代の大罪
   『●《「…経済上昇の起爆剤にもなるのでは」…カジノを含む…IR…にも期待…
     「…観光客を増やせる。ごみ捨て場とされた夢洲を活用できるのはすごい」》!?

 日刊ゲンダイの記事【大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/370195?utm_source=x&utm_medium=sns)によると、《日本国際博覧会協会(万博協会)は6日、会場内西側のグリーンワールド工区で基準値超えのメタンガスを検知したと発表。ガスが検知された地下ピットのフタを開けて自然換気するまで、内部のガス濃度は一時、着火すれば爆発する可能性がある5vol%を超えていた》。

 お維大阪「ト」知事三代による賭場開帳のためのお維祭り…《さらに危険に》。お維の初代大阪「ト」知事と三代目「ト」知事による醜悪な番組。当然見ないし、見る気も起きない。
 日刊スポーツの記事【吉村洋文大阪府知事、橋下徹氏にボヤキ「全部僕ですからね。準備から批判から」】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202504060001988.html)/《橋下氏は「あれ、大丈夫ですかね。『空飛ぶクルマ』って言い続けて、門田さんのように」とイメージが違う人が続出することを危惧。…吉村氏は「ヘリコプターより、音は全然静かタイヤはついてないけど、軽量で動かせるんで“クルマ”と名付けてるんで」と説得を試みるも、無意味な状況を察したか、「やめときましょうか」と“撤回”をお伺い》。

 さらなる、賭場開帳のためのお維祭りについてのお維第二代目大阪「ト」知事による醜悪なインタビュー記事。《愛嬌の範囲》をはるかに超えています。《大屋根リングを全て残すことは「現実的に難しい」》…当た前です。合板で、(今流行りの) 腐り行く木造建築だから。夢洲は廃棄物処理場ですから、そのまま朽ち果てさせることになります。知らなかったのですが、基礎に、一部で地下杭を打っているようです。ということは原状回復のために、膨大な予算を使ってその杭を引っこ抜かなければならない。大変な作業。どこまでもカネ食い虫な、ドブガネな《シンボルの大屋根リング》。
 岡純太郎・吉川喬両記者による、アサヒコムの記事【万博海外館の建設遅れ 松井・前大阪市長「各国は本気。愛嬌の範囲」】(https://www.asahi.com/articles/AST443CM5T44OXIE01NM.html)によると、《万博への関心については「開幕後は熱量が関西以外にも広まっていく」と強調。閉幕後にシンボルの大屋根リングを全て残すことは「現実的に難しい」と語った》



 (https://www.youtube.com/watch?v=PB0E5SAgQmI

 最後に、まとめ。↑ 是非ご覧ください。行く前にご覧になった方がよいです。お維大阪「ト」知事三代による賭場開帳のためのお維祭り…《さらに危険に》やけくそ!大阪万博。学校の教員は、生徒を引率して、学徒動員してはいけない。事故や問題があれば、責任は学校にあります。万博協会やお維関係者は責任を取るつもりは無いです。
 デモクラシータイムスの映像記事【やけくそ!大阪万博 開幕前夜 〜高濃度メタン・並ぶ万博・パビリオン時間切れ…(西谷文和さん)【The Burning Issues】20250407】(https://www.youtube.com/watch?v=PB0E5SAgQmI)によると、《お待たせしました!西谷万博劇場、開幕前夜の万博問題総まくり。またもやメタンのキケンが顕在化、並ぶ万博で熱中症のキケンリングの足元侵食ガイドブック色塗り未了言い出せばきりのないニュースのあれこれ、総まとめしてみました。後5日で開幕、安全で楽しい万博になるように心から祈ります。 2025年4月7日 収録》。

   『●《橋下徹…「万博が実現したのは松井さんの政治力。安倍さんのおちょこに
            酒をついで『(万博は)必要ですよね総理』と口説いた」》
    【政界地獄耳/おちょこで決まる税金の使い道】《橋下は15年12月、
     松井吉村とともに当時の首相・安倍晋三、官房長官・菅義偉との
     酒席を振り返り「万博が実現したのは松井さんの政治力安倍さんの
     おちょこに酒をついで『万博は必要ですよね総理』と口説いた
     と暴露。「お酒をつぎ倒して実現した」と解説すると、吉村も
     「おちょこ事件」といって「あの事件以来、グワーッと動いた」
     と振り返った。国民の税金はこうして使い道が決まっていくようだ

   『●【吉村洋文知事の3つの大言壮語/今西憲之】《予算は膨張に膨張》
     《阪神・オリックスの優勝に便乗するも》《空飛ぶクルマもトーンダウン》
   『●「万博より被災地復興を」「万博の予算を被災地に」…アノ三代目司会者
     の下、『探偵!ナイトスクープ』に三代目大阪「ト」知事がパクパク登場
   『●世界中の《人を呼んで祭りをする会場にはそもそも不向き…ゴミ処分場とし
     ての優位性は、祭り会場としては最悪の欠陥…「ゴミの島 夢洲の正体」》
   『●お維祭り工事現場で懸念されていたガス爆発事故…自見英子万博担当相「仮
     に今後、工事に伴ってメタンガスが発生した場合には、施工者が直ちに…」
   『●お維祭り工事現場でガス爆発事故…こんなゴミの島夢洲・大阪万博に子供た
     ちを招待という名の動員なんてあり得ない、親御さんに不安が広がることは必至
   『●お維「政治屋」塾で、一体何を「学び、感じ、世界を広げる」のだろう  
     か? お維祭りやカジノのように税金を「パクパク」する方法ですか?
   『●《「このまま強行すれば『大阪アホ万博』」…巨額の税金を投入して、
     7割もの人々が不要だと回答するお祭りにどれほどの意味があるのか?》
   『●お維の《あらゆる腐敗が爆発》(適菜収さん)…《爆発が起きているのに
     「もともとガスが出るというのはみんなわかっている」…開き直り》(リテラ)
   『●お維のお祭り会場でのメタンガス引火爆発事故、消防連絡は4時間半後、
     そして、クジラの「淀ちゃん」死体処理の闇…お維の《あらゆる腐敗が爆発》
   『●お維の《いのち輝》かない事件が起きてからでは遅い…お維祭り【会場
      「ガス爆発事故」では天井も破損していた! シレッと追加被害公表…】
   『●お維のお祭り会場…《つまり裏を返せば、何らかの拍子で事故が起こっても
     不思議はない危険な場所なのだ…さらに危険の度合いは増したと言えよう》
   『●お維《「2割のお友達のための政治と、7色の嘘」で投票率が低い故に選挙に
      勝ち上がり、履き違えた権力を振りかざし…ウソにまみれた政治を…展開》
   『●元通訳氏の件、MGMともつながり。そして、賭場開帳が《日本再生の切り
     札》とご執心なお維の元祖大阪「ト」知事は《全国民を勝負師に》とご宣託
   『●《大阪府では無料招待の学校用に1日あたり10台のバスを提供》…学校に
      踏み絵を踏ませ、自腹を切らせる、どこが無料? 学徒動員という〝教育〟
   『●《子ども102万人の無料招待計画》…「参加しない」という選択肢が無く、
      子供の命を賭す《招待》という名の学徒動員、お維は正気を失っている
   『●賭場開帳に向けたお維によるお維のための祭りに《子ども102万人の無料招
     待計画》…こんな所に子供たちを無料招待という名の動員なんてあり得ない!
   『●傷は日々深く…賭場開帳に向けたお維によるお維のための祭り、さっさと
       中止すべきだ。メタンガスに加えて、硫化水素ガスも発生する始末…
   『●『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』著者・畑中章宏さん「今の大阪万博は、
     IR…を目指す大阪維新の会の政治的目的のイベントになってしまっている」
   『●斎藤元彦兵庫県知事というお維案件…《「優勝パレード」問題…信用金庫へ
     の県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った》
   『●賭場開帳のための〝お維祭り〟という大阪「万博に能登の子どもたちを
     招待」という〝学徒動員〟にふるさと納税? 支離滅裂な大阪「ト」知事…
   『●《山本理顕氏も指摘する万博協会の「無責任」》…吉村洋文大阪「ト」知事
      =日本国際博覧会協会副会長(理事)には大きな責任がありますよね?
   『●《キケンでムダな大阪化石万博》、行ってみたいですか? 「万博チケット
      売れない」…お維およびお維支持者の皆さん、一体「どないすんの!?」
   『●お維・吉村洋文大阪「ト」知事がアノ大阪「ト」構想の検討チームを設置…《過去
      2度も住民投票で否決されている大阪都構想を再び持ち出し…》(HUNTER)
   『●《ユーザーの基本情報…生体情報…所属先に関する情報》、大阪万博に行くと
      《個人情報抜き取り》放題…《不安》なくお維祭りに行ける皆さん、正気?
   『●《おちょこ事件》がその原点…以前から《失敗》が自明だったのに、賭場
     開帳したいがために〝進軍〟し続けてしまったお維大阪「ト」知事三代の大罪
   『●《「…経済上昇の起爆剤にもなるのでは」…カジノを含む…IR…にも期待…
     「…観光客を増やせる。ごみ捨て場とされた夢洲を活用できるのはすごい」》!?

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/370195?utm_source=x&utm_medium=sns

大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義
公開日:2025/04/09 06:00 更新日:2025/04/09 06:00

     (雨も日差しも避けられない「竹イス」/(C)日刊ゲンダイ)

 いよいよ今週末13日に開幕が迫る大阪・関西万博。3日間で約10万人が参加した「テストラン」(4~6日実施)では次々と課題が浮き彫りになったが、政府関係者は“成功”を信じて疑わない。

 日本国際博覧会協会(万博協会)は6日、会場内西側のグリーンワールド工区で基準値超えのメタンガスを検知したと発表。ガスが検知された地下ピットのフタを開けて自然換気するまで、内部のガス濃度は一時、着火すれば爆発する可能性がある5vol%を超えていた


■充電難民が続出

 再び爆発事故が起きる可能性があるだけでも来場をためらわせるのに十分だが、会場内の“おもてなし”もパッとしない。5日のテストランに参加した大阪市在住の男性(45)が言う。

「12時入場予定でしたが、会場内に入れたのは13時ごろ。日本関連のパビリオンは予約殺到で見学できず、空きが出そうになってもすぐに埋まってしまう。地図やパビリオンの空き状況などをスマホでチェックしているので充電が減ってしまうのですが、肝心の充電スポットがない。何らかの対策をしないと『充電難民』が続出すると思います。雨や日差しを遮る場所が基本的に大屋根リングの下なのもネック。休憩用に竹を組んで作られたベンチが点在するものの、雨や日差しを避けられるシロモノではなく、座り心地もイマイチでした」

 5日は約3万人がテストランに参加。万博協会は1日あたり最大22万人超の来場者を見込むが、その7分の1の来場者数ですら、このありさまだ


開幕すれば、来場者が伸びるはず

     (協会の見込みは1日当たり最大22万人超の来場者というが、
      その7分の1の約3万人の来場でこのありさまで…
      (C)日刊ゲンダイ)

 しかし、万博準備を進める当事者は危機感ゼロだ。万博の成否を占うチケット販売の損益分岐点は1840万枚。赤字を逃れるには、前売りチケット約1100万枚を除き、残る700万枚をさばかなければいけない。有名テーマパークに匹敵する1日あたり約4万人分のチケットを売らなければならない計算だが、万博を担当する霞が関幹部は「大丈夫でしょう」と超楽観的だ。

「2005年の愛知万博よりも大阪万博は前売りチケットの販売状況が良好です。愛知の時も前評判は散々でしたが、開催後に人気が広がり、当初目標の1500万人を最終的に700万人以上も上回りました。大阪万博も開幕すれば、来場者がガッと伸びるはず損益分岐点は超えるとみています」

 赤字万博に陥った場合の対応として、国も大阪府・市も経済界も補填しないと明言している。最大の問題を棚上げする余裕はないはずだが……。


  ◇  ◇  ◇


 2日目のテストランを視察した小堀セイジ堺市議(立憲民主党)によると入場までの待ち時間はなんと119。本番では一体どうなってしまうのか。●関連記事【もっと読む】 『入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず』で詳報している。


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https://www.asahi.com/articles/AST443CM5T44OXIE01NM.html

万博海外館の建設遅れ 松井・前大阪市長「各国は本気。愛嬌の範囲」
岡純太郎 吉川喬 2025年4月5日 8時00分

 13日開幕の大阪・関西万博を控え、万博誘致を主導した松井一郎・前大阪市長(61)が朝日新聞の取材に応じた。万博への関心については開幕後は熱量が関西以外にも広まっていくと強調。閉幕後にシンボルの大屋根リングを全て残すことは「現実的に難しい」と語った

     (インタビューに答える松井一郎氏=2025年4月2日午後、
      大阪市北区、伊藤進之介撮影)

 ――2014年に当時の橋下徹大阪市長と松井知事が誘致を打ち出した万博が開幕する。

 当初は「夢物語やろ」というのが大体の雰囲気だった。「できるわけがない」と。僕自身、作家の堺屋太一さんと話してこの構想が出た時は懐疑的な部分もあった。

 1970年の大阪万博は国威発揚の展示型の万博。高度経済成長期の中で、世界でまだ知られていなかった日本のもの作りの力を世界に見てもらおうとした。でも今の日本はもうそういう状況ではない。ただ、2015年のミラノ万博を視察してね、博覧会国際事務局(BIE)の事務局長から「課題を解決する、新たな万博を作ろう」と言われた時に、これは日本でやれるんじゃないかと感じた。その分野がライフサイエンスだと思った。


――――――――――――――
松井氏は2003年の大阪府議選で初当選し、11年の知事、大阪市長のダブル選を経て知事に就任。大阪市長だった橋下氏とともに万博の大阪誘致を打ち出し会場に同市の人工島・夢洲(ゆめしま)を選定した。18年には万博の大阪開催が決定。19年の知事、市長ダブル選で市長に転じ、23年4月に任期満了をもって政界を引退した。
――――――――――――――


 ――会場の選定では、大阪万博の舞台だった万博記念公園(吹田市)や、1990年に「国際花と緑の博覧会」が開催された鶴見緑地(大阪市鶴見区、守口市)などが候補地に挙がっていたが、なぜ最終的に夢洲(ゆめしま)を選んだのか

 すでにある公園を全部潰してもう一度会場を作るというのは物理的に無理だ。一方、世界の都市でベイエリアは成長の中心的役割を担っているのに、夢洲はにぎわう場所になっていなかった有効な資産につくり替えていくと、僕が知事になった時から大阪府市の成長戦略の中で位置づけた。IR(カジノを含む統合型リゾート)とともに大阪のベイエリアを世界に発信していくための一つのイベントとして、万博は最適だと考えた。


「負の遺産」だった万博会場、転換ねらった維新「成功するかばくち」
万博は誰かの「手柄」なのか つきまとう「維新色」、開催機運にも陰 


 ――IRと万博をセットにす………………。
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●《河野氏…保険証廃止の方針…「大臣間で適宜、意見交換はしていた」と説明。一方で、大臣間の協議の事実を裏付ける記録は「ありません」と断言》

2024年10月06日 00時00分49秒 | Weblog

[※ 「一本化しなくていいです マイナ保険証に「No!」」(週刊金曜日 1486号、2024年08月30日) ↑]


(2024年10月02日[水])
   『●マイナ保険証ごり押し「エラーヒューマン」氏はマトモじゃない…現行
      の保険証で十分なのに、12月の健康保険証の新規発行停止という狂気…

 《マイナ保険証ごり押し》…決定プロセスを明らかにせよ。東京新聞【河野太郎氏「ありません」この日も断言 保険証廃止の協議記録 質問にはテンプレ回答…説明の本気度は?】 《河野氏は、保険証廃止の方針について「大臣間で適宜、意見交換はしていた」と説明。一方で、大臣間の協議の事実を裏付ける記録は「ありません」と断言》《現行保険証の選択の余地も残すとしていた政府の閣議決定覆し、「完全廃止」へと転換させた。だが、…保険証廃止に至る決定経緯が分かる記録は公文書として残していないことが判明》(東京新聞)、こんなデタラメってありますか? アベ様政権以降、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒・犯罪者・反社組織の議員らはやりたい放題だ。

 (東京新聞)《…河野氏の手法に反発する声が多く届いた特に批判を集めたのが、国会答弁や記者会見での対応だ》。国会でも記者会見でも、全く質疑が嚙み合わない。「エラーヒューマン」氏《東京新聞を読んでいる方でそういう声があるならば、東京新聞でぜひメリットをちゃんと伝えていただきたいと思います》だってさ、言うかねこんなこと? 《東京新聞の記者が「現行の健康保険証を廃止してマイナ保険証に一本化することで、事実上、マイナンバーカードの取得を強制することにはならないでしょうか」と問うと、河野氏は「全くならないと思いますよ。何でそういう議論になるのかよく分かりません一蹴した》…。とにかく何もかもが傲慢、正に「エラーヒューマン」。人として心が欠けている。説明責任を問われて、こんな言い草ってある? …《保険証廃止の方針…大臣間の協議の事実を裏付ける記録は「ありません」と断言した。説明責任を問われても、これからもさまざまな広報手段を用いて国民に対して丁寧で分かりやすい説明に努めていきたいと述べるにとどまり、経緯の詳細は明かさなかった》。
 ついに、イシ馬さん鹿さん内閣でデジタル相を交代。最後まで、「エラーヒューマン」を通した最低の大臣。ただ、後任も酷いのだ…平将明デジタル相。(リテラ)《さらに、デジタル相に起用されるという平将明・衆院議員といえば、J-NSC(通称ネトサポを率いる自民党ネットメディア局長を務めていた際、自民党のネット番組でネトウヨさながらに野党への罵倒を繰り出し、2017年におこなわれた衆院予算委員会のライブ配信では「(野党の質問に答えることは)与党の野党に対するおもてなしなんですよオ・モ・テ・ナ・シ」「料金タダ!スマイル0円!なんてやってると、受け取るほうは当たり前で権利だと思い始める。権利じゃないんです。配慮なんですなどと暴論を主張した人物だ》。案の定、東京新聞【平将明デジタル相、保険証廃止「堅持する」 マイナカードに一本化の方針変わらず】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/357760?rct=mynumber_card)だそうです。この国は腐れ切っています。

   『●岸田文雄首相も河野太郎大臣も、錯乱していないか? 《マイナンバー
       カードに一本化》したりせず、《現行の健康保険証》のままで良い
   『●ズブズブ壺壺ヅボヅボでない自民党議員はほぼ居ないようだが、《「政治
        とカネ」の疑惑を抱える》議員も多数で、キシダメ首相自身も…
    【政界地獄耳/いまこそマイナカードの出番!?「政治とカネ」で問われる
     自民党の政権担当能力】…によると、《★次の更迭候補は
     「政治とカネ」の疑惑を抱える復興相・秋葉賢也といわれるが、
     ここにきて週刊文春が昨年の衆院選の選挙運動費用収支報告書に
     白紙の領収書94枚が添付されていると指摘。首相自身にも
     公職選挙法違反の疑いがもたれた

   『●(東京新聞)《学業や研究とは関係のないマイナカードの使用状況で、教育
     施設に与えるカネの多寡を決めるというのだ。道理が通る手法だろうか》
   『●「監視社会ならん!市民ネット沖縄」《…国民に不安と不信をもたらす
     マイナンバーの制度そのものを根本的に見直し廃止することを求めます》
   『●《政府の対応が批判されると、河野は「日本だけデジタル化に背を向ける
     ことはできない」と意味不明なことを言い出した。フルスロットルの…》
    「《河野太郎デジタル相は「(トラブルは)マイナンバー、
     マイナンバーカードのシステムの仕組みに起因するもの
     ではない」として、悪いのは登録を誤るなどデータを
     入力した人間、ヒューマンエラーだという立場を崩して
     いない》…SNSでは、河野太郎氏こそ「エラーヒューマン
     との、もっともな指摘が。」

   『●自公お維コミの皆さん、《まずは政治家の政治資金の出入りを、政治家が
      大好きなマイナンバーカードにひもづけて透明性を高めたらいかがか》
   『●自公お維コミ国会議員や地方議員がまずはマイナカードを取得して見せて
     は? …琉球新報【<社説>マイナカード返納 保険証廃止を撤回せよ】
   『●【<ますます迷走マイナ保険証> 防大内部告発・「処理水」放出・大阪万博
      ・「捏造」大川原化工機【山田厚史の週ナカ生ニュース】】…落ち込むょ
   『●《マイナンバーカードの交付責任者を務めたこともあるという都内自治体
      …男性職員…「保険証廃止といった暴論は想像していませんでした」》
   『●2015年の日刊ゲンダイ【マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社
     と天下り官僚】…《納税者番号(財務省)、…運転免許証(警察庁)など…》
   『●アベ様のお友達・新浪剛史氏、キシダメ首相の「聞く力」に期待…健康保険
     証の来年秋廃止について《納期》までに《ぜひとも仕上げていただきたい》
   『●(こちら特報部)《経済同友会の新浪剛史代表幹事…あたかも財界が政府
     に保険証廃止を発注し、その納期を守れと言っているようにみえる…》
   『●《「マイナ保険証」の国家公務員の利用率…当の厚労省すら昨年11月の
       利用率は4・88%》…「エラーヒューマン」河野太郎氏によるドブガネ
   『●傲慢な「エラーヒューマン」氏「イデオロギー的に反対の方はどうやった
     って反対…」、山田厚史さん「イデオロギー的に賛成する者達が推進…」
   『●傲慢な「エラーヒューマン」大臣による「マイナ保険証」ごり押し…《政府
      方針に従わない医療機関を探して「密告」を促す手法には背筋が寒く…》
   『●《イデオロギー的にどうしてもやりたい政府中枢》…なぜ強制されねばならぬ
      のか? 傲慢な「エラーヒューマン」大臣による「マイナ保険証」ごり押し
   『●マイナ保険証ごり押し「エラーヒューマン」←《トラブル時の対応は「…健康
      保険証で確認した」…健康保険証の廃止について「保険証は残すべきだ」》
   『●マイナ保険証ごり押し「エラーヒューマン」氏はマトモじゃない…現行
      の保険証で十分なのに、12月の健康保険証の新規発行停止という狂気…

 東京新聞の記事【マイナ保険証ごり押ししてきた河野太郎氏が大臣退任 「軌道に乗せられた」 12月廃止には…】(https://tokyo-np.co.jp/article/357682)。《岸田文雄内閣の総辞職に伴いデジタル大臣を退任した河野太郎氏は1日の会見で、自身が推し進めてきたマイナ保険証の政策の今後の展開を問われ、「特に変わることはないと思っている」と述べた。(マイナ保険証取材班)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/357682

マイナ保険証ごり押ししてきた河野太郎氏が大臣退任 「軌道に乗せられた」 12月廃止には…
2024年10月1日 13時05分

 岸田文雄内閣の総辞職に伴いデジタル大臣を退任した河野太郎氏は1日の会見で、自身が推し進めてきたマイナ保険証の政策の今後の展開を問われ、「特に変わることはないと思っている」と述べた。(マイナ保険証取材班)

【関連記事】平将明デジタル相、保険証廃止「堅持する」 マイナカードに一本化の方針変わらず


◆後任へは「安心してお任せ」

 河野氏は2022年8月にデジタル大臣に就任。自身の業績を振り返り、「それなりに軌道に乗せることができたのではないか」と話した。

 後任と報じられている平将明・自民党広報本部長代理を「非常にデジタル関係に詳しく、党内でデジタル庁を支えてくれた人。安心してお任せできる」と評価し、「ぜひ、バトンをもらった瞬間からフルスピードで走ってもらいたい」と期待を示した。

     (1日の会見で質問に答える河野太郎デジタル相
      (デジタル庁の会見動画のスクリーンショット))

 河野氏は「非常にいい人に引き継げるので、スピードを落とさずに頑張ってくれるだろうと思う。日本のデジタル化はもう少ししっかり進めていく必要がある。当面はスマートフォンがいろいろな行政のデジタル化の入口になる。『スマホでこんな便利なことができる』というのをしっかり伝えると同時に、デジタルの使い方をアナログで広めていくことが大切だ」とした。


◆廃止の経緯は不明のまま…

 マイナンバーカードの普及に力を注いだ河野氏は2022年10月、「24年度秋に現行の保険証の廃止を目指す」と表明。現行保険証の選択の余地も残すとしていた政府の閣議決定覆し、「完全廃止」へと転換させた。

 だが、東京新聞の情報公開請求や関係者への取材で、保険証廃止に至る決定経緯が分かる記録は公文書として残していないことが判明した。


あわせて読みたい
「保険証廃止」一体誰がどう決めたのか 「記録はない」と判明


 前回の9月27日の会見で河野氏は、保険証廃止の方針について「大臣間で適宜、意見交換はしていた」と説明。一方で、大臣間の協議の事実を裏付ける記録は「ありません」と断言した。説明責任を問われても、これからもさまざまな広報手段を用いて国民に対して丁寧で分かりやすい説明に努めていきたいと述べるにとどまり、経緯の詳細は明かさなかった


【関連記事】河野太郎氏「ありません」この日も断言 保険証廃止の協議記録 質問にはテンプレ回答…説明の本気度は?
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●《戦後最短となる首相就任後10日で解散し「暴挙だ」と批判を浴びた岸田文雄首相でさえ首相就任後に解散日程を打ち出したというのに…》(リテラ)

2024年10月02日 00時00分47秒 | Weblog

[↑ ※「サルまで怒る 自民の腐敗」(週刊金曜日 1454号、2023年12月22日・2024年01月05月合併号)]


(20241001[])
首班指名が終わった…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党石破茂党首がニッポンの首相に選出。
 首相に選出されてもいないのに、全閣僚出席の下での予算委員会も実施せずに解散するだの、誰それが閣僚候補だの…。「(アベ様は)財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した国賊だ」の村上誠一郎議員以外、酷いシロモノ…。イシバ■(🄫金子勝さん)…イシ馬さん鹿さんも、酷いね。アベ様やスガッチ越えのキシダメ政権だったけれど、超極右(高市早苗氏)というワーストを回避したら、予想通りのエセ極右(単なる軍事オタクのオジサン)が暴走し始めた感じですよね。数多のアベ様案件(含む・国葬モドキ強行問題、カルト協会ヅボヅボ問題、裏金問題)という宿題は放り投げ、軍事国家化まっしぐらなのでは?
 一方の野党第一党は「立憲」の看板を下ろし、戦争法廃止の約束は反故にするつもりの情けなさ。核発電も推進する気らしい。いままでも旧民主党や立憲民主党に投票したことはないけれども(もちろん自公やお維・コミ党などに投票する訳がない)、共産党、社民党、れいわ新撰組に頑張ってもらう以外仕方ない。

 リテラの記事【石破茂が史上最速で馬脚あらわに! 手のひら返し解散、統一教会も裏金も再調査せず、菅・麻生以外の人事も酷い】(https://lite-ra.com/2024/10/post-6347.html)。《ところがどうだ。石破氏が打ち出した解散日程は、各党代表質問と党首討論しかできない、「野党ときちんとした論戦」など実施する余地などないもの。しかも、解散表明の記者会見をたったの5分で打ち切り、記者の質問をシャットアウトまでしたのである》。
 村上誠一郎議員、何とかしてもらえませんか?


 ヅボヅボ党、ホントに酷いな。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/異例の衆院選表明 誰が総裁になっても森山新幹事長主導で選挙日程決まっていた】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202410010000063.html)。《★石破執行部は党人事の骨子を決めたが自民党ベテランが解説する。「今回の総裁選前後からの新幹事長・森山裕が総裁選政局を回していた。菅内閣というより森山内閣が正しいのではないか。今回選対委員長に就任した小泉進次郎が総裁選で早期解散を訴え、ほかの候補は否定的だったが、実際は誰が総裁になっても選挙日程を自民党は決めていた節がある。石破は予算委員会や党首討論を丁寧にやる気だったが、森山主導で動き、石破も説得されたのではないか。党内には首相ではなく総裁なのに選挙日程を石破が言うのがおかしいという声もあるが、短期決戦で日程は与野党ともに早く出したほうがいいという認識だろう。与野党ともこれを否定する余裕はないだろう」》。

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https://lite-ra.com/2024/10/post-6347.html

石破茂が史上最速で馬脚あらわに! 手のひら返し解散、統一教会も裏金も再調査せず、菅・麻生以外の人事も酷い
2024.10.01 07:00

     (自民党HPより)

 総裁選で勝利した石破茂氏が、さっそく馬脚を露わした。昨日9月30日おこなった会見において石破総裁が、10月9日に衆議院を解散し、10月27日投開票の日程で衆議院選挙をおこなうことを表明した件だ。

 石破氏といえば、8月24日に総裁選への出馬を表明した際、「全閣僚出席の予算委員会をひと通りやって、この政権は何を考えているのか、何を目指そうとしているのかいうことが、国民の皆様方に示せたその段階で、可能なかぎり早く信は問いたい」と発言。さらに、総裁選の論戦では小泉進次郎が早期解散を打ち出したが、石破氏はそれに対抗し「主権者は国民。自民党の都合だけで(解散時期を)勝手に決めるなってことだ」「国会の場で野党ときちんとした論戦をするべきだ。野党を選ぶか、自公政権を選ぶかという選挙だ。国会における議論なくして、これで(解散して)十分だって話になると思っていない」と述べていた。

 ところがどうだ。石破氏が打ち出した解散日程は、各党代表質問と党首討論しかできない、「野党ときちんとした論戦」など実施する余地などないもの。しかも、解散表明の記者会見をたったの5分で打ち切り、記者の質問をシャットアウトまでしたのである。

 そもそも、石破氏は昨日の時点ではまだ首班指名も済んでおらず、自民党総裁でしかないにもかかわらず解散の意向を表明した。戦後最短となる首相就任後10日で解散し「暴挙だ」と批判を浴びた岸田文雄首相でさえ首相就任後に解散日程を打ち出したというのに、石破氏は越権行為をしてまで戦後最速記録での解散を表明したのだ。岸田首相を上回る暴挙中の暴挙ではないか。

 これまでさんざん安倍政権による解散権の濫用を批判し、総裁選でも「ルールを守る自民党を訴えてきたのに、総裁の座に就いたとたん党利党略のため解散権を振りかざす……。極右思想丸出しの高市早苗氏を抑えて総裁の座を勝ち取った石破氏に対してはリベラル層からも期待の声があがっていたが、石破氏も自民党という「同じ穴のムジナ」でしかないということが証明されたと言えよう。

 石破氏が醜態を晒したのは解散日程の問題だけではない。

 9月29日に放送された『日曜討論』(NHK)では、2013年の参院選直前に安倍晋三元首相や萩生田光一前政調会長らが旧統一教会の最高幹部らと自民党本部の総裁室で面会をおこなっていたことが決定的写真の証拠付きで報じられた件について問われたが、石破氏はあの写真が出たからどうのこうのということにはならない」「現時点では再調査が必要だという要素を把握していないと述べ、再調査を否定したのだ。


■統一教会問題も裏金問題も官房機密費問題も調査する気なし! 疑惑だらけの菅・麻生を重用

 裏金事件に対する姿勢も同様だ。総裁選出馬会見で石破氏は裏金議員を次期衆院選で非公認にする可能性に言及していたが、総裁選後の記者会見では「選対本部で適切に判断する。説明責任はきちんと果たしたい」と発言。ようするに、選対本部が裏金議員を公認しても自分は跳ね返さない、というわけだ。

 さらに、石破氏が「従来どおりのたんなる自民党」でしかない最大の証左は、菅義偉氏を自身の後ろ盾となる副総裁に、麻生太郎氏を廃止された最高顧問という役職をわざわざ復活させてその座に据えたことだ。

 ご存知のとおり、総裁選で菅氏は小泉進次郎氏を全面支援していたが、決選投票では菅氏をはじめとする小泉票は石破票に回ったとされ、総裁決定後には石破氏と菅氏は笑顔で握手を交わしていた。つまり、菅氏の副総裁の座は論功行賞というわけだ。

 だが、本サイトでは繰り返し指摘してきたように、菅氏は官房長官時代、「官邸の裏金」というべき官房機密費を政治的工作のために悪用してきたと言われており、2019年の参院選における河井案里克行夫妻による大規模買収事件でも、菅氏は官房機密費を使ったのではないかと見られている。

 また、菅氏は統一教会との深い関係も囁かれてきた人物だ。前述した安倍元首相らと統一教会最高幹部らとの面談は、2013年参院選に比例区で出馬した北村経夫・現参院議員への支援を確認する場だったと見られているが、北村陣営スタッフだった人物からは「統一教会側の北村氏への選挙支援を差配したのは菅氏という証言が出ている。また、自民党の「点検」結果でも、菅氏が牛耳る神奈川の自民党議員9人が統一教会と関係があったことが判明し、菅氏の子飼いである山本“マザームーン”朋広・衆院議員や山際大志郎・元経済再生担当相とびきり濃厚な関係を持っていたこともわかっている。

 さらに、自民党最高顧問となった麻生氏には、ここにきて裏金問題が浮上麻生派でも政治資金パーティでノルマを超えてパー券を売った議員に対し、2017年まで超過分を現金手渡しでキックバックされていたと毎日新聞がスクープしたからだ。しかも、2018年から口座振り込みを使った会計システムに変更されたが、その変更は麻生氏が決めたという。つまり、麻生氏自身が収支報告書への不記載を認識していた可能性も十分考えられるのだ。

 「自民党とカネ」の問題に楔を打ち込むには官房機密費の議論は避けて通れない。麻生派の裏金疑惑や統一教会との面談が判明した以上、裏金事件も統一教会問題も新たな調査が必要であることは論を俟たない。だが、菅氏や麻生氏といった疑惑の当事者を後ろ盾に据えた石破氏が、これらの問題に手を付けられるはずがない


■トンデモ議員が続々入閣! LGBT差別のネトウヨ議員、国会軽視のネトサポの親玉議員、三原じゅん子…

 いや、そもそも石破氏は、高市氏に党の最高意思決定機関である総務会を取り仕切る総務会長を打診していた。高市氏が総務会長に就いていれば、選択的夫婦別姓導入についても阻んでいたはずだ。ようするに、石破氏は総裁選で訴えたような政策を押し通す気がないのではないか。

 しかも、石破氏は組閣でも安倍政権と見紛うような人事を実施している。

 たとえば、安倍氏の子飼いだったネトウヨ議員である城内実・衆院議員を、石破氏は高市氏の後釜となる経済安保相に据えるという。城内氏といえば、2022年に「同性愛は後天的な精神の障害、または依存症」「LGBTはさまざまな面で葛藤を持っていることが多く、それが悩みとなり自殺につながることが考えられる」などと書かれた差別冊子が配布され問題となった神道政治連盟国会議員懇談会の事務局長を務め、党の会合でも性的マイノリティへの差別解消に取り組む人たちについて「お花畑正義感の人たち」などと発言したとされているような人物だ。

 また、安倍政権時に安倍礼賛演説を国会でぶち上げ、野党に安倍総理に感謝しろ」「愚か者」「恥を知れ」と迫った三原じゅん子・参院議員を、石破氏はこども政策担当相として初入閣させるという。2015年の参院予算委員会で三原氏は「ご紹介したいのが、日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」などと言い出したこともあるが、そんな人物がこども家庭庁のトップとなるのだ。

 さらに、デジタル相に起用されるという平将明・衆院議員といえば、J-NSC(通称ネトサポ)を率いる自民党ネットメディア局長を務めていた際、自民党のネット番組でネトウヨさながらに野党への罵倒を繰り出し、2017年におこなわれた衆院予算委員会のライブ配信では「(野党の質問に答えることは)与党の野党に対するおもてなしなんですよオ・モ・テ・ナ・シ!」「料金タダ!スマイル0円!なんてやってると、受け取るほうは当たり前で権利だと思い始める。権利じゃないんです。配慮なんですなどと暴論を主張した人物だ。

 メディアは石破新総裁の誕生を受けて「安倍路線の転換」「安倍政治の終焉」「自民党の長老政治は終わった」などと報じたが、あらわにした国会軽視の姿勢といい、菅・麻生の重用や閣僚人事といい、石破氏が根本から腐りきった自民党をどうにかできるものではないということがはっきりとした。裏金事件や統一教会問題にメスを入れられないような政党に、期待を寄せる必要はまったくないと断言したい。

(編集部)
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●「2,912,628票」「3,661,371票」に続き、「2,918,015票」を獲得し小池百合子東京「ト」知事が3選…心ある都庁の職員の皆さんも4年間、地獄

2024年07月09日 00時00分31秒 | Weblog

[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑]


(2024年07月08日[月])
まずは、蓮舫さんには感謝しかない。立憲に一度も投票したことはないが (当然、「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党、お維コミにも決して投票したことはない)、都民ならば絶対に蓮舫さんに投票していた。#7月7日は投票率77 #都民が主役 #私たちが動く政治が変わる はずでしたが、残念で仕方ありません。今回、杉並 (杉並区長選) 発の「1人街宣」が素晴らしかっただけに、選挙結果そのものは無残でした。

 「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党が支援し、マスコミが陰に陽に小池百合子「ト」知事を一生懸命に応援し、石丸伸二氏も間接的に小池「ト」知事を側面支援…小池「ト」知事3選という、大変に無残な結果となった。
 (リテラ)《数々の疑惑が浮上…。…学歴詐称問題2年間で48億円にものぼるプロジェクションマッピング事業の不透明さ首長に知事選出馬を要請した公選法違反疑惑……。…小池知事が都の幹部たちの天下りを放置天下り天国」…。晴海フラッグ神宮外苑再開発を主導する三井不動産グループ2社に都局長ら幹部14人が天下り…今回は都の局長級がほぼ全員、外郭団体へ天下り》、《国民主権を否定するような人物に、都民の生命を左右する「水道」の維持管理事業を委ねて》、《側近や都の幹部の天下りを自分の政治の道具にするという“都政の私物化”》…それらを知ってもなお投票できる神経とは? ト庁記者クラブに代表されるマスコミが一切を報じないことをいい事に、無関心で小池ト知事を支持する…。「生きる」ことに困っている都民だけでなく、心ある都庁の職員の皆さんも、お気の毒に。この先4年間、地獄

 目標 (#7月7日は投票率77) を17%下回り、40%が棄権することによって、間接的に小池「ト」知事を支持…。
 東京新聞の記事【小池百合子氏が3選 石丸伸二氏2位、蓮舫氏3位 投票率は5ポイント以上増の60.62%【詳報・都知事選】】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/338158)によると、《8日午前3時40分ごろ 小池氏の得票率は42.8% 開票結果が確定し、小池氏の得票は291万8015票。得票率は42.8%だった。2位は石丸氏で165万8363票で、得票率は24.3%。3位は蓮舫氏で128万3262票で、得票率は18.8%だった。この3人の得票が全体の85.9%を占めた》、《◆午後11時25分ごろ 都選管が投票率を修正 都選挙管理委員会は午後11時25分ごろ、都知事選の投票率が60.62%だったと発表した。前回知事選の55.00%を5.62ポイント上回った》。

   『●《明らかに、小池都知事の「追悼文拒否」は歴史修正主義の虐殺否定論と
       ヘイトに勢いを与えた》…《空疎な小皇帝》石原慎太郎元「ト」知事越え
   『●小池百合子「ト」知事、追悼文は? 《…ようやくこう答えたのだった。
      「それは毎年送っておりません」…この回答はあまりに卑怯だろう》
   『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
       に「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん
   『●《坂本さんは…『声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかり
     しないで、根気よく。…』。本当にそう。勇気を出して諦めないで…》
   『●坂本龍一さん「…市民一人一人がこの問題を知り、直視し、将来はどの
     ような姿であってほしいのか、それぞれが声を上げるべきだと思います」
   『●東京「ト」知事や大阪「ト」知事らはビッグモーターを批判できるの
     かね? こんな「ト」知事らに投票するから、こんなことになってしまう
   『●古賀茂明さん《民主主義の危機…メディアが権力の監視役の機能を果たせない
      国に民主主義は存在し得ない。将来的には、記者たちの自由だけでなく…》
   『●『応援要請』という名の《出馬要請》? 小池東京「ト」知事に
     「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった皆さん、コレでいいの?
   『●小池百合子東京「ト」知事のぶら下がり取材、学歴詐称の質問を遮っての
     テレ朝記者「今日の御召し物は緑の勝負服でなく…」質問、酷かったかなぁ…
   『●(リテラ)《神宮外苑の再開発…裏金事件のキーマンである森喜朗…と
     萩生田氏が暗躍し、都政を食い物…現在進行形の案件…小池氏はこれを推進》
   『●こんな東京「ト」政で良いのか? 《「水を止めればすぐ払ってくれる」
      水道料金の滞納対策、東京都の「効率化」が情け容赦なさすぎないか》

 東京新聞の記事【小池百合子氏が向き合う4年、どんな課題が? 少子化・「2025年問題」・国政との距離…かじ取りどうする】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/338083)。
 次の4年の前に、1期目や2期目の案件をまずは何とかしてほしいもの…。例えば、築地はどうなったの? 1期目や2期目の案件についてなぜにマスコミは追及しないの? 選挙違反の恐れがあるのならば、選挙前に報じたのですか?

 東京新聞の記事【無党派層は石丸伸二氏38%がトップ 約7割が「自民の裏金問題を重視」 東京都知事選、出口調査】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/338588)。
 《石丸伸二氏…7割が「自民の裏金問題を重視」》って、一体なんの冗談だろうか? 「利権」「裏金」「脱税」党とつながっている方が《裏金問題》を解決してくれるの? パワハラオジサンに《165万8363票で、得票率は24.3%》って、「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党、小池「ト」知事のために、十分に蓮舫さんの票を削ってくれたわけだ。

 リテラの記事【“既成政党に与しない”石丸伸二の選対本部長は「自民党政経塾」塾長代行! 応援団筆頭に統一教会系番組キャスターの元自民党職員も】(https://lite-ra.com/2024/07/post-6338.html)。《安芸高田市長時代のメディアや議会などの「敵」をつくりあげて攻撃するパフォーマンスや、新自由主義的な政策など、石丸氏を見ていると、橋下徹氏やドナルド・トランプのようなポピュリズム政治家の再来としか思えないが、都知事選ではもっぱら“これまでの政治家たちと一線を画すフレッシュな改革者”というイメージが広がり、既存政党に不満を持つ無党派層から支持を受けているらしい。実際、石丸氏自身もそのイメージを振りまいている思想的に近い維新からの推薦の打診を袖にして、完全無所属で都知事選に立候補し、選挙期間中も「政党には与しない」ことを強調してきた。しかし、この石丸氏、本当に「既存の政治と一線を画し、既成政党に与していない」のか。この選挙戦で石丸氏の脇を固めている人物を見てみると、とてもそうは思えない》。

 残念で仕方ない…。
 リテラの記事【小池百合子が都幹部だけでなく“最側近”を天下りさせていた!「大日本帝国憲法復活」「国民主権を放棄せよ」の請願に関与の元特別秘書】(https://lite-ra.com/2024/07/post-6337.html)。《東京都知事選の投開票を前に現職の小池百合子氏をめぐり数々の疑惑が浮上している。小池氏の弁明の矛盾が次々と露呈している学歴詐称問題に加え、2年間で48億円にものぼるプロジェクションマッピング事業の不透明さ首長に知事選出馬を要請した公選法違反疑惑……。そんななか、6月27日発売の「週刊新潮」(新潮社)が、もうひとつ気になる問題を取り上げている。それは、小池知事が都の幹部たちの天下りを放置し、平均報酬額が1000万円以上にもなる外郭団体への「天下り天国」になっている、という問題だ》。

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https://lite-ra.com/2024/07/post-6337.html

小池百合子が都幹部だけでなく“最側近”を天下りさせていた!「大日本帝国憲法復活」「国民主権を放棄せよ」の請願に関与の元特別秘書
2024.07.04 12:00

     (東京都HPより)

 東京都知事選の投開票を前に現職の小池百合子氏をめぐり数々の疑惑が浮上している。小池氏の弁明の矛盾が次々と露呈している学歴詐称問題に加え、2年間で48億円にものぼるプロジェクションマッピング事業の不透明さ首長に知事選出馬を要請した公選法違反疑惑……。そんななか、6月27日発売の「週刊新潮」(新潮社)が、もうひとつ気になる問題を取り上げている。

 それは、小池知事が都の幹部たちの天下りを放置し、平均報酬額が1000万円以上にもなる外郭団体への「天下り天国」になっている、という問題だ。

 都幹部の天下り問題といえば、晴海フラッグ神宮外苑再開発を主導する三井不動産グループ2社に都局長ら幹部14人が天下りしていることを、しんぶん赤旗がスクープしていたが、今回は都の局長級がほぼ全員、外郭団体へ天下りしているという実態が暴露されていた。小池知事の「東京大改革」という触れ込みがいかにインチキであるかを物語っている報道といっていいだろう。

 しかし、小池氏が天下りさせていたのは、都の幹部だけではない。今回の「週刊新潮」も指摘していたが、小池知事は自身のいわくつきの側近まで外郭団体に天下らせている。ほかでもない小池知事の政務担当特別秘書を務めてきた野田数氏だ。

 野田氏といえば、早稲田大学を卒業後、当時、保守党所属の衆議院議員だった小池氏の秘書を務めた人物で、2016年に小池氏が都知事選に出馬した際には選対本部の責任者となり、知事就任後は小池氏が政務担当特別秘書に任命。2017年には「都民ファーストの会」の代表に就任したほか、『都政大改革─小池百合子知事&「チーム小池」の戦い』(扶桑社新書)を出版するなど、“小池氏の懐刀”と呼ばれてきた。

 ところが、2019年3月、小池知事はそんな側近中の側近である野田氏を都の外郭団体である「東京水道サービス株式会社」(現・東京水道株式会社)の社長に推薦すると発表。野田氏は同月末で特別秘書を退任し、同年5月に社長に就任した。

 東京水道サービスは東京都の水道局の下請けとして水道の維持・管理をおこなう会社で、2020年4月に水道料金の徴収などを担当するPUCと合併し、新会社「東京水道」(通称・TOKYO WATER)を設立。水道のほぼすべての事業範囲をカバーする日本最大級の水道サービス会社となったが、野田氏はそのまま社長の椅子に座り続けている。

 小池知事は当時の定例会見で、野田氏の社長就任について問われると、「天下りではなく適材適所」と言い張ったが、東京水道サービスの社長はそれまで水道局の水道局長の経験者が天下ってきたポスト。前例を破って野田氏をねじ込んだのは明らかだった。

 同誌によると、東京水道の平均役員報酬は約1200万円。ちなみに、2017年に公開された小池氏の特別秘書の給与は手当も含めて年額1410万3761円だった。つまり、小池知事は元最側近のために同等レベルのポストを用意したということになる。


■天下り報道の小池百合子・元秘書は“国民主権は傲慢”“大日本帝国憲法の復活”請願に関与した過去

 都の構造的な悪習となっている天下りを“改革せず放置するばかりか、それを自身の身内のために悪用する──。これは、紛れもない“都政の私物化”ではないか。

 しかも、本サイトがこの天下りでもうひとつ問題にしたいのが、小池氏が都民の生命を握る「日本最大級の水道サービス会社」のトップに座らせたその元最側近・野田氏の思想である。

 というのも、野田氏は都議時代の2012年、現行の日本国憲法を無効とし、戦前の「大日本帝国憲法」の復活を求める請願を紹介議員として提出しているのだ。提出された誓願書にはこんな文言が躍っていた。

〈我々臣民としては、国民主権といふ傲慢な思想を直ちに放棄して、速やかに占領典範と占領憲法の無効確認を行つて正統典範と正統憲法の現存確認をして原状回復を成し遂げる必要があります。これによつて、拉致問題、領土問題、教育問題、原発問題などについても原状回復による解決が図られ、祖国の再生が実現しうるものと確信するものです。〉

 民主主義の根幹である国民主権を「傲慢な思想」として「直ちに放棄」すべきと主張するとは、唖然とするほかない。

 これだけではない。野田氏は、都議時代から都立高校の歴史教科書をめぐり南京虐殺などに関する記述を書き換えるよう圧力をかけるなど、一貫して歴史修正主義的主張をおこなってきた。「新しい歴史教科書をつくる会」から分派した「日本教育再生機構」の常務理事も務め、「WiLL」(ワック)や「SAPIO」(小学館)、「正論」(産経新聞社)などの右派雑誌にも登場。“日本の戦争は侵略ではなく、自衛のための戦争だった”といった趣旨の主張を繰り広げていた。さらに都議会で“朝鮮学校への補助金廃止”を訴えたこともある。


■小池百合子の排外主義・歴史修正主義思想 朝鮮人虐殺の史実否定のヘイト団体で過去に講演したことも

 小池都知事が国民主権を否定するような人物を政務担当特別秘書に据え、側近中の側近としてきたことに驚く向きもいるかもしれないが、しかし、考えてみれば、それは当然だ小池知事自身、歴史修正主義、排外主義の持ち主であり、それをあらわにする政策を次々と打ち出してきたからだ。

 毎年9月1日には関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典が墨田区の都立横網町公園でおこなわれているが、小池知事は2017年から「都慰霊協会が営む大法要で全ての震災犠牲者を追悼している」として式典への追悼文送付を拒否。この式典への追悼文は1974年以降、歴代の都知事たちが寄せてきたもので、数々の差別発言で知られるあのレイシスト石原慎太郎ですら送っていた。それを小池知事は拒否しつづけ、今回の都知事選でもその方針を変えていない。

 しかも、小池氏は自民党衆院議員時代の2010年、ヘイト団体「そよ風」で講演をおこなっている。「そよ風」は小池知事が追悼文送付を取りやめた2017年から横網町公園内でヘイト集会を開催。ちなみに、2019年のヘイト集会では「犯人は不逞朝鮮人、朝鮮人コリアン」「不逞在日朝鮮人たちによって身内を殺され、家を焼かれ、財物を奪われ、女子供を強かんされた多くの日本人たち」「その中にあって日本政府は、不逞朝鮮人ではない鮮人の保護を」などの発言が飛び出し、東京都は2020年8月、これらの発言を人権尊重条例に基づいてヘイトスピーチであると認定している。

 さらに、2016年に小池氏は韓国人学校への都有地貸与を白紙化。2022年には、朝鮮人虐殺に言及した現代美術作家・飯山由貴氏の作品に対して東京都総務局人権部が検閲、上映禁止にする事件も発生している。

 そういう意味では、小池知事にとって野田氏は思想的同志でもあったわけだが、しかし、問題は、小池氏がその野田氏を「日本最大級の水道サービス会社」トップに天下りさせていることだ。国民主権を否定するような人物に、都民の生命を左右する「水道」の維持管理事業を委ねて本当に大丈夫なのか。

 いずれにしても、今回の選挙を通じて、都民は側近や都の幹部の天下りを自分の政治の道具にするという“都政の私物化”を追及し、止める必要がある。

(編集部)
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https://lite-ra.com/2024/07/post-6338.html

“既成政党に与しない”石丸伸二の選対本部長は「自民党政経塾」塾長代行! 応援団筆頭に統一教会系番組キャスターの元自民党職員も
2024.07.05 05:00

     (石丸伸二Xより)

 7月7日に投開票日を迎える東京都知事選。現職の小池百合子知事の「優勢」が伝えられる一方、注目を集めているのが、石丸伸二候補の勢いだ。中盤の情勢調査でも、蓮舫氏にかなり迫っており、最終的に2位に躍り出るのではないかという見方まで流れている。

 安芸高田市長時代のメディアや議会などの「敵」をつくりあげて攻撃するパフォーマンスや、新自由主義的な政策など、石丸氏を見ていると、橋下徹氏やドナルド・トランプのようなポピュリズム政治家の再来としか思えないが、都知事選ではもっぱら“これまでの政治家たちと一線を画すフレッシュな改革者”というイメージが広がり、既存政党に不満を持つ無党派層から支持を受けているらしい

 実際、石丸氏自身もそのイメージを振りまいている思想的に近い維新からの推薦の打診を袖にして、完全無所属で都知事選に立候補し、選挙期間中も「政党には与しない」ことを強調してきた。

 しかし、この石丸氏、本当に「既存の政治と一線を画し、既成政党に与していない」のか。この選挙戦で石丸氏の脇を固めている人物を見てみると、とてもそうは思えない。

 その典型が、石丸氏の選対本部長を務めている小田全宏氏だ。この小田氏、なんと自民党東京都連が運営する政治講座TOKYO自民党政経塾」の「塾長代行(コーディネーター)」を務めているのだ。「TOKYO自民党政経塾」の主宰は、自民党東京都連会長である萩生田光一・前政調会長だ。

 さらに、小田氏の義父は、「TOKYO自民党政経塾」の塾長であり、自民党都連最高顧問である深谷隆司・元衆院議員。深谷氏は裏金事件後も萩生田氏を庇い、「やっぱり萩生田君が適任だとして都連会長続投に賛同したことでも知られる。

 周知のとおり、萩生田氏率いる自民党都連は都知事選で小池氏支持を表明している。にもかかわらず、自民党都連直轄の政治講座の塾長代行が、石丸氏の選対本部長を務めているのは、いったいなぜなのか。東京新聞Web版6月19日付に掲載された深谷氏のインタビューによると、「小田氏から真っ先に報告がありました。石丸氏が小田氏のところに相談に行って、力を貸してもらいたいと」「小田氏が『どうだろうか』というから、(私は)『君の考えの通りやればいい』と。『親子だからと気にすることはない』『やるからには頑張ってやれ』と激励しています」と語っている。しかも、深谷氏は石丸氏について、「候補者は極めていい人なんですよ。ものの考え方もしっかりしてるし、政策的な能力もある」と評価している。

 石丸氏の応援団には、ほかにも自民党関係者がいる。それは、政治評論家の田村重信氏だ。

 石丸陣営における田村氏の役職はさだかではないが、事務所開きの時点からスタッフの中心にいて、石丸候補による事務所前での第一声でも、自らマイクを握って支持を呼びかけた。その後も、街頭演説に姿を見せたり、旧Twitterでは連日、石丸氏の街頭演説スケジュールや集まったボランティア数を投稿し続けるなど、応援団筆頭、広報部長的な役割を果たしている。

 ところが、この田村氏、もともとは自民党の元政務調査会長室長。しかも、「自民党安保政策の名物職員」「安保政策・憲法に精通」と言われてきた幹部職員で、安保法制が大問題となった2015年にはSEALDsについて〈民青 過激派 在日 チンピラの連合軍〉とツイートし、「ネトウヨ脳の自民党職員」として話題になったこともある。また、田村氏は、統一教会系メディアである世界日報の月刊誌「Viewpoint」のYouTube公式チャンネルが配信する番組「パトリオットTV」でキャスターを務めてきた。


■石丸伸二を支える面々と安倍晋三の深い関係 安倍に自宅でピアノを指導、退職時に安倍が直々に挨拶…

 ようするに、「既成政党には与しない」はずの石丸候補の脇を固めているのは、裏金にまみれた自民党政治を長く支えてきた人たちなのである。

 しかも、石丸陣営の要になっている小田氏、田村氏の2人に共通するのは、安倍晋三・元首相と関係が深いゴリゴリの改憲論者という点だ。

 たとえば、選対本部長の小田氏は、安倍元首相を自宅に招くほどの仲だったらしく、国葬で流された、安倍氏が「花は咲く」をピアノ演奏する映像も、小田氏がピアノ指導をおこない、小田氏の自宅で撮影されたものだった。また、おもてなしプランナーとして「開運おもてなしサロン」を主宰する小田氏の妻も、昭恵夫人と交友関係にあるという。

 また、小田氏は昨年11月に『私たちの未来を変える憲法改正』(PHPエディターズ・グループ)なる著書を出版しているが、著書に込めた思いを小田氏はオフィシャルサイトでこう綴っている。

〈安倍総理が、第二次政権が終了して、2ヶ月程たった時、我が家で食事をご一緒しました。その時に、私が「総理時代に思い残されたことは何ですか?」とお聞きすると、「北朝鮮の拉致問題が解決できなかったことと、憲法改正ができなかったことです」と目を瞑っておっしゃいました。
 その時私は、「そうか」と思っただけでしたが、昨年の7月8日、銃弾に倒れられ、9月に国葬があったときに、私は壇上に掲げられた大きなパネルの写真を眺めながら、ふと「憲法改正を何とか実現したい」という安倍さんの声が聞こえたような気がしました。もちろんこれは「気がした」だけで本当に聞こえたわけではありません。〉
〈私はこの2年の間に、日本の国の柱である憲法を、とにかく一回国民の手で変えるための国民投票を実現したいという思いで本書を書きました。〉

 石丸陣営の広報部隊長的役割を果たしている元自民党職員・田村氏も、安倍氏からの信頼が篤く、安倍氏の悲願だった改憲実現を夢見るひとりだ。

 前述のとおり、田村氏は自民党でも「安保政策・憲法に精通」している人物として重用され、集団的自衛権の行使容認をめぐっては全国の勉強会を飛び回り、その正当性を広める重責を担った。田村氏が2018年1月に65歳の誕生日を迎えて定年退職した際も、その直前に安倍首相はわざわざ官邸で田村氏と面会し、「またよろしく頼む」と挨拶(産経新聞2018年1月12日付)。田村氏は同年8月に自民党本部に再雇用され、安倍元首相が退陣する直前の2020年7月まで自民党政務調査会嘱託職員として勤め上げた。

 そして、自民党嘱託職員時代の2019年、歌手活動として田村氏が原案・企画して発表したのが「憲法よりも大事なもの」なる歌。この歌のサビで田村氏は〈憲法なんて ただの道具さ 変わること 恐れないで 明日のために〉と歌い上げている。ちなみに当時、この楽曲を産経新聞は「『歌の力』で改憲機運高め 自民党名物職員、オリジナル改憲ソングをリリース」として宣伝していた。

 いや、この2人だけではない。石丸候補のスポンサー・後援会長として有名になったドトールコーヒー創業者の鳥羽博道名誉会長も、安倍晋三・元首相とゴルフや会食を共にしていた関係だった。鳥羽氏が率いてきたドトール・日レスホールディングスでは最近、「安倍元首相にいちばん近い記者」と呼ばれた岩田明子・元NHK解説委員が社外取締役に就任して話題となったが、これも安倍氏との関係が大元にあるのではないかといわれている。


■安倍晋三の悲願である改憲実現を夢見る面々が石丸伸二陣営に結集 当の石丸本人は…

 それにしても、安倍氏とともに改憲を目指した田村氏と、安倍氏の死後、改憲のための国民投票実現を目指して著書までしたためた小田氏のふたりがいま、石丸氏の元に集結しているのは、なぜなのだろうか。

 小田氏は石丸氏のYouTubeを見て興味を持ち、田村氏の場合は鳥羽氏が石丸陣営に引き入れた「選挙の神様」の異名を持つ政策アナリスト・藤川普之介氏の誘いがきっかけで石丸応援団に仲間入りしたというが、ここまで入れ込んでいるというのは、やはり、石丸氏を最終的に国政に送り込み、安倍氏が果たせなかった「改憲」をやらせようという意図があるからではないか。

 では、当の石丸氏はどうなのか。石丸氏は、「週刊文春」(文藝春秋)の記者から、こうした自民党系の取り巻きについて「自民の重鎮を“ジジ殺し”しているとも」と直撃された際、「皆さん、特にこちらから何かお願いしたわけではない方々です。だってボランティアって本来そうじゃないですか。有志なので」と答えていたが、勝手に応援しているだけの人物を選対本部長にしたり、応援演説をさせる候補者はいないだろう。

 そもそも、石丸氏はNHKの候補者アンケートの「今の憲法を改正する必要があると考えるか」という質問に「必要があると明言する改憲論者だ。しかも、最近二審でも敗訴した恫喝訴訟が示すように、目的のために手段を選ばない独裁的な体質と扇動的な政治手法の持ち主でもある。

 そうしたことを考えると、近い将来、国政に打って出た石丸氏が安倍一派や自民党の極右改憲勢力をしたがえてファナティックに「改憲」を叫んでいる、ということも、あながちないとは言い切れないかもしれない。

(編集部)
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●亡くなられてこの世に居ないウィシュマさんも、斎藤健法相同様、《自分がそういうことになれば、公開してほしくない》と思っただろうか?

2023年05月03日 00時00分02秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


(2023年04月16日[日])
東京新聞の記事【ウィシュマさん映像公開を問題視 斎藤法相「勝手に編集し提供」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/242731)によると、《斎藤健法相は7日の閣議後記者会見で、名古屋出入国在留管理局で死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の収容中の監視カメラ映像を遺族側弁護団が公開したことに関し「国が証拠として提出し、これから裁判所で取り調べる映像の一部を原告側が勝手に編集し、マスコミに提供した」として問題視した。6日に公開された映像は、遺族が国に損害賠償を求め名古屋地裁に起こした訴訟で国側が提出した約5時間分の一部。これまで遺族や一部国会議員には非公開の場で開示。地裁で記録閲覧手続きを取れば視聴できるが、初めて広く公開された。》
 何百時間とある映像資料の僅か《約5時間分》を提出し、数分というその《一部》のみしか公開していないのに、《原告側が勝手に編集》って、法相は…。《編集》が問題ならば、全編を法相が公開すればいいではないか。自身らの《隠蔽体質》を反省することも無く、何を言っているのか。

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、1万5113枚
     すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

   『●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホント
       なのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《華やかな東京オリンピック
     開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”》
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《職員たちは「暴力」とは認識
     していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》
   『●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち
      出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…
   『●《名古屋地検は…殺人容疑で告訴されていた当時の名古屋入管職員
     13人を「嫌疑なし」として不起訴にした》…恥ずかしい、野蛮過ぎる

 ヅボヅボ壺壺な自民党出身の法相は《人道上の対応》、《人道上》の問題とでも嘯くつもりだろうか? 亡くなられてこの世に居ないウィシュマ・サンダマリさんも、法相同様、《自分がそういうことになれば、公開してほしくない》と思っただろうか? それは「殺される側の論理」ではなく、「殺す側の論理」ではないのか。
 望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【斎藤法相、映像公開に「ウィシュマさんの名誉や尊厳の観点から慎重であるべきだ」と主張】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/243495)によると、《名古屋出入国在留管理局で2021年3月に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の収容中の監視カメラ映像を遺族側が公開したことについて、斎藤健法相は11日の記者会見で「映像は情報公開上も不開示情報として扱っている。また、訴訟中の事案を訴訟外で明らかにすることは差し控えるのが適当だ」と改めて自身の見解を述べた。映像は、遺族が国に損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴した訴訟で、国側が保有する295時間分のうち5時間分を証拠として提出。遺族側はこのうち約5分間を公開した。斎藤法相は映像について「公開すると監視カメラの撮影範囲や解像度、職員の巡回態勢や頻度が公になる」と保安上の懸念を指摘。食事や着替えの介助を受ける様子が写っており「ウィシュマさんの名誉や尊厳の観点から慎重であるべきだ。自分がそういうことになれば、公開してほしくない」と主張した。また、7日の記者会見で「原告側が映像を勝手に編集してマスコミに提供した」と述べた点については「事実関係を述べた上で、訴訟のさなかなのでコメントを控えると申し上げた」と説明した。遺族側弁護団によると、入管施設内の映像を巡っては、東日本入国管理センター茨城県牛久市)で14年3月、カメルーン人男性=当時(43)=が「アイムダイイング(死にそうだ)」と助けを求めたのに放置され、心肺停止で見つかった記録を男性側弁護団が報道機関に公開。また、トルコ出身のクルド人男性(44)が19年1月に同センターで職員に暴行を受けたとして、国に損害賠償を求めた民事訴訟でも、国側が証拠提出した映像を男性側弁護団が公開したものの、国側の抗議はなかったという。(望月衣塑子)》。

 日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/なにがウィシュマさんが望まない、だ。自民・牧原秀樹氏の卑怯ぶりに反吐が出る】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321529)によると、《『編集も無断であり裁判所も証拠開示に慎重にならざるを得ません。』と書き、同日の共同通信の『ウィシュマさん映像公開を問題視 斎藤法相「勝手に編集し提供」』という記事を貼り付けている。なんて卑怯な男なんだ。反吐が出そう。》
 このコラムに出てくる、カルトとヅボヅボ壺壺自民党・牧原秀樹議員は…(リテラ)《■野党合同ヒアリングがなければ、裁量労働制の拡大は阻止できず、残業代なしの職種が拡がっていた 「野党は批判ばかり」「官僚を吊し上げている」「生産性が低く、不毛なやり取り」……。こうした「野党合同ヒアリング」に対する批判はいまにはじまったものではなく、2018年には牧原秀樹・厚労副大臣(当時)が「公開リンチのようだ」と発言(その後、撤回・謝罪)したことをはじめ、与党議員や政権応援団のジャーナリスト、産経やABEMAなどの御用メディアなどによって何度となく繰り返されてきた。そして、今回の選挙で主要メンバーの落選が相次いだことで、ここぞとばかりに批判に拍車がかかっているのだ。しかし、こうした批判こそ、野党の本来の役割を理解していない妄言であり、権力の不正を隠蔽したいという意図があるとしか思えないものだ》。

 室井佑月さんは《私たちは今後、第2のウィシュマさんを作らないと、ウィシュマさんの魂に誓います》というけれども、このまま自公政権が続く限りは、また、お維コミ議員が幅を利かせ続ければ、入管法はさらに改悪され、《2のウィシュマさんを作》り続ける結果となる。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321529

室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
なにがウィシュマさんが望まない、だ。自民・牧原秀樹氏の卑怯ぶりに反吐が出る
公開日:2023/04/14 06:00 更新日:2023/04/14 06:00

     (死亡したウィシュマ・サンダマリさん
      (C)日刊ゲンダイ)

『衆議院法務委でも問題視しました。ウィシュマさんもご自身の弱られた様子を週刊誌を通じて公開されることを望むでしょうか?(後略)』(牧原秀樹・衆議院議員・自民党)

  ◇  ◇  ◇

 これは4月7日の、牧原議員のTwitterでの言葉。冒頭の発言の後には、

『編集も無断であり裁判所も証拠開示に慎重にならざるを得ません。』

 と書き、同日の共同通信の『ウィシュマさん映像公開を問題視 斎藤法相「勝手に編集し提供」』という記事を貼り付けている。

 なんて卑怯な男なんだ。反吐が出そう。

 牧原氏がやったことをほかのことにして例えるとだな──。電車に乗っていたらJKの尻を撫で回している痴漢がおった。その行為を目撃した正義の人が、とっさに痴漢の手首を掴み、

「やめろ、この人、痴漢!」

 そう叫んだ。

 牧原氏は、この勇者に対し、

「そうやって大騒ぎすることを、JKが望んでいると思うか」

 ってやっちゃってるわけ。

 なんて不正義。オーディエンスもドン引きするわい。でもって、牧原氏がそんな馬鹿なことをした理由がまた、たまらなく酷くって。たまたま目撃した痴漢行為をしていた人が、上司だったから庇ったって話

 ん? 余計にわかりづらくなった? でも、今回、牧原氏がしたことは、これに近いことなんだ。

 なにがウィシュマさんが望まない、だ。この法を管理しているのは、牧原氏がいる政府自民党。法務大臣は先輩議員。

 カー、ぺッ(反吐を出す音)。

 ウィシュマさんの事件、なにが悪かったのかきちんと判明され、きちんと解決しますように! 当たり前でしょう。

 ウィシュマさんに、日本人として心からのお詫びをしたい。本当にすみませんでした。私たちは今後、第2のウィシュマさんを作らないと、ウィシュマさんの魂に誓います
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●名古屋入管職員に殺人容疑無しと自信を持って言えるのならば、卑劣にも《ウィシュマさん妹の「特定活動ビザ」不許可》とするのか?

2022年08月22日 00時00分27秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


(2022年08月07日[日])
どこまで卑怯な国なのか、恥ずかし過ぎる。なんて姑息なことを。「殺人」ではない自信があるのならば、係争しているご遺族に堂々と「特定活動ビザ」を許可すればいい。《亡くなった当時の映像や資料を渡してもらえず、真相究明もされていないため、日本に残って国賠訴訟に参加・発言している》ことが、それほど疎ましいのか。正々堂々と、公平にやんなさいよ。《東京入管の通知書には、不許可とした理由について「特定活動への変更を認めるに足りる相当の理由があると認められません」》というのは、まともな不許可理由でしょうか? 《相当の理由がある》と解釈すると、何か不都合があるのでしょうか? 《駒井弁護士は「(訴訟の相手方である)国、入管が(許可するかどうか)自由に決める。不正義がおこなわれていると強く感じる」と話した》…またしても、《不正義がおこなわれている》ニッポン。
 世界に、ニッポンの恥を拡散する愚行だ。

   『●《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度を
     笑われて「シャラップ」と言い放つ始末》…その司法からの逃亡

 弁護士ドットコム【ウィシュマさん妹の「特定活動ビザ」不許可 「精神的に衝撃を受けている」】(https://www.bengo4.com/c_16/n_14821/)によると、《代理人をつとめる駒井知会弁護士によると、裁判に参加するという理由での許可は、過去に例があるという。駒井弁護士は「(訴訟の相手方である)国、入管が(許可するかどうか)自由に決める。不正義がおこなわれていると強く感じる」と話した。ウィシュマさんの死をめぐっては、遺族が昨年11月、殺人被疑事件として名古屋地検に刑事告発。名古屋地検が今年6月に不起訴嫌疑なしとしたため、8月8日に検察審査会に申し立てることとなっている》。

 先日、恥をさらしたばかりだというのに ――――― 《職員の行為と死亡の因果関係を認定できなかった》…《最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は17日、「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある」とし、国の賠償責任はないとする統一判断を示した》《「地震、津波は想定外だから仕方なかったと言っているに等しい》と同じでは? 「殺される側」に責任を押しつけ。《過去にも同種の事案が起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか》、《わが国の入管体制のずさんさ》を見て見ぬふりの司法、こんな国で良いのですか? ――――― そして、《不正義》にも、《ウィシュマさん妹の「特定活動ビザ」不許可》とする恥知らずぶり。

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、1万5113枚
     すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

   『●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホント
       なのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《華やかな東京オリンピック
     開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”》
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《職員たちは「暴力」とは認識
     していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》
   『●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち
      出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…
   『●《名古屋地検は…殺人容疑で告訴されていた当時の名古屋入管職員
     13人を「嫌疑なし」として不起訴にした》…恥ずかしい、野蛮過ぎる

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https://www.bengo4.com/c_16/n_14821/

ウィシュマさん妹の「特定活動ビザ」不許可 「精神的に衝撃を受けている」
2022年08月03日 16時05分

 名古屋入管で昨年3月に亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの妹、ポールニマさんが、短期から長期の在留資格への変更を申し立てたところ、東京出入国管理局長が8月3日、不許可としたことがわかった。

 ポールニマさんともう1人の妹ワヨミさん、その代理人が同日、都内で記者会見を開いて明らかにした。ポールニマさんらは現在、ウィシュマさんの死について真相究明をもとめる国家賠償訴訟を起こしているが、その裁判への参加に影響を与えかねない事態となった。


●在留資格「特定活動」への変更が認められなかった

 ポールニマさんは昨年5月に来日。当初は長期滞在の予定はなかったが、ウィシュマさんが亡くなった当時の映像や資料を渡してもらえず、真相究明もされていないため、日本に残って国賠訴訟に参加・発言している

 これまで短期滞在の在留資格を3カ月ごとに更新してきたが、今年5月の更新時、東京入管から短期滞在の更新は今回限りと言われたという。そのため、6月20日、長期滞在ができる「特定活動」という在留資格への変更許可を申し立てていた。

 8月3日午前にポールニマさんが受け取った東京入管の通知書には、不許可とした理由について「特定活動への変更を認めるに足りる相当の理由があると認められません」と記されている。


●代理人「不正義がおこなわれていると強く感じる」

 次回の国賠訴訟の期日は9月14日だが、ポールニマさんの在留資格は8月25日に切れてしまう。裁判に参加するには、短期滞在の更新を認めてもらうか、いったん帰国して再度入国することになる。だが、帰国後に改めて入国ビザを得るには半年ほどかかるとされる。

 ポールニマさんは8月3日、東京・永田町の参院議員会館で開いた記者会見で「特定活動の許可はおりるんじゃないかと期待していました。不許可になるとは思っておらず、精神的にすごく衝撃を受けています」と述べた。

 代理人をつとめる駒井知会弁護士によると、裁判に参加するという理由での許可は、過去に例があるという。駒井弁護士は「(訴訟の相手方である)国、入管が(許可するかどうか)自由に決める。不正義がおこなわれていると強く感じる」と話した。

 ウィシュマさんの死をめぐっては、遺族が昨年11月、殺人被疑事件として名古屋地検に刑事告発。名古屋地検が今年6月に不起訴嫌疑なしとしたため、8月8日に検察審査会に申し立てることとなっている。
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●《名古屋地検は…殺人容疑で告訴されていた当時の名古屋入管職員13人を「嫌疑なし」として不起訴にした》…恥ずかしい、野蛮過ぎる

2022年06月20日 00時00分32秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


(2022年06月19日[日])
世界に恥をさらす。恥ずかし過ぎるし、野蛮過ぎる。名古屋地検は正気なのか? ――― 《人命軽視》、人権無きニッポン。《遺族は昨年11月、「保護する義務があったのに適切な医療を提供しなかった死亡しても構わないという未必の故意があった」として、殺人容疑で当時の局長らを刑事告訴していた》が…。生業訴訟のように苦しむ市民を救わない最「低」裁、〝殺人〟を擁護する検察。「殺す側の論理」。
 角雄記、豊田直也両記者による、東京新聞の記事【遺族憤り「私たちが貧しい国出身だからか」 ウィシュマさん収容死で入管職員を不起訴】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/184063)によると、《名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)でスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が収容中に死亡した問題で、名古屋地検は17日、殺人容疑で告訴されていた当時の名古屋入管職員13人を嫌疑なしとして不起訴にした。13人は当時の局長や警備監理官、看守責任者ら。金山陽一次席検事は「死因の特定に至らず、不作為による殺人や殺意を認める証拠がなかった」と説明。保護責任者遺棄致死罪や業務上過失致死罪の適用も検討したが、死因が不明で職員の行為と死亡の因果関係を認定できなかったという。同じ理由で、支援者による刑事告発についても不起訴とした》。

 《職員の行為と死亡の因果関係を認定できなかった》…《最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は17日、「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある」とし、国の賠償責任はないとする統一判断を示した》《「地震、津波は想定外だから仕方なかったと言っているに等しい》と同じでは? 「殺される側」に責任を押しつけ。
 《過去にも同種の事案が起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか》、《わが国の入管体制のずさんさ》を見て見ぬふりの司法、こんな国で良いのですか?

 アサヒコムの記事【ウィシュマさん死亡問題、入管幹部ら不起訴へ 名古屋地検】(https://www.asahi.com/articles/ASQ6J73M9Q6JOIPE00Z.html)によると、《名古屋出入国在留管理局で昨年3月、収容中だったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題で、名古屋地検は当時の名古屋入管幹部らについて不起訴処分にする方針を固めた。地検は遺族らの告訴・告発を受けて殺人や保護責任者遺棄致死傷の疑いで捜査していたが、上級庁と協議した結果、刑事責任は問えないと判断した模様だ。関係者への取材でわかった。処分結果は17日にも遺族らに伝えられる見通し。捜査はこれで終結するとみられる。出入国在留管理庁が昨年8月…》《名古屋地裁に向かうウィシュマさんの遺影を持つ妹のポールニマさん(中央)、ワヨミさん(左)ら弁護団=2022年6月8日午後2時1分、名古屋市中区》。

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、1万5113枚
     すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

   『●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホント
       なのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《華やかな東京オリンピック
     開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”》
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《職員たちは「暴力」とは認識
     していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》
   『●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち
      出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/184063

遺族憤り「私たちが貧しい国出身だからか」 ウィシュマさん収容死で入管職員を不起訴
2022年6月17日 22時22分

     (当時の名古屋入管幹部らが不起訴処分となり、
      ウィシュマ・サンダマリさんの遺影を手に沈痛な表情を
      見せる妹ポールニマさん(右)とワヨミさん
      =17日、名古屋地検で)

 名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)でスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が収容中に死亡した問題で、名古屋地検は17日、殺人容疑で告訴されていた当時の名古屋入管職員13人を嫌疑なしとして不起訴にした。

 13人は当時の局長や警備監理官、看守責任者ら。金山陽一次席検事は「死因の特定に至らず、不作為による殺人や殺意を認める証拠がなかった」と説明。保護責任者遺棄致死罪や業務上過失致死罪の適用も検討したが、死因が不明で職員の行為と死亡の因果関係を認定できなかったという。同じ理由で、支援者による刑事告発についても不起訴とした。

 ウィシュマさんは2020年8月に収容され、昨年1月から体調が悪化。2月に尿検査で「飢餓状態」を示す異常値が出たが、点滴などの治療を受けられないまま3月6日に死亡した。

 遺族は昨年11月、「保護する義務があったのに適切な医療を提供しなかった死亡しても構わないという未必の故意があった」として、殺人容疑で当時の局長らを刑事告訴していた。

 名古屋入管は「捜査当局の判断について回答する立場にない」としている。


◆「素人でも死にそうと分かるのに」 検審申し立てへ

 ウィシュマさんの遺族は17日、名古屋地検を訪れ、不起訴の通知を受けた。代理人の指宿昭一弁護士によると、地検は特定できなかった死因について、栄養失調を意味する「低栄養と脱水症による身体合併症」の可能性を挙げた。その上で入管職員の対応を検討した結果、「医師の診察を受けさせたり、経口補水液を飲ませたりしている。バイタルチェックで問題ないと判断して救急搬送しなかったのも不合理ではなく、刑事責任はない」と説明した。

 指宿弁護士は「監視カメラ映像を見れば素人でも死にそうだとわかるのに、こんな判断はおかしい」と嫌疑なしとした地検の判断を批判。不起訴を不服として、検察審査会に申し立てる意向を示した。

 妹のワヨミさん(29)は「1年以上たっても死因が分からない。怒りと悲しい気持ちを感じる」と肩を落とし、ポールニマさん(28)は「こんな結論は、私たちが貧しい国出身だからか」と憤りをあらわにした。(角雄記、豊田直也)

【関連記事】ウィシュマさん死亡問題、入管庁が報告書公表 職員の「誇張やアピール」疑う意識を問題視<動画あり>
【関連記事】「鼻から牛乳や」「ねえ、薬きまってる?」衰弱していたウィシュマさんに入管職員 「命預かる施設」とかけ離れ
【関連記事】23回助け求めても3時間放置…ベッドから落下のウィシュマさんに職員 入管庁が映像公開 「人の道を外れてる」と遺族ら
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●《自分の失策を棚に上げ、戦争を煽るとは厚顔無恥にも程がある…ウクライナ侵攻の一因をつくった》火事場ドロボー1号アベ様の御口が…

2022年05月27日 00時00分38秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


(2022年05月08日[日])
日刊ゲンダイの記事【安倍元首相が国際社会のクリミア併合黙認を批判…またも「おまえが言うな」の厚顔無恥】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/304188)。

 《自分の失策を棚に上げ、戦争を煽るとは厚顔無恥にも程がある。…「プーチン大統領を増長させ、ウクライナ侵攻の一因をつくった安倍元首相が何を偉そうに言っているのか、と国際社会も呆れているのではないでしょうか。そうやってロシアと中国の脅威を煽り、日本の防衛費をGDP比2%に引き上げろと主張するのは、マッチポンプもいいところそんなに戦争がしたいのか日本と世界を危険な道に引き込もうとしているようにしか見えません」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学) 国内で吠えている分にはまだしも、海外メディアにまでシャシャリ出て日本の恥をさらすのはやめて欲しい》。

 《火事場ドロボー》1号殿、「失敗から学べ」はどうしたの? 《自分の失策を棚に上げ、戦争を煽るとは厚顔無恥にも程がある…ウクライナ侵攻の一因をつくった》《火事場ドロボー》1号のアベ様が何をを偉そうに仰っているのか?

 息吐く様にウソをつく《火事場ドロボー》1号という《安全保障上の脅威》、とみに異常な言動が増している。
 日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/プーチン大統領を織田信長に例える安倍元首相のセンスってどうよ?】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2587/250)によると、《安倍元首相が、首相時代に27回もプーチンに会って、「君と僕は同じ未来を見ている」とウラジミールに向けたくそ恥ずかしいポエムを全世界に披露し、経済協力金3000億円を献上し、北方領土のことは無かったことにされた件について。安倍っちたら、その上で、21日都内で開かれたシンポジウムで、プーチン大統領を、「力の信奉者。戦国時代の武将のようなもの。織田信長に人権を守れといっても、全然通用しないのと同じ」と語ったからな。プーチンを織田信長に例えるセンスってどうよ? ... 誰か安倍さんに嫌味っぽく、「安倍さんってまるで戦国武将の織田信長みたいですね」っていってみてよ。たぶん、嫌味に気づかず、「それほどでも~」と返ってくるわさ。》

 《仏紙ルモンドが、安倍元首相の寄稿を掲載》って、よく掲載するよなぁ。しかも、《台湾有事に重ね…米中の武力衝突をけしかけている》酷い代物。クリミア侵略についても、《国際社会は最終的にこれを黙認した》ってのも、よく言うよなぁ。
 違憲に壊憲し、戦争できる国にし、人の親として子や孫を戦場に送りたい、人殺しに行かせたい、という心理を理解できない。アベ様を未だに支持し、国会議員で居させられる理由は何? 自公お維コミを支持し、投票する「親」の世代の気が知れないね。軍事費を削り、〝未来に投資〟《将来への投資》とすべきだ。

   『●台湾有事を煽り《ロシアのウクライナ侵攻のような軍事衝突にまで
     エスカレートさせてはならない…外交による対話を強めなければならない》
   『●誰が壊憲を望んでいる? COVID19禍のドサクサ、ロシア侵略の
     火事場ドロボー1号、2号、3号…らによる壊憲など許されるはずもない
   『●《思考力あるならば殺し合わずに済む方法…、政治力を持って開戦に
     至らない道を見つける事だ。ところがその政治家本人が核武装を…
   『●《当事者でない他の国が声をあげ、国際世論をつくり出すことが、理不尽
       な状況の抑止につながるというのは、国際社会の常識ではないか》!
   『●小出裕章さん《国と東電が策定したロードマップは「幻想」です…
     つまり、デブリの取り出しは100年たっても不可能》、石棺しかない
   『●《政府は過去に原発が武力攻撃を受けた際の被害予測を報告書に
     まとめていたからだ。しかも、その被害予測は凄まじい内容だった…》
   『●《【原発耕論…】福島事故で被ばくしたこどもたちに、不安なく過ごせる
         未来を!(311子ども甲状腺がん裁判)》(デモクラシータイムス)
   『●《政府機関の地震予測「長期評価」に基づく試算から原発への大津波の
      到来は予見できた…対策の先送りを許した国…国に重大な法的責任》
   『●《武藤類子さん…が講演し、今も続く過酷な被害を訴えた。ロシアに
     よるウクライナの原発攻撃にも触れ「胸がふさがれる思い」と語った》
   『●《ひとたび制御を失った原発が、後世にどれだけの重荷を残すのか。
     …廃炉作業が遅々として進まぬ現実が、原発の巨大なリスク》を顕在化
   『●東電核発電人災…《あまりに切ない一枚です。…犬。…鎖につながれた
     まま…取り残されたわが家で、何を思いながら力尽きたことでしょう》
   『●斎藤貴男さん《ロシア軍のウクライナ侵攻をダシにした、帝国主義への
     妄執と言うべきか…日本の対米従属度が、いっそう高められるだろう》
   『●《火事場ドロボー》1号、2号、3号…を支持し、投票する人々に、
     壊憲して戦争する国になる自覚はあるのか? 予想されるその結果は?
   『●《それは「お花畑」などといって茶化される話ではなく、日本社会の
       将来を決定づける超現実的な選択なのである》(コラム 狙撃兵)
   『●「失敗から学べ」? 《火事場ドロボー》1号がよくもまぁ…《自分が
     プーチンを増長させた張本人であるという事実を消し去ろうとしている》
   『●火事場ドロボー…《このような状況で便乗型の様々なショック・ドクト
     リンが出てきている…その一つが安倍晋三元首相による「核の共有論」》
   『●「あほか」…3.11から11年、ウクライナへのロシア侵略に乗じて
     《火事場ドロボー》らがウヨウヨ、ワラワラと湧いてくる始末なニッポン
   『●《「ストップ・プーチン」に動く気が岸田にあるのなら、あらゆる
     アベ案件から直ちに撤退しなければおかしい。二枚舌は通用しない》
   『●《火事場ドロボー》ぶりがとみに異常さを増してる? 前から正気では
     ないと思っていはいたが、酷過ぎる…まずは数多のアベ様案件の清算を
   『●《悲願の「核なき世界」へと…被爆者たちが心血を注いだ核兵器禁止条約
       の発効から一年余》…《火事場ドロボー》どもがウヨウヨなニッポン
   『●《火事場ドロボー》1号アベ様という《安全保障上の脅威》…
     《またぞろ…物騒なことを叫んでいる》《アベノマスク着けて黙っとれ!》
   『●3.11から11年で、この有様…《配管は…事故直後…炉内の汚染蒸気を
     放出する排気(ベント)で使われた。11年が過ぎても、人が近づけない》
   『●《火事場ドロボー》1号のアベ様は「憲法上は原子爆弾だって問題では
      ないですからね、憲法上は。小型であればですね」が持論だもの…
   『●無恥・無知・鞭…《厚顔無恥の嘘つき政治家》《この稀代の恥知らず男》
      《まさに無知であることをまったく恥じていない》アベ様が未だに…
   『●配川博之元公設秘書《費用を補塡すれば違法な「寄付」になりかねず、
      「後援会の収支報告書に載せることはできない」と…当初から認識》
   『●《自民党安全保障調査会が防衛費を倍増するよう提言…軍拡競争の先に
      待つのは破滅だ…「敵基地攻撃能力」の名称を「反撃能力」に改称…》
   『●アベ様は《本当に秘書の不正を知らなかったのか、118回も虚偽
     答弁を繰り返した…国民の政治不信を招いた事件》…さっさと責任を

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/304188

安倍元首相が国際社会のクリミア併合黙認を批判…またも「おまえが言うな」の厚顔無恥
公開日:2022/04/20 13:50 更新日:2022/04/20 17:27

     (どの国よりもロシアに甘い対応をしたのは誰?
      (安倍元首相)/(C)日刊ゲンダイ)

 自分の失策を棚に上げ、戦争を煽るとは厚顔無恥にも程がある

 19日付の仏紙ルモンドが、安倍元首相の寄稿を掲載。今回のウクライナ危機を台湾有事に重ね、中国が台湾に侵攻した場合は米国が防衛する意思を明確にすべきだと主張する内容である。中国と一戦交える覚悟を示せ、と米中の武力衝突をけしかけているのだ。

 寄稿は、チェコ共和国に本拠を置く国際評論サイト「プロジェクト・シンジケート」によって配信されたもの。数日前には米紙ロサンゼルス・タイムズにも掲載された。安倍元首相はこう訴える。

<ロシアがクリミアを併合したとき、ロシアがウクライナの主権を侵害したにもかかわらず、国際社会は最終的にこれを黙認した><この論理によって、戦略的な曖昧さは通用しなくなった><中国が台湾を侵略しようとする場合、米国は台湾を防衛することを明確にする必要がある>


■プーチン大統領を増長させた張本人

 まったく、どの口が言うのか。プーチン大統領の暴挙を容認してツケ上がらせた張本人は誰なのか。2014年のクリミア併合に際し、どの国よりもロシアに甘い対応をしたのが日本だった。背景にはもちろん、当時は首相だった安倍元首相とプーチン大統領の蜜月関係がある。

 14年2月のソチ五輪開会式は、人権問題を理由に欧米主要国の首脳が欠席する中、安倍元首相は出席してプーチン大統領を喜ばせた。その直後のクリミア併合に対する制裁もG7では最も緩く、形だけで済ませた。16年には地元の山口県・長門に招いて、おもてなし。「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」と媚を売ったのは19年のことだ。

プーチン大統領を増長させ、ウクライナ侵攻の一因をつくった安倍元首相が何を偉そうに言っているのか、と国際社会も呆れているのではないでしょうか。そうやってロシアと中国の脅威を煽り、日本の防衛費をGDP比2%に引き上げろと主張するのは、マッチポンプもいいところそんなに戦争がしたいのか日本と世界を危険な道に引き込もうとしているようにしか見えません」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 国内で吠えている分にはまだしも、海外メディアにまでシャシャリ出て日本の恥をさらすのはやめて欲しい
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●<金口木舌>《総務省のホームページでは、情報公開制度関連の法律を「国民に開かれた行政の実現を図るために重要」と紹介している…》

2022年04月28日 00時00分21秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


(2022年04月17日[日])
琉球新報のコラム【<金口木舌>高いのり弁はごめんだ】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1501449.html)。

 《▼入管施設に収容されたスリランカ人女性が死亡した問題では、看守の勤務日誌など約1万5千ページのほとんどが黒塗りで開示された。沖縄でも米軍関連や県の新型コロナ対策などの文書で、個人情報が含まれない部分まで塗りつぶされることがあった》。

 「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、1万5113枚すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ。〝犯罪者〟は殺されても「自己責任」なのかね? 一体どんな「オモテナシ」なのか!
 ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』(https://www.ushikufilm.com/)――― 「これがオモテナシかよ」!、と吐き捨てる…。《職員たちは「暴力」とは認識していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》。中島京子さん《要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は、いかに「帰ります」と言わせるかが仕事になってしまっているように思います》。

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、1万5113枚
     すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

   『●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホント
       なのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《華やかな東京オリンピック
     開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”》
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《職員たちは「暴力」とは認識
     していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》
   『●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち
      出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…
   『●中島京子さん《要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられ
     ない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は…》

 再々度引用。Webちくまのコラム斎藤美奈子 世の中ラボ/【第138回】ウィシュマさん事件の背後にある入管の闇】(https://www.webchikuma.jp/articles/-/2580)によると、《その果てに、起きるべくして起きたウィシュマさんの事件。拷問禁止委員会自由権規約委員会人種差別撤廃委員会といった国連機関から日本の入管収容制度は再三批判されてきた。しかし、日本政府は無視し続けている。終わったばかりの東京五輪のテーマは「多様性と調和」だった。が、その裏で日本政府が何をやっていたかを考えれば「ざけんじゃねーよ」というしかない》。

 <金口木舌>《▼安易に黒塗り開示を続けていたら、いつの間にか民主主義が健全に機能しなくなるそんな高い代償を支払うのり弁は、ごめん被りたい》…いやぁ、もう手遅れなニッポン。もはや《民主主義が健全に機能しなくなって久しい。アベ様政権以降、特に著しい。《火事場ドロボー》1号がもたらした民主主義の破壊は、ニッポンにとって致命的。

   『●アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りに
     なっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1501449.html

<金口木舌>高いのり弁はごめんだ
2022年4月14日 05:00
金口木舌 情報公開請求 のり弁

 独身時代、月末が近づくとなぜか預金残高が4桁前半まで落ち込むことが多々あった。そんな時、よく作っていたのがのり弁だ。ご飯にのり、しょうゆにかつお節という安価な材料で空腹を満たせる心強い味方だった

▼しかし昨今では不名誉な表現として耳にする機会が増えた。行政への情報公開請求に対し大部分を黒塗りにされた文書が、黒一色に近い見た目からのり弁と呼ばれる

▼入管施設に収容されたスリランカ人女性が死亡した問題では、看守の勤務日誌など約1万5千ページのほとんどが黒塗りで開示された。沖縄でも米軍関連や県の新型コロナ対策などの文書で、個人情報が含まれない部分まで塗りつぶされることがあった

▼総務省のホームページでは、情報公開制度関連の法律を「国民に開かれた行政の実現を図るために重要」と紹介している。残念ながら、真っ黒な文書からその気概は読み取れない

安易に黒塗り開示を続けていたら、いつの間にか民主主義が健全に機能しなくなるそんな高い代償を支払うのり弁は、ごめん被りたい
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●中島京子さん《要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は…》

2022年04月15日 00時00分16秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


(2022年03月31日[木])
日刊ゲンダイのインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/直木賞作家・中島京子さんが、ウクライナ避難民受け入れで日本政府に危惧すること】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302974)。

 《ロシア軍の侵攻に逃げ惑うウクライナ市民の映像を見ない日はない。欧州各国に続き、日本政府も「避難民」の受け入れに手を挙げたが、果たしてその資格があるのか。「ウィシュマさん死亡事件」によって知れ渡った出入国在留管理庁による外国人収容を巡る問題は、依然として改善されていないなぜ日本は外国人に厳しいのか。「入管問題」をテーマに扱った小説「やさしい猫」で吉川英治文学賞と芸術選奨(文科大臣賞)を受賞した作家に聞いた》。

   『●「敗戦70年 日本人は、戦争で何をしたのか」
      『週刊金曜日』(2015年1月9日、1022号)
   『●森達也さん「人は誘惑に負けることもあるが反省もする。
           …それをも許さない」「平成の治安維持法」
   『●アベ様案件…(武田砂鉄さん)《近場から放たれる「病人なんだから」
     という、勝手に設けられた除外規定を素直に受け止め過ぎでは》?
    「【安倍政権が残したもの/弱者は切り捨て、戦中の隠蔽体質 「泥船」
     7年8カ月 作家・中島京子さん】…《特定秘密保護法
     安全保障関連法森友文書改ざん……。戦前・戦中の庶民の暮らしを
     描いた「小さいおうち」で知られる直木賞作家、中島京子さん
     (56)は、第2次安倍政権下で多くの問題が指摘されながらも
     強行採決された法案や数々の不祥事に対し、国会前のデモに参加して
     抗議の声を上げてきた。中島さんが「泥船表現した長期政権が
     醸し出した時代の空気とは――。》」



ドキュメンタリー映画『牛久』予告編
 (https://youtu.be/sNGGRt_-_YE

 ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』(https://www.ushikufilm.com/)――― 「これがオモテナシかよ」!、と吐き捨てる…。《職員たちは「暴力」とは認識していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》。中島京子さん《要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は、いかに「帰ります」と言わせるかが仕事になってしまっているように思います》。

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、1万5113枚
     すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

   『●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホント
       なのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《華やかな東京オリンピック
     開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”》
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《職員たちは「暴力」とは認識
     していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》
   『●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち
      出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…

 ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…「これがオモテナシかよ」!、と吐き捨てる…。
 再度引用。Webちくまのコラム斎藤美奈子 世の中ラボ/【第138回】ウィシュマさん事件の背後にある入管の闇】(https://www.webchikuma.jp/articles/-/2580)によると、《その果てに、起きるべくして起きたウィシュマさんの事件。拷問禁止委員会自由権規約委員会人種差別撤廃委員会といった国連機関から日本の入管収容制度は再三批判されてきた。しかし、日本政府は無視し続けている。終わったばかりの東京五輪のテーマは「多様性と調和」だった。が、その裏で日本政府が何をやっていたかを考えれば「ざけんじゃねーよ」というしかない》。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302974

注目の人 直撃インタビュー
直木賞作家・中島京子さんが、ウクライナ避難民受け入れで日本政府に危惧すること
公開日:2022/03/28 06:00 更新日:2022/03/28 06:00

     (中島京子さん(C)日刊ゲンダイ)

 ロシア軍の侵攻に逃げ惑うウクライナ市民の映像を見ない日はない。欧州各国に続き、日本政府も「避難民」の受け入れに手を挙げたが、果たしてその資格があるのか。「ウィシュマさん死亡事件」によって知れ渡った出入国在留管理庁による外国人収容を巡る問題は、依然として改善されていないなぜ日本は外国人に厳しいのか。「入管問題」をテーマに扱った小説「やさしい猫」で吉川英治文学賞と芸術選奨(文科大臣賞)を受賞した作家に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 ーー2021年4月まで1年間にわたり読売新聞夕刊に連載された「やさしい猫」は、高校生のマヤを語り手に、母でシングルマザーのミユキさんと恋に落ちたスリランカ出身の青年クマさんが入管制度に翻弄されていく様子を描いています。なぜ、このテーマを選んだのでしょうか。

 17年3月、茨城県牛久市東日本入国管理センターに収容されていたベトナム人男性が適切な医療を受けられずに亡くなる事件がありました。その問題について、弁護士の友人がSNSで発信していたのを通じ、初めて入管収容というのを知りました。衝撃を受け、その友人がシェアするものをよく読むようになったのがキッカケです。


 ーー折しも連載中の21年3月、スリランカ出身のウィシュマ・サンダマリさんが名古屋市の入管施設で収容中に亡くなりました。この死亡事件も、入管側が適切な医療を受けさせなかったことで引き起こされました。

 ウィシュマさんが亡くなるまで、多くの人が入管問題にあまり関心を寄せていなかったと思います。施設内で何が行われているか、ブラックボックスのように見えなくなっていたし、私自身もあまり関心を持っていませんでした。「外国人の問題」として、出入国を管理する入管や法務省に「お任せする」みたいな。ウィシュマさんの事件によって、そうした無関心がいかに問題だったか、ブラックボックスをつくってはいけないと気付かされました。たとえ自分には縁遠いと感じても、日本国内の問題であるし、突き詰めれば、私たちの税金がどう使われるかという問題でもあるから、まったく関係ないことはあり得ません。


■「帰ります」と言わせるのが入管の仕事になっている

 ーー入管施設では死亡事件以外に、「制圧」と称した被収容者への暴力も常態化しています。なぜ改善されないのでしょう。

 入管収容は原則として滞在資格のない人が自国に帰るまでの間、居るところがないからとどめるものですが、被収容者が「帰る」と言うまで痛めつける場になってしまったと思います。ウィシュマさん問題について、入管が内部調査を行った中間報告には、彼女の仮放免申請を却下した理由に〈自分の立場を分からせるため〉と書かれていた。被収容者がひどい病気を患ったり、ケガをしたりした時は、条件付きで仮放免を認めて治療を受けさせることが原則であるにもかかわらず、です。要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は、いかに「帰ります」と言わせるかが仕事になってしまっているように思います。外で治療を受けさせ、元気になってしまったら帰らないじゃないか、とまで考えているのではないか

     (「避難民受け入れがパフォーマンスにならないか心配です」
      ウィシュマさん事件は終わっていない(C)日刊ゲンダイ)


 ーー不法滞在に至る過程もさまざまなのに、「法を犯している以上は収容されても当然」という独特の意識がうかがえます。

 この人は滞在してもいい、この人はダメ、と決めているのは入管ですよね。いわば入管が「不法である」という状態に置いている。裁量が大き過ぎるのです。入管法違反にはビザが切れているとか、入国の方法に問題があるなどの事例が該当しますが、例えば、難民の中にはパスポートを持って入国できない事情もある。入管が自分たちの裁量で決めていると、似たような立場に置かれた2人のうち一方は在留資格を取得できて、もう一方は取れないといった事態も起こり得ます。こっちの人は「不法」で、こっちの人は「合法」だと。帰国したくてもできない事情が個々にあるし、本来は帰ってもらうべきだとしても、それを理由に被収容者を死に追いやってしまうのは、いくらなんでもおかしい。送還するかどうかよりも、人権の方がよほど大事であるという当たり前の原則に立ち返って欲しいです。


 ーーどうすれば、事態は改善されるのでしょう。

 昨年の春、国会で入管法改正の動きがありました。「難民申請を3回以上した人は送還してしまってもよい」とする改悪案でした。日本はただでさえ難民認定率が1%以下なのに、追い返すとはひど過ぎると、改正に反対する声がツイッターを中心に広がりました。それにウィシュマさんの事件も重なり、廃案になりました。画期的なことだったと思います。一般市民が普通の感覚に照らして「これはおかしい」と関心を持っていれば、またフシギな法案が出てきても止めることができる。例えば、ウクライナ情勢について話しているのと同じように、みんなが関心を持っていると、入管側もブラックボックスであり続けるのは難しいと思います。


 ーー入管の制度面の改革も必要ですね。

 制度については勉強した限りですが、はっきりした道筋があるんじゃないかと思っています。まず収容や仮放免などを入管だけに決めさせない。入管に大きな権限を与えるのをやめて、司法が介在できるようにする。難民に関しては、入管が難民認定をするのではなく、難民認定を行う別組織をつくることが必要ではないかと思います。


■生まれた時から「仮放免」の人もいる

 ーー日本政府はウクライナから「避難民」を受け入れています。今月15日までに57人。90日間の「短期滞在」から就労可能な1年間の「特定活動」への変更も認めました。

 積極的に受け入れて欲しいし、良いことだと思う半面、何年も難民認定されずに仮放免の身で大変な生活をしている人はどうなるんだろうな、とも考えてしまいます。日本で生まれ育ったのに、生まれた時から仮放免の身で就職もできず、健康保険に入れない人もいる。ウクライナからの避難民と同じように、ちゃんと救済して欲しい。


 ーー避難民の通訳に学生ボランティアを募集するとの話もありました。

 行政側の真剣さが足りないというか。通訳は大変な仕事ですし、ちゃんとリスペクトを払って欲しい。それこそ、避難民の受け入れ自体がパフォーマンスになりはしないか心配です。世界中でウクライナ避難民を受け入れているからうちもやりますかみたいな感じで始めて、避難してきた方々の日本での生活をしっかり支援できるのでしょうか。避難民の子供たちの教育機会についても、ちゃんと考えているのかなって。


 ーーそもそも政府は外国人を労働不足を補う労働力や、地方にカネを落としてくれる観光客程度にしか見ていないのでは。

 「役に立つ外人か、役に立たない外人か」をいつも見られている気がすると、ある外国の方が言っていました。特定の民族や人種と犯罪傾向を結び付けて捜査する「レイシャル・プロファイリング」も問題ですね。東京弁護士会の調査によると「外国人である」こと以外に職質を受けた理由はなかったと認識している人が、過去5年で職質を受けた人の7割超だったといいます。日本はそんなことしてるのか、と悲しくなります


 ーー差別意識も入管問題も根深いです。

 入管問題に取り組んでいると、若い人に会うことが多いんです。ある時、入管問題に関するデモの取材に来ていた新聞記者のおじさんが「デモは大体70代が平均年齢なんだけど、これは違うよね」と言っていて、確かに、と。高校生とか大学生とか若い人の方が、身近に外国にルーツを持つ人は多いのではないかなと思います。私の姪が今年卒業した専門学校にもミャンマーからの留学生がいました。在学途中で祖国が大変なことになってしまったから、その子は日本での就職が決まった時「よかった」と話していたそうです。私の時代に比べると、外国にルーツを持つ人が身近になっているから、若い人の方が割と自然に入管問題に対して「ええ⁉ おかしいでしょ!」ってなったんじゃないかと思う。若い人を中心に「入管はおかしい」と感じているのは、問題解決に向けた希望ですね。

(聞き手=高月太樹/日刊ゲンダイ)


中島京子(なかじま・きょうこ)1964年、東京都生まれ。東京女子大文理学部卒。出版社勤務を経て渡米。帰国後の2003年、「FUTON」でデビュー。10年に「小さいおうち」で直木賞受賞。今年、「ムーンライト・イン」「やさしい猫」で芸術選奨(文科大臣賞)を受賞。「やさしい猫」は吉川英治文学賞も受賞した。
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コメント
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●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…

2022年04月12日 00時00分28秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


(2022年03月29日[火])
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/入管の闇に消えていった罪なき人たち】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202203100000052.html)。

 《★それでなくとも1年前には名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性・ウィシュマ・サンダマリが死亡した。しかしそれが氷山の一角だったことはさまざまな告発で表面化している。しかも彼女の体調不良に入管は詐病を疑う。偽装難民を見つけ出すことを目的とし、認定されるべき避難民をはじいてきた失策を改めない限り、政府が入管政策を人道的などという美談にされたら、多くの入管の闇に消えていった罪なき人たちが浮かばれない。首相はこの際そこまで踏み込んでもらいたい》。

 ブログ主のつぶやきに…「ウィシュマのは、こうして処方薬を拒絶した時点で自己責任。入管の責任では断じてない。」――― という〝つぶやき〟が返ってきた (https://twitter.com/ActSludge/status/1508597761402617856)。「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち出すようになったよ。「殺す側」に居るつもりらしいが、「殺される側」のことには思いは馳せないし、「殺される側」になることはないと思っているらしい。哀れだ。

 《偽装難民を見つけ出すことを目的とし、認定されるべき避難民をはじいてきた失策を改めない限り、政府が入管政策を人道的などという美談にされたら、多くの入管の闇に消えていった罪なき人たちが浮かばれない》…自公政権や自公お維コミ議員にはそんな人権意識があるとは思えない。

   『●《「人権意識」が徹底して欠如し、差別を差別とも思わず…沖縄の
     市民を「侮辱」…》お維への批判を、条例を根拠に封じる狙いはないの?

 決して《失策を改め》ることはないし、反省することなど無し、批判は許されない ――― 《大阪ヘイト条例》も、お維への批判を、条例を根拠に封じる狙いはないの?
 リテラの記事【「侮辱罪の刑罰強化」の目的は政権批判封じ=ロシア化だ! 自民党PT座長の三原じゅん子は「政治家にも口汚い言葉は許されない」】(https://lite-ra.com/2022/03/post-6172.html)によると、《ネット上の誹謗中傷に対して被害者救済などの何らかの対策は必要であることは事実だろう。とりわけSNS上では、性被害を告発したりジェンダー平等を訴える女性や在日コリアンが標的にされるケースも頻発している。だが、問題なのは、侮辱罪の厳罰化を進めてきた自民党の真の目的が、ネット上の悪質な侮辱行為にかこつけた「権力批判の封じ込めにあることだ》。



ドキュメンタリー映画『牛久』予告編
 (https://youtu.be/sNGGRt_-_YE

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、1万5113枚
     すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

   『●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホント
       なのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《華やかな東京オリンピック
     開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”》
   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《職員たちは「暴力」とは認識
     していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》

 ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…「これがオモテナシかよ」!、と吐き捨てる…
 Webちくまのコラム【斎藤美奈子 世の中ラボ/【第138回】ウィシュマさん事件の背後にある入管の闇】(https://www.webchikuma.jp/articles/-/2580)によると、《その果てに、起きるべくして起きたウィシュマさんの事件。拷問禁止委員会自由権規約委員会人種差別撤廃委員会といった国連機関から日本の入管収容制度は再三批判されてきた。しかし、日本政府は無視し続けている。終わったばかりの東京五輪のテーマは「多様性と調和」だった。が、その裏で日本政府が何をやっていたかを考えれば「ざけんじゃねーよ」というしかない》。

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202203100000052.html

コラム
政界地獄耳
2022年3月10日8時3分
入管の闇に消えていった罪なき人たち

★ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、2日のポーランドとの首脳電話会談で「親族や知人が日本にいる方々」だけでなく、その他の人々の希望にも「道的な観点から対応していく」と積極姿勢を見せた首相・岸田文雄。ウクライナ避難民の日本国内受け入れが8日スタートした。日本政府は外国人観光客などの短期入国者には極めて寛容だが、避難民や政治亡命のビザ(査証)発給には「本国の治安に対する不安」を理由に、世界有数の後ろ向きな鎖国政策をとっている。つまりカネを落とす外国人は歓迎するが、低所得者や不法入国などには事情があろうと厳しく冷たい

★紛争や人権侵害、貧困、飢餓などから自分の命を守るためにやむを得ず母国を追われ、逃げざるを得ない人たちに入国管理センター(入管)は保護するというよりも、偽装難民ではないかという疑いから管理することに立脚し、偏見に満ち差別的な拘留をする人権や国際法令を無視した非人道的で犯罪者のように追い込んでいく姿勢は日本人には知らされてこなかった。法務省も出入国在留管理庁も異文化などの多様性にそもそも対応する気がない。その改善がないまま、今までの閉鎖的入管政策が突然、ウクライナ問題で人道論に転じたところで満足のいく避難民政策として評価されるのだろうか

★それでなくとも1年前には名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性・ウィシュマ・サンダマリが死亡した。しかしそれが氷山の一角だったことはさまざまな告発で表面化している。しかも彼女の体調不良に入管は詐病を疑う。偽装難民を見つけ出すことを目的とし、認定されるべき避難民をはじいてきた失策を改めない限り、政府が入管政策を人道的などという美談にされたら、多くの入管の闇に消えていった罪なき人たちが浮かばれない。首相はこの際そこまで踏み込んでもらいたい。(K)※敬称略
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https://www.webchikuma.jp/articles/-/2580

世の中ラボ
斎藤美奈子
【第138回】ウィシュマさん事件の背後にある入管の闇

 2021年3月6日、スリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)の収容施設で死亡した。ウィシュマさんは17年6月に来日。日本語学校に通っていたが、在留資格を失い、難民申請するも不認定。20年8月、不法残留の疑いで逮捕され、名古屋入管に収容された。21年1月に体調を崩し、亡くなる直前には歩けないほど衰弱していたが、点滴などの措置は最後まで受けられなかったという。
 この事件はかねて批判されてきた入管の長期収容や処遇の問題を改めて世に知らしめると同時に、国会で審議中だった入管法改正案(難民認定手続き中の外国人でも、申請回数が三回以上になったら強制送還できるようにする)への批判を強めることにもなった。与野党の激しい攻防の末、この法案の採決は見送られたものの、日本の入管はどうもひどいことになっているらしい。
 というようなことをピンポイントで聞きかじってはいても、日本に住む外国人がどんな境遇に置かれているか、多くの人は知らないのではないか。コンビニや飲食店で働く外国人はすでに身近な存在なのに……。こんなことではいけない。関係書籍を読んでみた。


強制送還か長期収容の二者択一

 まず、基本的な確認事項から。
 一般に、「移民」とは〈ある場所から別の場所へ、生活のために(多くは仕事のために)、一時的または永久的に移動する人〉のこと。また「難民」とは、「移民」の中でも〈戦争、紛争、飢饉、人種差別、宗教弾圧、政治弾圧、極度の貧困など、さまざまな事情で母国を離れなければならなくなった人〉を指す。
 では日本で移民や難民をどう処遇しているのだろう。

〈日本に住む外国籍の人は、日本にいる資格(在留資格)を取得して、暮らしています。この資格を審査し、可否を判断しているのが、出入国在留管理庁(入管庁)です。入管庁はまた、オーバーステイ(在留許可期限を越えて滞在)などの理由で、在留資格がない非正規滞在の人たちを、行政権限で全国9カ所以上の施設で収容しています〉(以上アムネスティ日本支部のHPより)。

 外国人が日本に来る理由は、仕事をしたい、勉強したいなどさまざまだが、中には母国から逃れてきた人もいる。出身国はネパール、スリランカ、カンボジア、フィリピン、パキスタン、ミャンマー、インドネシア、トルコ、バングラデシュ、ベトナムなどである。
 難民申請者の九六%は観光ビザなどの正規のビザで入国し、ビザの有効期間中に入管に難民申請をする。難民に認定されると「定住者」として五年間の在留資格が与えられ、その後、日本国籍者との婚姻など、法律上の要件を満たせば永住許可も得られる。とはいえそれは額面上の話。申請が通るまでには数年を要す上、難民申請をした外国人のうち、申請が通るケースは1%にも満たない
 織田朝日『となりの難民』は、三人のケースを紹介している。コロンビアで何者かに襲撃され、日本にいるおばを頼って一九九五年に来日したミルトンさん。北朝鮮にいる知人と接触したことからスパイ容疑をかけられて韓国から亡命してきたイジュンさん。トルコから来たアリさんは国内で迫害されているクルド人で、二五年以上前に来日、日本国籍の女性と一〇年前に結婚したが、配偶者ビザは下りていない。三人ともいまは仮放免(後述)によって市井の生活を営んではいるものの、難民には認定されていない。〈3人の友人たちは日本じゃなければ、とっくに難民認定されていたかもしれません〉と織田はいう。〈難民認定の判断が非常に厳しい日本へ来たばかりに、長い人生を休まることなく苦しみ続けています〉。
 仮放免とは〈入管の収容所に拘束される対象であるけれども、一時的に社会で暮らすことを認められているという状態〉。だが〈健康保険や住民票を登録することなど生活するうえで必要な権利がありません仕事をすることも禁止されています移動には制限があり、となりの県に移動する自由がありません〉。
 彼らは二週間〜二か月に一度の呼び出しに応じて延長手続きしなればならず、応じなければ逮捕され、①母国に強制送還されるか、②入管に収容されるかの二者択一を迫られる。どんなに煩わしくても、多くの人が仮放免申請をするのは、強制送還や収容よりはマシだからである。だが、その仮放免申請ですら通るのは難しい。
 入管の収容施設がどれほど非人道的な場所かは、平野雄吾『ルポ入管――絶望の外国人収容施設』に詳しい。
 絶望を生む入管の、第一の問題収容期間の長さである。
 特に東京五輪の招致が決まった後、非正規滞在者の取り調べは強化され、拘束期間も長期化。〈全収容者数の半数超に当たる六八〇人超が半年を超える長期収容となった(2019年6月時点)。三年、四年と収容されている外国人も多く、中には、拘束期間が約八年間に及ぶイラン人もいる〉。期限のない収容は精神の失調を誘発し、自殺や自殺未遂や自傷事件も相次いでいる。
 絶望を生む第二の問題点は、施設内の処遇である。
 入管による身柄拘束は〈刑法に触れた犯罪者としての拘束ではなく、交通違反と同様の行政処分で、送還を確実に実施するための身柄確保である〉。だが、それは刑務所と同じか、考えようによっては刑務所より悪い。〈入管施設では通常、集団の居室に入れられ、施設ごとに異なるが、一日5~6時間程度の自由時間を除き、居室内での生活を強いられる。外部との連絡はテレホンカードを利用した電話(30分二〇〇〇円ほど)とアクリル板で分断された部屋での一回30分の面会のみだ。刑務所と違い、作業はない〉。これがいつ終わるともわからぬ期間、延々と続くのだ。
 送還に同意し出国すれば拘束は解かれるが、そもそも彼らは母国に「帰らない」のではなく「帰れない」から難民申請をしているのだし、家族が日本にいる人も多い。渡航費用も自己負担だ。それで同意を拒むと、収容が長期化する。
 さらにはここに、およそ近代国家とは思えぬ対応が加わる。手錠をかける、複数の職員で身体を押さえつけるなど暴力によって収容者に服従を強いる「制圧」。職員に反抗的な態度を取ったり自傷行為をした者を狭い懲罰房に隔離する「懲罰」。体調の異変を訴えた収容者を医師にも診せず、医療行為もほどこさない「医療放置」。過剰な制圧による負傷事は後を絶たず、六人部屋に一七人を閉じ込めて二四時間以上施錠した監禁事件(18年、大阪入管)も報告されている。まるで明治の監獄、いや江戸時代の牢獄だ
 07年〜19年に、病死、自殺、ハンストによる餓死など、入管施設で死亡した外国人は一五人というウィシュマさんのようなケースはけっして例外ではなく、入管の日常だったのだ


日本の都合で変わる移民政策

 それにしても日本の入管は、なぜここまで非正規滞在者を虐待し、難民認定を渋り、収容や強制送還にこだわるのか。
 古い制度に固執しているという体質の問題のほかに、そこはどうも日本の移民政策の変化がからんでいるようだ。
 鳥井一平『国家と移民――外国人労働者と日本の未来』は、80年代以降の外国人(ニューカマー)の急増に言及する。

〈彼ら彼女らは、なぜ日本にやって来たのでしょう? それは、仕事があり、日本社会も労働力を必要としていたからです〉。〈彼ら彼女らは観光ビザで入国し、多くは観光ビザの期限も切れたオーバーステイの状態でした。しかし、彼ら彼女らを雇わなければこなしきれないほどの仕事が、当時はあったのです〉。

 バブル期には、日本政府も「オーバーステイ容認」政策をとり、ピーク時の93年には三〇万人超のオーバーステイ労働者がいた。ところが、ひとたび不景気になると、政府は手のひらを返し、彼らを「不法滞在者」と呼んで逮捕し、入管の収容所に入れたり、強制送還にした。要はご都合主義である。
 外国人労働者問題で無視できないのは、93年からスタートした「技能実習制度」である。タテマエこそ「開発途上国における人材育成のための研修」でも、それはただの単純労働者、それも低賃金で劣悪な環境を強いる奴隷労働に近かった
 『ルポ 入管』によれば、この技能実習制度の導入が非正規滞在者の排除につながったという。〈外国人労働力を確保できる算段がついたため〉である。こうして「必要悪」として黙認されてきた非正規滞在者は見捨てられるが、2010年以降、今度は難民申請者が急増する。技能実習生や留学生が、難民申請をしはじめたのだ。入管は「難民認定制度の誤用、濫用だ」というが、当時は申請すれば強制送還を免れ、半年たてば就労も可能だった。奴隷状態にある彼らがこの救済制度に逃げ込むのは必然だったと平野はいう。
 読めば読むほど、フツフツと怒りが湧く入管制度

〈外国人労働者が「取り締まりの対象」として見られたり、「日本人の雇用を奪う者」として色メガネで見られる大きな原因の一つは、政府のトップが「移民政策を取らない」と繰り返し発言していることです〉と『国家と移民』はいう。〈移民はすでに日本に大勢いるのに「本来はいない人、いるべきでない人」として扱われるので、そうした人たちに対して、警官や入管職員も「摘発しなくてはいけない」という使命感を持ってしまうのです〉。

 その果てに、起きるべくして起きたウィシュマさんの事件。
 拷問禁止委員会自由権規約委員会人種差別撤廃委員会といった国連機関から日本の入管収容制度は再三批判されてきた。しかし、日本政府は無視し続けている。終わったばかりの東京五輪のテーマは「多様性と調和」だった。が、その裏で日本政府が何をやっていたかを考えれば「ざけんじゃねーよ」というしかない


【この記事で紹介された本】

となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS
織田朝日、旬報社、2019年、1650円(税込)
〈どうしよう、私、きっと捕まる〉〈日本育ちなのに大人になったら収容される子どもたち〉(帯より)。著者は外国人支援団体「編む夢企画」を主宰し、東京入管を中心に面会活動、裁判、当事者アクションなどをサポートする。入管に収容された難民や、日本で生まれ育った難民の子どもたちの実態を、自身が出会った人々の話をまじえつつ紹介。小中学生にも理解できる易しい入門書。

ルポ 入管――絶望の外国人収容施設
平野雄吾、ちくま新書、2020年、1034円(税込)
〈密室で繰り広げられる暴行、監禁、医療放置〉〈巨大化する国家組織の知られざる実態〉(帯より)。著者は共同通信記者。医師の診察を受けられずに死亡したカメルーン人男性、自殺したインド人男性、ハンストで餓死したナイジェリア人男性……。数々の事件を核に入管の恐るべき実態を告発する。収容を経験した外国人たちの「あそこは無法地帯だった」という証言がすべてを物語る。

国家と移民――外国人労働者と日本の未来
鳥井一平、集英社新書、2020年、946円(税込)
〈横行する奴隷労働をどうする?〉〈もう移民社会は始まっている〉(帯より)。著者は外国人労働者をサポートするNPO法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」代表理事。少子高齢化時代に入り、外国人労働者なしに成立しない日本社会の実態を踏まえ、移民と共生する道を探った好著。「使い捨て労働者」としてひどい扱いを受けた実例も多数紹介。未来に向けた提言も示唆に富む。


PR誌ちくま2021年10月号
                        2021年10月22日更新
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●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《職員たちは「暴力」とは認識していない…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れている》

2022年03月27日 00時00分07秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


(20220227[])
長野辰次氏による、Cyzoのコラム【深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.675/隠しカメラが暴く入管収容施設の内情 システムに従順な日本社会の闇『牛久』】(https://www.cyzo.com/2022/02/post_303862_entry.html)。

 《“隠し撮り”という禁断の手法を使った映像は、あまりにもショッキングだ。透明なアクリル板で仕切られた向こう側には、絶望に打ちひしがれた人たちの顔がある。ドキュメンタリー映画『牛久』は、茨城県牛久市にある「東日本入国管理センター」に収容されている外国人たちのリアルな姿と会話を記録し、法務省の外局である「出入国在留管理庁」の非人道的な行為を告発した作品となっている。…2021年3月に名古屋入管の収容施設で、スリランカ出身の女性・ウィシュマさんが亡くなったことも記憶に新しい。収容者が体調の異変を訴えても、入管職員に仮病を疑われ、なかなか病院には連れて行ってもらえない。医療知識のない入管職員が勝手に判断するのは、あまりにも危険すぎる》。

   『●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《華やかな東京オリンピック
     開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”》

 ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』(https://www.ushikufilm.com/)――― 「これがオモテナシかよ」!、と吐き捨てる…。 



【【ゲスト:トーマス・アッシュ】2022年2月25日(金)大竹まこと 室井佑月 トーマス・アッシュ【大竹メインディッシュ】【大竹まことゴールデンラジオ】】
 (https://www.youtube.com/watch?v=UdYIni82B7Q



ドキュメンタリー映画『牛久』予告編
 (https://youtu.be/sNGGRt_-_YE


   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 15113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、15113
     すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

   『●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホント
       なのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴

 名古屋入管での悲惨なウィシュマさん〝殺人〟事件。
 《職員たちの集団暴行以上に恐ろしいのが、一連の行為を職員たちは「暴力」とは認識していないことだ。…入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れていることが分かる》。《入管側は彼らの事情を理解することなく、彼らに精神的にも肉体的にも苦痛を与え、日本から締め出そうとする》。《「…職員たちにそうさせる日本の入管システムに問題があるんです…」》。《暴走するシステムが恐ろしい》。

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https://www.cyzo.com/2022/02/post_303862_entry.html

深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.675
隠しカメラが暴く入管収容施設の内情 システムに従順な日本社会の闇『牛久』
2022/02/25 07:00
文=長野辰次(ながの・たつじ)

     (入管職員たちに取り押さえられる収容者。
      行く先には懲罰房が待っている)

 “隠し撮り”という禁断の手法を使った映像は、あまりにもショッキングだ。透明なアクリル板で仕切られた向こう側には、絶望に打ちひしがれた人たちの顔がある。ドキュメンタリー映画『牛久』は、茨城県牛久市にある「東日本入国管理センター」に収容されている外国人たちのリアルな姿と会話を記録し、法務省の外局である「出入国在留管理庁」の非人道的な行為を告発した作品となっている。

 面会室に入ってきた外国人たちは、スクリーンに向かって訴える。難民申請したものの申請が認められなかった彼らは、「不法滞在者」として入管施設に強制収容されている。何度申請しても、その度に却下される。難民条約を批准している日本の難民受け入れ率は、わずか0.4%にしか過ぎない。クラウディオさんは施設内で不自由な生活を続けてすでに2年になるが、僕はまだ新米です」と力なく笑う。「半分以上は4~5年います6年の人もいる」と続ける

 まるで刑務所のような収容生活だが、刑務所と違って収容期間がいつまで続くのか分からない。これは刑務所以上にしんどい。しかも、紛争が絶えない母国へ強制送還される可能性もある。すべては入管側の思惑次第。収容者たちの中には、うつ病を患い、自殺を考える者が多くいる。

 2021年3月に名古屋入管の収容施設で、スリランカ出身の女性・ウィシュマさんが亡くなったことも記憶に新しい。収容者が体調の異変を訴えても、入管職員に仮病を疑われ、なかなか病院には連れて行ってもらえない。医療知識のない入管職員が勝手に判断するのは、あまりにも危険すぎる。

 本作が“隠し撮り”という手法を使っていることに、嫌悪感を抱く人がいるかもしれない。入管センターの入り口には、「庁舎内での写真撮影はできません」と掲示もされている。だが、入管側にやましいことがなければ、承諾している相手の撮影や会話の録音は問題ないはずだ

 日本に住み22年になる、アメリカ人のドキュメンタリー作家であるトーマス・アッシュ監督は、9人の収容者たちからの了解を得た上で、撮影・録音し、ドキュメンタリー映画として劇場公開するに至った。


■ビデオカメラに収められた衝撃的な「制圧」シーン

      (入管センターの面会室。透明なアクリル板の向こう側は
       ブラックボックス状態だ)

 アクリル板で仕切られた面会室に入室してきた収容者たちは、出身国はバラバラであり、総じてみんな顔色がよくない。灯りが点いたままの部屋では熟睡することができず、強い睡眠薬を処方されている人も多くいる。また、仮放免してもらうためにハンガーストライキを重ね、どんどん痩せていく収容者もいる。直視するのがつらいドキュメンタリーだ。

 面会室でのやりとりも心をざわつかせるが、さらに衝撃的なのが、収容者のひとりであるデニズさんに対する暴行映像だ。日本人女性と結婚し、日本語が達者なデニズさんを、入管職員たちは力づくで取り抑えていく。

「制圧! 制圧!」

 上半身裸のデニズさんは、7~8人の入管職員たちに腕や脚を床に押さえつけられる。「痛い! やり過ぎ!」と叫ぶデニズさんを、さらに別の職員がしゃべれないように口を覆い、あごの下の急所に親指をぐいぐいと押し込む。黒い制服をまとった入管職員たちによる集団暴行の現場を、我々は目撃することになる。

 職員たちの集団暴行以上に恐ろしいのが、一連の行為を職員たちは「暴力」とは認識していないことだ。この衝撃映像は入管側がビデオカメラを回して記録したものである。入管側は収容者に対して暴力を振るっていないことを証明するために、映像を記録している。このときの「制圧」によって身体を負傷したデニズさんが起こした裁判で、この映像は証拠として提出された。入管側の認識が、一般常識とあまりにもかけ離れていることが分かる。

 これまで福島第一原発事故後の福島で暮らす子どもたちを取材した『A2-B-C』(13)などのドキュメンタリー作品を撮ってきたトーマス・アッシュ監督に、制作内情について語ってもらった。

トーマス・アッシュ監督 「最初は映画にするつもりはありませんでした。僕が初めて牛久の入管センターを訪ねたのは2019年でした。キリスト教会の友人に誘われ、ボランティアスタッフのひとりとして面会に行ったんです。ハンストを重ねていた収容者たちのやつれた姿を見て、ショックを受けました。このままでは、死んでしまうのでは。もしも、彼らに何かあった場合、何もなかったことにしちゃいけない。そんな使命感から、彼らの姿を記録しようと思ったんです。裁判になった際に、証拠になるものとして記録しました。文章を残すことも大事。でも、映像として残したほうが、彼らが危機的な状況に置かれていることをより実感でき、理解することができます。仮放免後に収容の体験を語ってもらうよりも、収容中の姿を撮ったほうが、よりリアルに感じられるはずです。9人の方たちが顔を出しての撮影に応じ、映画として公開することにも同意してくれました。彼らの勇敢さには本当に感謝しています」


■収容者と一緒に泣く入管職員や医師たちもいる

     (収容者がイラストにした施設内の様子。
      自殺者の姿が克明に描かれている)

 デニズさんが「制圧」されるシーンだけでなく、成田空港へ連れて行かれたピーターさんが、入管職員たちに強制送還されそうになる様子も、連続写真として映画には盛り込まれている。治安が悪い母国に強制送還されても、安全な居場所はどこにもない。クルド系であるデニズさんの場合は、母国に戻れば迫害され、命を失う危険性が高い。だが、入管側は彼らの事情を理解することなく、彼らに精神的にも肉体的にも苦痛を与え、日本から締め出そうとする

トーマス・アッシュ監督 「入管職員たちは制圧する動作に慣れていることから、普段からトレーニングしていることがうかがえます。でも、入管職員たちを責めても、意味がありません。入管職員たちは日本の入管の職務に忠実なだけなんです。職員たちが悪いのではなく、職員たちにそうさせる日本の入管システムに問題があるんです。職員たちを責めて、彼らがクビになっても、それはただのトカゲのしっぽ切りで終わってしまう。問題の解決にはなりません」

 トーマス監督が入管センターへ面会に行くと、受付の職員たちは丁寧に対応するそうだ。だが、面会室より奥は、完全なるブラックボックスの世界となっている。職員に対し、反抗的な態度を見せた収容者が入れられる懲罰房も存在する。いつ自由が得られるのか分からない、ブラックボックスの中で多くの収容者たちは心を病んでいくことになる

トーマス・アッシュ監督 「収容されていた人に話を聞くと、職員の中には親切な担当者もいて、一緒に泣いてくれるそうです。施設内にいる医師の中にも、ちゃんと親身になって診てくれる人もいると聞いています。でも、そういう心優しい人ほど、施設からいなくなってしまうんです。元職員や医師の中には、入管施設の内情を打ち明けたいと思っている人もいるのではないでしょうか。ぜひ、映画の配給会社にまで連絡してほしいと思います」


■職員たちの尊厳も傷つけている入管システム

     (仮放免されたデニズさんは奥さんと再会。
      だが、労働は禁じられ、苦難の生活が続く)

 映画の後半、国会の予算委員会での質疑応答の様子が映し出される。入管の実情を知った立憲民主党の石川大我議員が、森まさこ法務大臣(当時)に多くの外国人たちが長期収容されている入管問題をどう考えているのかを尋ねる。だが、森法務大臣の回答は「送還を促進することで、収容状態を解消していく」という、入管問題をまったく理解していないものだった。

 国会での質疑応答は、事前に事務方が答弁書を用意しているのが通常だ。法務省のトップである法務大臣だけでなく、入管を担当する官僚も入管問題に関心を持っていないことが伝わってくる。法務大臣も官僚も現場の実情を知ることなく入管システムは職員たちに暴力を振るわせ、収容者たちを苦しめ続けている。スタンフォード大学で行なわれた「監獄実験」のように、暴走するシステムが恐ろしい

トーマス・アッシュ監督 「僕自身、日本で暮らす社会人のひとりとして、この問題をずっと見逃してきたことに責任を感じていますまずは自分たちが暮らす社会で、何が起きているのかを知ることが大事ですその上で、自分には何ができるかを考えることです。入管問題について、より詳しく調べるのもいいし、講演会などに参加するのもいいと思います。入管への面会は誰でも可能です。面会に行くことで、彼らは『自分たちは存在している』と実感することができるんです。入管に行くのが大変な人は、ボランティア団体に協力したり、寄付することも彼らを支援することになります。そして選挙の際には投票し、今の入管システムを良しとしている政治家たちにNOと伝えることですこの日本は、民主主義の国なんですから」

 本作に登場した9名の収容者たちは、現在は新型コロナウイルスの感染拡大もあって仮放免されている状態だ。だが、難民申請は認められず、働くことも他県へ移動することもできず、収容施設にいつ戻されるかも分からない。収容時の恐怖体験がフラッシュバックし、PTSDで苦しんでいる人もいる。そして、牛久だけでなく全国に17カ所ある入管の収容施設には、まだまだ収容者たちが残され、ブラックボックス状態のままとなっている。

 収容者たちだけでなく、職務に忠実な入管職員たちの尊厳も、入管システムは著しく傷つけている人間が生み出したシステムは、人間が止めるしかない


牛久
監督・撮影・編集/トーマス・アッシュ
配給/太秦 2月26日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラム、MOVIXつくば ほか全国順次公開
©Thomas Ash 2021
ushikufilm.com

長野辰次(ながの・たつじ) フリーライター。著書に『バックステージヒーローズ』『パンドラ映画館 美女と楽園』など。共著に『世界のカルト監督列伝』『仰天カルト・ムービー100 PART2』ほか。
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●ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』…《華やかな東京オリンピック開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”》

2022年02月24日 00時00分37秒 | Weblog

[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑]


 (2022年02月13日[日])
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/映画「牛久」に見る入管の実態】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202202010000177.html)。

 《★「牛久」をご存じだろうか。もちろん茨城県牛久市であるのだが、今回はその牛久にある、全国に17カ所ある東日本入国管理センターを描いたドキュメンタリー映画のタイトルだ。そこに収容された人々の証言から日本の入管収容所の実態が描かれる。東京では今月26日から公開される。監督はアメリカ出身のトーマス・アッシュ。日本の法律は在留資格がない人や難民、更新が認められず国外退去を命じられた外国人を「不法滞在者」として強制的に収容している。人権無視などの実態が初めてさらされたということになる》。

 ドキュメンタリー映画『牛久 Ushiku』(https://www.ushikufilm.com/)――― 「これがオモテナシかよ」!、と吐き捨てる…。
 《作品解説 在留資格のない人、更新が認められず国外退去を命じられた外国人を“不法滞在者”として強制的に収容している施設が全国に17カ所ある。その一つが茨城県牛久市にある“東日本入国管理センター”、いわゆる『牛久』だ。この施設内には、紛争などにより出身国に帰れず、難民申請をしている人も多くいる。しかし、彼らの声を施設の外に届ける機会はほとんどない。》《本年3月の名古屋入国管理局におけるスリランカ出身女性・ウィシュマさんの死亡事件、“入管法”改正案の国会成立断念など、日本の入国管理行政を巡る闇は深まるばかりだ。》《本作は、厳しい規制を切り抜け、当事者達の了解を得て、撮影されたものである。トーマス・アッシュ監督は“隠し撮りという手法で、面会室で訴える彼らの証言を、記録し続けた命を守るために祖国を後にした者、家族への思いを馳せる者…帰れない現実を抱えた一人一人の実像。》《「まるで刑務所のよう」「これがおもてなしかよ」、口々に驚きの実情を面会室のアクリル板越しに訴える9人の肉声。長期の強制収容や非人間的な扱いで、精神や肉体を蝕まれ、日本という国への信頼や希望を失ってゆく多くの人々。論議を呼ぶ“隠し撮り”で撮影された本映画だが、ここに記録された証言と現実は、果たして無視できるものだろうか。》《世界中から注目された華やかな東京オリンピック開催の影で、露わになる日本のおもてなしの現実偽りの共生。「撮影の制約自体を映画的な形式に用い、観客をその現実に参加せざるをえなくすることで、ドキュメンタリーの力を示した」として、2021年9月の韓国DMZ映画祭でアジア部門最優秀賞を受賞した本作が、いよいよ劇場公開。》


ドキュメンタリー映画『牛久』予告編
 (https://youtu.be/sNGGRt_-_YE

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 15113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!
   『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
     メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》
    「「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、15113
     すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ」
    【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、
     隠蔽体質】…《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん
     (当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、
     わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が
     起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である
     指宿昭一弁護士に聞いた》

   『●古川禎久法相「捜査機関で死因含め、適正な捜査が行われる」はホント
       なのか? ウィシュマさん事件で入管幹部らを殺人容疑で刑事告訴

 名古屋入管での悲惨なウィシュマさん〝殺人〟事件。
 そして、デモクラシータイムスの映像資料【技能実習生が妊娠すると 日本の闇【竹信美恵子の信じられないホントの話】20211102】(https://www.youtube.com/watch?v=NiBA5rc1ItM)…こんな国・ニッポン、恥ずかしくてしょうがない。いつしか、外国人労働者からも見放された、哀れなニッポンに成り下がるに違いない…。このまま自公お維コミが目指す社会でいい訳がない。

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202202010000177.html

コラム
政界地獄耳
2022年2月1日10時17分
映画「牛久」に見る入管の実態

★「牛久」をご存じだろうか。もちろん茨城県牛久市であるのだが、今回はその牛久にある、全国に17カ所ある東日本入国管理センターを描いたドキュメンタリー映画のタイトルだ。そこに収容された人々の証言から日本の入管収容所の実態が描かれる。東京では今月26日から公開される。監督はアメリカ出身のトーマス・アッシュ。日本の法律は在留資格がない人や難民、更新が認められず国外退去を命じられた外国人を「不法滞在者」として強制的に収容している。人権無視などの実態が初めてさらされたということになる。昨年も「東京クルド」というクルド人難民を描くドキュメンタリーがあったが、この映画は入管の収容実態が明らかになる

★映画は施設の厳しい規制の中、収容されている内部の状況を当事者たちの了解を得て、面会室での隠し撮りも含めてこれが入管の実態かと思わせる目を覆うシーンもある。医療を受けることもままならず、日本語ができても難民申請しても日本人と結婚していても、犯罪者でないのに彼らは非人間的に扱われる日本に期待し信頼し、日本が好きだが彼らから語られる胸を突く言葉にこれが日本の国際化、ダイバーシティ、共生社会の実態なのかと思わざるを得ない。

★収容者は入管にとって模範的な態度をとり条件を満たすと仮放免を受け施設の外に数週間でることができるが、指定の県外に移動してはいけない、住民票がないから生活保護、健康保険が受けられず医者にかかれば10割負担になるだが働いてはいけないから収入はない。その繰り返しだ。映画後半、国会でこの問題が予算委員会の議題になるシーンがあるが、政府はまじめに対応しない。昨年12月1日現在、牛久には18人が収容されているが、20年以降仮放免が急増したのは皮肉にも新型コロナのクラスター防止のためだ。(K)※敬称略
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●《「ちょっと待って」とか「やっぱりこれは変だ」などの声を、もう少し多くの人が発していたならば、こんな状況にはなっていなかった》

2022年02月12日 00時00分50秒 | Weblog

[※↑ 映画『テレビで会えない芸人』(tv-aenai-geinin.jp)]


(20220206[])
小峰健二記者による、アサヒコムの記事【松元ヒロ、村本大輔、放送禁止歌…彼らをテレビから消したものの正体】(https://www.asahi.com/articles/ASQ1X62VXQ1VUCVL01B.html?iref=pc_ss_date_article)。

 《テレビでは、放送できないネタがあるらしいまことしやかにそう言われているしかし、本当だろうか。刺激的なタイトルで29日に公開された映画「テレビで会えない芸人」と、テレビのタブーに切り込んだと伝説的に語られ、先ごろDVDとして発売された森達也監督のドキュメンタリー集から浮かび上がるのは何か――。》


【映画『テレビで会えない芸人』予告編】
http://tv-aenai-geinin.jp/trailer.php
tv-aenai-geinin.jp

 《“時の人”の滝川クリステルが「おもてなし」とスピーチする映像が繰り返し流れる。それを“表なし”なら“裏ばかり”じゃないかと痛烈に皮肉ったのはお笑い芸人の松元ヒロだった。権力といちゃつかないホンモノの反骨芸人である》(佐高信さん)。

   『●《“表なし”なら“裏ばかり”じゃないかと痛烈に皮肉ったのは
     お笑い芸人の松元ヒロだった。権力といちゃつかないホンモノの反骨芸人》

 ブログ主の好きなのは、断然、『憲法くん』。

   『●松元ヒロさん「憲法くん」は語る
   『●「パレスチナ」 『週刊金曜日』
         (2014年9月5日号、1006号)についてのつぶやき

    「■⑧『週刊金曜日』(2014年9月5日号、1006号) / 
     【佐高信の新・政経外科第11回/笑いが殺される日を前に】、
     「「安倍晋三の敵は松元ヒロ」……安倍は「違う」ことが
     嫌いな人で、友達がいません……安倍と同じ考えのコピーの
     ような〝友だち〟はいても、
     異なる考えをもった友だちをもつ幅やゆとりはないという、
     ヒロさんの指摘に私も共感します」」

   『●「ぼくらは差別が見えていない」 『週刊金曜日』
                  (2014年5月9日、990号)

    「《松元ヒロさん【写日記その30】、「ドキュメンタリー映画
     『ザ・思いやり予算』…バクレーさんが
     「「ヒロさん、ギャラなんですが……」
     「大丈夫、『予算』がないんでしょ? 私の『思いやり』!」》。
     さすが「憲法くん」」

   『●「放射能と学校給食③」『週刊金曜日』
        (2013年6月7日、946号)についてのつぶやき

   『●『憲法くん』の誇りとは? 《私は六六年間、戦争という名前で
                他国の人々を殺したことがない。それが誇り》
    「東京新聞の竹島勇記者による記事【初恋の少年に誓った不戦 
     渡辺美佐子 映画「誰がために憲法はある」】」
    《「誰がために憲法はある」は危機感なき映画界への挑戦状
     ドキュメンタリー映画「誰がために憲法はある」が注目を集めている。
     これは、芸人・松元ヒロが舞台で演じ続けている日本国憲法を擬人化
     したひとり語り「憲法くん」を基にした作品。
     演じるのは、ベテラン女優の渡辺美佐子(86)。
     この短編を挟んで、初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くした渡辺が
     続けている慰霊の旅と原爆朗読劇のドキュメントが描かれる。
     朗読劇は渡辺が中心となって同世代の女優たちと33年間続けてきた
     もので、今年が最終公演。未来に託す戦争の記憶と女優たちの平和への
     思いが語られる。井上淳一監督(53)…》

   『●《歴史に名前》? 憲法99条無視な違憲な壊憲…《この憲法を
             尊重し擁護する義務を負ふ》はずのアベ様が…
    「マガジン9の記事【こちら編集部/誰がために憲法はある(芳地隆之)】
     …《映画『誰がために憲法はある』が上映され、その後に監督の
     井上淳一さん、製作の馬奈木厳太郎(まなき・いずたろう)さんによる
     舞台挨拶がありました。…一人芝居『憲法くん』の原作者である
     松元ヒロさん…。ここでは、映画全体の語り手である女優、
     渡辺美佐子さんが東京・麻布の小学生だったころ、通学路で顔を
     合わせ、ほのかな恋心を抱いていた水永龍男君のことを》」

   『●《戦争という名前で他国の人々を殺したことがない》
     『憲法くん』の《未来はわれわれ主権者に託されている》
    《「変なうわさを耳にしました。本当でしょうか。私がリストラされる
     かもしれないという話」。女優の渡辺美佐子さん(86)が演じる
     「憲法くん」が静かに語りかける。沖縄市のシアタードーナツで
     上映中のドキュメンタリー映画「誰がために憲法はある」の一場面だ
     …憲法くんの未来はわれわれ主権者に託されている
     無関心ではいられない》

   『●憲法の日に違憲に壊憲したいと言う…松元ヒロさん「私たちがこう言えば
        いいじゃないですか。『憲法に合わなかったら、政府を”変える“』」
   『●「憲法くん」…《「変なうわさを耳にしました。本当でしょうか。
     私がリストラされるかもしれないという話」。…無関心ではいられない》

 『同調圧力メディア』(森達也著)《「みんなが右に向かって歩いているのに、どうしてあなたは左に行こうとするのだ」――同調圧力。法や明文化されたルールではない。自主規制だ。全体で動くことを強要される。あるいは自ら強要されることを求めてしまう。特に日本人はこの傾向が強い。だから放送禁止歌のような意味不明なシステムが実体化して、原発安全神話のような虚構が何十年も存続する。「ちょっと待って」とか「やっぱりこれは変だ」などの声を、もう少し多くの人が発していたならば、こんな状況にはなっていなかったはずだ》。

   『●2016年、17年の「報道の自由度ランキング」、
       2年連続72位なニッポン…「社会と政治も三流」

 『放送禁止歌』(森達也著)。「ヨイトマケの歌…放送局の自主規制」。

   『●『こころをさなき世界のために』読了
    《オウムの構造もこれに近い…中国に侵略した日本軍兵士が…
     ヒトラーの周辺が、彼の意志を勝手に忖度する…巨大な楼閣
     …放送禁止歌に構造は似ています》
    「(一つの国会で)《小渕内閣で、有事ガイドラインに国旗国歌法
     住民基本台帳法通信傍受法が立て続けに成立》、
     《セキュリティー社会への標榜というこの方向》。斎藤貴男さんの
     危機感と共通。最近読んだ野中氏に関する本によると、
     国旗国歌法以外はほとんど官僚主導で、政治家は中身を
     よく理解していずに、拙速に成立。(ナチスドイツでの)
     「自由意思による巨大な規制の楼閣」》

   『●『A2』読了
    「岡林信康。「…全共闘…。《お祭り騒ぎ」をテレビで見ながら、
     「若者たちの時代」が到来することを夢想したわれわれが直面した
     ものは、紛争処理後の徹底した管理強化教育と、それによって
     押し殺された…無気力な同世代の群れであった。政治的な関心を
     示すだけで教師からにらまれ、反抗には隠微な制裁が加えられた。
     …「勇者たち」の多くは、彼らが憎み、破壊しようとしたはずの
     制度の中にしっかりと組み込まれ、歯車として生き続けていた。
     当時の武勇伝を得々と語るものたちと出会うことがある。
     が、命がけで闘おうとした本物の闘士たちは、けして語らないのだ
     と思う。自らの敗北がもたらした荒廃を、歯ぎしりしながら
     見つめているのではないだろうか。岡林信康自身も「手紙」を封印し、
     もう歌うことはないという》。高田渡、なぎら健壱、「イムジン河」」

   『●放送禁止歌
   『●放送禁止歌と自己規制: 「ヨイトマケの唄」
   『●「政権批判」だったら歌うなとでも? 
      「アベ様のNHK」は「放送禁止歌」にでもしますか?
    《この「都合のいい大義名分」を、集団的自衛権行使容認のための
     憲法解釈変更に重ね合わせて聴いた視聴者らがネットで反応した。
     曲名を「平和(ピース)と極右(ハイライト)」と読み替えたり、
     「裸の王様」を安倍晋三首相への揶揄(やゆ)と受けとめたり――》

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https://www.asahi.com/articles/ASQ1X62VXQ1VUCVL01B.html?iref=pc_ss_date_article

松元ヒロ、村本大輔、放送禁止歌…彼らをテレビから消したものの正体
小峰健二 2022年1月31日 17時00分

 テレビでは、放送できないネタがあるらしいまことしやかにそう言われているしかし、本当だろうか。刺激的なタイトルで29日に公開された映画「テレビで会えない芸人」と、テレビのタブーに切り込んだと伝説的に語られ、先ごろDVDとして発売された森達也監督のドキュメンタリー集から浮かび上がるのは何か――。

 「鹿児島のテレビ局が私のことをドキュメンタリーで撮りたいと追っかけているんです。でも私のやっている内容、ほとんど放送できないものばかりですよ

 舞台でスポットライトを浴びる白髪の男性が、そう自虐的にネタにすると、会場はドッと笑いに包まれた。芸人・松元ヒロに密着したテレビドキュメンタリーの映画版「テレビで会えない芸人」のひとコマだ。舞台で松元は「第3次」安倍改造内閣を「大惨事と言っていた」などと風刺しては、笑いを誘っていく。

     (ライブ公演の舞台に立つ松元ヒロさん。
      「テレビで会えない芸人」から (C)2021 鹿児島テレビ放送

 松元は、かつてテレビで人気を博した芸人である。

 社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」では多数の番組にも出演していたが、一人で活動するピン芸人になった1990年代末にその姿が見られなくなった、と映画は伝える。一方で現在、年に120本ある独演会ライブは満席続きだという。この映画は、なぜテレビが人気者を手放したのかを考察し、自己批評するドキュメンタリーとなっている。


「放送できない」人気芸人

 松元にカメラを向ける最初のきっかけは、周囲に「テレビではできないネタばかりやる芸人がいる」と言われたことだった、と鹿児島テレビの四元良隆監督は振り返る。それから15年後。鹿児島で開かれた公演の打ち上げで松元と初対面した際に「テレビ局の人には出せないと言われるんです」と聞かされた。

 四元はそれらの言葉に刺激され、制作を決意したという。そもそも松元は、ライブのチケットが入手困難と言われる人気者だ。

 「普通は話題の人や場所にカメラを向けるテレビ自身が出せないと言ってしまうものは何なのか。そこにチャレンジしたい気持ちがあった」

 一方で四元の後輩で、共同監………。
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●《“表なし”なら“裏ばかり”じゃないかと痛烈に皮肉ったのはお笑い芸人の松元ヒロだった。権力といちゃつかないホンモノの反骨芸人》

2022年01月29日 00時00分29秒 | Weblog

[※↑ 映画『テレビで会えない芸人』(tv-aenai-geinin.jp)]


(20220125[])
長野辰次氏による、サイゾーのコラム【深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.669/“無自覚な自主規制”進むテレビの在り方を問うドキュメント『テレビで会えない芸人』】(https://www.cyzo.com/2022/01/post_300748_entry.html)。


【映画『テレビで会えない芸人』予告編】
http://tv-aenai-geinin.jp/trailer.php
tv-aenai-geinin.jp

 《ライブチケットはすぐに完売、会場をいつも爆笑の渦に巻き込む人気お笑い芸人がいる。だが、彼の姿を今のテレビでは見ることがない。鹿児島テレビが制作したドキュメンタリー映画『テレビで会えない芸人』は、そんなひとりの芸人を2年以上にわたって取材撮影したものだ。カメラは芸人の素顔だけでなく、テレビから彼が姿を消すことになった理由も浮かび上がらせている。テレビに出なくなった芸人の名前は、松元ヒロ。1983年にコミックバンド「笑パーティー」を結成し、『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)ではダウンタウンらを抑えて優勝している。89年には社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」を立ち上げた。時事ネタを扱う「ザ・ニュースペーパー」はテレビにも引っ張りだこだったが、設立メンバーのひとりだった松元は98年に「ザ・ニュースペーパー」から独立。ソロ公演では以前に増して鋭く政治問題に斬り込むが、テレビで彼のネタを見る機会はなくなってしまった》。

 佐高信さん《“時の人”の滝川クリステルが「おもてなし」とスピーチする映像が繰り返し流れる。それを“表なし”なら“裏ばかり”じゃないかと痛烈に皮肉ったのはお笑い芸人の松元ヒロだった。権力といちゃつかないホンモノの反骨芸人である》。
 ブログ主の好きなのは、断然、『憲法くん』だな。

   『●松元ヒロさん「憲法くん」は語る
   『●「パレスチナ」 『週刊金曜日』
         (2014年9月5日号、1006号)についてのつぶやき

    「■⑧『週刊金曜日』(2014年9月5日号、1006号) / 
     【佐高信の新・政経外科第11回/笑いが殺される日を前に】、
     「「安倍晋三の敵は松元ヒロ」……安倍は「違う」ことが
     嫌いな人で、友達がいません……安倍と同じ考えのコピーの
     ような〝友だち〟はいても、
     異なる考えをもった友だちをもつ幅やゆとりはないという、
     ヒロさんの指摘に私も共感します」」

   『●「ぼくらは差別が見えていない」 『週刊金曜日』
             (2014年5月9日、990号)

    「《松元ヒロさん【写日記その30】、「ドキュメンタリー映画
     『ザ・思いやり予算』…バクレーさんが
     「「ヒロさん、ギャラなんですが……」
     「大丈夫、『予算』がないんでしょ? 私の『思いやり』!」》。
     さすが「憲法くん」」

   『●「放射能と学校給食③」『週刊金曜日』
        (2013年6月7日、946号)についてのつぶやき

   『●『憲法くん』の誇りとは? 《私は六六年間、戦争という名前で
                他国の人々を殺したことがない。それが誇り》
    「東京新聞の竹島勇記者による記事【初恋の少年に誓った不戦 
     渡辺美佐子 映画「誰がために憲法はある」】」
    《「誰がために憲法はある」は危機感なき映画界への挑戦状
     ドキュメンタリー映画「誰がために憲法はある」が注目を集めている。
     これは、芸人・松元ヒロが舞台で演じ続けている日本国憲法を擬人化
     したひとり語り「憲法くん」を基にした作品。
     演じるのは、ベテラン女優の渡辺美佐子(86)。
     この短編を挟んで、初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くした渡辺が
     続けている慰霊の旅と原爆朗読劇のドキュメントが描かれる。
     朗読劇は渡辺が中心となって同世代の女優たちと33年間続けてきた
     もので、今年が最終公演。未来に託す戦争の記憶と女優たちの平和への
     思いが語られる。井上淳一監督(53)…》

   『●《歴史に名前》? 憲法99条無視な違憲な壊憲…《この憲法を
             尊重し擁護する義務を負ふ》はずのアベ様が…
    「マガジン9の記事【こちら編集部/誰がために憲法はある(芳地隆之)】
     …《映画『誰がために憲法はある』が上映され、その後に監督の
     井上淳一さん、製作の馬奈木厳太郎(まなき・いずたろう)さんによる
     舞台挨拶がありました。…一人芝居『憲法くん』の原作者である
     松元ヒロさん…。ここでは、映画全体の語り手である女優、
     渡辺美佐子さんが東京・麻布の小学生だったころ、通学路で顔を
     合わせ、ほのかな恋心を抱いていた水永龍男君のことを》」

   『●《戦争という名前で他国の人々を殺したことがない》
     『憲法くん』の《未来はわれわれ主権者に託されている》
    《「変なうわさを耳にしました。本当でしょうか。私がリストラされる
     かもしれないという話」。女優の渡辺美佐子さん(86)が演じる
     「憲法くん」が静かに語りかける。沖縄市のシアタードーナツで
     上映中のドキュメンタリー映画「誰がために憲法はある」の一場面だ
     …憲法くんの未来はわれわれ主権者に託されている
     無関心ではいられない》

   『●憲法の日に違憲に壊憲したいと言う…松元ヒロさん「私たちがこう言えば
        いいじゃないですか。『憲法に合わなかったら、政府を”変える“』」
   『●「憲法くん」…《「変なうわさを耳にしました。本当でしょうか。
     私がリストラされるかもしれないという話」。…無関心ではいられない》

 デモクラシータイムスの映像【松元ヒロが出ないテレビの裏を掘る 町山智浩さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 61人目 2022.01.13.】(https://www.youtube.com/watch?v=mQYQ_ueQET4)によると、《スタンダップ・コメディアン、松元ヒロを追ったドキュメンタリー映画「テレビで会えない芸人」をめぐって、今、映画やテレビが政治や社会を批判的に描くことがなぜこれほど困難なのか、カリフォルニア在住の町山智浩さんにアメリカの現状と対比しながら、日本の風刺芸とジャーナリズムの問題を深く掘り下げました》。


https://www.youtube.com/watch?v=mQYQ_ueQET4

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https://www.cyzo.com/2022/01/post_300748_entry.html

深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.669
“無自覚な自主規制”進むテレビの在り方を問うドキュメント『テレビで会えない芸人』
2022/01/13 18:00
文=長野辰次(ながの・たつじ)

      (コント集団「ザ・ニュースペーパー」を離れ、
       現在はソロ活動している松元ヒロ)

 ライブチケットはすぐに完売、会場をいつも爆笑の渦に巻き込む人気お笑い芸人がいる。だが、彼の姿を今のテレビでは見ることがない。

 鹿児島テレビが制作したドキュメンタリー映画『テレビで会えない芸人』は、そんなひとりの芸人を2年以上にわたって取材撮影したものだ。カメラは芸人の素顔だけでなく、テレビから彼が姿を消すことになった理由も浮かび上がらせている。

 テレビに出なくなった芸人の名前は、松元ヒロ。1983年にコミックバンド「笑パーティー」を結成し、『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)ではダウンタウンらを抑えて優勝している。89年には社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」を立ち上げた。時事ネタを扱う「ザ・ニュースペーパー」はテレビにも引っ張りだこだったが、設立メンバーのひとりだった松元は98年に「ザ・ニュースペーパー」から独立。ソロ公演では以前に増して鋭く政治問題に斬り込むが、テレビで彼のネタを見る機会はなくなってしまった。

 本作は、FNSドキュメンタリー大賞グランプリや日本民間放送連盟賞最優秀賞など多くの賞に選ばれたドキュメンタリー番組の劇場版。鹿児島テレビの四元良隆プロデューサーと牧祐樹ディレクターが共に松元ヒロを取材し、劇場版では共同監督としてクレジットされている。また、ドキュメンタリー好きとして見逃せないのは、『ヤクザと憲法』(15)や『さよならテレビ』(19)でテレビ界に波紋を呼んだ東海テレビ阿武野勝彦プロデューサーが制作に協力していることだ。

 東海テレビの一連のドキュメンタリー作品と同様に、『テレビで会えない芸人』も現代のテレビ局が抱える問題点をクローズアップしていく。松元ヒロがテレビに出なくなったのはなぜか? 序盤、鹿児島テレビの副調整室のモニターに松元が映し出される。そこに流れるのは、制作局長や制作部長ら現場責任者たちの声だ。

「今のテレビは気軽に見られるものが好まれる」
「やっぱり際どいネタを扱っているからでしょう」
「クレームとかトラブルとか、まぁ予防線は張っておきたいという……」

 テレビ局側が松元ヒロを敬遠するようになったのか、それとも松元がテレビから離れていったのか。その真相をカメラは探っていくことになる。


渋谷の交差点、松元ヒロとカメラは違うものを見ていた

      (妻の俊子さんとはパントマイム教室で出会い、
       26歳のときに結婚した)

「安倍総理が何と言ったか知っていますか? 『私が国家だ』と。コカインよりも危ないですよ」

 社会問題を軽妙な笑いに変え、満席の会場を沸かせる松元ヒロ。分厚いネタ帳を手に、稽古場で熱心にリハーサルを重ねる松元をカメラは追い続ける。自宅では、妻・俊子さんと漫才のようなコミカルなやりとりを見せる。終始、穏やかな表情をカメラに見せる松元だった。彼自身は別にテレビ取材そのものを嫌っているわけではないらしい。

 だが、インタビュアーが「(番組で)使っていいところ、悪いところがあると思います?」と問い掛けると、松元は「それを考えながら、テレビに出るのが嫌なんです」と答える。人当たりのよい松元だが、芸人としてのきっちりとした信念があることがうかがえる。

 松元が稽古の合間や公演前の控え室で食べるおにぎりとおかずは、俊子さんがいつも作ってくれるものだ。松元の売れない芸人時代を、俊子さんは働きながら支えてきた。舞台公演で稼ぐようになった松元だが、今も俊子さんには頭が上がらない。

 もうひとり、松元の生き方を大きく変えたのが息子の大地さんだ。「ザ・ニュースペーパー」で人気を得て、テレビにたびたび出ていた松元だが、ある時期から大地さんは父親が出ている番組を見なくなってしまった。

「どうせ、同じことをやってるだけだし」

 ひとり息子の言葉が、松元の胸に突き刺さった。松元は「ザ・ニュースペーパー」を辞め、ソロ活動を始める。ようやく売れっ子になった松元の決断に、俊子さんは反対しなかった。

 松元ヒロの人柄がよくわかるシーンが、冒頭にある。渋谷駅前のスクランブル交差点、大学時代の失敗談をカメラマンに向かってにこやかに語っていた松元だが、白杖を手にした女性がいることに気づき、明るく声を掛ける。白杖の女性は安心して松元の肩に手を載せ、交差点を渡り、電車へと乗車する。

 この場面、松元を取材していたカメラマンとインタビュアーは松元しか視界に入っておらず、松元が声を掛けるまで白杖の女性には気づかずにいた。渋谷のスクランブル交差点は、今の日本を象徴する場所だ。同じ場所にいながら、松元とテレビ局の取材クルーの目にはまったく異なるものが映っていたことになる。取材クルーは取材対象である松元だけを追っていたのに対し、松元は人混みの中にいた白杖の女性にいち早く気づき、自然な形で肩を貸すことができた。

 台本のある劇映画では、決して生まれない1シーンだ。松元の芸人としてというよりも、人間性が現れた瞬間だった


作品への向き合い方に違いがあった2人の監督

     (鹿児島テレビの副調整室。松元ヒロはテレビに出ないのか、
      それとも出せないのか?)

 本作を企画した経緯を、四元良隆監督はこう語る。

四元「15年ほど前、鹿児島生まれの音楽家・吉俣良さんを取材した際に『鹿児島出身で、すごく面白い芸人がいるけど、テレビではやれないネタばかりなんだよ』と教えてもらったんです。それが松元ヒロさんでした。テレビ局に勤めている自分としては、すごく気になったわけです。実際にヒロさんに直接お会いしたのは2019年2月でした。鹿児島での公演はすごく面白かった。でも、面白い人にカメラを向けるのがテレビなのに、なぜテレビはヒロさんを映さないのか疑問に思ったんです。公演を終えたヒロさんとお酒を一緒に飲む機会があり、ヒロさんが上機嫌だったこともあり『カメラを向けてもいいですか』と尋ねたところ、『いいですよ』と快諾してもらいました。すぐに局の了解を取り付け、3月から取材を始めたんです。ヒロさんは本当に取材するとは思っていなかったみたいですね(笑)」

 四元監督は1971年生まれ、牧祐樹監督は1983年生まれ。両監督はひと回り年齢が異なる。牧監督はそれまで地元の情報番組などを担当することが多く、『テレビで会えない芸人』は初めてのドキュメンタリー作品だった。取材当初、2人の間には作品への向き合い方に違いがあったという。

「四元から、東海テレビが制作した『ヤクザと憲法』などのドキュメンタリー作品を勧められて観たところ、『こんな題材もドキュメンタリーになるのか』という驚きがあり、いろんなドキュメンタリーをそれから観るようになったんです。そんな折に四元から『テレビに出ない芸人』を一緒に取材しようと誘われました。面白い企画だなとは思ったんですが、テレビに出ないというのが松元ヒロさんのポリシーなら、そのポリシーを曲げさせることにはならないかと気になりました。でも、四元と一緒に、また自分ひとりでも取材を進めていくうちに、いろんなことに気づかされました。それまではニュースを見ていても、自分はただの情報としか感じていなかったんですが、ヒロさんは決して他人事として考えない。社会の捉え方が、自分とはまるで違うことを思い知らされたんです」

 松元や彼の周囲を取材していくうちに、牧監督は新人のドキュメンタリー監督としていろんなことを吸収していく。牧監督の率直さが、本作の取材を進めていく原動力にもなったようだ。

「残念なことに本編からはカットしたんですが、ヒロさんが20年以上にわたって演じている演目『憲法くん』を題材にした映画『誰がために憲法はある』(19)を撮った井上淳一監督にも取材しました。井上監督は今のテレビの状況を『無自覚な自主規制がはびこっているよね』と語ったんです。その言葉にドキッとしました。テレビ側の人間が自分たちから表現を規制することで、テレビは豊さを失ってしまっていたそして、そのことに気づいていないことがいちばん怖いことだなと思えたんです」

 ドミニカへの移民問題を扱ったドキュメンタリー作品などを手掛けてきた四元監督は、鹿児島テレビの下の世代がドキュメンタリー制作に興味を持つことを待ち望んでいた。四元監督の思惑に、牧監督はうまくハマった格好となった。


6人目のドリフ」と呼ばれた伝説のコメディアン

     (鹿児島のシンボル・桜島を見上げる松元。
      公演だけでなく、別の目的もあった)

 売れない若手時代はテレビに出ることを強く望んでいた松元ヒロだが、今はテレビに出なくても食べていけることに幸せを感じている。作品の中盤、ナイーブな芸人の心情を理解する上で重要な人物が登場する。松元と同世代のベテランコメディアンである、すわ親治だ。すわは「ザ・ドリフターズ」の付き人を長年務め、ブルース・リーの物真似で超人気番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)にたびたび出演していた。「6人目のドリフ」とも言われたが、正式なメンバーにはなることなく『8時だョ!全員集合』は放送を終えた。

 松元ヒロとすわ親治は、共に鹿児島出身で、鹿児島実業高校の同級生だった。松元がドリフを離れたすわを「ザ・ニュースペーパー」に誘い、「ザ・ニュースペーパー」は黄金期を築いた。苦労を共にした同郷人同士が酒を飲み交わし、本音を語り合う。2人の会話から、真相が見えてくる。人気を得た「ザ・ニュースペーパー」はテレビに出るようになったが、政治家の実名の言い換えをテレビ局側から求められるようになったスポンサーへの配慮だった権力者に噛みつく「ザ・ニュースペーパー」の牙が抜かれていくのを、松元は黙っていられなかったすわも同じ考えだった。2人は同時に「ザ・ニュースペーパー」を辞めることになる。

 2人が飲む焼酎の瓶のラベルには、「不屈不撓」と書かれている。「不屈不撓」は鹿児島実業の校訓だ。売れっ子芸人としてテレビに出続けることよりも、自分の信念を貫くことを2人は選んだ。いかにも薩摩っ子らしい一本気な性格ではないか。明治政府を辞めて、野に下った西郷隆盛のようでもある。

 鹿児島テレビが制作した初の劇場映画となる『テレビで会えない芸人』に、東海テレビの阿武野勝彦氏をプロデューサーとして招いたのは四元監督だった。ドキュメンタリー作品の授賞式などの場で顔を合わせていたことから交流が始まり、四元監督は企画や構成などで悩むと阿武野プロデューサーに助言をもらうという関係性を築いていた。

四元「いろんなところから『テレビで会えない芸人』は評価をいただき、劇場公開しようという声が出たんです。その際にも阿武野さんには相談に乗ってもらい、ドキュメンタリー作品を大切に扱う東京の映画配給会社『東風』を紹介してもらいました。名古屋にある東海テレビのプロデューサーが、鹿児島テレビの作品にプロデューサーとしてクレジットされるなんて異例のことですよね(笑)。『テレビで会えない芸人』はテレビ放送した30分版、60分版、そして81分の劇場版があるんですが、どの作品も阿武野さんの存在が大きかった。阿武野さんの著書『さよならテレビ』(平凡社新書)にも書かれていましたが、『これからはドキュメンタリーに恩返ししていきたい』という考えを阿武野さんは持っているのではないでしょうか」

 牧監督が語ったように、「無自覚な自主規制」はキー局だけでなく、名古屋や鹿児島のローカル局にも及ぶようになってきている。テレビ離れが進む今、スポンサーを失うようなトラブルは避けたい。また、取材対象者を気遣うあまり、深く踏み込まずに取材を済ませたライトな番組が増えてきているスポンサー、取材先、視聴者からクレームが来ないことを上層部は喜び、若いテレビマンたちはそんな番組づくりを踏襲していくことになる


テレビが忘れてしまったお笑いの本来の力

     (「テレビに出ている芸人はサラリーマン芸人」と立川談志は語った)

 ひとりのお笑い芸人の生き方を追うことで、『テレビで会えない芸人』は今のテレビの在り方を問い掛ける作品となった。メディアリテラシーをテーマにしているという点では、東海テレビの『さよならテレビ』とも共通するが、『さよならテレビ』が非常にシニカルな作風だったのに対し、『テレビで会えない芸人』は見終わった後に温かみを感じさせる作品となっている。松元ヒロという芸人のパーソナリティーが、作品全体に大きく影響している。

 松元ヒロが公演前に必ず行く理髪店がある。そこは作家の永六輔が通っていた店だ。松元が演じる『憲法くん』を、永は高く評価していた。永の直筆色紙が、理髪店には飾ってある。

「生きているということは 誰かに借りをつくること
 生きてゆくということは その借りを返してゆくこと」

 この言葉に励まされ、松元はひとり、舞台へと上がる。

 誰にも迷惑を掛けずに生きようとすれば、世界はどんどん狭くなっていく一方だ。息苦しさも増していく。誰かに借りをつくったのなら、いつか別の誰かにその借りを返せばいい。世界はそうして広がっていく。テレビで会えない芸人を追ったドキュメンタリーは、テレビが忘れていた、誰にも忖度しない本来のお笑いを思い出させてくれる。そして、その笑いの中には社会の風通しをよくする力が備わっている。


テレビで会えない芸人
監督/四元良隆、牧祐樹 プロデューサー/阿武野勝彦
撮影/鈴木哉雄 音楽/吉俣良
出演/松元ヒロ
配給/東風 1月14日(金)より鹿児島ミッテ10、ガーデンズシネマにて先行公開、1月29日(土)よりポレポレ東中野、大阪・第七藝術劇場、京都シネマほか全国順次公開
©2021鹿児島テレビ放送
tv-aenai-geinin.jp


長野辰次
フリーライター。著書に『バックステージヒーローズ』『パンドラ映画館 美女と楽園』など。共著に『世界のカルト監督列伝』『仰天カルト・ムービー100 PART2』ほか。
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